将軍俑 秦時代・前3世紀 秦始皇帝陵博物院蔵
2015年12月11日(金)、入場者が20万人に達しました。
2015年11月20日(金)、入場者が10万人に達しました。
1089ブログ「始皇帝と大兵馬俑」 展覧会の見どころなどを紹介しています。
「永遠」を守る軍団、参上! 人気No1はどのYo? 投票結果(投票期間:2015年10月13日(火)~12月20日(日))
東京国立博物館 資料館 特別展「始皇帝と大兵馬俑」関連図書コーナー設置
現在の中国甘粛(かんしゅく)省南部にあった小国・秦は、春秋時代になると、陝西(せんせい)省の関中盆地に東遷します。そこはかつて天下に君臨した西周王朝(紀元前11~前8世紀)が都を置いた特別な場所でした。西周から受け継いだ肥沃な大地は、秦を経済的な意味だけでなく、政治的な意味においても強国とする基盤となりました。
国外の有能な人材を積極的に登用し「富国強兵」を推し進めた秦は、やがて魏や楚といった強国と競合するほどの勢力に成長しました。また、秦の西方と北方に暮らしていた「西戎(せいじゅう)」「匈奴(きょうど)」と呼ばれた民族とも積極的に交流し、金・銀などの富や強力な馬を得ていたものと考えられます。
辺境の一小国だった秦が天下統一に向かって成長していく過程について、秦とライバル国、「西戎」「匈奴」、さらには西周王朝との関わりを物語る青銅器・金銀器・土器などを通して辿ります。始皇帝や兵馬俑の出現を予感させる、春秋・戦国時代における秦のダイナミックな歴史の展開をお楽しみください。
競合する国々を滅ぼし中国で初めて「皇帝」になった始皇帝は、それまで国によって異なっていた度量衡(どりょうこう)、貨幣などを統一し、新たな支配体制を確立しました。こうした始皇帝による統一事業の数々を、出土した重りや量りなどの出土品によって紹介します。
また、帝都・咸陽(かんよう)の賑わいのほか、咸陽宮殿と始皇帝陵園(りょうえん)の壮大なスケールにも、発掘された巨大な建材や壁画から迫ります。始皇帝の生前のすまいが咸陽宮殿であれば、陵園は死後のすまいといえる施設です。これらの遺跡から出土した建材のなかには、皇帝、つまり王を超えた存在として天下に君臨した始皇帝のすまいにふさわしい工夫や装飾を見てとれるものがあります。兵馬俑だけでは読みとれない、宮殿や陵園の出土品が物語る始皇帝の新しい実像が見えてきます。
兵馬俑は、全体でひとつの軍団を写したものです。そのため、将軍、歩兵、騎兵など、軍団を構成するさまざまな役割の将兵が表されています。展示会場では、兵馬俑がそれぞれもつ魅力を最大限引き出すとともに、数千もの兵馬俑が出土した発掘現場「兵馬俑坑」を再現することで、「軍団」としての兵馬俑の圧倒的な迫力をお楽しみいただけます。あわせて、始皇帝を取り巻く軍事以外の面に光を当てる発見もご紹介します。
2両の銅車馬は始皇帝が実際に乗ったと考えられる馬車を青銅で細部まで再現した模型です。今回展示するのは銅車馬の複製品ですが、約6千もの部品と彩色まで完全に写し取った出来栄えは圧巻です。輿のなかにも施された彩色の文様は、かつて始皇帝が目にしたものと同じなのかもしれません。
始皇帝はなぜ兵馬俑や銅車馬を陵墓の周囲に埋めさせたのでしょうか。その背景には、死後も皇帝として永遠に世界の支配を夢見ていた始皇帝の野望が垣間見えます。
© 陝西省文物局・陝西省文物交流中心
© 陝西省文物局・陝西省文物交流中心・秦始皇帝陵博物院
開催概要 |
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会 期 | 2015年10月27日(火) ~ 2016年2月21日(日) | ||||||||||||||||
会 場 | 東京国立博物館 平成館(上野公園) | ||||||||||||||||
開館時間 | 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) (ただし、12月18日までの金曜日、10月31日(土)、11月1日(日)・2日(月)は20:00まで開館) |
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休館日 | 月曜日 (ただし、11月2日(月)、11月23日(月・祝)、1月11日(月・祝)は開館。11月4日(水)、11月24日(火)、1月12日(火)は休館)、年末年始(12月24日(木)~2016年1月1日(金・祝)) |
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観覧料金 | 一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円) 中学生以下無料
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交 通 | JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 |
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主 催 | 東京国立博物館、陝西省文物局、陝西省文物交流中心、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社 | ||||||||||||||||
後 援 | 中国大使館 | ||||||||||||||||
協 賛 | 野崎印刷紙業 | ||||||||||||||||
協 力 | 全日本空輸 | ||||||||||||||||
カタログ・音声ガイド | 展覧会カタログ(2400円)は、平成館2階会場内、および本館1階ミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語のみ)は520円でご利用いただけます。 | ||||||||||||||||
お問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) | ||||||||||||||||
展覧会公式サイト | http://heibayou.jp/ 展覧会公式サイトは会期終了時をもって終了いたしました。 |