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今秋開催!「平安の秘仏」展

仏像ファンの皆様、お待たせいたしました。
東京国立博物館では、今秋、特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺(らくやじ)の大観音とみほとけたち」(9月13日(火)~12月11日(日)、本館特別5室)を開催します。



滋賀県にある櫟野寺(らくやじ)は、重要文化財に指定される20体もの平安時代の仏像がいらっしゃるお寺です。
ご本尊は、像高3mを超すという大きな大きな十一面観音菩薩坐像。
滋賀県は十一面観音の優品が多く、櫟野寺の観音様も仏像ファンの方にはお馴染みかもしれませんね。
この大きな大きな観音様が、お厨子を出て、お寺を出て、トーハクにお出ましになるというのです!

2月15日(月)には、本展の報道発表会を行いました。

 
本展主催者を代表して、当館副館長の松本伸之(左)と櫟野寺住職の三浦密照(右)よりご挨拶を申し上げました

本展の最大の注目ポイントは、もちろん本尊である重要文化財「十一面観音菩薩坐像」の出陳です。
像高3.12m、台座・光背も含めると総高5.m以上という大きさ!
重要文化財の坐像としては日本最大の十一面観音菩薩です。


重要文化財 十一面観音菩薩坐像
平安時代・10世紀
滋賀・櫟野寺蔵


そんな大きな仏様が果たして会場でどのように展示されるのか、皆様ご期待ください。
しかもこちらのご本尊、普段は公開していない秘仏です。
ご本尊がお寺を離れて公開されるのは、今回が初めて。
ますます期待がふくらみます!

 
報道発表会では、本展担当研究員・丸山士郎が展覧会の見どころを説明しました。
「展覧会では、ご本尊を横からもご覧いただけます」
※普段は厨子に納められているため、横からのお姿はご覧になれません。


櫟野寺には、ご本尊の他に19体の重要文化財の仏像が伝わります。
像高2mを超える薬師如来坐像をはじめとする平安彫刻の傑作を、一時にご覧いただけることも本展の注目ポイントです。
ちなみに丸山研究員の”推しブツ”は、毘沙門天立像。

 
重要文化財 毘沙門天立像
平安時代・10~11世紀
滋賀・櫟野寺蔵


目をつり上げ、口をへの字に歪めた表情に親しみを覚えるのだそうで、お気に入りのアングルは横顔なのだとか。
開幕まで半年以上ありますが、会場で横顔チェックをお忘れなく!

報道発表会の出席者には、「櫟野寺オリジナル金の測量野帳」と「手裏剣ティーバッグ」をお持ち帰りいただきました。


櫟野寺オリジナル金の測量野帳(コクヨ株式会社様ご提供)と手裏剣ティーバッグ(一般社団法人 滋賀県茶業会議所様ご提供)

金の測量野帳は展覧会特設ショップで販売する予定なので、ぜひチェックしてください。
また、櫟野寺のある滋賀県甲賀(こうか)市は、県内の生産量の95%以上を占めるお茶の名産地(ショップでの販売は未定)。
お寺の所在地についても知っておくと、仏像の理解も深まるはずです。
展覧会公式サイトでは櫟野寺の紹介動画も公開中。こちらもぜひご覧ください。

今から楽しみな特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺(らくやじ)の大観音とみほとけたち」
20体の仏様のお出ましを、仏像ファン一同、期待してお待ちいたしましょう!

カテゴリ:news2016年度の特別展

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posted by 高桑那々美(広報室) at 2016年02月18日 (木)

 

特別展「始皇帝と大兵馬俑」 40万人達成!

特別展「始皇帝と大兵馬俑」(2015年10月27日(火)~ 2016年2月21日(日)、平成館)は、2月10日(水)に40万人目のお客様をお迎えしました。
お越しいただきました皆様に、心より御礼申し上げます。

40万人目のお客様は、神奈川県横浜市よりお越しの沢田栞さん。
大学のお友達、谷口真里恵さんと一緒にご来館いただきました。
沢田さんには、東京国立博物館長 銭谷眞美より、記念品として特別展図録とクッキー(特別展のショップで大好評販売中!)などを贈呈しました。


特別展「始皇帝と大兵馬俑」40万人セレモニー
右から館長の銭谷眞美、沢田栞さん、ご友人の谷口真里恵さん
2月10日(水) 平成館エントランスにて



「40万人達成」のプレートとともに、平成館ラウンジの撮影コーナーで記念撮影

お2人の通っていらっしゃる大学はキャンパスメンバーズの会員校ということで、当館によくお越しいただいているとか。
いつもありがとうございます。
お2人とも大学では日本史を専攻されており、歴史に興味があって本展にお越しになったそうです。

「中国まで兵馬俑を見に行く機会がなかなかないので、日本で展示されているうちに見たいと思って来ました」という沢田さん。
展覧会公式サイトで予習も済んでいるそうで、「1体1体顔が違うと聞いているので、じっくり見たいです」と、お2人で展覧会への期待を語ってくださいました。

特別展「始皇帝と大兵馬俑」は残りあと10日ほど。
もしかしたら、皆様の身近な人に似た兵馬俑があるかもしれません。兵馬俑の顔をじっくりとご覧になりにいらっしゃいませんか?
皆様のご来館を心よりお待ちしております。
 

カテゴリ:news2015年度の特別展

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posted by 高桑那々美(広報室) at 2016年02月10日 (水)

 

特別展「始皇帝と大兵馬俑」30万人達成!

特別展「始皇帝と大兵馬俑」(2015年10月27日(火)~ 2016年2月21日(日)、平成館)は、1月14日(木)に30万人目のお客様をお迎えしました。
多くのお客様にお越しいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

記念すべき30万人目のお客様は、神奈川県横浜市よりお越しの小林良樹さん。
奥様と一緒に、ご来館くださいました。

小林さんには、東京国立博物館 副館長 松本伸之より、記念品として特別展図録や兵馬俑をかたどったチョコレートなどを贈呈しました。


特別展「始皇帝と大兵馬俑」30万人セレモニー
左から小林良樹さん、奥様の啓子さん、副館長の松本伸之
1月14日(木) 平成館エントランスにて



平成館ラウンジに設置された「キングダム」撮影コーナーで記念撮影

「歴史に詳しいわけではないけど、そんなにたくさんの兵馬俑を作らせたなんて、きっと始皇帝の権力は絶大だったんですね」と、権力者としての始皇帝への興味を語ってくださいました。
お二人ともまだ現地に行ったことがないそうです。
中国に行ってみたいという奥様のご希望もあるので、展覧会をご覧になって興味が一層深まるようでしたら、ぜひ本物の兵馬俑坑もお訪ねください。

特別展「始皇帝と大兵馬俑」は閉幕まで1ヵ月ちょっと。
会場では、圧倒的な兵馬俑の世界が広がっています。
どうぞお見逃しのないように、皆様のご来館を心よりお待ちしております。
 

カテゴリ:news2015年度の特別展

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posted by 高桑那々美(広報室) at 2016年01月14日 (木)

 

2016年 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

平成28年、2016の新年を、皆様とともに寿ぎたいと思います。

新年の初頭を飾ってきた、東京国立博物館の恒例企画「博物館で初もうで」は、今回でじつに13回目を迎えます。12年前の申(さる)年から始まったこの企画も、本年で2巡目に入ることとなりました。例年たくさんのお客様にご来館いただき、新春らしい賑わいを見せております。

今回も、国宝 松林図屏風(長谷川等伯筆)をはじめ、名品の数々を展示する「新春特別公開」(2016年1月2日(土)~1月17日(日))や、干支(えと)である申(猿)をテーマとする美術工芸品の展示を行います。正月2日・3日には、和太鼓・獅子舞・曲独楽・コンサートなど、イベントも盛りだくさん。トーハクならではのお正月をお楽しみいただけます。

特別展では、前年秋から年をまたいでの「始皇帝と大兵馬俑」が開催中で、たいへん好評をいただいております。また春には「生誕150年 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠」、「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」が開催予定です。総合文化展では、日本、東洋を代表する作品の数々を広くご紹介するとともに、春の恒例「博物館でお花見を」(3月15日(火)~4月10日(日))など、魅力的な企画を用意し、皆様をお迎えいたします。


皆様にとって、日本の文化や伝統、美術に親しみ、楽しんでいただける博物館となるべく、いっそう努めてまいります。
本年もトーハクをよろしくお願いします。

館長 銭谷眞美
館長 銭谷眞美


 

カテゴリ:news

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posted by 銭谷眞美(館長) at 2016年01月01日 (金)

 

2015年もありがほー!

2015年もあっというまに大晦日。
今年もトーハクの一年を振り返ってみましょう。


1月は2日(金)から開館! 恒例の「博物館に初もうで」。黒田記念館もリニューアルオープンしたほ。



1月14日(水)からは2つの特別展も始まりました。
みちのくの仏像」と「3.11大津波と文化財の再生」。
東日本大震災から4年がたち、東北の魅力に触れていただくことや、被災文化財の再生への取り組みを通して、復興の一助に、との願いから開催されたものです。
東北の慈愛に満ちた仏さまの姿と、津波で被害にあったリードオルガンや実習船かもめなどの展示が印象的だったわね。


2月は、1年半に及ぶ修理を終えた国宝「檜図屏風」がお披露目されたほ!
生まれ変わってキラキラしてたほー。


3月は恒例の「博物館でお花見を」。夜桜ライトアップやイベントも盛りだくさんだったわね。
表慶館では特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」も開催されました。


4月は平成館リニューアル後の杮落とし、特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」がはじまったほ。
かわいい動物たちを目当てに、多くのお客様にお越しいただいたんだほ。


多くのお客様といえば…。
5月は刀剣ブーム到来。国宝「太刀 三条宗近(名物 三日月宗近)」の展示室には、記念撮影をする"刀剣女子"の方々が列をなしました。



刀剣に負けていられない! 6月は円山応挙「朝顔狗子図杉戸」のかわいいワンコが人気だったほー。



7月は「クレオパトラとエジプトの王妃展」が開幕。8月にかけて夏休みは「親と子のギャラリー ミイラとエジプトの神々」と合わせてエジプト三昧でした。
また、トーハク初の試み「キッズデー」を開催しました。お子様連れのお客様にゆったり展覧会を楽しんでいただきました。


9月に入ると、「アート オブ ブルガリ  130年にわたるイタリアの美の至宝」がはじまったほ。美しい宝石にユリノキちゃんもうっとりしてたほ~。
博物館でアジアの旅」も2年目を迎えたほ!


10月2日(金)、3日(土)は、昨年大好評だった「博物館で野外シネマ」を開催。今年は「銀河鉄道の夜」をお楽しみいただきました。
10月27日(火)からは特別展「始皇帝と大兵馬俑」が始まりましたね。こちらは年明け2月21日(日)まで続きます!


ちょっと! 10月14日(水)に考古展示室がリニューアルオープンしたことを忘れないでほ!
ぼくの仲間の埴輪さんたちや土偶せんぱいもより見やすくなったんだほ!! ミュージアムショップでは「はにわソックス」が”爆売れ”したんだほ!!!


トーハクくんは広報大使だったわね。私はリニューアルしてからはまだ連れて行ってもらってなかったから…(ブツブツ)



はっ!広報大使の仕事が忙しくて肝心のユリノキちゃんを案内していなかったかも…。



さて、新年も1月2日(土)から開館します。恒例の「博物館で初もうで」(~1月31日(日))でお楽しみください!
新春特別公開(1月2日(土)~17日(日))では、おなじみの「松林図屏風」のほか、葛飾北斎筆「冨嶽三十六景」から、「凱風快晴」「山下白雨」「神奈川沖浪裏」の"三役"がそろう貴重な機会。お見逃しなく!



今年も一年、お世話になりました。
2016年も、トーハクをよろしくお願いいたします!
 
 

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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2015年12月31日 (木)