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新春特別公開

  • 『国宝 松林図屏風(部分) 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀』の画像

    国宝 松林図屏風(部分) 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀

    本館
    2013年1月2日(水) ~ 2013年1月14日(月・祝)

    毎年恒例お正月の2週間限定特別公開を行います。
    2013年の目玉は、国宝「松林図屏風」。3年ぶりの登場です!

国宝 松林図屏風

松林図屏風長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀
本館2室(国宝室)
展示期間:2013年1月2日(水)~1月14日(月・祝)

近くでみると激しい筆の勢いに圧倒されます。しかし距離をとると、湿った空気に包まれた松林があらわれてきます。じっと見ていると松の木が、能を舞うようにゆらりと揺れて見えるかも知れません。さまざまな魅力をもった「松林図」は日本水墨画の最高峰とさえいわれています。(画像は右隻)

 

国宝 古今和歌集(元永本) 下帖

古今和歌集(元永本) 下帖平安時代・12世紀 三井高大氏寄贈
本館3室(宮廷の美術)
展示期間:2013年1月2日(水)~1月14日(月・祝)

日本最初の勅撰集『古今和歌集』が完全に残る冊子本として現存最古の写本で、奥書の「元永三年」に因んで元永本と呼ばれます。色とりどりの染紙に雲母摺(きらずり)文様などが施された料紙と、藤原行成(ふじわらのこうぜい)の曾孫・定実(さだざね)(1077~1119)の仮名とのコラボレーションが華麗です。

 

 

 

鎧直垂 白地蜀江文錦

鎧直垂 白地蜀江文錦江戸時代・19世紀
本館5・6室(武士の装い)
展示期間:2013年1月2日(水)~2月24日(日)

武将が鎧の下に着る鎧直垂。表地は八角形と正方形がつながり無限に広がっていく蜀江文を織り出しています。蜀江文は中国・明時代に盛んに織られ、日本では宇宙観を表わす文様とみなされ名物裂や能装束などに取り入れられました。格調高い蜀江文錦の鎧直垂には、武将の誇りが感じられます。

 

 

 

重要文化財 風神雷神図屏風

風神雷神図屏風尾形光琳筆 江戸時代・18世紀
本館7室(屏風と襖絵)
展示期間:2013年1月2日(水)~1月14日(月・祝)

天空を疾走する風神と、雷鳴を轟かせる雷神が視線を交錯させて対照的な画面構成となっています。緻密に計算されたレイアウトは光琳の表現の特質です。芸能、古典文学など伝統文化を下敷きにした光琳の斬新なデザイン感覚は、京都の人々にたいへんよろこばれました。

 

東行記

東行記

烏丸光広筆 江戸時代・17世紀
本館8室(書画の展開―安土桃山~江戸)
展示期間:2013年1月2日(水)~1月14日(月・祝)

烏丸光広(1579~1638)は公卿で、江戸時代初期を代表する能筆。幕府との交渉のために江戸や日光へと何度も下向していました。本巻は、江戸へ赴いた際の紀行文を揮毫(きごう)したもの。富士山のスケッチも交えつつ自由闊達な筆致を展開しており、魅力あふれる作品です。

 

 

重要文化財 能面 翁

能面 翁

奈良・金春座伝来 室町時代・16世紀
本館11室(彫刻)
展示期間:2013年1月2日(水)~1月14日(月・祝)

笑みを浮かべる老人の面。五穀豊穣、所願成就など人々に幸いをもたらす神です。起源は古く、平安時代末ごろから寺社のお祭りの際に行われた芸能に使用されました。
口の半ばで上下を切り離して紐でつなぐ、切顎(きりあご)という手法は舞楽面によくみられます。

 

 

 

 

 

重要文化財 大黒天立像

大黒天立像

快兼作 東大寺伝来 南北朝時代・貞和3年(1347) 文化庁蔵
本館11室(彫刻)
展示期間:2013年1月2日(水)~1月14日(月・祝)

この像をおさめた厨子に記された銘文により、奈良・東大寺食堂に安置するため貞和2年(1346)仏師快兼によって造られたことがわかります。
大黒天は戦闘の神として怒りの表情を見せるものと、財福神として柔和な表情のものとがあります。この作品は米俵を踏み、宝を描いた大袋を持ちますが、顔は青黒く塗られていた痕跡があり、硬い表情をしています。

 

 

 

 

関連事業

<イベント>   博物館に初もうで
2013年1月2日(水) ~ 2013年1月27日(日)   9:30~17:00(入館は16:30まで)