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円空展 開幕まであと4日!

新年を迎えたトーハクは、リニューアルしたての東洋館、博物館に初もうで開催中の本館と多くの方にお越しいただいています。
ありがとうございます。

そして、いよいよ特別展「飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-」(2013年1月12日(土)~4月7日(日)本館特別5室)の開幕が間近となってきました。
展示室内では、開幕に向けて作品の陳列がほぼ終わり、調整に入っています。

今回は、開幕直前の展示室を少しご紹介します。

展示室内で一際目立っているのは、本展覧会の目玉の一つ、仁王像。ただいま、題箋の位置を調整中です。
作品が2mを超える上、台座に乗せていることから脚立を使っています。

金剛力士(仁王)立像 吽形(こんごうりきし(におう)りゅうぞう うんぎょう)
江戸時代・17世紀 総高226.0cm 千光寺蔵
地面に生えたままの立木を彫刻した像です。200年ほど前に根元が朽ちたため切り離されました

こちらでは、わずか20センチの宇賀神を展示具で固定中。

宇賀神像(うがじんぞう)
江戸時代・17世紀 総高19.8cm 千光寺蔵
正面をご覧いただくと、とてもかわいらしい表情です

現場では、多くのスタッフが相談しながら作業を進めています。

今後の進め方を担当研究員、特別展担当、施工業者さんと協議中

表情がそれぞれ違う三十三観音立像はこのように展示をする予定です。
31体がずらーっと並んでいるのはなかなか迫力がありますよ!

三十三観音立像(さんじゅうさんかんのんりゅうぞう)
江戸時代・17世紀 総高61.0cm~82.0cm 千光寺蔵
31体しか残されていないのは近隣の人々に貸し出して戻って来なかったからと言われています


まだ作品にライティングを施していません。
これからさらに各像の顔が鮮明になり、朗らかな表情のものもあれば、
険しい表情のものなど円空仏の魅力をより感じていただけると思います。
どうぞ楽しみにしていてください。

また、12日・13日は開幕を記念して本館前庭付近にて、高山市の協力をいただき飛騨高山の振る舞い酒を先着順で配布いたします。
ご当地キャラクターのさるぼぼの「ひだくん」や伝説の白猿「遊湯(ゆうゆ)」が皆様をお出迎えします。

日時:2013年1月12日(土)・13日(日) 
場所:東京国立博物館 本館 前庭付近

新春飛騨高山の酒鏡開き(12日のみ)
2013年1月12日(土) 9:30頃

飛騨高山の地酒&甘酒振る舞い
2013年1月12日(土) 9:30~、13:30~
2013年1月13日(日) 9:30~
※各回とも、地酒振る舞い 先着200名様  甘酒振る舞い 先着100名様
※なくなり次第終了

先着順で飛騨高山タオルを本館入口付近でプレゼント
本展ご鑑賞者限定 ※なくなり次第終了


さるぼぼの「ひだくん」と白猿の「遊湯(ゆうゆ)」は、高山市の特別住民となっています 

カテゴリ:彫刻2013年度の特別展

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posted by 江原 香(広報室) at 2013年01月09日 (水)

 

博物館に初もうで

トーハクは新年1月2日(水)より開館いたしました。
恒例の「博物館に初もうで」はもちろん、東洋館リニューアルオープンということもあり、例年以上に多くの方々にご来館いただきました。

東洋館リニューアル開館記念式典には、キャンペーンポスター、チラシにご登場いただいた俳優の井浦新さんも登場。

「2013年、百花斉放の如く、芸術や文化が日本、そして世界に向けて、この国立博物館から花が咲き誇っていくことを願い、祈っています」とごあいさつののち、鏡開きに参加いただきました。
鏡開き


さらに、「アジアの女神たち~祝福と歓迎の舞~」がリニューアルオープンに花を添えました。
アジアの舞



新春特別公開」(本館2室、2013年1月2日(水) ~ 14日(月・祝))では、3年ぶりの登場となる国宝「松林図屏風」や、重要文化財「風神雷神図屏風」に多くの方々が見入っていました。

国宝 松林図屏風 
(左)国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀(本館2室にて、1月14日(月・祝)まで展示)
(右)重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀(本館7室にて、1月14日(月・祝)まで展示)


このほか、干支にちなんだ特集陳列「博物館に初もうで-巳・蛇・ヘビ」(本館 特別1室・特別2室、2013年1月2日(水) ~ 27日(日))など、まだまだお楽しみいただける展示が盛りだくさんです。

今週末の12日(土)からは、特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」もはじまります。


本年もトーハクをよろしくお願いいたします。

カテゴリ:news博物館に初もうで

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posted by 奥田 緑(広報室) at 2013年01月08日 (火)

 

2013年 新年のご挨拶

皆様、明けましておめでとうございます。

平成25年、2013年の新年を皆様とともに寿ぎたいと思います。
今年は巳年です。蛇は一般的には気持ちが悪い、執念深いものとしてあまり好まれませんが、神やその使いとするところも多いようです。
「博物館に初もうで」での蛇に関わる展示で、お確かめ下さい。

また1月2日から東洋館がリニューアルオープンします。新しくなった東洋館で、東洋美術をめぐる旅をお楽しみ下さい。
この他、東京国立博物館、トーハクは今年も様々な企画を用意しております。皆様が日本の文化や伝統、美術に親しんでいただき、楽しめる博物館となるよう努めてまいります。
どうぞ今年もトーハクをよろしくお願いします。


カテゴリ:news

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posted by 銭谷眞美(館長) at 2013年01月01日 (火)

 

今年も一年ありがほー!

今年はトーハク140周年ということで、私たちもいろいろお手伝いしました!
一年を振り返ってみましょう。


ぼくたちが登場した1月。
東京国立博物館140周年「ブンカのちからにありがとう」キャンペーンが始まったんだほ。


私たちもデザインされている東京国立博物館140周年パンフレットで、スタンプラリーもはじまったわね。
みなさんは、スタンプをいくつ集められましたか?


6個集めればオリジナルグッズがもらえるほ!チャンスはあと3ヶ月あるほー!



また、1月は特別展「北京故宮博物院200選」で、貴重な作品「清明上河図」をたくさんの方にご覧いただきました。



3月は毎年恒例の「博物館でお花見を」、特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」がはじまったほ。

 

東京国立博物館140周年記念グッズも発売されたわね。



ぼくの「はにわクッキー」もできたんだほー!



4月はJ-WAVE SPRING FESTIVAL@トーハクの開催や、Google Art Projectも公開されました!



夏は2つの特別展「中国山水画の20世紀 中国美術館名品選」と「青山杉雨の眼と書」があったほ。



そして秋は、「秋の特別公開」、夜22時まで開館した「スペシャルありがとうデー」もお楽しみいただけたでしょうか?



風神雷神図屏風のフィギュアも発売されたほー!



10月~12月は、特別展「出雲―聖地の至宝―」、「中国 王朝の至宝」が開催されました。
そしていよいよ、2013年1月…。


なんだほ?



東洋館がリニューアルオープンします!


楽しみだほー!


そして、東洋館リニューアルオープンを記念して、ショートムービーができたのよ。
主人公の名前は、ひろしとユリですって!

ぼくたちの本名といっしょだほ!このなかでは、なにやらぼくたちは恋人同士だそうだほ…。くーっ、たまらんほーー!

 



お正月はぜひ、このお話のように、まだトーハクに来たことがない人を誘ってきてくださいね。
きっと楽しんでもらえるはず!


お正月は1月2日(水)から開館するほ。「博物館に初もうで」もあるほー!



今年も一年、お世話になりました。
2013年も引き続き、トーハクをよろしくお願いいたします!

カテゴリ:news

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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2012年12月28日 (金)

 

生まれ変わった東洋館─世界に一つだけの東洋館

いよいよ新年の2日から、トーハクの東洋館がリニューアルオープンします。耐震工事のために2年近くも閉館を続け、スタッフ一同も、再開館を心待ちにしていたところです。東洋館の改修は、いま述べた耐震補強が眼目ですが、同時に、展示室内を全面的に刷新して、中央の吹き抜けには、新しく全階に通じるエレベーターを設け、さらに、ずっと閉じたままだった地下スペースも見違えるように改修して、展示室とVRシアターを設けています。

 
(左)地下スペースに新たに増設した「クメールの彫刻」の展示室
(右)3階5室「中国の青銅器は、弧を描くケースに展示


東洋館というと、なんだか堅苦しい印象があるかもしれませんが、その中は、中国・朝鮮から東南アジア、インドなどの南アジア、さらに中央アジアから西アジア、そしてアジアを越えてエジプトまで、じつに広大な地域のバラエティーに富んだ作品を一時に見ることができる、たいへん魅惑に満ちたギャラリーとなっています。あの有名なルーブル美術館や大英博物館、メトロポリタン美術館など、世界の名だたる博物館を眺めてみても、東洋のこれだけ広い地域の長い時代にわたる文化財を集約して展示しているところは、ちょっと見当たりません。東洋館は、まさに世界に一つだけのユニークな展示施設なのです。

 
(左)3階8室「中国の絵画中国の書跡」は、高さ5メートル5センチのケースで迫力の展示
(右)2階3室「インド・ガンダーラの彫刻」で、旅の気分を満喫

ここで「東洋の歴史と文化」とかいうと、いきなり堅苦しくなるばかりなので、今回のリニューアルを機に、東洋館全体のテーマを「アジアの旅」としました。ヴァーチャルの世界によって、国々の距離がぐっと縮まってきている今日ですが、ここでは、なにより本物の文化遺産を目の当たりにしながら、他ではまず味わうことができない「アジアの旅」を経験していただこうというものです。
新春の息吹にのって、皆さんも、東洋館の新たな魅力にぜひ触れてみてください。

カテゴリ:展示環境・たてもの

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posted by 松本伸之(学芸企画部長) at 2012年12月22日 (土)