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2017年 新年のご挨拶

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

昨年は熊本地震など、大規模災害により貴重な人命が失われ甚大なる被害が生じました。お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた皆さまに心からお見舞い申し上げます。当館は文化財保存の面から、被災文化財の救出活動などに今年も積極的に取り組んで参ります。

さてトーハクのお正月は、今年で14回目を迎えます恒例の新春企画「博物館で初もうで」で始まります。

明日2日(月・休)からは、国宝 松林図屏風(長谷川等伯筆)をはじめ、名品の数々を展示する「新春特別公開」(2017年1月15日(日)まで)や、干支(えと)であるトリを表した美術工芸品を集めた新春特集展示「博物館に初もうで 新年を寿ぐ鳥たち」(1月29日(日)まで)を開催します。正月2日と3日には、和太鼓・獅子舞・曲独楽・コンサートなど、初春を祝うイベントもご用意しております。トーハクならではのお正月をお楽しみいただければと存じます。

特別展としては、1月9日(月・祝)まで昨年の秋より引き続き会期を延長して「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」を開催中です。17日(火)には、奈良の春日大社ご所蔵の古神宝をはじめ、春日信仰にかかわる名宝が一堂に会する特別展「春日大社 千年の至宝」が開幕します(~3月12日(日))。また春には、茶の湯の文化を代表する名品がずらりと揃う特別展「茶の湯」、夏にはタイ本国より国宝級の文化財をお借りして行う日タイ修好130周年記念特別展「タイ~仏の国の輝き~」、さらに秋にはわが国を代表する仏師とその系譜を総覧する大回顧展 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」を開催いたします。
総合文化展では、新年2日から東洋館8室で特集「董其昌とその時代―明末清初の連綿趣味―」が開幕、年間を通じて日本、東洋を代表する作品の数々を広くご紹介いたします。また、春の恒例企画「博物館でお花見を」(3月14日(火)~4月9日(日))の期間中には、本館北側の庭園開放を特別展「茶の湯」に合わせて5月7日(日)まで延長し、春から新緑の美しい風景をお楽しみいただける予定です。

このほかにもイベントやコンサート、また当館広報大使のトーハクくん・ユリノキちゃんと触れ合っていただける機会など、皆さまでお楽しみいただける企画を考えて参ります。

今年もトーハクを、皆様の遊び・学び・憩いの場としていただければ幸いです。
2017年が皆さまにとりまして、幸多い年となりますようお祈り申し上げます。

 
銭谷眞美
館長 銭谷眞美
トーハクくん(右)とユリノキちゃん(左)とともに

カテゴリ:news

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posted by 銭谷眞美(館長) at 2017年01月01日 (日)

 

2016年もありがほー!

2016年も今日で終わりね。

 

今年も盛りだくさんの一年だったほ。

 

今年もいっしょに2016年のトーハクを振り返ってみましょう!

 

2016年も1月2日(土)から開館したんだほ! 
博物館に初もうで」では狩野山雪「猿猴図」のかわいいおさるさんに釘づけだったほ…。


3月23日(水)からは特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」と特別公開「国宝土偶 縄文の女神」が始まりました。

 

あこがれの「縄文の女神せんぱい」に会えたんだほ~。

 

春といえば...「博物館でお花見を」もあったわね!

 

4月は、ついにぼくたちがトーハクの広報大使に就任したほ!
4月12日(火)からは、特別展「黄金のアフガニスタン―守りぬかれたシルクロードの秘宝―」が表慶館ではじまったほ。ぼくも広報大使として開会式に登場して、会場を盛り上げたんだほ!

5月は特別公開「新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像」が開幕。
また、5月18日の「国際博物館の日」では、はじめてトーハクくんと2人そろって、お客様とふれあうことができました!


チヤホヤされてうれしかったんだほ。

 

6月21日(火)からは2つの特別展が開幕しました。
特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」と日韓国交正常化50周年記念 特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」です。

 
7月のくまモンとの共演も忘れられない思い出だほ…。

 

8月15日(月)は「キッズデー」を開催しました。
親子で楽しめる企画が盛りだくさんだったわね!

 
おともだちがたくさんできて、楽しかったほ!

 

そうそう、法隆寺献納宝物の一部と考えられる木簡の発見もありました。

 

今年いちばんのビッグニュースだったほー!

 

9月は特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」が始まりました。
本展は1月9日(月・祝)まで開催中なので、ぜひお見逃しなく!

 
博物館でアジアの旅」は上海博物館とコラボとしたスペシャルバージョンだったんだほ! 
シタールの演奏会とか、ぼくたちも飛び入りで参加したほ。

 
今年も10月14日(金)・15日(土)に「博物館で野外シネマ」を開催。
今年は新海誠監督の「秒速5センチメートル」を上映しました。ドキドキする内容だったわね...。

 
10月18日(火)からは臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」が始まったんだほ。
京都国立博物館のトラりんも遊びにきてくれたんだほ!

 
トーハクでもトラりんの人気はすごかったわね!

 

ぼくのホームなのに完全にアウェイだったほ…。
でも、来年もトラりんとたくさん遊びたいほ!!

 
11月1日(火)から始まった特集「生誕百年記念 小林斗盦 篆刻の軌跡 ―印の世界と中国書画コレクション―」では、とあん先生のステキな印をご紹介することができました。

 
11月5日(土)・6日(日)の2日間は、「ゆるキャラ®グランプリ2016 in 愛顔のえひめ」に出場したんだほ!
 


みなさま、たくさんの投票ありがとうございました。
来年はもっと上位を目指しますので、応援よろしくお願いします!


来年の会場は三重!
松阪牛と海の幸をたらふく食べるために、いまからおこづかいを貯めるほ。


来年のはなしが出たところで...明日はもう新年ね!
トーハクは1月2日(月・休)から開館。「博物館で初もうで」(~1月29日(日))を開催します。
新春特別公開(1月2日(月・休)~15日(日))では、「松林図屏風」などの名品がご覧いただけます。


今年もご来館いただき、ありがとうございました。
2017年も、トーハクをよろしくおねがいいたします!

 


トラりんとの思い出のいちまい。来年もよろしくだほ! 

カテゴリ:news

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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2016年12月31日 (土)

 

新春の風物詩「博物館に初もうで」

2017年のお正月で14回目を迎える「博物館に初もうで」(2017年1月2日(月・休)~29日(日))。
すっかり上野の新春の風物詩となりました。

初もうでチラシ
チラシのメインビジュアルは、鈴木春信筆「鶏に餌をやる男女」です



1月2日(月・休)、3日(火)は、獅子舞、和太鼓、曲独楽に落語、コンサートなど イベントも盛りだくさん。お正月気分を盛り上げます。

獅子舞 和太鼓  
 

2日(月・休)、3日(火)は、お年玉・プレゼント企画 も!

1.ミュージアムショップでは2,000円以上お買い上げのお客様、先着600名様にミュージアムグッズをプレゼント。美術図書バーゲンセールも同時開催。

2.TNM&TOPPANミュージアムシアターでは、VR作品「江戸城の天守」を無料上演。

3.レストランゆりの木では、ご利用のお客様先着150名様に伊予の水引の箸置きをプレゼント。

4.寛永寺との連携事業
根本中堂、徳川歴代将軍の肖像画(油画)、四天王像(江戸時代・元和6年(1620) 台東区登録文化財)、十二神将像(江戸時代・元禄15年(1702))を特別公開する寛永寺では、当館観覧券の半券(当日分)の提示で散華をいただくことができます。

新春特別公開では、国宝「松林図屏風」(本館2室、1月2日(月・休)~15日(日))のほか、国宝「古今和歌集(元永本) 上帖」、国宝「扇面法華経冊子」」(いずれも本館3室、1月2日(月・休)~15日(日))、国宝「舟橋蒔絵硯箱」(本館12室、1月2日(月・休)~3月20日(月・祝))、重要文化財「西湖春景・銭塘観潮図屏風」(本館7室、1月2日(月・休)~2月5日(日))などお正月を彩る華やかな名品をご覧いただけます。

松林図屏風屏風
国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀
本館2室(国宝室)にて2017年1月2日(月・休)~15日(日)まで展示

恒例の干支の展示は「博物館に初もうで 新年を寿ぐ鳥たち」(本館特別1室・特別2室、1月2日(月・休)~29(日))。と題し、「暁の鳥」としての鶏を、「祝の鳥」として幸運をよぶ鳥をモチーフにした作品をご覧いただけます。
また、本WEBサイトでは、ひとあし先に「トーハクの鳥ベスト12」の人気投票が始まっています。お気に入りの鳥を見つけたら、ぜひ一票を!

そして、1月2日(月・休)、3日(火)の2日間は、特集「博物館に初もうで 新年を寿ぐ鳥たち」を楽しむためのワークシートを先着3000名様にお配りします。(本館1室前にて、11:00~16:00 ※なくなり次第終了)

ワークシート
ワークシートの裏面は伊藤若冲筆「松梅群鶏図屏風」のカレンダーです。
今回は書き初めもお楽しみいただけるようになっています。


そのほか、本館では松竹梅や鶴など吉祥モチーフの作品もたくさん展示しています。展示室をめぐって探してみてください。
1月9日(月・祝)まで会期延長となった特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」も大好評開催中です。
1月17日(火)からは、特別展「春日大社 千年の至宝」も始まります。


新しい年のスタートは、トーハクから。
ぜひ、ご来館ください。

 

カテゴリ:news催し物博物館に初もうで

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posted by 奥田 緑(広報室) at 2016年12月26日 (月)

 

特別展「平安の秘仏」20万人達成!

特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」(9月13日(火)~2017年1月9日(月・祝)、本館特別5室)は、12月22日(木)に20万人目のお客様をお迎えしました。
多くのお客様にご来館いただきましたこと、心より御礼申し上げます。

20万人目のお客様は、千葉県松戸市よりお越しの川崎浩子さん。
川崎さんには、当館館長 銭谷眞美より、記念品として展覧会図録と本展オリジナルTシャツを贈呈しました。


特別展「平安の秘仏」20万人セレモニー
左:館長の銭谷眞美、右:川崎浩子さん
12月22日(木) 本館エントランスにて


東洋史を専攻されていたという川崎さんは、美術館・博物館が大好きなのだそう。
当館で開催された、ほとんどの特別展にお越しくださったという、トーハクの常連のお客様です。
いつもありがとうございます!
「『平安の秘仏』展は行きそびれてしまい観覧を諦めていましたが、トーハクのウェブサイトで会期延長を知り、今日しか行ける日はない、と思って来ました。まさか自分が20万人目になるなんて!」と、驚きを語っていらっしゃいました。

本日が、川崎さんの「展覧会納め」とのこと。
年始には「博物館に初もうで」にも来てくださるそうです。
「松林図屏風(長谷川等伯筆)を見て、新年を実感します」という川崎さん、まさに常連のお客様ならではのお正月ですね。

トーハクは年内は休館しますが、年始は1月2日(月・休)から。
特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」も、もちろんご覧いただけます。

2017年も皆様のご来館をお待ち申し上げております。


重要文化財 十一面観音菩薩坐像
重要文化財では日本最大の十一面観音菩薩坐像で、2017年の「美術初め」はいかがですか?

カテゴリ:news2016年度の特別展

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posted by 高桑那々美(広報室) at 2016年12月24日 (土)

 

海外展「日本美術の粋―東京・九州国立博物館名品展」の舞台裏(1)

こんにちは、特別展室の金井です。
東京国立博物館は、年間、いくつの展覧会を行っているかご存知でしょうか。今年だけでも「黒田清輝」「黄金のアフガニスタン」「ほほえみの御仏」「古代ギリシャ」、最近では「」「平安の秘仏」など、これを読んでくださっている方々は、すぐにいろいろな展覧会名を思い出されることと思います。

実は、東京国立博物館が行っている展覧会は、博物館の敷地内だけではありません。当館の収蔵するコレクションなどを、当館のスタッフが、海外の博物館でご紹介することもあります。いわゆる「海外展」です。
今回は、今月12月10日(土)に台湾の國立故宮博物院南院で開幕した海外展「日本美術の粋―東京・九州国立博物館名品展」(「日本美術之最―東京・九州国立博物館精品展」)について、展示の様子などを数回に分けてご紹介いたします。

國立故宮博物院南院区

展覧会名 : 「日本美術の粋―東京・九州国立博物館名品展
会  期 : 2016年12月10日(土)~2017年3月5日(日)
会  場 : 國立故宮博物院南部院區
主  催 : 國立故宮博物院南部院區、東京国立博物館、九州国立博物館

「台湾の國立故宮博物院」とお聞きの方は、2年前に当館と九州国立博物館が開催した特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」がご記憶に新しいかと思います。今回の海外展は、いわばその返礼として、日本を代表する名作の数々を台湾の皆様にご紹介する展覧会として、2年前から企画を進めてきたものです。東京と九州の国立博物館から、国宝18件、重要文化財44件を含む計151件を展示します(※展示替有)。

会場となるのは、台中と台南のあいだにある嘉義市に昨年新しくオープンした「國立故宮博物院南部院区」、通称「南院」という博物館です。

國立故宮博物院南院区 外観
國立故宮博物院南部院区 外観(画像提供:國立故宮博物院)

台中、台南の文化的中心となるべく、広くアジア圏の文化を紹介することを目的に設立され、常設展・特別展併せて10件ほどのテーマが展開されています。

最新鋭の設備の整った素晴らしい博物館施設ですが、日本美術を、これだけまとまった形で展示するのは初めてのことです。また、掛幅ひとつとっても、当館と南院では展示方法が少しずつ異なります。いかに安全に輸送し、展示し、作品にとって理想的な展示環境を維持するかを、台湾側、日本側のスタッフが2年間かけて綿密に相談し続けました。

次回からは、開幕までの準備の様子についてご紹介したいと思います。

 

カテゴリ:研究員のイチオシnews

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posted by 金井裕子(特別展室主任研究員) at 2016年12月22日 (木)