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2026年4月21日(火)からの東博コレクション展

東京国立博物館・東博コレクション展の最新情報をご紹介します。
(注)一部継続展示のものが含まれます。

本館

 『仏教の興隆―飛鳥・奈良』の画像 
11室  2026年4月21日(火) ~ 2026年7月12日(日)

6世紀半ば、欽明天皇の時代に、朝鮮半島・百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や仏教美術に関わるさまざまな技術者が来朝します。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至ります。ここではそうした日本仏教黎明期の彫刻、書跡・典籍、工芸などをご紹介します。
彫刻は飛鳥時代の典型的な遺品である菩薩立像等を展示します。書跡は光明皇后が発願した2種の一切経、通称「五月一日経」(~2026年5月31日)、「五月十一日経」(2026年6月2日~)と、奈良時代の般若心経群の一つ「隅寺心経」を紹介します。工芸は興福寺中金堂の基壇下に鎮壇のため埋納された興福寺鎮壇具のほか、奈良時代・8世紀の特色を示す鉢、蓋鋺、柄香炉といった仏教に関わる工芸品、及び銅鏡を展示します。

 『茶の美術』の画像 
14室  2026年4月21日(火) ~ 2026年7月12日(日)

日本の伝統文化を代表する茶の湯のなかで生まれた美術を紹介します。 この展示では、春から夏にかけた風炉の季節にあわせた道具を中心に、古美術商・広田松繁(不孤斎)寄贈の茶碗、向付を小特集します。

 『特別企画 アイルランド チェスター・ビーティー・コレクション 絵巻と絵本のたからばこ』の画像 
D室・E室  2026年4月27日(月) ~ 2026年7月20日(月・祝)

ヨーロッパの北西部に位置するアイルランドの首都ダブリンには、チェスター・ビーティーという文化施設があります。ここには、アメリカの鉱山開発で成功し、世界の様々な美術作品を収集したアルフレッド・チェスター・ビーティー卿(1875–1968)のコレクションが収蔵されています。ビーティー卿は1917年に日本を訪れており、特に日本の物語絵については、ヨーロッパ随一のコレクションです。本展は、これらチェスター・ビーティー・コレクションのなかから、アイルランド外ではなかなか見ることのできない選りすぐりの日本の物語絵25点をご紹介するものです。

チェスター・ビーティー・コレクションは、1988年から翌年にかけて、東京、神戸、名古屋で展観されました。また、同コレクションの至宝ともいえる、玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を描いた狩野山雪筆「長恨歌絵巻」は「在外日本古美術品保存修復協力事業」によって修理された作品です。このように、日本とアイルランドは美術を通じた交流をこれまでも続けてきました。2025年には日本とアイルランドの外交、経済、文化の交流拠点であるアイルランド・ハウスが開設され、両国の文化交流はますます盛んになっていくことが期待されます。この機会に、美術がつなぐ日本とアイルランドの友好関係にも思いを馳せていただけたら幸いです。

 『歴史の記録』の画像 
5室  2026年4月21日(火) ~ 2026年6月21日(日)

東京国立博物館は、美術作品や考古資料だけでなく、文字資料や古写真も多く所蔵しています。文字資料は、江戸幕府直轄の学術機関(医学館や昌平坂学問所など)や一橋徳川家の旧蔵書、明治5年(1872)以降の当館の調査活動を通して集められた資料などです。古写真は、重要文化財「壬申検査関係写真」をはじめとする宝物調査の際に撮影された記録写真や、名所旧跡の風景写真などです。本館5室では、これら多種多様な作品を主題ごとにご紹介するとともに、特別展に関連した展示も行ないます。今回は、一橋徳川家に伝来した歴史書、当館の図譜コレクションから『禽譜』、特別展「百万石!加賀前田家」(令和8年4月14日~6月7日)にあわせ当館所蔵の前田家関係資料をご紹介します。明治5年に行われた日本最初の全国的な宝物調査「壬申検査」の記録写真(重要文化財)をご紹介します。

 『近代の美術』の画像 
8室  2026年4月21日(火) ~ 2026年7月26日(日)

明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和にかけての日本近代の美術を概観します。日本画の前半は、明治26年(1893)にアメリカで開催されたシカゴ・コロンブス世界博覧会出品作を中心に展示します。後半は、シカゴ・コロンブス世界博覧会出品作に、水景色を描いた作品を加えて展示します。洋画は明治時代に活躍した政治家や官僚、教育者などの肖像画を中心に紹介します。彫刻は、帝室技芸員であった平櫛田中の「森の仙人」や、田中らとともに日本彫刻会の結成に参加した米原雲海の「竹取翁」を展示します。工芸も、シカゴ・コロンブス世界博覧会の出品作を中心に展示します。

東洋館

 『中国の仏像』の画像 
1室  2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)

紀元前後頃にインドから仏教が伝わった中国では、南北朝時代に入ると国家的な規模で寺院の造営が行なわれるようになり大いに隆盛しました。この展示では、中国仏教彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代にかけての小金銅仏と石仏を紹介します。小金銅仏の微細な表現、地域と時代によって異なる石材へのこだわり、石窟寺院での大規模な造像の一端をご覧いただきます。

 『西アジア・エジプトの美術』の画像 
3室  2026年4月21日(火) ~ 2026年7月12日(日)

人類最古の文明揺籃の地として知られる西アジアとエジプト、東地中海地域の古代から中世までの文化を紹介します。エジプト美術では来世での生活のために副葬された木製模型5件をまとめて展示します。東地中海地域と西アジアの美術では、シリアとイラクの出土品や土偶、イランの彩文土器や装飾品、さまざまな技法で製作された古代ガラス、イスラーム陶器などを展示します。

 『古裂鑑賞のいろは―加賀藩前田家伝来 名物裂の世界―』の画像 
5室  2026年4月21日(火) ~ 2026年7月12日(日)

安土桃山時代に千利休(1522~1591)が大成した「茶の湯」のなかで、特に重んじられた茶道具を「名物」と呼びます。江戸時代に入り、著名な寺院や高僧、茶人などにゆかりを持つ裂に関し、由来にあわせた特別な名前をつけ珍重する「名物裂」の価値観が形成されました。名物裂は、宋元時代から明時代にかけて中国で製作され、日本に舶来した染織品が中心ですが、なかにはインドやイラン製のものもみられます。当時の日本人にとって珍しかった織物や染物を、掛け物の表具や茶道具の袋(仕覆)などに仕立てたのです。

加賀、能登、越中の3国を治めた加賀藩前田家は、3代当主前田利常(1593~1658)の時代より、多種多様な裂を蒐集しました。昭和に入り、そのコレクションの一部が東京国立博物館に収蔵されました。本特集では特別展「百万石!加賀前田家」(4月14日~6月7日)にあわせ、前田家伝来の名物裂を展示します。一口に名物裂といっても、文様、技法、質感と裂の特色は千差万別です。昔の茶人はそれらを見分け、深く味わっていました。古裂の特徴をつかむことは一見難しそうですが、作品の拡大写真を介すことで、茶人が感じ取っていた裂の個性を読み取ることができます。古裂鑑賞のいろはを、写真や図を交えながら丁寧にご紹介します。

 『中国の石刻画芸術』の画像 
7室  2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)

後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作っていました。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行したが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。

 『朝鮮時代の美術』の画像 
10室  2026年4月21日(火) ~ 2026年8月23日(日)

朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。当時の暮らしがわかる風俗図(~5月31日)、朝鮮半島の人びとの素朴な好みがあらわれた花鳥図(6月2日~7月12日)、一世を風靡した鄭敾の山水図(7月14日~)、木製の家具を、両班に親しまれた陶磁器の文房具、酒器を展示します。

 『クメールの彫刻』の画像 
11室  2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)

現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。

 『アジアの染織 インドの染織』の画像 
13室  2026年4月21日(火) ~ 2026年7月12日(日)

大航海時代を通じインドネシア、ヨーロッパ、日本など世界中に輸出されたインド更紗をはじめ、経緯絣のパトラ、薄く軽やかなモスリン、絞りで文様を表わしたバンダニなど、古くよりインド亜大陸は染織技術の宝庫として知られています。本展では各技法をわかりやすく紹介するとともに、文様からわかる意図された輸出地域やその特色、インド更紗が世界に与えた影響をご紹介します。

特別展「百万石!加賀前田家」(2026年4月14日(火)~6月7日(日))に関連して、前田家伝来の更紗「緑地花卉蔓草文様金更紗」「白地小花唐草文様金更紗」を展示しています。

法隆寺宝物館

 『法隆寺献納宝物 灌頂幡』の画像 
第1室  2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)

法隆寺献納宝物を代表する名品である灌頂幡と金銅小幡、及び制作当初の姿を示した模造の灌頂幡も併せて展示します。

 『法隆寺献納宝物 金銅仏 光背 押出仏』の画像 
第2室  2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)

法隆寺献納宝物のうち、6~8世紀までの金銅仏を展示します。併せて同時期の光背、押出仏も展示します。

 『伎楽面(金・土のみの通年展示)』の画像 
第3室  2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)

法隆寺献納宝物のうち、飛鳥時代から奈良時代の伎楽面を中心にした展示です。

作品保護のため、金曜日および土曜日に限って公開します。

 『金工』の画像 
第5室  2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)

法隆寺献納宝物を代表する作品として著名な竜首水瓶や鵲尾形柄香炉、海磯鏡などの金工作品を展示します。