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博物館に初もうで 猿の楽園

  • 『猿猴図(部分) 狩野山雪筆 江戸時代・17世紀 植松嘉代子氏寄贈』の画像

    猿猴図(部分) 狩野山雪筆 江戸時代・17世紀 植松嘉代子氏寄贈

    本館 特別1室・特別2室
    2016年1月2日(土) ~ 2016年1月31日(日)

    平成28年(2016)、今年の干支は「猿」です。われわれの祖先は、自分たちとよく似た姿の猿を、絵画や工芸品などの題材にして多くの作品を生み出してきました。そこには人間の猿に向ける多様なまなざしがあり、実に多彩な猿の表現がみられます。

    この特集ではこうした猿の表現に注目して、「愛らしさ」「群れ」「毛並み」そして擬人化された猿などのテーマに分けて猿の作品を展示します。思わずほほえましくなる愛らしい姿の親子猿、賑やかな猿の群れ、緻密な筆致で描かれた毛並み、また、神の使いとしての猿や教訓を与える猿など、その切り口の多さには驚かされます。
    また、猿の群れによって鐔の形を作ったものなど単純な表現を超えた巧みな発想は、猿がいかに美術工芸品の題材として親しまれていたかを教えてくれるようです。

    人間と猿との長い関わりから生まれた「猿の楽園」でしばしおくつろぎ下さい。

     

    担当研究員の一言

    私たちにもっとも近い生き物。トーハク収蔵品から、おサルが大集合します。知り合いに似ているおサルさんがいるかもしれませんね。/山下善也

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
国宝 十六羅漢像(第十一尊者) 平安時代・11世紀
重要美術品 秋山遊猿図 森狙仙筆 江戸時代・19世紀
猿猴図 狩野山雪筆 江戸時代・17世紀 植松嘉代子氏寄贈
井桁釜 大西定林作 江戸時代・17世紀


 

関連事業

<イベント>   博物館に初もうで
2016年1月2日(土) ~ 2016年1月31日(日)    9:30 ~ 17:00  

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