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博物館に初もうで

トーハクは新年1月2日(水)より開館いたしました。
恒例の「博物館に初もうで」はもちろん、東洋館リニューアルオープンということもあり、例年以上に多くの方々にご来館いただきました。

東洋館リニューアル開館記念式典には、キャンペーンポスター、チラシにご登場いただいた俳優の井浦新さんも登場。

「2013年、百花斉放の如く、芸術や文化が日本、そして世界に向けて、この国立博物館から花が咲き誇っていくことを願い、祈っています」とごあいさつののち、鏡開きに参加いただきました。
鏡開き


さらに、「アジアの女神たち~祝福と歓迎の舞~」がリニューアルオープンに花を添えました。
アジアの舞



新春特別公開」(本館2室、2013年1月2日(水) ~ 14日(月・祝))では、3年ぶりの登場となる国宝「松林図屏風」や、重要文化財「風神雷神図屏風」に多くの方々が見入っていました。

国宝 松林図屏風 
(左)国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀(本館2室にて、1月14日(月・祝)まで展示)
(右)重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀(本館7室にて、1月14日(月・祝)まで展示)


このほか、干支にちなんだ特集陳列「博物館に初もうで-巳・蛇・ヘビ」(本館 特別1室・特別2室、2013年1月2日(水) ~ 27日(日))など、まだまだお楽しみいただける展示が盛りだくさんです。

今週末の12日(土)からは、特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」もはじまります。


本年もトーハクをよろしくお願いいたします。

カテゴリ:news博物館に初もうで

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posted by 奥田 緑(広報室) at 2013年01月08日 (火)

 

2013年 新年のご挨拶

皆様、明けましておめでとうございます。

平成25年、2013年の新年を皆様とともに寿ぎたいと思います。
今年は巳年です。蛇は一般的には気持ちが悪い、執念深いものとしてあまり好まれませんが、神やその使いとするところも多いようです。
「博物館に初もうで」での蛇に関わる展示で、お確かめ下さい。

また1月2日から東洋館がリニューアルオープンします。新しくなった東洋館で、東洋美術をめぐる旅をお楽しみ下さい。
この他、東京国立博物館、トーハクは今年も様々な企画を用意しております。皆様が日本の文化や伝統、美術に親しんでいただき、楽しめる博物館となるよう努めてまいります。
どうぞ今年もトーハクをよろしくお願いします。


カテゴリ:news

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posted by 銭谷眞美(館長) at 2013年01月01日 (火)

 

今年も一年ありがほー!

今年はトーハク140周年ということで、私たちもいろいろお手伝いしました!
一年を振り返ってみましょう。


ぼくたちが登場した1月。
東京国立博物館140周年「ブンカのちからにありがとう」キャンペーンが始まったんだほ。


私たちもデザインされている東京国立博物館140周年パンフレットで、スタンプラリーもはじまったわね。
みなさんは、スタンプをいくつ集められましたか?


6個集めればオリジナルグッズがもらえるほ!チャンスはあと3ヶ月あるほー!



また、1月は特別展「北京故宮博物院200選」で、貴重な作品「清明上河図」をたくさんの方にご覧いただきました。



3月は毎年恒例の「博物館でお花見を」、特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」がはじまったほ。

 

東京国立博物館140周年記念グッズも発売されたわね。



ぼくの「はにわクッキー」もできたんだほー!



4月はJ-WAVE SPRING FESTIVAL@トーハクの開催や、Google Art Projectも公開されました!



夏は2つの特別展「中国山水画の20世紀 中国美術館名品選」と「青山杉雨の眼と書」があったほ。



そして秋は、「秋の特別公開」、夜22時まで開館した「スペシャルありがとうデー」もお楽しみいただけたでしょうか?



風神雷神図屏風のフィギュアも発売されたほー!



10月~12月は、特別展「出雲―聖地の至宝―」、「中国 王朝の至宝」が開催されました。
そしていよいよ、2013年1月…。


なんだほ?



東洋館がリニューアルオープンします!


楽しみだほー!


そして、東洋館リニューアルオープンを記念して、ショートムービーができたのよ。
主人公の名前は、ひろしとユリですって!

ぼくたちの本名といっしょだほ!このなかでは、なにやらぼくたちは恋人同士だそうだほ…。くーっ、たまらんほーー!

 



お正月はぜひ、このお話のように、まだトーハクに来たことがない人を誘ってきてくださいね。
きっと楽しんでもらえるはず!


お正月は1月2日(水)から開館するほ。「博物館に初もうで」もあるほー!



今年も一年、お世話になりました。
2013年も引き続き、トーハクをよろしくお願いいたします!

カテゴリ:news

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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2012年12月28日 (金)

 

生まれ変わった東洋館─世界に一つだけの東洋館

いよいよ新年の2日から、トーハクの東洋館がリニューアルオープンします。耐震工事のために2年近くも閉館を続け、スタッフ一同も、再開館を心待ちにしていたところです。東洋館の改修は、いま述べた耐震補強が眼目ですが、同時に、展示室内を全面的に刷新して、中央の吹き抜けには、新しく全階に通じるエレベーターを設け、さらに、ずっと閉じたままだった地下スペースも見違えるように改修して、展示室とVRシアターを設けています。

 
(左)地下スペースに新たに増設した「クメールの彫刻」の展示室
(右)3階5室「中国の青銅器は、弧を描くケースに展示


東洋館というと、なんだか堅苦しい印象があるかもしれませんが、その中は、中国・朝鮮から東南アジア、インドなどの南アジア、さらに中央アジアから西アジア、そしてアジアを越えてエジプトまで、じつに広大な地域のバラエティーに富んだ作品を一時に見ることができる、たいへん魅惑に満ちたギャラリーとなっています。あの有名なルーブル美術館や大英博物館、メトロポリタン美術館など、世界の名だたる博物館を眺めてみても、東洋のこれだけ広い地域の長い時代にわたる文化財を集約して展示しているところは、ちょっと見当たりません。東洋館は、まさに世界に一つだけのユニークな展示施設なのです。

 
(左)3階8室「中国の絵画中国の書跡」は、高さ5メートル5センチのケースで迫力の展示
(右)2階3室「インド・ガンダーラの彫刻」で、旅の気分を満喫

ここで「東洋の歴史と文化」とかいうと、いきなり堅苦しくなるばかりなので、今回のリニューアルを機に、東洋館全体のテーマを「アジアの旅」としました。ヴァーチャルの世界によって、国々の距離がぐっと縮まってきている今日ですが、ここでは、なにより本物の文化遺産を目の当たりにしながら、他ではまず味わうことができない「アジアの旅」を経験していただこうというものです。
新春の息吹にのって、皆さんも、東洋館の新たな魅力にぜひ触れてみてください。

カテゴリ:展示環境・たてもの

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posted by 松本伸之(学芸企画部長) at 2012年12月22日 (土)

 

生まれ変わった東洋館─新しい展示ケース

東洋館の展示ケースは耐震改修工事とともに新しくなりました。各分野の様々な作品がより魅力的に見えるよう大小様々なケースがあります。全てではありませんが今回導入した展示ケースについて共通する特徴は次の3つです。

・ 展示ケースの存在感を感じさせない金属フレームのない構造
・ うつり込みが少なく、まるで露出展示ではないかと思うくらい、ガラスの存在を感じさせない高透過低反射ラミネートガラス
・ ケース内の温湿度を一定に保つことの出来る高い気密性能


単純に比較するため改修前の展示ケースと改修後の展示ケースを1ヶ所だけ同一角度で撮影してみました。

展示ケース 改修前後
(左)改修前、(右)改修後

改修前はガラスを保持する金属枠があり、壁の中に展示ケースを埋め込んだようにつくられていました。改修後は展示台を単純にガラスで覆ったケースとすることで余分なものがそぎ落とされました。作品を間近でみると作品がケースに入っていない展示のようにも見えます。注意をしていないと本当に頭をぶつけそうになるくらい見えないガラスです。また、透明度が高く反射(うつり込み)の少ないガラスにより、従来よりも作品のディテールをはっきりと見ることができ、作品がせまってくるかのようにも感じられます。

導入した展示ケースは東洋美術コレクションにふさわしく、繊細で質の高い展示ケースに仕上がったと思います。どの作品も以前と違った魅力を来館される皆様にご覧いただけるのではと今から期待しています。

 

カテゴリ:展示環境・たてもの

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posted by 矢野賀一(デザイン室主任研究員) at 2012年12月20日 (木)