2015年もあっというまに大晦日。
今年もトーハクの一年を振り返ってみましょう。
1月は2日(金)から開館! 恒例の「博物館に初もうで」。黒田記念館もリニューアルオープンしたほ。
1月14日(水)からは2つの特別展も始まりました。
「みちのくの仏像」と「3.11大津波と文化財の再生」。
東日本大震災から4年がたち、東北の魅力に触れていただくことや、被災文化財の再生への取り組みを通して、復興の一助に、との願いから開催されたものです。
東北の慈愛に満ちた仏さまの姿と、津波で被害にあったリードオルガンや実習船かもめなどの展示が印象的だったわね。
2月は、1年半に及ぶ修理を終えた国宝「檜図屏風」がお披露目されたほ!
生まれ変わってキラキラしてたほー。
3月は恒例の「博物館でお花見を」。夜桜ライトアップやイベントも盛りだくさんだったわね。
表慶館では特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」も開催されました。
4月は平成館リニューアル後の杮落とし、特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」がはじまったほ。
かわいい動物たちを目当てに、多くのお客様にお越しいただいたんだほ。
多くのお客様といえば…。
5月は刀剣ブーム到来。国宝「太刀 三条宗近(名物 三日月宗近)」の展示室には、記念撮影をする"刀剣女子"の方々が列をなしました。
刀剣に負けていられない! 6月は円山応挙「朝顔狗子図杉戸」のかわいいワンコが人気だったほー。
7月は「クレオパトラとエジプトの王妃展」が開幕。8月にかけて夏休みは「親と子のギャラリー ミイラとエジプトの神々」と合わせてエジプト三昧でした。
また、トーハク初の試み「キッズデー」を開催しました。お子様連れのお客様にゆったり展覧会を楽しんでいただきました。
9月に入ると、「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」がはじまったほ。美しい宝石にユリノキちゃんもうっとりしてたほ~。
「博物館でアジアの旅」も2年目を迎えたほ!
10月2日(金)、3日(土)は、昨年大好評だった「博物館で野外シネマ」を開催。今年は「銀河鉄道の夜」をお楽しみいただきました。
10月27日(火)からは特別展「始皇帝と大兵馬俑」が始まりましたね。こちらは年明け2月21日(日)まで続きます!
ちょっと! 10月14日(水)に考古展示室がリニューアルオープンしたことを忘れないでほ!
ぼくの仲間の埴輪さんたちや土偶せんぱいもより見やすくなったんだほ!! ミュージアムショップでは「はにわソックス」が”爆売れ”したんだほ!!!
トーハクくんは広報大使だったわね。私はリニューアルしてからはまだ連れて行ってもらってなかったから…(ブツブツ)
はっ!広報大使の仕事が忙しくて肝心のユリノキちゃんを案内していなかったかも…。
さて、新年も1月2日(土)から開館します。恒例の「博物館で初もうで」(~1月31日(日))でお楽しみください!
新春特別公開(1月2日(土)~17日(日))では、おなじみの「松林図屏風」のほか、葛飾北斎筆「冨嶽三十六景」から、「凱風快晴」「山下白雨」「神奈川沖浪裏」の"三役"がそろう貴重な機会。お見逃しなく!
今年も一年、お世話になりました。
2016年も、トーハクをよろしくお願いいたします!
カテゴリ:news
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2015年12月31日 (木)
新春恒例となりました、「博物館に初もうで」(2016年1月2日(土)~31日(日))。
2016年のお正月で13回目となり、干支も2巡目に突入です。
毎年多くのお客様で賑わいをみせる1月2日(土)、3日(日)は、お正月気分を味わえる獅子舞、和太鼓、曲独楽やコンサートなどイベントも盛りだくさん。
また、2日(土)、3日(日)は、お年玉・プレゼント企画も。
1.ミュージアムショップでは2,000円以上お買い上げのお客様、先着600名様にミュージアムグッズをプレゼント。美術図書バーゲンセールも同時開催。
2.TNM&TOPPANミュージアムシアターでは、「伊能忠敬の日本図」を無料上演。
3.レストランゆりの木では、ご利用のお客様先着150名様に伊予の水引の箸置きをプレゼント。
4.寛永寺との連携企画もあります。
根本中堂、徳川歴代将軍の肖像画(油画)、四天王像(江戸時代・元和6年(1620) 台東区登録文化財)、十二神将像(江戸時代・元禄15年(1702))を特別公開する寛永寺では、当館観覧券の半券(当日分)の提示で散華をいただくことができます。
新春特別公開では、もはやお正月の風物詩ともいえる国宝「松林図屏風」(本館2室、1月2日(土)~17日(日))のほか、浮世絵の展示室では葛飾北斎づくし。名品「冨嶽三十六景」のうち「凱風快晴」「山下白雨」「神奈川沖浪裏」の三役が揃い踏みする貴重な機会です。
左から、凱風快晴、山下白雨、神奈川県沖浪裏
葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀
本館10室(浮世絵)にて2016年1月2日(土)~1月17日(日)まで展示
そして、こちらも恒例、干支の展示。
2016年は「博物館に初もうで 猿の楽園」(本館特別1室・特別2室、1月2日(土)~31日(日))と銘打ち、トーハク所蔵のかわいらしいおサルさんたちの作品を展示します。
この特集に関連し、本館特別1室では先着1万名様にカレンダー付ワークシート「キミはなに猿?&狩野山雪の猿カレンダー」を配布します。2日(土)、3日(日)は、おサルのスタンプコーナーも設置。自分だけのオリジナルワークシートを作ることができます。
ワークシートの裏面が狩野山雪のかわいい猿のカレンダーになっています
WEBサイトでは、「トーハクの猿ベスト12」の人気投票が始まっています。
こちらでお気に入りの猿を見つけて、お正月は展示室でぜひ実物をご覧ください!
そのほか、松竹梅や鶴など吉祥モチーフの作品もたくさん。
もちろん、特別展「始皇帝と大兵馬俑」も大好評開催中です!
お正月に兵馬俑(レプリカ)と記念撮影はいかがですか?
新年のお出かけ初めはぜひ、トーハクへ!
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posted by 奥田 緑(広報室) at 2015年12月24日 (木)
このたびの東博&書道博の連携企画では、ブログも連携!怒涛の3連発で唐時代の書を一気に盛り上げたいと思います。先発の六人部投手には、展覧会の全体像を語ってもらいました。中継ぎの私はピンポイントで、東アジアの中でも最も美しい唐時代の肉筆に触れたいと思います。
唐時代における伝世の肉筆は、数えるほどしか残されていません。しかし20世紀初頭、イギリス、フランス、ロシア、日本などの探検隊によって、5~10世紀に至る肉筆写本が敦煌莫高窟の第17窟から大量に発見されました。
その敦煌写本の中に、7世紀後半のごく限られた時期に書かれた「長安宮廷写経」と称される写経があります。それは唐の高宗の時代、咸亨2年(671)から儀鳳2年(677)にかけて書写されたもので、筆致、紙、墨、どれをとっても非の打ちどころのない、実に見事な写経です。現在、奥書きに年号を持つ長安宮廷写経として、国外では大英図書館所蔵のスタインコレクションに17件、フランス国立図書館所蔵のペリオコレクションに2件、北京図書館に2件、そして国内では三井記念美術館に2件、京都国立博物館に1件の、都合24件が確認されていますが、おそらく現存する敦煌文書を調べても30件ほどしか存在しない、大変貴重な写経です。
長安宮廷写経の料紙は薄くて丈夫、そして滑らかです。紙の厚さ…いや、薄さでしょうか、約0.01mmで、漉きむらがほとんどありません。仔細に見ると、簀目の数も他の写経の紙に比べて本数が多く、手の込んだ極上の麻紙であることがわかります。写経を巻くときには、パリパリッと、張りのある心地よい紙音がします。また5世紀から10世紀の写本は、1紙の長さが約35~55cmとばらつきがあり、1紙に書かれている行数も約20~40行と幅がありますが、長安宮廷写経は、1紙の長さがどれも47cm前後、1紙に書かれている行数はすべて31行という、特別な書式をとっています。
そして、なんといっても長安宮廷写経の魅力は、その完璧なまでのプロポーションを持つ字姿です。書写した写経生は、皇帝が設けた書法教授の場である弘文館で学んだ超エリートたちでした。その筆致は麗しく雅であり、伸びやかさと艶やかさとが兼ね備わった張りのある褚遂良の特徴も盛り込まれ、美しさを追求した唐時代の楷書表現が極限にまで達していることがうかがえます。
(左)妙法蓮華経巻第二 唐時代・上元2年(675) 三井記念美術館蔵
東京国立博物館で12月23日(水・祝) まで展示
(右)妙法蓮華経巻第三残巻 唐時代・上元2年(675) 京都国立博物館蔵
台東区立書道博物館で12月27日(日) まで展示
高宗に次いで則天武后の時代もまた、長安宮廷写経の水準を保つ見事な書きぶりです。則天武后が制定した、則天文字とよばれる特異な文字がところどころに使われています。長安宮廷写経とともに、唐の文化の華やかさを存分に盛り込んだ、中国書法史における最高レベルの肉筆資料といえるでしょう。
(左)則天武后時写経残巻 唐時代・8世紀 台東区立書道博物館蔵
台東区立書道博物館で12月27日(日) まで展示
(右)重要文化財 大方広仏華厳経巻第八 唐時代・8世紀 京都国立博物館蔵
東京国立博物館で1月2日(土) ~31日(日) まで展示
これほどの美しい写経、実は南朝の陳時代にその兆しがありました。ペリオコレクションにある陳時代の写経は、やさしいやわらかさが特徴で、高貴な雰囲気を醸し出しています。しかし、宮廷写経のような張りのある艶やかさが生まれたのは、やはり南北融合があったからでしょう。南朝と北朝それぞれの美しさがうまくブレンドされたことによって、宮廷写経の美は最高潮に達したのです。
さて、「顔真卿と唐時代の書」連携ブログ3連発、フィナーレを飾る抑え投手は一体誰なのか!? 乞うご期待っ!
関連事業
【東京国立博物館】
・連携講演会「顔真卿と唐時代の書 ものがたり」
2016年1月16日(土) 13:30~15:00 平成館大講堂
【台東区立書道博物館】
・ギャラリートーク「顔真卿と唐時代の書」
・ワークショップ「美しい楷書に挑戦!」
詳細は台東区立書道博物館ウェブサイトへ
カテゴリ:研究員のイチオシ、特集・特別公開、中国の絵画・書跡
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posted by 鍋島稲子(台東区立書道博物館主任研究員) at 2015年12月22日 (火)
大好評開催中の特別展「始皇帝と大兵馬俑」!
会期も残すところ、半分!
今回は、「兵馬俑展ができるまで!(事前調査編)」と題し、
2015年1月下旬に中国・陝西省で行われた事前調査を中心に、
特別展開催にあたって研究員がどんな仕事をしているのか、その一部をご紹介します。
展示の前に行われる様々な調査や作業。裏側を知れば、さらに展覧会が面白くなるはずだほ!
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さて、ここからは調査隊員の日誌から、その様子をみていきますが、
その前に。
事前調査隊の隊長をご紹介しましょう。
特別展開催にあたっては、館内で部署をまたいだW・G(ワーキンググループ)が組織されます。
兵馬俑展のW・Gチーフを務めたのが、当ブログではおなじみのこの方、川村佳男主任研究員です。
事前調査隊の川村佳男隊長。専門は東洋考古です。
では、川村隊長がゆく!兵馬俑展事前調査の旅。
はじまりはじまり。
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1月×日 1日目
朝9時にホテルを出発です。商洛(しょうらく)博物館から調査をスタート。出品予定の作品について撮影、点検、採寸を実施します。
採寸はこのような器具で行います。お借りする大切な文化財をいためることのないよう、適切な展示方法の検討のために重要な調査です
1月◇日 2日目
秦始皇帝陵博物院へ。いよいよ兵馬俑と対面。隊長も気合十分。ご覧のとおり、スーツにネクタイを着用。・・・調査なのに・・・なぜスーツ?
それは、途中から出品作品リストの最終交渉に向かうため。
「素晴らしい作品をお借りできるよう、しっかりと交渉してきます!」
1月■日 3日目
昨日の交渉で驚くべき成果がありました。「貴重な兵馬俑を追加で出品いただけそうです」。一同、大拍手。
ただ、外は雪景色。この日の調査は極寒の状況下。さらに、雪の影響で高速道路が封鎖。翌日の予定は断念せざるをえなく…。隊長は突然の計画変更で段取りに大忙し。
一面の雪景色に心なしか不安な面持ちの隊長
雪に負けてたまるか! スタミナをつけるため、生ニンニクをかじります
1月△日 4日目
天候回復! 本日のミッションは、昨日東京の本部から指示があった「封泥の調査」。
西安中国書法藝術博物館での展示を見学。
現地の様子を来館者目線で確認し、展示のイメージを膨らませます
○月◎日 5日目
再び秦始皇帝陵博物院へ。2日目には時間の都合上訪れることができなかった、博物院隣の始皇帝陵や、兵馬俑坑を見学。
兵馬俑がずらりと並ぶ姿はやはり圧巻! 展覧会会場でこのスケール感をどう表現するか、隊長の知恵の絞りどころ。
○月☆日 6日目
西安から飛行機で北京へ。北京大学サックラー考古芸術博物館で、最新の発掘成果展を視察。偶然にも展覧会を企画した北京大学の教授と会場でお会いすることができました。
「西戎(せいじゅう)」と秦との関わりは今回の特別展でも重要なポイントの一つ
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どうだったかな? トーハクくん!
わ、タイチョー!
特別展開催までには長い準備期間が必要。今回も約2年間をかけて様々な準備を行ってきたんだよ。
ほー!展示にはタイチョーの思いが詰まっているんだほ!よーし!もう一回みにいってくるほー!
綿密な事前調査のもとでつくられる特別展「始皇帝と大兵馬俑」。
年内は12月23日まで、年末年始のお休みを挟み、2016年は1月2日から2月21日まで開催です。
ニンニクをかじって頑張った川村隊長や他の隊員たちの汗と涙の結晶を、お見逃しのないよう、ぜひ足をお運びください!
カテゴリ:2015年度の特別展、トーハクくん&ユリノキちゃん
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posted by トーハクくん at 2015年12月18日 (金)
トーハクくんがいく!~ミュージアムショップで埴輪グッズ探し~
ほほーい! ぼくトーハクくん!
今日は、考古展示室リニューアルを記念して、本館にあるミュージアムショップを見に来たほ。
ショップにはたくさんの埴輪グッズがあるんだほ。
ぼくのグッズもあるんだほ(ニヤリ)。
まずは、埴輪のペーパークラフトだほ。
考古展示室リニューアルを記念して発売された、ミュージアムショップのニューフェイスだほ。
紙宝 埴輪 踊る人々[大]・[小](写真左から2番・3番目) 各864円
※埴輪により値段が異なります。432円~1080円
トーハクで人気の埴輪が勢ぞろい!
特に「踊る人々」には親近感がわくんだほ。
型を切り抜いて説明書どおりに組み立てていくだけなんだけど…これが意外と難しいほ。
おとなの人でも楽しめるはずなんだほ。
キッズにおすすめなのはこれ!
はにわぬりえ 378円
全部で8体の埴輪が登場するんだほ。
どんな色にぬってもらえるか、楽しみなんだほー!
日常に埴輪を取り入れるのに、ぴったりのグッズもあるほ。
はにわバッグ(S) 570円
はにわ箸ケース(箸つき) 951円
はにわ弁当箱 1620円
※トーハクくんは販売していません
埴輪のイラストがプリントされている、埴輪好きオーラのあふれるグッズだほ。
これで、埴輪と一緒にランチタイムが過ごせるんだほ!
ちょっとリッチ路線を狙うなら、こんなグッズもあるんだほ。
はにわいんグラス(青) 9720円
はにわ…ワイン…はにわいん!(ぷっ)
グラスの持ち手部分が埴輪の形をしている、シャレのきいた商品だほ。
他に赤色9720円と、透明5400円もあるほ。
埴輪好きなお姉さんたちには、アクセサリーがオススメだほ。
左:はにわリング 9720円
右:はにわペンダント 7020円
ユリノキちゃんも、こういうキラキラしたものが大好きなんだほ。
ぼくも着けさせてもらったほー。
さりげなく埴輪好きをアピールできるほ。
定番グッズもはずせないほ。
てぬぐい 埴輪 各972円
てぬぐいの柄はたくさんあるけど、やっぱり埴輪柄がぼくのいちばんのお気に入りだほ。
「踊る人々」とか「犬」とか、トーハクのいろいろな埴輪が登場するんだほ。
定番の次は、いま売れに売れているグッズを紹介するほ。
ずばり!
写真奥:はにわソックス 各432円(23~25cm)
写真手前:こはにわソックス 各400円(11~13cm)
トーハクくんも「こはにわソックス」をはいてみました
カラフルでかわいいのが、人気の理由だほ。
どっちも、オレンジ・茶・ミドリ・赤の4種類。
どれを買うか迷うほ。全色欲しいほ!
最初は「はにわソックス」だけだったけど、人気のあまり「こはにわソックス」も作られたんだほ。
埴輪オシャレは足元から…だほ。
最後にぼくのグッズも忘れないでほ~。
トーハクくんのはにわクッキー(4枚入り) 378円
ココアとプレーンが2枚ずつ入っているほ。
やさしい味のクッキーだほ。
ぼくの大好物だほ! 実はぼくのポシェットの中にはクッキーが入ってるほ。
みんなも食べてねー。
他にもステーショナリーいろいろもあるほ。
トーハクくんを取り囲んでいるのは「マスコット ユリノキちゃん」1080円
「ユリノキちゃんに囲まれて、し、幸せだほ…(汗)」
ノート216円、クリアファイル270円などなど、デスクまわりがにぎやかになるほ!
考古展示室を見た後は、ミュージアムショップの埴輪グッズをチェックするっていうのが、ぼくのオススメする埴輪ゴールデンコースだほ。
みなさん、ショップにもぜひお立ち寄りくださいだほー!
カテゴリ:展示環境・たてもの
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posted by トーハクくん at 2015年12月16日 (水)