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総合文化展・展示替え情報:2021年8月3日(火)からの展示

東京国立博物館・総合文化展では毎週のように展示替えを行っています。こちらのページでは最新の展示替え情報をご紹介します。
※一部継続展示のものが含まれます。

本館

 『国宝 山水屏風』の画像 
2室  2021年8月3日(火) ~ 2021年9月5日(日)

この屏風は、京都・神護寺(じんごじ)に伝わった現存最古のやまと絵屏風です。
やまと絵とは、日本の四季の景物や景観を描く作例です。この屏風では、穏やかで美しくも広大な山並みの中に、貴人や庶民たちの営みが細かに描かれています。本来、和歌を記す画面上部の色紙型(しきしがた)と呼ばれる区画には金泥で蝶などの下絵が描かれています。そもそも屏風とは、建物の中を仕切るための調度品(建具)の一種でした。貴族たちはこうしたやまと絵屏風を描かせ、そこに和歌を記し、身近に置くことで日々の生活を彩っていたのです。それではなぜ、こうした調度品が神護寺という密教寺院に伝えられたのでしょうか。
実はこの屏風は、神護寺では灌頂(かんじょう)という密教の儀式で用いられていたようです。こうしたやまと絵屏風が他の密教寺院にも伝えられており、おそらくは皇族や貴族の子弟たちが密教寺院に入寺する際、こうしたやまと絵屏風を持ち込み、儀式に用いることが慣例化したのでしょう。
画中の貴人たちに関しては、『源氏物語』の章段を描いたとする説や、七夕など秋の景物を描いたとする説が近年提出されています。離れて見れば雄大な山景が広がり、近くで見れば精緻な描写に目を見張る。平安貴族たちが完成させたこうした美的感覚を、この類い稀なるやまと絵屏風を通じて、ぜひとも共有して頂ければと思います。

 『浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)』の画像 
10室  2021年8月3日(火) ~ 2021年8月29日(日)

江戸時代の庶民の姿を描いた浮世絵は、江戸時代初期には絵師自身の手になる肉筆画のみでしたが、後には大量生産が可能な版画が生み出され、さらに彫りと摺りに工夫を凝らして多色摺りの錦絵が誕生しました。
今回の展示では、懐月堂度辰の墨摺版画や鳥居清信の丹絵など初期版画の優品にはじまり、石川豊信の紅摺絵、鈴木春信の錦絵、喜多川歌麿の美人画、東洲斎写楽の役者絵、歌川広重の風景画など、版画の変遷を時代を追って展示します。加えて、喜多川歌麿の肉筆画の代表作「立姿美人図」を展示し、江戸時代の文化の広がりを反映した多様な浮世絵の世界を紹介します。

 『歴史の記録』の画像 
15室  2021年8月3日(火) ~ 2021年10月3日(日)

東京国立博物館は、美術作品や考古資料だけでなく、歴史や民族に関する資料や作品も多く所蔵しています。またかつては自然科学に関する標本も収集・保管していたように、古今東西の博物資料を収集することが博物館の使命でした。こうした積極的な資料収集の考え方のもと、「歴史を語る」資料として、絵図・地図、古文書・古書、拓本や模写、写真などが集められ一大コレクションを形成しています。
2021年度の15室はこれらの資料から、伊能忠敬測量による日本沿海輿地図(中図)、各種の博物図譜、五海道分間延絵図のうち基幹街道である五街道、古写真を展示し、19世紀日本の社会、文化、交通、景観などを紹介します。今回の展示では、日本沿海輿地図から東北、博物図譜から虫譜図、五海道分間延絵図から奥州道中分間延絵図(白河関)、古写真からは明治初年の寛永寺・増上寺、京都御所などの写真を紹介します。

 『近代の美術』の画像 
18室  2021年8月3日(火) ~ 2021年10月31日(日)

明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和の戦前にかけての日本近代の美術を概観します。
日本画の前半は、日本美術院を代表する画家の明治から昭和にかけての作品を選び、後半は中秋の名月(9月21日)にちなみ、月を主題としたものなど、秋の情景をとらえた作品を中心に展示します。洋画は、期間後半に浅井忠の瑞々しい水彩画(高野コレクション)を展示し、また通期で、明治から昭和にかけての人物表現の変遷を紹介します。 彫刻は、日本近代彫刻黎明期に新しい彫刻の在り方を模索した高村光雲、竹内久一の作品やそこからさらに新しい流れを生み出した荻原守衛の作品を、工芸は、帝室技芸員、人間国宝の作品を中心に紹介します。

東洋館

 『西域の美術』の画像 
3室  2021年8月3日(火) ~ 2021年9月12日(日)

20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示しています。今回は、トルファンのアスターナ・カラホージャ古墓群から出土した樹下人物図、敦煌莫高窟蔵経洞で発見された幡などを展示し、シルクロードの絵画を紹介します。

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