TOP
 >> 展示
 >> 本館

本館

本館(日本ギャラリー)2階は、縄文時代から江戸時代まで、時代を追って展示する「日本美術の流れ」。国宝や重要文化財などの名品でたどる「ほんもの」の美術史をお楽しみください。1階は彫刻、陶磁、刀剣など、ひとつの分野の作品をじっくりご覧いただける分野別展示と企画展示で構成されています。

フロアマップ
ミュージアムショップ

 


2階 日本美術の流れ

  
1室  2019年6月25日(火) ~ 2019年12月25日(水)

日本美術をたどる導入として、主に仏教文化定着以前の縄文・弥生・古墳時代を代表する作品を展示します。縄文時代は土器や土偶、弥生時代は土器や銅鐸、古墳時代は埴輪や銅鏡などを展示し、それぞれの文化や時代の特徴をご紹介します。

  
1室  2019年8月27日(火) ~ 2019年10月6日(日)

6世紀半ば、欽明天皇の時代に百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や仏教美術に関わるさまざまな技術者が来日します。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至ります。今回の展示では、興福寺中金堂の基壇下に鎮壇のため埋納された興福寺鎮壇具のほか、「大聖武」と称され雄渾な書風で天平写経を代表する『賢愚経』断簡、飛鳥時代の典型的な木彫像である菩薩立像等を展示します。

  
2室  2019年9月3日(火) ~ 2019年9月29日(日)

『金光明最勝王経』十巻(唐・義浄(ぎじょう)訳)には、この経を広め、読誦(どくじゅ)して、正法によって国王が政治を行えば国は豊かになり、四天王などの諸天善神たちが国を守護してくれるということが説かれています。
本図はその『金光明最勝王経』の経文を、紺色に染めた紙に金泥で塔の形に書き写し、その左右および下方に経典の内容を表す絵を金銀泥と彩色で描いたもので、経文一巻分を塔最上部の相輪頂上から始まって基壇部で終わるように書写した全10幀のうちの2幀です。
お経の書写、仏像・仏画の制作、寺塔の建立、それらの荘厳が功徳になると様々なお経に説かれているので、平安貴族たちは美しく装飾したお経や仏像・仏画を盛んに作りました。本図では、一つで写経や造塔、造仏など、複数の功徳を積むことが期待されています。
本図は奥州藤原氏が奥州の安穏と守護を祈って制作を発願(ほつがん)したと考えられています。10幀全体を通して北方守護の毘沙門天が重視されている点や、写経の場合の経巻見返し絵ではあまり用いられない、金銀泥と彩色を組み合わせる手法などに、奥州藤原氏独自の表現が示されているともいわれています。雅やかさの奥に切なる思いが込められた造形といえるでしょう。
 

  
3室  2019年8月27日(火) ~ 2019年10月6日(日)

仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。その内容は多岐にわたり、各時代ごとに特色ある作品が生み出されました。絵画は曼荼羅や法要の場で用いられる肖像画などを展示します。書跡は白描の人物下絵のある料紙を用いた、いわゆる目無経などを紹介します。彫刻は前回に続き文殊菩薩立像を、会期途中の9月25日からは伝源頼朝坐像を展示します。金工は僧がたずさえるべき道具の一つである錫杖を紹介します。

  
3室  2019年8月27日(火) ~ 2019年10月6日(日)

平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものがありました。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品、そして宮廷貴族の調度品として用いられた工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界をご覧いただきます。今回は、雀の小藤太を主人公とする御伽草紙「雀の発心」や秋を詠った古筆切、大型で叙景的な文様が表されるようになった鎌倉時代の和鏡などを展示します。

  
3室  2019年8月27日(火) ~ 2019年10月6日(日)

鎌倉時代からはじまる禅宗の本格的な導入にともない、絵画では中国の宋・元の絵画の影響を受けて水墨画が成立します。また書の分野でも、中国禅僧の書の影響を受けて、日本禅僧による個性ゆたかで気魄に満ちた作風を示す墨跡が生まれました。ここでは鎌倉時代から室町時代の水墨画、墨跡等を展示します。

  
4室  2019年9月10日(火) ~ 2019年12月1日(日)

日本の伝統文化を代表する茶の湯のなかで生まれた美術を紹介します。
床に飾る掛け軸、花入、茶碗、釜、水指といった喫茶にかかわる道具、さらに茶の湯の食事に用いられる懐石具など、月に因んだ作品を中心に、取り合わせて紹介します。

  
5室・6室  2019年8月27日(火) ~ 2019年11月17日(日)

平安時代から江戸時代までの武士が用いた、刀剣・刀装・甲冑・馬具・装束や武士の肖像画・書状などを展示します。刀剣は、紀州徳川家に伝来した国宝「太刀 銘 助真」をはじめ、刀身と刀装が揃っているものを中心に様々な形式や時代の刀装を展示します。甲冑は、尾張徳川家伝来の「白糸威二枚胴具足」など、大鎧・胴丸・腹巻・当世具足や兜の代表的なものを展示します。

  
7室  2019年9月3日(火) ~ 2019年10月6日(日)

室内を仕切ることにより場を作り出し空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果を感じ取っていただきます。
今回は秋の季節にあわせ、秋の風情を感じさせるモチーフを描いた「武蔵野図屏風」を中心に、多種多様な画題を描いた「扇面散屏風」や、静寂感の漂う「網干図屏風」を展示します。詩情を感じさせる作品をお楽しみください。

  
8室  2019年7月30日(火) ~ 2019年10月27日(日)

安土桃山から江戸時代にかけて、人々の身の回りを飾ってきたさまざまな調度類を陳列します。季節に合わせ菊や薄、紅葉など秋に因んだ意匠の品々を通して、往時の人々の暮らしぶりに思いを馳せてみてください。

  
8室  2019年9月3日(火) ~ 2019年10月6日(日)

安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆(信尹・光悦・昭乗)が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回は、絵画は7室と関連して秋の風情を感じさせる作品や詩歌にまつわる作品を、書跡も同様の趣向で、とくに月を詠んだ作品を多く揃え展示します。

  
9室  2019年8月27日(火) ~ 2019年10月20日(日)

江戸時代に幕府の式楽となり大名家で折々に演じられた能楽を再現する舞台展示で能面・能装束を展示します。今回は秋の季節に合わせて狂女物「柏崎」をテーマに、能面・能装束を紹介します。当館所蔵『能狂言絵巻』に描かれる「柏崎」を面・装束とともに展示し、江戸時代における演能がイメージできるように紹介します。

  
10室  2019年8月27日(火) ~ 2019年9月23日(月)

江戸時代の庶民の姿を描いた浮世絵は、江戸時代初期には絵師自身の手になる肉筆画のみでしたが、後には大量生産が可能な版画が生み出され、さらに彫りと摺りに工夫を凝らして多色摺りの錦絵が誕生しました。
川崎造船所の初代社長である松方幸次郎収集の浮世絵版画は、宮内省を経て当館に収蔵され、当館の浮世絵コレクションの中核をなしています。錦絵以前の初期浮世絵版画が充実しており、浮世絵版画発展の歴史をたどることのできるコレクションとして知られています。本年は、国立西洋美術館で開催されている「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」と連携し、松方コレクションのみの展示を4回行っていますが、今回はその最終回。丹絵や漆絵など初期浮世絵版画作品から錦絵の誕生と展開を多様な絵師の作品で歴史を追って展示します。

  
10室  2019年8月27日(火) ~ 2019年10月20日(日)

江戸時代の小袖・振袖・打掛のほか、帯や櫛・笄・簪など、町方の女性たちのトータルファッションを展示します。同じ部屋に展示される浮世絵の美人画と見比べながら、江戸時代のファッションの流行にイメージを膨らませていただく展示をします。今回は晩夏から秋の季節に合わせ、絹の単仕立である単衣や、重陽の節供に合わせた菊の模様の小袖を中心に紹介します。また、秋の季節に合う意匠を施した印籠・根付を展示します。

2階 企画展示

  
高円宮コレクション室  2019年7月30日(火) ~ 2019年10月27日(日)

故高円宮殿下が妃殿下とともに蒐集された、現代根付を展示します。現代根付には象牙や黄楊などの伝統的な素材の他にさまざまな材料が用いられており、一つ一つに斬新な創意と工夫が凝らされています。主だった作家や素材を網羅する殿下のコレクションを公開し、現代根付の多様なすがたを紹介します。 

  
特別2室  2019年7月17日(水) ~ 2019年9月23日(月)

日本の甲冑は、皮革、金属、染織、漆などが総合的に用いられた工芸品です。しかし、使用される技術が複雑なため、理解を困難なものにしています。
そこで、親と子のギャラリーでは、現代に作られた甲冑の製作工程を示した製作見本と、室町時代から江戸時代の甲冑を同時に展示し、わが国で高度に発達した工芸技術の様相を具体的に紹介します。

1階 ジャンル別展示

  
11室  2019年6月18日(火) ~ 2019年9月23日(月)

奈良県北東部に所在する岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文殊院の四寺は、いずれも7〜8世紀に創建された古刹で、きわめて魅力に富んだ仏像を伝えています。奈良時代に流行した木心乾漆造の岡寺・義淵僧正坐像、平安時代初期の重厚な特色を備える室生寺・釈迦如来坐像、鎌倉時代に高度な技術で造られた長谷寺・十一面観音菩薩立像、安倍文殊院本尊の像内に納められていた文書など国宝4件、重要文化財9件を含む名品を展示します。卓越した造形と厚い信仰を物語るみほとけをぜひご堪能ください。

  
12室  2019年9月18日(水) ~ 2019年12月8日(日)

平安時代から江戸時代に至る各時代の蒔絵作品を展示します。日本で独自の発展をとげた漆芸技法である蒔絵をとりあげ、その歴史をたどるとともに、蒔絵の魅力と漆芸の美に親しんでいただきます。銘文により製作年や工人の構成などを知ることができる重要文化財「住之江蒔絵唐櫃」や、幕府の御用蒔絵師を勤めた古満派の代表作として知られる重要文化財「柴垣蔦蒔絵硯箱」など、時代や作者の特色がよく現れた作品を中心にご覧いただきます。

  
13室  2019年9月18日(水) ~ 2019年11月4日(月)

仏教において荘厳とは、仏身や堂内空間を厳かに飾ることであり、これに用いる装飾具を総称して荘厳具と呼んでいます。ここでは玉幡、華鬘といった堂内荘厳、舎利容器のように仏舎利を納める舎利荘厳の道具のうち、金属を用いて制作された作品を中心にご覧いただきます。

  
13室  2019年7月23日(火) ~ 2019年9月29日(日)

三日月形の焼刃が名の由来となっている名物「三日月宗近」、織田信長の子・織田信雄が家臣の岡田重孝をこれで成敗したという「岡田切」の太刀など、平安時代から江戸時代までの、各地域の刀工による作品を16口展示します。また、7月30日(火)より、鉄の重厚な質感が見どころの「巴透鐔」など、室町時代から明治時代までの刀装具を展示し、夏から秋の季節にふさわしいモチーフの作品を多く展示します。

  
13室  2019年9月10日(火) ~ 2019年11月4日(月)

平安時代から江戸時代までの日本陶磁史を概観します。古代・中世、茶陶、京焼、伊万里と時代の流れに従いながら産地や様式で分類して展示します。秋をテーマとした作品を中心とし、14室側のケースでは引き続き薩摩焼を特集的に展示します。

  
14室  2019年9月18日(水) ~ 2019年12月8日(日)

釉薬が掛けられない焼き締め陶は、平安時代末以来、壺、甕、擂鉢といった日用の器として、日本各地の窯で量産されました。室町時代後期にまず備前、信楽が国産の陶器としては初めて茶席に取り入れられ、続く安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、茶陶としての創意が加えられたさまざまな作品が作られました。備前、信楽、伊賀、丹波で焼かれた焼き締めの茶陶を特集し、産地による個性の違いや、時代による作風の変遷をご覧いただきます。

  
15室  2019年8月20日(火) ~ 2019年10月20日(日)

東京国立博物館には、歴史を伝える作品や資料が多く伝来します。これらは江戸幕府から引き継がれたものを基礎に、明治5年(1872)の博物館創立当時から、博覧会の開催や文化財調査を通じて収集され、また多くの寄贈によって形成されてきたものです。この展示ではこうした資料の中から、江戸明治時代に作られた街道図、各地に残る金石文を採拓したもの、茶室起こし図、幕末から明治以降に撮影された厖大な古写真コレクションから横山松三郎や小川一真が撮影した写真などをご紹介します。

  
16室  2019年9月10日(火) ~ 2019年12月8日(日)

南北に長く連なる日本列島は多様な自然環境のもと、さまざまな文化を育んできました。ここでは北の文化の代表として、アイヌの人びとの代表的な文様であるモレウとよばれる渦巻き文を中心に、祭具や衣服、木製品などに施された多彩な飾りをご紹介します。あわせて南の文化の代表として、中国や日本そして朝鮮半島や東南アジアと交易や交流を行うなかで独特な文化をつくりあげた琉球王国の工芸品のうち、第二尚氏時代を中心とした金工品と染織をご紹介します。

  
17室  2014年4月15日(火) ~ 2020年4月5日(日)

当館の保存と修理には、「臨床保存」という考え方のもと、「診断」「予防」「修理」の3つの活動があります。これらの活動を大画面スクリーンによる映像(約10分)で紹介します。「予防」の重要な空間である収蔵庫棚の状況も一部再現しました。さらに、書画、刀剣、漆工、染織などの分野で使用する道具や材料も展示します。

>>展示の詳細

  
18室  2019年9月3日(火) ~ 2019年12月8日(日)

明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和の戦前にかけての日本近代の美術を概観します。 日本画は中秋の名月にちなみ、月を主題としたものなど、秋の情景をとらえた作品を、洋画は後半に浅井忠の瑞々しい水彩画(高野コレクション)をご覧いただき、通期で明治から昭和にかけての人物表現の変遷を展示します。工芸は明治から昭和時代の作品を展示します。

  
みどりのライオン 体験コーナー (教育普及スペース)
19室  2014年4月15日(火) ~ 2020年4月5日(日)

表慶館のライオン像をマスコットに、「みどりのライオン」と名づけた教育普及スペースです。伝統模様のスタンプでポストカードを作る「トーハクでデザイン」、作品の制作工程や技法がわかる「トーハクで○○ができるまで」、e国宝がさらに使いやすくなった「トーハクで国宝をさぐろう」、3Dの作品画像を自由に動かせる「トーハクをまわそう」など。5つの体験コーナーがあります。

  
19室  2019年9月18日(水) ~ 2020年3月31日(火)

東洋絵画では、鉱物・植物・動物・昆虫など、自然界にあるさまざまな材料を加工して、絵具として使用してきました。中国の南宋時代・慶元3年(1197)に宮廷画家の李迪【りてき】によって描かれた国宝「紅白芙蓉図」も、その特色を巧みに活かした作品のひとつです。染料と顔料で描いた「紅白芙蓉図」の工程見本を通して、多彩な東洋絵画の絵具についてご紹介いたします。

1階 企画展示

  
特別4室・特別5室  2019年10月1日(火) ~ 2019年12月1日(日)

公益財団法人住友財団では、文化財の維持・修復の費用を助成しています。その事業が間もなく30年を迎えるのを記念して助成対象の文化財をご覧いただく展覧会を泉屋博古館(京都)、泉屋博古館分館(東京)、九州国立博物館、そして東京国立博物館の4会場で同時期に開催いたします。当館ではそのうち仏像などを展示します。
日本の各地には多くの仏像が残っており、山間地などにひっそりとまつられる仏像からはそれを大切にする地域の人たちの思いが伝わってきます。本展では、そのような仏像や、東日本大震災や能登半島地震で被災した仏像など大切に守り、伝えられてきた仏像をご覧いただきます。