トーハクのあまり知られていない一面のご紹介です!
実は、トーハクではテレビのドラマなどの撮影が行われることがあるのです。
今回は、TBSの人気ドラマ「JIN-仁-」のロケの情報をお伝えします。
撮影が行われたのは、5月18日深夜から19日未明にかけて。
場所は、当館庭園内にある応挙館にて。
応挙館は名前の通り円山応挙が描いた襖絵(現在は複製画)がございます。
画像は応挙館内の撮影用セットです。
幕末の料亭という設定。
まさに、江戸時代にタイムスリップしたかのようでした。
こちらは、その時撮影した応挙館の外観。
こんな真っ暗な夜更けから未明まで5時間以上かかったにも関わらず、実際に放映されるのはおそらく数十秒…。
ドラマ1話分撮るのって大変なんですね。
放送は第6話(5月22日放送予定)と第10話(6月19日放送予定)です。応挙館ファンは必見です!
今回ご紹介した ドラマのほか、映画・CM・雑誌などのロケ地として、年間100件以上の撮影を受けているんです。
最近では設定も「東京国立博物館」として使っていただくことも増え、お客様から、「ここ、あの映画で使われていたところだ!」という嬉しいお言葉をいただくことも。
博物館開館中には撮影を受け入れていないので、皆さん撮影現場に遭遇することは無いのですが、撮影情報は「トーハクロケ・放映情報」にアップしていきますので、是非ご注目いただければと思います。
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posted by 総務課 武田卓 at 2011年05月20日 (金)
今回のおすすめコンテンツは、本日(2011年5月18日(水))より公開された「ユリノキひろば」です。
みなさまのエッセイや写真を投稿していただくコーナーです。
投稿が『ユリノキひろば』の掲載に採用された方の中から毎月抽選で当館の総合文化展無料観覧券やグッズなどのプレゼントいたします。
「『ユリノキひろば』のユリノキって何?」という方にご説明。
東京国立博物館「本館」前に、どーんとたたずむ大木。
本館とセットでトーハクのシンボルとして愛されているこの木がユリノキです。
5月中旬から花を咲かせます。実は今がまさに満開。
目を凝らしてみてみてください。
緑がかった黄色の花が、照れているかのように、薄っすらピンクをにじませてゆれる様はとても愛らしい。
ユリノキは、秋にはこんなにきれいに色づいて私達の目を楽しませてくれます。
夏は豊かな緑で木陰を作って涼を提供してくれます。
冬はその葉を散らして日の光をさえぎることなく、やさしくたたずんでいます。
冬は暖かく、夏は涼しく、春秋は目に美しく、ユリノキの存在で私達は四季の移ろいを感じているのです。
そんな癒しの存在、ユリノキのそばの休憩スペースにはいつも人が集まっています。
本館前のユリノキのある、あの「ひろば」を思い浮かべて
あの「ひろば」のように、自然と人が集まり癒されて元気が出るようなそんな空間を提供するために、このコーナーを作りました。
トーハクのウェブサイトに集まってきてくださったみなさまに、トーハクでの思い出や、大好きな作品への思いなどを伝えたり、伝えられたりすることでワクワクしたり優しい気持ちになってもらええばと願います。
第一回目のテーマは「はじめてのトーハク」
みなさまが、はじめてトーハクにいらしたときの思い出をテーマにしたエッセイを募集しています。
採用された投稿も随時アップしていくのでお楽しみに。
TOPページに表示されているこのバナーをクリックするとご覧いただけます。
みなさまのご投稿をお待ちしております!
※構内への入場には入館料が必要です。
カテゴリ:news、ウェブおすすめコンテンツ
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posted by 広報室Web担当 at 2011年05月18日 (水)
東京国立博物館を含む国立文化財機構と関係団体は文化庁からの要請に基づいて、「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会」を設置し、東京文化財研究所に本部事務局を置き、亀井東京文化財研究所長を委員長に決定しました。
阪神淡路大震災で学んだ多くの教訓を生かし、文化財を救い出す本格的な事業に取り掛かりました。
現在、宮城県から具体的な支援の要請を受け、仙台市の市立博物館に現地本部を設置しています。最初のレスキューは、津波で大きな被害を受けた石巻文化センターで開始されました。海岸のすぐ傍に立つ文化センターは津波の直撃を受け、重さ数トンのブロンズ像が流されるほどの強い衝撃を受けました。近所の製紙会社から流れ出したロール状の紙は、海水を含んで鉛のように重くなり、それが収蔵庫入り口を塞いでいました。レスキューはその撤去から始まりました。
収蔵庫に残された油画などの近現代作品は海水と汚泥を被っていましたが、破損は比較的少なく、濡れた状態のまま仙台市内の一時保管場所に移されました。汚れたままでは、気温の上昇とともにカビが発生する危険性が高いことから、手応急のクリーニング作業が専門家たちの手によって保管場所で続いています。
レスキュー活動は、今も同館の考古資料・民族資料(特にアイヌ関係)などについて進行中です。
カテゴリ:news
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posted by 神庭信幸(保存修復課長) at 2011年05月13日 (金)
東京国立博物館では、現在、163名の生涯学習ボランティアが活動しています。
毎年4月には、約50人の新規ボランティアが加わり、3年間の任期で活動しています。
研修を終えた新規ボランティアが、ついに活動を始めました。
現在、先輩ボランティアと一緒に、館内各所でのご案内や、本館20室みどりのライオンの体験コーナー、お客様に配布する「日本美術の流れ」などの印刷を行っています。
先輩ボランティアと一緒に、お客様をお迎え
体験コーナーで。「やってみませんか?」
印刷機を駆使して「日本美術の流れ」パンフレットを作成
切っているのは、5月1日から本館20室で始まったアクティビティ「写楽に挑戦!」の台紙
特別展「写楽」にあわせた体験コーナー、どうぞ、ご期待ください。
来館者の方々に博物館で楽しんでいただくため、
しばらくの期間、新規ボランティアは先輩ボランティアと一緒に活動し、自分たちでも対応の仕方や博物館のことを学習しています。
館内で、ピンクのネームカードをつけているボランティアをみかけたら、気軽に話しかけてみてください。
本日のおすすめの展示や、ボランティアならではの楽しみ方をご紹介します。
ボランティアは、ほかにも、各種ガイドツアーや一部のワークショップなども行っています。
ぜひ、ご参加ください。
カテゴリ:news
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posted by 鈴木みどり(ボランティア室長) at 2011年05月11日 (水)
特別展「手塚治虫のブッダ展」(~ 2011年6月26日(日)まで )が 現在、本館特別5室にて好評開催中です。
トーハクの長い歴史の中でも、漫画を展示するのは今回がはじめてのことです。
しかも、漫画と仏像とを並べて展示するのは、他の博物館でもあまり例のないことですから、今回の展覧会は、まさに初物尽くしともいえますね。
会場では、まず手塚治虫の原画に注目。漫画は、印刷されてしまうと平板な感じに見えがちですが、それが原画となると、細部の描写や微妙な陰影まで、くっきりと目にすることができます。原画を間近でみつめていると、まるで手塚治虫の息遣いが聞こえてくるようです。
仏像も、粒よりの傑作がそろっています。中でも、東京調布市にある深大寺の釈迦仏倚像は、教科書にも載るような白鳳仏の傑作です。奈良国立博物館の出山釈迦像は、とても珍しい作例で、展覧会関係者の中でもこの仏像のファンになる人がたくさんいるんですよ。
会場全体は、森林をイメージした、さわやかな緑色で統一して、周囲の壁面には、葉や木が揺らいでいる様子も表現しています。
どんな手法を使っているのか、そんなところにも着目してみてください。
カテゴリ:研究員のイチオシ、news、2011年度の特別展
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posted by 松本伸之(学芸企画部長) at 2011年05月09日 (月)