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今年も行います!東博ボランティアデー

12月5日(月)は、国連の定めた国際ボランティアデーです。それにあわせ、東京国立博物館でも、昨年に引き続き、「東博ボランティアデー2011」を開催します。
今年は、12月3日(土)と4日(日)の両日、東京国立博物館の生涯学習ボランティアが集結します。
この2日間、皆様にボランティア活動についてご紹介し、ボランティアと共に、今まで以上に博物館を楽しんでいただこうと、現在準備をしています。
当日は、ボランティアによる様々な催しを用意しています。


見る!聞く!知る!ボランティアに興味がある人必見!

「ボランティア活動紹介コーナー」では、生涯学習ボランティアの全員が行う活動と、任意で登録して行う活動についてご紹介します。さまざまな種類の活動を行えるのは、東博ボランティアならでは。
「行ってみよう!活動最前線」では、実際にボランティアの活動している現場にお連れし、ボランティアにインタビューして、生の声をお聞きいただこうと計画中です。


本館の各所で、ご案内しています


本館20室で体験コーナーや触知図もお楽しみいただけます


人気のガイドツアーワークショップが一同に!

ボランティアによる大人気のガイドツアーやワークショップを、この2日間でまとめて体験できます。
展示作品をご紹介するガイドに加えて、博物館の外側もお楽しみいただけるツアー、ワークショップも体験いただけます。特に、この日だけの特別企画として、「庭園茶室ツアー」と「お茶会」のコラボレーション、展示室での手話通訳にも初挑戦する「本館ハイライトツアー」や、いつものコースに加えて「本館じっくりコース」「茶室と法隆寺宝物館コース」などの「たてもの散歩ツアー」(手話通訳付きコースあり)なども用意しています。
(一部、有料・整理券が必要なものがあります)


わかりやすいガイドで、展示作品に近づこう


たてものや樹木、庭園茶室、たんけんマップなど、さまざまなツアーがあります

また、平成24年度生涯学習ボランティアの募集を開始します。ボランティアデーには、ボランティア募集説明会も開きますので、応募を考えていらっしゃる方は、ぜひご参加ください。
ボランティアデー当日の詳細は、ホームページ、チラシ、博物館ニュース12・1月号をご覧下さい。

カテゴリ:news催し物

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posted by 鈴木みどり(ボランティア室長) at 2011年11月26日 (土)

 

表慶館トラベルへGO!

表慶館アジアギャラリーで「おひとりさま」も「ファミリー」も楽しめる2つの体験型プログラムを開催しています。
題して、「表慶館トラベル」。

1つは「アジアの香り」。

みなさんは街角でふとなつかしい香りを嗅いで、記憶が呼び戻された経験はないでしょうか。
香りには、一瞬で時空を超える力があるのです。
また香りは、その国の文化と密接に結びついています。
たとえば、香料として最も古い歴史を持つ白檀(びゃくだん)は、インドで万病の薬として使用され、
細かくすりつぶしたものは殺菌や体臭消しとしても使われてきました。
ヒンドゥ教の神ガネーシャへは白檀の香を焚きます。
白檀は日本にも伝えられ、仏教寺院や、香道の場面でも使われました。
白檀に彫られた仏像もあります。


白檀 インドを代表する香り

こういった香りを、皆さんに嗅いでいただき、
ケース越しに見る作品をより身近に感じてもらいたいと思っています。
作品が作られた国々にトラベルし、その場の空気を感じながら作品をご覧いただければ…。
想像の翼でどこまでも飛んで行けそうです!

表慶館エントランス15種類の香りが体験できます。

1.白檀(びゃくだん) 2.白檀(塗香(ずこう)) 3.ターメリック 4.乳香(にゅうこう) 5.没薬(もつやく)
6.丁子(ちょうじ) 7.肉桂(にっけい) 8.沈香(じんこう) 9.龍脳(りゅうのう) 10.蓮茶(はすちゃ)
11.甘松香(かんしょうこう) 12.スターアニス 13.安息香(あんそくこう) 14.ナツメグ 15.バラ

表慶館トラベル「アジアの香り」 2011年10月1日(土)~2011年12月25日(日)までの毎週土曜日と12月23日(金・祝)の11:00~16:00の時間内であればいつでも、どなたでも参加いただけます。
詳細は、ワークショップ一覧ページよりご覧ください。

 

もう1つは「まぼろしの作品調査書」
小学生とそのファミリーが対象です。

「1907年秋、一人の研究員が中国の秘境へと旅立った。一通の手紙と虫喰いだらけの作品調査書を残して・・・」
こんなプロローグから始まる「まぼろしの調査書」は、ストーリー仕立てのアクティビティです。
研究者として作品調査書を完成させてみませんか。

現在、100年前の研究員の意思を引き継ぐのは自分だ!という熱い使命に燃えた小学生、緊急大募集です!

表慶館トラベル「まぼろしの作品調査書」
2011年10月1日(土)~2011年12月25日(日)までの毎週日曜日と11月23日(水・祝)の11:00~16:00の時間内であればいつでも参加いただけます。
ワークショップ一覧ページよりご覧ください。

カテゴリ:news催し物

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posted by 神辺知加(教育講座室) at 2011年11月11日 (金)

 

日本に来たならトーハクへ 留学生の日

クールジャパンが言われて久しいですが、海外から見ての日本ってどんな印象なんでしょう?
漫画やアニメだったら秋葉原で、お寺や仏像だと京都や奈良なんでしょうか?
日本でもっとも古い博物館であるトーハクの印象も気になるトコロ...。
これは直接外国の人に聞いてみなくちゃ、というわけで、2011年10月8日(土)に開催された「留学生の日」で、留学生に聞いてみちゃいました。

welcome
welcome!

トーハクの印象はどうでした?
― 建物がすごくきれいに保存されているのでびっくりしました。
    緑の多い風景もいいですね!(中国の学生)
― いろいろな種類の日本が展示されていて、日本の文化を知るのにとってもイイです。
    とくに着物の展示がとてもキレイで感激したよ。(ベトナムの学生)
― どれもホントにきれいだし、素晴らしい展示でした。
    ガイドさんもやさしい日本語で説明してくれました。
    日本美術のコレクションってドイツにはあまりないんですよ。
    一度にたくさん観られてうれしいです(ドイツの学生)


ボランティアさんによるガイドツアー、やさしい日本語で説明してくれます。

気に入った作品はありましたか?
― 有名な日本のアーティストの絵を見られて感激だったなぁ。
    黒と金の2色で美しい冬の風景を描き上げていて、すごく力強かったよ!(中国の学生)
― はにわが面白かった。
    今回教えてもらって、日本のものだってはじめて知りました!(台湾の学生)

 
埴輪は日本のものだったのねーと感心しきり

茶道のお手前の実演がありましたが、初めて体験する日本の茶道はどうでしたか?
― 日本の茶会が実際どういうものかわかってよかった。
    むかし聞いたことがあって、気になっていたんです。(スリランカの学生)
― はじめて挑戦できて嬉しいです。
    お菓子がおいしかったので、出来たらオカワリが欲しかったなあ(笑)(中国の学生)
― とても歴史があって立派なものだと思います。
    正座がちょっとできなかった!(韓国の学生)


お手前の実演に皆さん興味津々です。

今日1日で様々な日本の文化を感じていただけたようで、みなさん笑顔で答えてくれました。
外国からのお客様にニッポン体験をさせたい、と思ったら、是非トーハクへ!

カテゴリ:催し物

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posted by 総務課渉外担当 at 2011年10月26日 (水)

 

ワークショップ「考古学者に挑戦!」が開催されました

2011年10月15日(土)と16日(日)、トーハクでは
考古学者に挑戦!」というファミリーワークショップが行われました。
「考古学っていったい何?考古学者って、何をする人?」
というのがそのテーマ。
参加者は、各日10組、小学1年生から5年生までの子どもたちとそのご家族でした。

はじめに、考古学を専門としている当館の研究員、
品川さんからお話をうかがいます。


考古学者の使う道具に、興味しんしん


「考古学とは、『古』い時代の人びとがくらしたあとや
出土(しゅつど:土の中から出てくること)したモノから
そのころの生活や社会・文化について『考』え、
今の社会に生かすことを『学』ぶこと」

そんなお話を聞いたあと、展示室に行って
「考古学者が発掘されたモノを見る時のポイント」を品川さんに教えてもらいました。
モノの形、色、材質、どんな状態か、もようはついているか、
そこから何が分かるか…など、ワークシートを使って、
自分の選んだ縄文土器をじっくりと観察。

次は粘土板の上にいろいろな材料でもようをつけてみます。
貝がら、竹、木、縄など、縄文時代の人たちも
粘土で土器をつくるときに、
実際に使ったのではないかと思われる道具を使いました。

ひっかいたり、押し付けたり、転がしたり。
ひとつの道具でも、使い方は何通りも考えられます。
さきほど展示室で観察した土器のもようは
どんなふうにつけられたのかを考えて、粘土板の上で再現してみました。


土器とそっくりのもようができました


さて、ここでもう一度展示室に戻ります。
ふたたび同じ縄文土器をじっくり観察し、スケッチしてみます。
新しい発見は、あったかな?


真剣なまなざしで、土器を観察中


最後に、各家族の発表の時間です。
ワークシートにしたスケッチを皆に見せながら、
「どうしてこの土器を選んだの?」
「もようのつけ方について、新しい発見はあった?」など、
私からのインタビュー形式で発表をしてもらいました。


マイクを向けられて緊張しながら、がんばって発表してくれました


粘土板のもようつけ作業をやったからこそ、
2回目のスケッチでわかったことがたくさんありました。
縄を転がしてつけるもようが
全部同じ向きではなく、いくつかの方向に転がされていること。
細くひかれた線を観察してみたら、
ただの棒でなく、半分に割った竹で描かれていると気がついたこと。
スケッチからも、発見したことが、きちんと伝わってきました。

3時間のワークショップを終えて、
参加した小学生の皆さんは、すっかり考古学者らしいモノの見方が身についたようです。

さて、この中から将来の考古学者が何人誕生するでしょうか?

カテゴリ:教育普及催し物考古

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posted by 藤田千織(教育普及室) at 2011年10月21日 (金)

 

音を楽しむ-博物館でコンサート

博物館に足を運ぶ方々の中には、作品の迫力を間近に感じたい、と思っていらっしゃる方も多いと思います。
教科書やテレビで見たことのあるあの作品に会いたい、という強い思い。
もしかしたらそのライブ感はコンサートのライブ感と一致するのではないか、と今回ご報告させていただくコンサートで思いました。

亀渕友香とVOJAによるコンサート(2011年10月2日(日)開催)

みなさんご存知のとおり、亀渕友香さんはゴスペルシンガーの第一人者であり、BIG MAMA YUKAと呼ばれています。
彼女が1993年に結成したのがゴスペルコーラスグループ「The Voice of Japan」 VOJAです。
今回は「愛と平和をゴスペルにこめて」をテーマに感動的なコンサートが開かれました。

亀渕友香さん
亀渕友香さん


総勢40人近いVOJAのメンバー。
広い平成館のラウンジは300名近いお客様とVOJAのメンバーで埋め尽くされました。

歌声が会場を包み込みます
歌声が会場を包み込みます

そしてその熱気の中、ゴスペルのパワフルな歌声が響き渡ります。
亀渕さんとVOJAの皆さんの歌声は音を楽しむという音楽本来の意味を体現しているようでした。

司会者もお客様も
司会者もお客様も


もはやスタンダードナンバーとなった「Amazing Grace」をはじめ、映画「天使にラブソング」でも歌われた「Hail Holy Queen」やVOJAの定番ソングでもある「きずな」、そしてさだまさし氏の「いのちの理由」など12曲を歌い上げ、フィナーレではスタンディングオベーションがおこるほどでした。

一体となって、フィナーレ!
一体となって、フィナーレ!


実は亀渕さんとVOJAの皆さんは、昨年、浄土宗の総本山、京都・知恩院に「いのちの理由」を奉納してきたばかり。
当館で開催される特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」(2011年10月25日(火)~12月4日(日))には、知恩院からも貴重な作品が出品されます。亀渕さんも、その縁の深さを感じていらっしゃいました。


みなさんも間近で迫力のある音を感じられる博物館の感動のライブはいかがでしょうか。


次回コンサートは「千葉純子によるトリオコンサート」(2011年12月11日(日)開催予定)です。
チャイコフスキーを中心としたクリスマス時期にふさわしい内容でお贈りいたします。
是非お楽しみに。

カテゴリ:催し物

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posted by 樋口理央(総務課) at 2011年10月09日 (日)