このページの本文へ移動

1089ブログ

トーハクくんがゆく!「2度目の出張、またまた京都へ!」

ほほーい、ぼくトーハクくん!
6月5日(日)に、京都造形芸術大学で日本展示学会という学会の研究大会があったんだほ。それに参加しに2度目の出張に繰り出したんだほ。

展示学会入口にて

トーハクからは展示学会の理事でもある栗原総務部長と木下デザイン室長、和田環境保存室長が口頭発表をしたんだほ。
 
写真左:栗原総務部長(左)と木下デザイン室長(右)の口頭発表
写真右:和田環境保存室長の口頭発表

で、ぼくの出番も口頭発表…ではなく、表彰式!実は去年の10月にリニューアルした平成館考古展示室がこの学会の第5回学会賞(作品賞)というのを受賞したんだほ。考古展示室はぼくにとってもお馴染みの場所!このお部屋が受賞したとあっては行くしかない、と思って表彰式に押しかけたんだほ-。

リニューアルした平成館考古展示室の埴輪コーナー

表彰式には改修計画や展示室のデザインを監修したデザイン室の矢野主任研究員と一緒に登場したんだほ。
 
写真左:矢野主任研究員と一緒に受賞
写真右:受賞者の皆さんと記念撮影

2度目の出張も大成功!ということで、次はどこに行こうか早速検討するんだほ。

カテゴリ:newsトーハクくん&ユリノキちゃん

| 記事URL |

posted by トーハクくん at 2016年06月06日 (月)

 

トーハクくんがゆく!「初出張 トラりんに会いに行ったほ!」

ほほーい!ぼくトーハクくん!
昨日、京都国立博物館に行ってトラりんに会ってきたんだほ!
ぼくが「広報大使」を務めるトーハクと京都国立博物館(キョーハク?)は同じ仲間、知ってたほ?
トラりんは京都国立博物館の公式キャラクターなんだほ。金・土・日・祝日に行くと会えるんだほ、早速会いに行ってきたんだほ!

平成知新館前でトラりんと

最初は虎だし睨んでるしで怖かったほ…、でもとってもやさしかったほ!

トラりんとのツーショット

館長さんにもご挨拶できたんだほ。

館長室にて佐々木館長とトラりんとぼく

今度はトラりんがこっちに遊びに来てくれるっていう約束をしたんだほ!お友達が出来てうれしいほー。今度はユリノキちゃんも紹介するんだほ!

トラりんとじゃれあうぼく

京都国立博物館では今、「禅-心をかたちに-」っていう特別展をやってるんだほ。トーハクでも10月18日から開催するんだほ!いっぱいの人に来てほしいんだほ!

特別展覧会「禅-心をかたちに-」会場入口にて


重要文化財 龍虎図屏風 狩野山楽筆(京都・妙心寺蔵)前にて 


十八羅漢坐像のうち 蘇賓陀尊者・羅怙羅尊者・
賓頭盧尊者 范道生作(京都・萬福寺)前にて

初めての出張、楽しかったほー!もっともっとトーハクをPRするためにこれからもどんどん出張するほ!

立ち去るトラりんとぼく
 

カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん2016年度の特別展

| 記事URL |

posted by トーハクくん at 2016年05月09日 (月)

 

独占取材!兵馬俑展ができるまで!(事前調査編)

大好評開催中の特別展「始皇帝と大兵馬俑」
会期も残すところ、半分!

今回は、「兵馬俑展ができるまで!(事前調査編)」と題し、
2015年1月下旬に中国・陝西省で行われた事前調査を中心に、
特別展開催にあたって研究員がどんな仕事をしているのか、その一部をご紹介します。

 展示の前に行われる様々な調査や作業。裏側を知れば、さらに展覧会が面白くなるはずだほ!

________________________________________

さて、ここからは調査隊員の日誌から、その様子をみていきますが、
その前に。

事前調査隊の隊長をご紹介しましょう。
特別展開催にあたっては、館内で部署をまたいだW・G(ワーキンググループ)が組織されます。
兵馬俑展のW・Gチーフを務めたのが、当ブログではおなじみのこの方、川村佳男主任研究員です。


事前調査隊の川村佳男隊長。専門は東洋考古です。

では、川村隊長がゆく!兵馬俑展事前調査の旅。
はじまりはじまり。
________________________________________

1月×日 1日目
朝9時にホテルを出発です。商洛(しょうらく)博物館から調査をスタート。出品予定の作品について撮影、点検、採寸を実施します。


採寸はこのような器具で行います。お借りする大切な文化財をいためることのないよう、適切な展示方法の検討のために重要な調査です



1月◇日 2日目
秦始皇帝陵博物院へ。いよいよ兵馬俑と対面。隊長も気合十分。ご覧のとおり、スーツにネクタイを着用。・・・調査なのに・・・なぜスーツ?
それは、途中から出品作品リストの最終交渉に向かうため。


「素晴らしい作品をお借りできるよう、しっかりと交渉してきます!」



1月■日 3日目
昨日の交渉で驚くべき成果がありました。「貴重な兵馬俑を追加で出品いただけそうです」。一同、大拍手。
ただ、外は雪景色。この日の調査は極寒の状況下。さらに、雪の影響で高速道路が封鎖。翌日の予定は断念せざるをえなく…。隊長は突然の計画変更で段取りに大忙し。


一面の雪景色に心なしか不安な面持ちの隊長


雪に負けてたまるか! スタミナをつけるため、生ニンニクをかじります



1月△日 4日目
天候回復! 本日のミッションは、昨日東京の本部から指示があった「封泥の調査」。
西安中国書法藝術博物館での展示を見学。


現地の様子を来館者目線で確認し、展示のイメージを膨らませます



○月◎日 5日目
再び秦始皇帝陵博物院へ。2日目には時間の都合上訪れることができなかった、博物院隣の始皇帝陵や、兵馬俑坑を見学。


兵馬俑がずらりと並ぶ姿はやはり圧巻! 展覧会会場でこのスケール感をどう表現するか、隊長の知恵の絞りどころ。



○月☆日 6日目
西安から飛行機で北京へ。北京大学サックラー考古芸術博物館で、最新の発掘成果展を視察。偶然にも展覧会を企画した北京大学の教授と会場でお会いすることができました。


「西戎(せいじゅう)」と秦との関わりは今回の特別展でも重要なポイントの一つ

________________________________________


 どうだったかな? トーハクくん!

 わ、タイチョー!

 特別展開催までには長い準備期間が必要。今回も約2年間をかけて様々な準備を行ってきたんだよ。

 ほー!展示にはタイチョーの思いが詰まっているんだほ!よーし!もう一回みにいってくるほー!


綿密な事前調査のもとでつくられる特別展「始皇帝と大兵馬俑」
年内は12月23日まで、年末年始のお休みを挟み、2016年は1月2日から2月21日まで開催です。
ニンニクをかじって頑張った川村隊長や他の隊員たちの汗と涙の結晶を、お見逃しのないよう、ぜひ足をお運びください!
 

カテゴリ:2015年度の特別展トーハクくん&ユリノキちゃん

| 記事URL |

posted by トーハクくん at 2015年12月18日 (金)

 

トーハクくんのなるほートーハク「考古展示室を潜入調査だほ」

トーハクくんとユリノキちゃんがやってきたのは、リニューアルのため休室中の平成館考古展示室
本日のミッションは、10月14日(水)にリニューアルオープンを控えた考古展示室への潜入調査です。
さてさて、考古展示室はどのように変わるのでしょう?
※今回は、『東京国立博物館ニュース8・9月号』掲載の記事に加筆した、特別バージョンでお届けします。


このトビラの奥に、リニューアルのひみつが隠されているんだほ

いよいよ調査スタート!


1.大スター「挂甲の武人」にいきなり遭遇!
ほー! 挂甲の武人(けいこうのぶじん)さんだほ。
トーハクで大人気の埴輪(はにわ)のひとつね。
武人なのに、あどけないかわいい表情をしていて、このギャップにキュンとしちゃうわ。
いきなりスターを投入してユリノキちゃんをときめかせるなんて、新しい考古展示室はハートをつかむのがうまいんだほ。
スターどころか、トーハクの王子様よ!
むむ。同じ埴輪としてちょっとジェラシーなんだほ…。

 
国宝 埴輪 挂甲の武人
群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀
※(左)現在、展示ケース内の「埴輪 挂甲の武人」はレプリカです


考古展示室に入ってすぐ、2人が出会ったのは国宝「埴輪 挂甲の武人」。
トーハク所蔵の埴輪のなかでも抜群の知名度を誇る作品です。
リニューアルを機に、専用のケースを新設しました。
新しい考古展示室では、トーハクのスター、もといプリンスが皆様をお出迎えします。

 ↓

2.もしかして、展示が見やすくなった・・・?
あれ…? そういえば、なんだか展示ケースのなかが見やすくなった気がするほ?
そういわれてみれば、あまりケース越しって感じがしないわ。
もしかして、特別展示室のようにガラスの反射がおさえられているんじゃないかしら?
きっと照明も変わったんだほ。だから見やすいんだほ。
こういう展示室の環境だと、つくりの細かい作品もじっくり見られるわね。

 
まだ作品は展示されていませんが、腕利き調査員(自称)である2人は、展示ケース内がリニューアル前に比べて、より見やすくなっていることに気がつきました。
展示ケースのガラスには低反射フィルムが貼られ、さらにLED照明や有機EL照明も導入し、作品が一層見やすくなります。

やっぱり見やすくなったんだほ。気がついたぼくはスゴイんだほ。
はいはい(ため息)。

 ↓

3.展示がバージョンアップ!!
リニューアルっていうわりには、壁沿いのケースはそのままみたいだけど…。
ふふふ…。ユリノキちゃんは、まだまだなんだほ。
な、なによ。
確かに壁沿いのケースはそのままだけど、新しい展示室では、壁沿いに展示を一周すると、日本の歴史がたどれるようになったんだほ。
!!!
時代ごとの「テーマ展示」もあって、各時代についてもっと深く知ることができるんだほ。
なんで、トーハクくんがそんなことまで知っているの?
それはもちろん、ここに来る前に研究員さんにお話を聞いてきたからだほ。
もう、ひとりで行くなんてずるいじゃない!
ふふん♪ どんな展示になるか、今から楽しみなんだほー!

通史展示  
(左)壁沿いのケースでは「通史展示」を展開します
(中央)重要文化財 みみずく土偶(どぐう)
埼玉県さいたま市 真福寺貝塚出土 縄文時代(後期)・前2000~前1000年

縄文人の祈りの形を紹介するテーマ展示で展示されます
(右)素弁蓮華文軒丸瓦(そべんれんげもんのきまるがわら)
奈良県明日香村 飛鳥寺出土 飛鳥時代・6~7世紀
飛鳥時代の瓦のコーナーでは、瓦がどのように葺かれていたかがわかるような展示方法をとります

思わぬトーハクくんの抜け駆けでしたが、おかげでどんな展示構成になるかがわかりましたね。
展示は、大きくは「通史展示」と「テーマ展示」の2種類。
まず、壁沿いに展示室をぐるりと一周すると、旧石器時代から江戸時代まで、考古学で日本の歴史が追えるようになります。
また、テーマ展示によって各時代についての理解を深めることができます。
さらに、展示方法自体の見直しもしているので、リニューアル前よりも一層わかりやすい展示室になります。
随所に工夫を凝らした展示に、ご期待ください。

 ↓

4.展示室 in 展示室。謎の小部屋を発見!
こ、こんなコーナーは今までなかったほ。意味ありげな空間だほ。
これは何かスゴイものが展示されるんじゃないかしら?
中にあるのは、展示台がひとつと展示ケースがひとつだけだほ。
つまり、ここには2件の作品しか展示しない…?
そんなスペシャルな作品って何なんだほ?


2人の推理どおり、この独立コーナーに展示されるのはたった2件。
江田船山古墳出土の国宝「銀象嵌銘大刀(ぎんぞうがんめいたち)」と岩戸山古墳出土の重要文化財「石人(せきじん)」です。
「銀象嵌銘大刀」は古墳時代の漢字の使用例として大変貴重な作品で、「石人」は埴輪と一緒に古墳に立てられたもので、北部九州地方の一部にしか見られない独特の作品です。


(左・中央)国宝 銀象嵌銘大刀
熊本県玉名郡和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀

(右)重要文化財 石人
福岡県八女市吉田 岩戸山古墳出土 古墳時代・6世紀


 ↓

5.埴輪の展示がダイナミックに生まれ変わる!
ほー! このおっきな展示台はもしかして…
ま、まさか…
埴輪の展示台なんだほ?!
リニューアル後は2つの展示台が並んで設置されるのね。
ここにズラリと埴輪(ともだち※)が展示されるんだほ。すごい迫力なんだほ!!
※埴輪と書いてともだちと読む。埴輪であるトーハクくんにとって、形や時代の違いはあっても、埴輪はみんな友達なのです。


リニューアル前の考古展示室のハイライトといえば、埴輪の露出展示です。
この埴輪の展示がリニューアルによって、さらにパワーアップ!
展示台は2つとも作り直し、今までは離れて設置されていたのを、2つが連なるように置かれます。
埴輪がズラリと展示された展示台が連なる様子は、想像するだけでも興奮の迫力です!

 ↓
調査終了!

なるほー! リニューアルで考古展示室はいろんなところが新しくなるんだほ。
リニューアル前よりもさらに見やすく、わかりやすい展示室になりそう!
10月14日(水)のリニューアルオープンが楽しみなんだほー!

最後に皆様にお知らせです。
考古展示室リニューアルオープンにあたり、我らがトーハクくんが広報大使を務めることになりました。
リニューアルオープン後、1089ブログで考古展示室の見どころを、トーハクくんがたくさんご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに!

カテゴリ:考古トーハクくん&ユリノキちゃん展示環境・たてもの

| 記事URL |

posted by トーハクくん at 2015年08月21日 (金)

 

トーハクくんのなるほートーハク 「ワークショップについて教えて!」

ほほーい!ぼくトーハクくん!
トーハクのワークショップ3月21日(土・祝)の「ふれて納得!茶の湯の茶碗」に参加してきたほ!
ワークショップって興味あるけど、実際に体験したことないわ。
今日はそんなユリノキちゃんの疑問に答えるほー!


 Q1 そもそも、ワークショップってなに?
オリジナルの作品を作ったり、研究員に話を聞いたりする体験型のプログラムです。
実際に体験することで、展示室での鑑賞をもっと楽しむことができます。


研究員さんの話を聞きながら、
展示をじっくり見るほー

 Q2 どんなワークショップがあるの?
「勾玉作り」「お皿づくり」など自分で作るもの、「屛風体験!」「仏像のみかた」など鑑賞するものがあります。
また、「学芸員に挑戦!」といった学芸員になりきって作品の扱い方を体験するワークショップもあります。


庭園の茶室でお茶碗を使ったほー!

 Q3 誰が参加できるの?
親子で参加できる「ファミリーワークショップ」や、おとなが楽しめる「一般向け」、小学生や中学生に向けたものもあります。


お父さん、お母さんも一緒に楽しんでるほ!

 Q4 いつやってるの?
土・日・祝日に開催されることが多いです。
夜間開館実施日の金曜日に行うこともあります。


金曜日の夜なら仕事帰りに参加できるほ!

Q5 どうやって参加するの?
ほとんどのワークショップは事前申込制になっています。
当館ウェブサイトの〈催し物〉から〈ワークショップ〉のページをご覧ください。
各ワークショップの申込フォームから、申し込めます。
当館インフォメーションなどで無料配布している『東京国立博物館ニュース』毎号12~13 ページも参考に!
また、本館19 室の「トーハクでデザイン」など、当日参加していただけるものもあります。


なるほー……。ワークショップのことが少しわかったわ。
セリフをとらないでほ! ぼくといっしょに参加したみんなも、お抹茶を飲んだりお茶碗に名前をつけたり、ワークショップを楽しんでたほ。
今度はいっしょに参加しましょ!
もちろんだほー!

 

カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん

| 記事URL |

posted by トーハクくん at 2015年06月11日 (木)