東京国立博物館・東博コレクション展では毎週のように展示替えを行っています。こちらのページでは最新の展示替え情報をご紹介します。
※一部継続展示のものが含まれます。
平安時代9世紀以降、宮廷貴族の間では、歌人が左右の組に分かれて同じ題で和歌を詠み、その優劣を競う「歌合」が行われました。「寛平御時后宮歌合」は、宇多天皇(867~931)の母で皇太后となった班子女王(833~900)が、寛平年間(889~898)に催した歌合です。春・夏・秋・冬・恋の5題、各20番の取り組みで計200首からなり、紀友則や紀貫之などの当代を代表する歌人が名を連ねています。
この巻物は、関白の藤原頼通 (992~1074)が編纂させた歌合集「十巻本歌合」のうち、巻4の前半部にあたります。「十巻本歌合」はもとは近衞家に伝来し、付属の歌合目録(京都・ 陽明文庫蔵)によって、46の歌合を10巻にまとめたことが知られます。未装飾の料紙には随所に加筆訂正の跡があり、清書ではなく草稿と考えられています。
本作の筆者は、「十巻本歌合」を分担書写した10数人のなかでも、多くの歌合の書写・校訂に加えて歌合目録も担当しており、編纂事業における中心的な存在であったとみられます。その書きぶりは、文字内の余白を広くとり整った形で、平明で読みやすく、優美な趣を湛えています。仮名の美しさが最高峰に達した平安時代11世紀の名筆を存分にご堪能ください。
「籠手切正宗」及び「一柳安吉」と号する名物刀剣をはじめ、日本刀の時代的な変遷と地域的な特徴を、平安時代から江戸時代にいたる各国・各流派の刀剣を通して紹介します。
刀装具は、冬の季節や伝統文化を感じさせる意匠の作品を中心に展示します。
20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示します。今回は、ホータンの如来像頭部、クチャのスバシ出土の舎利容器、キジル石窟のドロナ像、クムトラ石窟の菩薩像頭部などを展示し、シルクロードの文化を紹介します。
法隆寺献納宝物のうち、中国・唐代の開元12年(724)に制作された七弦琴や、類例の少ない古代から中世の打楽器・管楽器などの楽器を展示します。
第6室は絵画・書跡・染織を展示します。今回は書跡・染織の展示です。書跡は「梵本心経および尊勝陀羅尼」や「賢愚経断簡(大聖武)」など、古代インドと日本の古経典を紹介します。染織は「金銅装唐組垂飾」を中心として飛鳥時代から室町時代まで、ひろく献納宝物に伝えられる染織品のさまざまな技法を展示します。