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日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「中国山水画の20世紀 中国美術館名品選」

  • 『普陀山 呉冠中筆 1980年 中国美術館蔵』の画像

    普陀山 呉冠中筆 1980年 中国美術館蔵

    本館 特別5室
    2012年7月31日(火) ~ 2012年8月26日(日)

    いま中国の現代アートが活況をみせていますが、その原点とも言えるのが激動の20世紀を生きた多くの中国人画家たちの活動でした。この展覧会では、この分野の最高峰のコレクションを擁する中国美術館(北京市)の所蔵品の中から、20世紀山水画の代表作50件を厳選して展示し、中国近現代絵画の動向を探ります。

    中国の近代は、辛亥革命、新中国の成立、改革開放という大きな変革を経験しましたが、その中で画家達は必死に自己の創作の道を追い求めました。ある者は中国の古典絵画の復興に邁進し、ある者は日本や欧米に新しい創作の理念を求め、ある者は大きく変動する中国社会に真正面から対峙し、それぞれが新たな表現を模索しました。ここでは、伝統への挑戦、西洋画法への挑戦、社会・生活への挑戦、という三つの視点から、20世紀中国の画家たちの真摯な取り組みを振り返ります。

    悠久の時を経た中国の伝統文化と現代中国のアートシーンとの結節点を示す珠玉の名品によって、20世紀中国山水画の個性あふれる魅力をお楽しみください。
     

会期中、作品の展示替があります。展示作品リストをご覧ください。
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1089ブログ「2012年度の特別展」 展覧会の見どころなどを紹介しています。

 

開催概要

会  期 2012年7月31日(火)~8月26日(日)
会  場 東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)
開館時間 9:30~17:00 土・日曜日は18:00、金曜日は20:00まで
(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日、ただし8月13日(月)は開館
観覧料金 一般600円(500円)、大学生400円(300円)   総合文化展観覧料でご覧いただけます。
( )内は20名以上の団体料金
障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料です。入館の際、年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 文化庁、中華人民共和国文化部、東京国立博物館、中国美術館
後  援 外務省、中国大使館、2012「日中国民交流友好年」実行委員会、公益社団法人日中友好協会、
日本国際貿易促進協会、日本中国文化交流協会、日中友好議員連盟、
一般財団法人日中経済協会、社団法人日中協会、公益財団法人日中友好会館
特別協力 毎日新聞社
カタログ 展覧会カタログ(1500円)は、本館会場内、および本館地下ミュージアムショップにて販売しています。
お問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

 

関連事業

本館 20室  2012年8月3日(金)   18:30 ~ 19:00   当日受付
本館 20室  2012年8月10日(金)   18:30 ~ 19:00   当日受付
本館 20室  2012年8月17日(金)   18:30 ~ 19:00   当日受付
平成館 大講堂  2012年8月5日(日)   13:30 ~ 15:00   当日受付

パンフレット

The Twentieth Century for Chinese Landscape Painting: Selected Masterpieces from the National Art Museum of China

中国山水画の20世紀 中国美術館名品選

会期中、本館会場内にて配布しています。
※なくなり次第、配布は終了します。
PDFPDF, 3.36MB)

 

展覧会のみどころ

1章 伝統の継承と発展

霊岩澗一角図 潘天寿 筆 1955年 中国美術館蔵
霊岩澗一角図 潘天寿 筆 1955年
中国美術館蔵
  中国の近代絵画は、巨大な伝統の継承によって発展してきました。文人画を中心とする伝統絵画は、近代画家が乗り越えるべき大きな課題として存在し、絶えず画家の創作の源となりました。
呉昌碩などの海上派は、金石を取り込んだ力強い絵画を創作し、潘天寿は、八大山人や石涛といった明末清初に活躍した個性派画家を再評価して、その創作に生かしました。
ここでは中国の画家たちがいかに伝統絵画の表現を取り込んで創作をおこなっていったかを紹介します。

>>代表作家とその作品を見る

 

2章 西洋画法との競合

水上魚鷹 林風眠 筆 1961年 中国美術館蔵
水上魚鷹 林風眠 筆 1961年
中国美術館蔵
    清末以降、多くの画家が海外へ留学し、中国絵画は変化を遂げていきます。画家たちの留学先は、初めは隣国・日本でしたが、その後欧州への本格的な留学へと広がっていきます。
留学に行けなかった画家たちも、当時さかんに出版された美術書の図版を通じて海外の美術にふれ、特に西洋の画法を取り込みながら創作の源としていきました。
ここでは海外の美術に強い影響を受けた画家たちの作品を紹介します。

>>代表作家とその作品を見る

 

3章 社会・生活への挑戦

新中国成立以後、画家たちの創作には多くの変化が生じます。伝統的な文人画から離れて、人民と社会のために絵画を描くことが求められるようになり、画家たちは社会の変化にあわせた新しい山水画を模索していきます。
北京、西安、南京、広東の四つの地域の代表的な画家を中心に個性的な発展を遂げていった新中国成立以後の山水画の流れを紹介します。

>>代表作家とその作品を見る

  黄河清 傅抱石 筆 1960年 中国美術館蔵
黄河清 傅抱石 筆 1960年 中国美術館蔵
 

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