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1089ブログ

触って楽しむ本館案内図デビュー

本館20室に新しい本館案内図(注 参照)が登場しました。(現在は19室で公開しています)


この本館案内図は、半立体になっているため触感も楽しんでもらうことができます。
視覚に障がいを持つ方や盲学校の先生たちに意見を伺い、デザイナーさんや東京芸術大学の学生さん、職人さんの協力を得て、何度も試作を重ねて完成しました。
本館をB1、1階、2階に分け、各展示室には、各展示室を象徴するデザインのピースがはめ込まれています。


日本美術を歴史順にたどる2階は、うずまき文様からスタートです。
うずまきは縄文土器によく見られる文様です。
仏教の興隆は仏頭の螺髪のイメージ、2室「国宝室」は絵巻をモチーフにしたデザインです。


特に注目は5・6室「武士の装い」のピースです。
刀の柄と鎧の札のミニチュアで、かなりの出来栄えに日本美術ファンである常連のお客様からも好評です。


分野別展示の1階では、それぞれ展示作品を象徴する素材を使ったピースが並んでいます。
ケースの中に展示してある美術品には触れられませんので、まずこちらで感触をお楽しみください。


毎日、午前10時半から午後4時過ぎまでは生涯学習ボランティアさんと一緒に案内図を見ることができます。
ユニークなデザインが多いため、ついついボランティアさんとお話が弾んでしまいます。
 お待ちしてま~す。


しかし!
こちらはあくまでも案内図です。うっかり長居して展示室をめぐる時間がなくなってしまわないようご注意を。

(注)平成22年度 美術館・博物館基盤整備支援事業「東京国立博物館 博物館をみんなのものに~視覚障害児童・生徒へのスクールプログラムーハンズオンとワークショップを中心に」の一環として制作したものです。

カテゴリ:news教育普及

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posted by 神辺知加(教育講座室) at 2011年05月30日 (月)