TOP
 >> 展示
 >> 博物館に初もうで~ひつじと吉祥~

博物館に初もうで~ひつじと吉祥~

博物館に初もうで~ひつじと吉祥~ / 本館 特別1室   2015年1月2日(金) ~ 2015年1月12日(月)

  
白玉羊書鎮 中国 清時代・19世紀 神谷傳兵衛氏寄贈

平成27年は干支で乙未(きのとひつじ)、未(ひつじ)年にあたります。ひつじ(羊)は紀元前より人類にとって最も身近な動物のひとつで、東洋でも西洋でも、神への最適な捧げものとして考えられてきました。やがて「羊」は「よきもの」の意を備え、古代中国では青銅器などに羊文が表わされたほか、「美」「善」「祥」といった漢字にも羊の字が使われるようになります。羊に対する吉祥イメージはアジア全域に広がり、日本でも『日本書紀』『百練抄(ひゃくれんしょう)』などに異国からの献上品として記載され、正倉院宝物にも羊文を表わした白綾や羊を描いた臈纈屏風(ろうけちびょうぶ)が存在しています。一方で、羊の生息しない日本では羊自体を吉祥図様として扱うことは定着しなかったようです。十二支のひとつや異国の動物として認識され、明治時代に実物が広く持ち込まれるまで、半ば想像上の動物に近い存在として表現されていたことがうかがえます。

今年の「博物館に初もうで」では、I「アジアの羊」、II「十二支」、III「日本人と羊」、IV「吉祥模様」という4つの切り口から、地中海から東アジアまでの遺物を通じて、羊と人との関係を探りながら、お正月にふさわしい作品の数々をご紹介いたします。

 

担当研究員の一言

ふわふわ、もこもこ、温和で優しいイメージでみんなから愛される羊。大陸ではさまざまな宗派を超えて重要な役割を果たしていましたが、日本で広くその姿が知られるようになったのは明治時代に入ってからのことでした。江戸時代まで、人々が想像していた羊はどんな姿だったのでしょうか? ぜひ会場で御確認ください。/金井裕子

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
羊頭部形垂飾 地中海東岸又はカルタゴ出土 前7~前6世紀 個人蔵
青玉筆洗 中国 清時代・19世紀 神谷傳兵衛氏寄贈
重要文化財 羊図(唐絵手鑑「筆耕園」のうち) 趙福筆 中国 明時代・16世紀
重要文化財 十二神将立像未神 京都・浄瑠璃寺伝来 鎌倉時代・13世紀
羊図扇面 森狙仙筆 江戸時代・19世紀
重要美術品 寿星図 中国 元時代・14世紀
重要美術品 梅下寿老図 伝雪舟等楊筆 室町時代・15世紀
重要文化財 松鷹図 雪村周継筆 室町時代・16世紀

関連事業

2015年1月10日(土)   13:30~15:00 *開場は13:00を予定   当日受付
<イベント>   博物館に初もうで
2015年1月2日(金) ~ 2015年1月12日(月)    9:30 ~ 17:00