「博物館でお花見を」期間中、館内にピンク色のポストが設置されたことに、お気づきでしょうか。
桜が見頃を迎えるこの時期に、庭園や作品の桜をテーマに「東博句会 花見で一句」を開催中。こちらの投句ポストで、応募俳句の受付をしています。
投句ポストは、本館エントランス、本館1階ラウンジ、庭園内応挙館の3カ所。
投句ポストのふたを上げると、応募用の投句用紙が入っています。
毎年たくさんのご応募をいただいている東博句会。開催6年目を迎える今年度は、本館1階ラウンジ横で、過去5年間分の入選作品もご紹介しています。
今回から、「一般の部」「小学生以下の部」にわかれ、俳号でもご参加いただけるようになりました。ご応募いただいた作品のなかから、館長賞、副館長賞、桜賞を選出し、入選作品は博物館ニュースとウェブサイトで発表します。
どうぞ、お気軽にご参加ください。
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posted by 長谷川暢子(教育講座室) at 2015年04月03日 (金)
「博物館でお花見を」の会期も後半に入りました。
庭園の桜も先週から徐々に咲き始め、今週初めには満開の見ごろを迎えました。
エドヒガン(左)と、庭園入口のミカドヨシノ(右)
春らしい気温となった3月27日(金)の夜間開館日には、庭園の桜ライトアップが行われ、多くのお客様が夜桜見物に訪れました。
ライトアップされたヤエベニヒガン(左)と茶室転合庵(右)
お天気が少々心配ですが、明日4月3日(金)も桜ライトアップが行われます(19:30まで)。
庭園ではカフェも18時まで営業(ラストオーダーは17:45)していますので、夜桜を眺めながら温かい飲み物でおくつろぎいただけます。
18時からは茶室・転合庵前でシタールのコンサートも行われます。
「作品鑑賞や庭園散策で腹ぺこ!」という方には、建物も美しくライトアップされている前庭の屋台や、構内のレストラン(ゆりの木、ホテルオークラガーデンテラス)もご利用ください。
(ラストオーダーは屋台が19:30、レストランが19:20。屋台は、天候により中止、または途中で閉店する場合もあります)
ライトアップされた表慶館と屋台
週末は桜セミナーやぬりえワークショップ、コンサートなど当日参加OKのイベントもあります。
また、特別展「みちのくの仏像」もいよいよ4月5日(日)で会期終了となります。
上野公園は大賑わいですが、トーハクでは少しゆったりと桜をお楽しみいただけると思います。
ぜひ、お出かけ下さい。
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posted by 奥田 緑(広報室) at 2015年04月02日 (木)
ほほーい! ぼくトーハクくん!
ユリノキちゃんが「なんだかカレーが食べたいわ」って言うから、特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」の会場にやってきたほ。
ユリノキちゃんを怒らせると大変なんだほ…。
※過去にユリノキちゃんを怒らせたトーハクくんは、東洋館裏に呼び出されてしまったのです。
なんで展覧会会場に来たかというと…
じゃーん! 「インドの仏」展のグッズショップではカレーを売っているんだほー!!
インドの仏カレー 630円(税込)
インドらしくバターチキンカレーです
インドといえば、やっぱりカレーなんだほ。展覧会限定っていうのも、そそられるほ。
味は展覧会を担当している小泉課長のお墨付きだし、これでユリノキちゃんも満足してくれるはずだほ…(ため息)。
おおっ! あんなところにスゴイTシャツがあるほ!
帰りたくても、つい足を止めてしまうほ!!
Tシャツ 各3500円(税込)
Tシャツの後ろにあるのは、ロータス・ピローカバー1800円(税込)
みうらじゅんさんといとうせいこうさんが考えたTシャツがあるって聞いているほ。
間違いなくこれなんだほ。
さすが、仏像好きで有名な二人だほ。仏教美術が好きで好きでたまらないって感じがするほ。
Tシャツのモチーフとなった作品
写真上から「仏立像」(サールナート出土 グプタ朝・5世紀頃/Tシャツ・シロ)、
「八千頌般若波羅蜜多経 男尊」(バレンドラ・ブーミ派 パーラ朝・11世紀頃/Tシャツ・ピンク)、
「八千頌般若波羅蜜多経 男尊」(バレンドラ・ブーミ派 パーラ朝・11世紀頃/Tシャツ・クロ)
photographs(c)Indian Museum,Kolkata
どのTシャツも、背中側はみうらじゅんさんが書いた英文の展覧会タイトルです
二人は「インド仏像大使」として展覧会をサポートしてくれているんだほ。
だから展覧会グッズも考えてくれたんだほ。なかでも、ぼくのオススメはこの二つだほ!
「インドの仏」ブロックメモ 450円(税込)
表紙中央は、みうらじゅんさんが描いた「弥勒菩薩坐像」のイラストです
メモの中面のデザインは全部で4種類だほ。たっぷり使えて便利だほ。
そして、こっちのLEDライトがかっこいいんだほ!
「インドの仏」LEDライト 光仏 680円(税込)
スイッチを押すと「弥勒菩薩坐像」が現れます
何に使っていいかわからないけど、これは欲しくなるほ…!
ちなみに、両方のグッズに登場する「みろくぼさつざぞう」は、展覧会で1、2を争うイケメンさんなんだほ!
う、うらやましいほ。
弥勒菩薩坐像
ロリアン・タンガイ出土 クシャーン朝・2世紀頃
photograph(c)Indian Museum,Kolkata
「インド仏像大使」のグッズ以外にも、ここでしか買えないオリジナルグッズも人気だほ。
「釈迦の生涯」キャンディー 550円(税込)
キャンディーのフレーバーは何とシナモン味! 写真右はパッケージの裏面
シナモン味ってめずらしいほ。
しかも、パッケージの裏では「おしゃかさま」の人生を紹介しているんだほ。
おいしくて勉強にもなる、一石二鳥だほー!
貝葉経一筆せん 480円(税込)
今回出品されている「大乗荘厳宝王経」6件全てがデザインされています
ヤシの葉に書いたお経が一筆せんになったんだほ。
お経にお手紙を書くなんて、ありがたみが増すほ。
ぼくもユリノキちゃんにお手紙を書くほー。
さ、ユリノキちゃんが待ってるから急いで帰るほ!(ユリノキちゃんを待たせるとこわいんだほ。)
今回はおもしろいグッズがいっぱいなんだほ。
皆さんも帰る前に、グッズショップを忘れずにチェックしてほー!
カテゴリ:2015年度の特別展
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posted by トーハクくん at 2015年03月31日 (火)
早いもので、平成館も建ってからすでに15年が経ちました。
外からちょっとみただけでは気づきませんが、マンションなんかでも10~12年したら、大規模修繕をしなければならないことからもわかるように、平成館も空調や照明などがだいぶ傷んでおりました。
そこで昨年12月の「日本国宝展」と月例講演会を最後に、平成館を一時休館して、4ヵ月ほどかけて改修工事を進めてまいりました。
その間は皆さまにも、いろいろなご不便をおかけしましたが、ようやく4月4日(土)の講演会を皮切りに、まずは大講堂が復活いたします。
わたしがおります教育講座室は、講演会やイベントなどを担当する部署です。
平成館休館中の講演会は、お隣の東京文化財研究所で地下のセミナー室をお借りして開催してまいりました。
お越しになられた方はよくご存知でしょうが、大変きれいな施設です。
ただ、当館の大講堂の定員が380名であるのに対して、仮設のいすを加えても120席ほどしかありません。
いくつかの講演会では大変申し訳ないことに、聴講を希望されたかた全員にはお入りいただけないことがありました。
またスタッフとしても慣れない会場ということもあり、様々な点で行き届かない面もあったかと存じます。
お詫び申し上げます。
東京文化財研究所セミナー室での月例講演会の様子
そんななかで、ある講演会でちょっと嬉しくなるようなできごとがありました。
ぜひ皆さまにも知っていただきたいと思い、ここにご報告させていただきます。
それは2月24日(土)に行った、檜図屏風の修理に関する講演会でした。
国宝の名品ということもあり、おそらくは全員にお入りいただけないだろうと予想して、あらかじめ整理券を120枚用意しておりました。
120枚目の整理券を受け取られたのは初老の男性でした。
そして、その最後の1枚を渡し終えた直後に来られたのが、学生風の若い女性でした。
彼女に、残念ながらもうお入りいただけない旨をお伝えしていたところ、初老の男性からご自身の券を譲るとのお申し出がありました。
男性は彼女に券を渡すと「若い人が聴いたほうがいいよ。上野の山には見るところがいっぱいあるので、自分はそっちをまわって帰るから」と言って、にこやかな笑顔で去っていかれました。
お名前をうかがうまもなく、しっかりとお礼も申し上げられなかったので、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
わたしもぜひ先輩のような、よい歳のとり方をしたいな、とあらためて決意した次第です。
新しくなった大講堂での講演会第1弾は、4月4日(土)開催の桜セミナー「富士とサクラの絵画」。
先着順で380名まで聴講いただけます。
皆様のご来館をお待ち申し上げております。
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posted by 淺湫毅(教育講座室長) at 2015年03月30日 (月)
東京国立博物館がある上野公園は、桜の名所として知られます。
今年もすでに咲き始め、4月の初めに満開になるのではないでしょうか。
特別展「みちのくの仏像」の会期は4月5日(日)までなので、これから来ていただければ桜も楽しんでいただけます。
展覧会の準備のためには、作品の所蔵先に足を運びます。
本展覧会でも東北の各地を訪れましたが、昨年は宮城県の給分浜観音堂(4月18日)、岩手県の黒石寺(同23日)、秋田県の小沼神社(同27日)でも桜を見ることができました。
小沼神社の最寄り駅は角館ですが、武家屋敷に咲く桜は、観光ポスターなどでしばしば見かける桜の名所で、いつか行きたいと思っていた場所でした。
角館・武家屋敷通りは東北屈指の桜の名所です
さて、小沼神社からは聖観音菩薩立像を出品していただいていますが、この像が広く知られるようになったのは、1989年に出版された本に紹介されたためです。
その執筆者が行った調査に、まだ学生であった私も参加させていただきましたが、神社に向かって徒歩で山を登っていくと木立に囲まれた小さな沼が目の前に突然現われ、そのほとりに堂がありました。
そのときの神秘的な光景はずっと記憶に残っていましたが、こういった場合、記憶が美しく膨らみすぎたり、景観が変わってしまったりして、再び訪れると大概がっかりすることになるものです。
ですが、25年以上たった今も同じ風景が残っていました。
江戸時代の紀行家の菅江真澄(1754-1829)は、文政11年(1828)に小沼神社を訪れていますが、同じ景色を絵に残しています。
菅江真澄が描いた小沼神社(左)と現在の小沼神社周辺の様子(右)。
江戸時代からほぼ変わらない風景が広がります
また、秋田県出身の矢口高雄さんの『釣りキチ三平』という漫画には秋田県の自然が描かれますが、そこにもでてきそうな風景です。秋田らしい風景といえるかもしれません。
小沼神社の聖観音菩薩像の頭上には愛らしい顔が表わされていて、展覧会の見どころのひとつですが、その姿は雪国で伝承される雪の精、雪ん子を思わせます。
風景ばかりでなく、そこにまつられるこの作品も秋田らしい像といえそうです。
(左)聖観音菩薩立像
平安時代・10世紀 秋田・小沼神社蔵
(右)聖観音菩薩像の頭上の像。この愛らしい表情をお見逃しなく!
特別展「みちのくの仏像」の会期は、残すところ約1週間。
春の盛りを、そして東北の仏像のあたたかさを見に、ぜひご来館ください。
カテゴリ:研究員のイチオシ、2015年度の特別展
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posted by 丸山士郎(平常展調整室長) at 2015年03月27日 (金)