このページの本文へ移動

1089ブログ

秋の庭園でほっとひといき…のあとは展示室で紅葉狩を

10月29日(土)より、秋の庭園開放が始まりました。

東京では11月に入っても暖かい日が続き、庭園内の木々もまだまだ冬支度が整っていない様子…。
それでも、普段はなかなか観る機会のない庭園や茶室を多くの方にお楽しみいただいております。



毎度好評のカフェ「MOTOYA EXPRESS」も出店しています。
有機ホットコーヒー(350円)や有機グリーンティー(400円)などの飲み物14種のほか、特製ホットドッグ(400円)や、
無添加クッキー(200円~)、無添加マフィン(300円)など、軽食もご用意しています。




有機ホットコーヒー(350円)と無添加バナナマフィン(300円)


九条館では雨戸を開放していますので、茶室の中を外からご覧いただくことができます。
(注意:茶室の中には入れません。また、茶室利用中は間近でご覧いただけないことがあります。)


九条館

コーヒー片手に読書など、ベンチでのんびりとくつろいでいる方、茶室を興味深げに見てまわる外国からのお客様など、
秋の庭園で思い思いに過ごされています。



一方、展示室内では、庭園より一足早く色づいた紅葉をお楽しみいただくことができます。

本館2階の国宝室では、国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆)が、11月15日(火)から展示されます。
京都・高雄の清滝川のほとりで紅葉狩を楽しむ人々がいきいきと描かれています。


国宝 観楓図屏風(部分) 狩野秀頼筆 室町~安土桃山時代・16世紀
(2011年11月15日(火)~12月11日(日) 本館2階国宝室にて展示)



本館8室・暮らしの調度では、紅葉や秋の草花をあしらった調度品が数多く展示されています。
往時の人々の季節感を大切にした暮らしぶりが目に浮かびます。
現代から考えると、ちょっと贅沢な気もしますね。


草花漆絵食籠 谷田忠兵衛作 江戸時代・18世紀 伊藤甲子之助氏寄贈
2011年12月11日(日)まで本館8室にて展示)


ウェブコンテンツ「おすすめコース」では、これらの作品を盛り込んだ
庭園開放とあわせて楽しむ秋の作品コース」をご用意しました。
展示室でも紅葉狩をお楽しみいただければ幸いです。


上野の山の紅葉の見頃予想は11月下旬から12月上旬だそうです。
秋の庭園開放は12月11日(日)まで、 時間は10:00 ~ 16:00、入館料のみでご覧いただけます。



秋の行楽はぜひ、トーハクの庭園と展示室での紅葉狩をお楽しみください。

カテゴリ:newsウェブおすすめコンテンツ

| 記事URL |

posted by 広報室Web担当 at 2011年11月13日 (日)

 

表慶館トラベルへGO!

表慶館アジアギャラリーで「おひとりさま」も「ファミリー」も楽しめる2つの体験型プログラムを開催しています。
題して、「表慶館トラベル」。

1つは「アジアの香り」。

みなさんは街角でふとなつかしい香りを嗅いで、記憶が呼び戻された経験はないでしょうか。
香りには、一瞬で時空を超える力があるのです。
また香りは、その国の文化と密接に結びついています。
たとえば、香料として最も古い歴史を持つ白檀(びゃくだん)は、インドで万病の薬として使用され、
細かくすりつぶしたものは殺菌や体臭消しとしても使われてきました。
ヒンドゥ教の神ガネーシャへは白檀の香を焚きます。
白檀は日本にも伝えられ、仏教寺院や、香道の場面でも使われました。
白檀に彫られた仏像もあります。


白檀 インドを代表する香り

こういった香りを、皆さんに嗅いでいただき、
ケース越しに見る作品をより身近に感じてもらいたいと思っています。
作品が作られた国々にトラベルし、その場の空気を感じながら作品をご覧いただければ…。
想像の翼でどこまでも飛んで行けそうです!

表慶館エントランス15種類の香りが体験できます。

1.白檀(びゃくだん) 2.白檀(塗香(ずこう)) 3.ターメリック 4.乳香(にゅうこう) 5.没薬(もつやく)
6.丁子(ちょうじ) 7.肉桂(にっけい) 8.沈香(じんこう) 9.龍脳(りゅうのう) 10.蓮茶(はすちゃ)
11.甘松香(かんしょうこう) 12.スターアニス 13.安息香(あんそくこう) 14.ナツメグ 15.バラ

表慶館トラベル「アジアの香り」 2011年10月1日(土)~2011年12月25日(日)までの毎週土曜日と12月23日(金・祝)の11:00~16:00の時間内であればいつでも、どなたでも参加いただけます。
詳細は、ワークショップ一覧ページよりご覧ください。

 

もう1つは「まぼろしの作品調査書」
小学生とそのファミリーが対象です。

「1907年秋、一人の研究員が中国の秘境へと旅立った。一通の手紙と虫喰いだらけの作品調査書を残して・・・」
こんなプロローグから始まる「まぼろしの調査書」は、ストーリー仕立てのアクティビティです。
研究者として作品調査書を完成させてみませんか。

現在、100年前の研究員の意思を引き継ぐのは自分だ!という熱い使命に燃えた小学生、緊急大募集です!

表慶館トラベル「まぼろしの作品調査書」
2011年10月1日(土)~2011年12月25日(日)までの毎週日曜日と11月23日(水・祝)の11:00~16:00の時間内であればいつでも参加いただけます。
ワークショップ一覧ページよりご覧ください。

カテゴリ:news催し物

| 記事URL |

posted by 神辺知加(教育講座室) at 2011年11月11日 (金)

 

現代根付を堪能できる高円宮コレクション室がオープン

本館のエントランスは、トーハクの「顔」ともいえる場所ですが、



その大階段を上がったところに、またひとつトーハクの見どころが誕生しました。



現代根付を展示した高円宮コレクション室です。



根付とは、江戸時代、着物を着用するときに使われた小物です。
着物にはポケットがないため、人々は巾着や煙草入れなどを帯から提げて携帯しました。
それらが、帯から抜け落ちるのを防ぐための留め具だったのです。


名古屋山三郎絵巻(部分) 伝宮川春水筆 江戸時代・18世紀 (展示予定は未定)

この絵の男性はひょうたんの形の根付を付けています(赤い丸の部分)。こんなふうに使われていました。
やがて根付は単なる道具ではなく、装飾品としても意識されるようになり
粋でおしゃれな男性のファッションアイテムとなっていきました。

洋服が一般化した現代でも、根付は技と趣向を凝らして制作され続けています。
牙彫、木彫、蒔絵、彫金などの技巧と精緻な描写が、手のひらサイズに凝縮されていることから
日本の工芸品として海外でも高い評価を受けているのです。

今回、トーハクに新しくオープンした展示室は、
世界的にも有名な現代根付の蒐集家であった高円宮殿下のご遺志によって誕生しました。
根付の文化を守り、多くの人がその魅力を気軽に感じられるように、
ここトーハクに現代根付をいつでもご覧いただける展示室が作られたのです。
ケースは、帝室博物館時代に使われていた歴史的展示ケースに照明等の改良を加えたもの。
両面で根付50点が展示されていて、かなりの見応えです。



伝統的な題材やかわいらしい動物、ユニークな表情の生き物(想像上のもの含む)……
タイトルにも趣向が凝らされていて、観ているとつい時間を忘れそうになります。



展示室となっているのは、昔、貴賓室として使われていた場所でもあります。
ほかの展示室とは違った雰囲気で鑑賞いただけるのも、この展示室ならでは。

となりの10室でも、世界的に有名な郷コレクションによる江戸時代の根付を展示しているのでぜひ両方ご覧ください。
精緻な表現に驚嘆し、かわいらしさやユーモアに癒される根付の世界に浸っていただきたいと思います。

さらには、平成館での特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」(~2011年12月4日(日))がご好評いただいていたり、
秋の景色が楽しめる庭園開放(~2011年12月11日(日))も行っているなど、秋のトーハクも見どころ満載です。
いつもより少しお時間に余裕をもってお越しいただき、
美しいものをゆっくりたっぷりとお楽しみいただければ嬉しいです。(結)

カテゴリ:news

| 記事URL |

posted by 林素子(広報室) at 2011年11月08日 (火)

 

スマートフォンで国宝を

最近、スマートフォンが急速に普及して、博物館や美術館にかかわるいろいろなアプリも公開されています。
スマートフォンのアプリは、いつでもどこでも手軽に楽しめるところが長所ですよね。今年1月にリリースしたiPhoneアプリ「e国宝」も、国宝や重要文化財をお手もとでじっくり楽しんでいただけるようにと開発したものです。おかげさまでこれまでにダウンロード数も20万を越えるご好評をいただいています。
「e国宝」はもともとWebサイトがありますので、スマートフォンでそちらにアクセスすることもできるのですが、実際にはいまひとつ操作しづらいところがあります。iPhoneで見たときにその問題に気がつき、これはもったいない!ということで専用アプリの開発を決めました。
作ってみて初めて気づいたのですが、パソコンの画面で見るのとはかなり違った感覚で作品が見えてきます。みなさまにもよく言われるのが「手に入れたような感じ」。自分の手のひらの中で至宝の数々を眺める楽しさは他にないものです。
そして「e国宝」といえば何といっても高精細画像。大画面に細かく描きこまれた人々を拡大したり、

観楓図屏風
観楓図屏風(部分) 狩野秀頼筆 室町~安土桃山時代・16世紀
(2011年11月15日(火)~12月11日(日)展示)


長い絵巻物をスクロールしたり、

住吉物語絵巻(部分)
住吉物語絵巻(部分) 鎌倉時代・13世紀
(2011年9月21日(水)~10月30日(日)展示)


自由に動かしながら、心ゆくまで鑑賞していただけます。

そして特にオススメの使いかたは、当館Webサイトのスケジュールで展示中の作品をチェックして、お目当ての作品を「e国宝」で隅々まで見たうえで、展示室で実物を鑑賞していただくという方法です。もちろん実物を見てから「e国宝」でもう一度、というのもいいですね。どんなに質の高い画像でも、実物を目にする体験にはかえられません。でも、「e国宝」を合わせて見ることで、その体験はもっとディープなものになるに違いありません。

さて、そんな「e国宝」のあれこれをお話するイベントを、お台場の「東京カルチャーカルチャー」で開催します。
国宝日和 ~トーハクへ行くのが先か、e国宝で観るのが先か。~
2011年11月6日(日) 12:30~15:00(12:00開場;予定)
前売り券1500円 当日券2000円(飲食代別途必要・ビール¥600など)

情報担当の研究員が博物館とデジタルについて語ります。是非お越しください。

カテゴリ:newsウェブおすすめコンテンツ

| 記事URL |

posted by 村田良二(博物館情報課) at 2011年10月29日 (土)

 

特別展「法然と親鸞」がオープン!

本日より、特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」(~2011年12月4日(日))が開幕しました。
今朝は開館前から多くの方にご来場いただきました。
誠にありがとうございます。

会場内では、皆様一点一点熱心に作品をご覧になっています。

 

また、昨日開会式が行われました。
こちらも多くの方にお越しいただきました。
 

この展覧会は、法然と親鸞ゆかりの名宝を一堂にあつめその全体像を紹介する史上初の展覧会です。
開催にあたり両宗派の全面的な協力を得て、様々な作品から法然と親鸞の全体像をご紹介する構成となっています。

この秋は、法然と親鸞のゆかりの名宝をぜひお楽しみいただければと思います。
ご来館を心よりお待ちしております。

*展示期間が作品によって異なりますので、ご注意下さい。
    特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」作品リスト

カテゴリ:news2011年度の特別展

| 記事URL |

posted by 江原 香(広報室) at 2011年10月25日 (火)