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8月15日(月)はトーハクキッズデー!

トーハクくんほほーい ぼくトーハクくん
みんなー 「ゆるキャラ®グランプリ2016」はぼくに投票してくれたかな?


ユリノキちゃんもー トーハクくんったらあ。 今日のブログのテーマはそれじゃないでしょっ!



トーハクくんほ! そうだったほ。
今日は8月15日(月)トーハクキッズデーのお知らせだほー。


ユリノキちゃん8月15日(月)は、私たち子どものためのとくべつな1日。本館と平成館考古展示室でいろんなイベントを開催します!



トーハクキッズデー


トーハクくん月曜だけど、お盆期間中だから開館するんだほー。
きっとお仕事がお休みのお父さん、お母さんも多いはず。みんな一緒にトーハクにGO! だほー。


ユリノキちゃん私が楽しみなのは、トーハクの研究員のせんせいやボランティアの人たちのお話よ。
どうしよう、どれも聞いてみたいけど・・・やっぱり刀剣かなあ。

仏像のお話(丸山士郎せんせい)     10:30~11:00 本館1階11室 
美術のうら側のお話(三田覚之せんせい) 11:00~11:30 本館2階特別2室
刀剣・武士の装いツアー(ボランティア) 11:30~12:00 本館1階エントランス
動く置物のお話(末兼俊彦せんせい)   13:00~13:30 本館1階13室
地獄と極楽のお話(沖松健次郎せんせい) 14:00~14:30 本館2階2室
考古展示室ガイド(ボランティア)    14:30~15:00 平成館考古展示室


子どものためのギャラリートークの様子
子どものためのギャラリートーク(「古代ギリシャ」展キッズデーにて)


トーハクくんほ? ユリノキちゃんって刀剣女子だったのかほ?
ボクは古墳時代のあの英雄にあえるというこれだほ!


トーハク劇場
古墳時代のあの人現る

お芝居仕立てのガイドツアー トーハク劇場へようこそ!
(1) 10:00~11:00、(2) 13:30~14:30 平成館考古展示室



ユリノキちゃんあ、いまウワサのあれね。弥生人がとってもお茶目らしいわよ。私も行っちゃおうかなあ。




トーハクくんユリノキちゃんは手先が器用だからワークショップも楽しそうだほ。ぬり絵を完成させて、大きな屏風に貼って飾るんだほ。どんな作品になるか、わくわくするほ!




ぬりえ

みんなで作る貼り交ぜ屛風(ぬり絵)10:00~16:00 本館1階特別4室



ユリノキちゃんワークシートを完成させると、ごほうびにオリジナル缶バッジを作れるんですって。




トーハクくん ユリノキちゃん、知ってるほ? ボクたちのデザインもあるんだほー!!!!



カンバッジ

ワークシートに挑戦&オリジナル缶バッジつくり
10:00~16:00 本館1階19室 みどりのライオン(対象:中学生以下)



ユリノキちゃんきゃーっ!うれしい。
ほかにも、コンサートや勾玉作りなど、一日中わくわくすることがいっぱいね。
小さい子たちのためのキッズコーナーやお母さんと赤ちゃんのための授乳スペースもできるのよ。離乳食のためのレンジやポットも用意しているの。

トーハクくん8月15日(月)は、お友だちがいっぱいできそうだほー。

 

ユリノキちゃん記念すべきミュージアムデビューの子もいるはずよ。
博物館の約束を守って、子どもも大人もみんなで仲良く楽めるといいわね。

トーハクくんとユリノキちゃんからのお願い 博物館の4つの約束 (PDF:271KB)


トーハクくんもちろんボクとユリノキちゃんも参加する予定だほ。
みんな会いにきてほー!


ユリノキちゃんみんなに会えるのを楽しみにしています!
それから、「ゆるキャラ®グランプリ」はユリノキちゃんに投票してくださいね。


トーハクくんほほーーーーーい!!
ユリノキちゃん、ぬけがけはだめだほ!
みんな、ふたりに投票してほー!


「ゆるキャラ®グランプリ2016」
  トーハクくん投票ページ
  ユリノキちゃん投票ページ
(投票には初回のみID登録が必要、投票は1日1回)


 

カテゴリ:news教育普及催し物

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posted by トーハクくん at 2016年08月04日 (木)

 

トーハクくんがいく!「ギリシャ展キッズデーに登場!&大切なお願い」

ほほーい、ぼくトーハクくん!
7月25日(月)に、特別展「古代ギリシャ-時空を超えた旅-」展のキッズデーに行ってきたほー!
キッズデーは、小・中学生や小さい子どものための特別な鑑賞日で、永遠の5歳児のぼくもユリノキちゃん(7歳)と参加したんだほ。
平成館のラウンジにはぬりえコーナーがあって、みんなとっても集中してお絵かきしていたほ!楽しそうだったんだけど、ぼくはうまく色鉛筆が持てないのであきらめたほ…、残念。


アルテミス像のぬりえを楽しむお友達

展示会場ではギャラリートーク「古代ギリシャのなぞ ミニ探検」をやっていて、すごい人だったほ!担当研究員の白井さん・瀬谷さんがぼくでも理解出来るくらい、とっても分かりやすく解説してくれてたほ!みんなもとっても熱心に聞いていたほ。

 
ギャラリートーク大盛況白井研究員と古代ギリシャのなぞを解き明かすほ

他にも動物をめぐってクイズに答えるワークシートがあったりキッズコーナーがあったりで、ぼくたち「キッズ」がとっても楽しめる内容だったほ。それからベビー連れのお客様もいつもよりもたくさん来ていたほ。きっと小さなお友達もたくさん参加していたから、「子どもと一緒だと博物館に行きづらい」というママさんたちも安心して楽しんでくれていたんだと思うほー。


わーい、お友達がたくさん来てくれたほー

行けなくてがっかりしている人に朗報だほ!8月15日(月)にもトーハクキッズデーがあるんだほ!!こっちは、トーハクの総合文化展のギャラリートーク、日本の楽器のコンサート、お芝居仕立てのガイドツアーなどなど、さらにイベント盛りだくさんみたいだほ。実はこっちのキッズデーのチラシにはぼくとユリノキちゃんも登場しているので、絶対参加するほー!みんな、ぜひとも会いに来てほしいんだほー!



最後に、今日はもうひとつ大事なお話(お願い)があるんだほ!実は「ゆるキャラ®グランプリ2016」ぼくユリノキちゃんはエントリーしているんだほ。投票期間は7月22日(金)からすでに始まっているんだほ!みんなに投票してもらいたいんだほー!投票は1日1回、投票締切は10月24日(月)18時まで。ということはみんなが今日から毎日投票したら…、うれしい結果になるはずなんだほ!みんな、よろしくお願いだほー。
 

カテゴリ:催し物トーハクくん&ユリノキちゃん2016年度の特別展

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posted by トーハクくん at 2016年07月27日 (水)

 

特別展「春日大社 千年の至宝」報道発表!

東京国立博物館では、来年1月17日(火)~3月12日(日)、平成館にて特別展「春日大社 千年の至宝」を開催いたします。
7月22日(金)、開催に先立ち、報道発表会を行ないました。


先行チラシ

当日は、当館副館長の松本と、春日大社宮司の花山院弘匡氏の主催者挨拶のあと、本展覧会担当研究員の土屋貴裕より展覧会趣旨の説明がありました。

当館副館長 
松本副館長


花山院宮司


展覧会担当 土屋研究員


春日大社は皆さんご存知のとおり、奈良公園内にある神社です。奈良時代に創建され、全国に約3000ある春日神社の総本山で、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」はユネスコの世界遺産にも登録されています。
春日大社では、「式年造替」と呼ばれる社殿の建て替えや修繕が約20年に一度行なわれ、今年、平成28年には第60回目を迎えます。ということは単純計算で1200年!すごいことです。
本展は、この大きな節目に、春日大社に伝来し、社外ではめったに拝観することのかなわない貴重な宝物と春日の神々への祈りが込められた選りすぐりの名品をかつてない規模で展観します。

見どころ、まず1つめは「平安の正倉院」と呼ばれる国宝の古神宝。これら平安工芸の最高峰といえる作品を一堂にご覧いただけます!


国宝  金地螺鈿毛抜形太刀 平安時代・12世紀 春日大社蔵

見どころ、2つ目は日本を代表する甲冑、刀剣類。平成28年3月、春日大社所蔵「黒韋威胴丸」の国宝指定が答申されました。これをあわせた「国宝の甲冑4領」が揃い踏みする史上初の機会となります。さらに国宝の刀剣類も展示され、迫力満点です。


国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾) 鎌倉時代・13世紀 春日大社蔵

そして見どころ3つ目は鹿。春日大社は神様が鹿に乗って奈良の地においでになったという伝説から、古くから鹿を「神鹿(しんろく)」として大切にしてきました。本展でも神々しくも愛らしい神鹿たちが展覧会会場のあちこちに現れます。


鹿図屏風 江戸時代・17世紀 春日大社蔵

まさに、今 “なら” 見られる、行く “しか” ない! という展覧会です。
来年新春は、上野に春日詣へ。特別展「春日大社 千年の至宝」、どうぞお楽しみに!
※会期中展示替があります。

 

カテゴリ:news2016年度の特別展

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posted by 武田卓(広報室) at 2016年07月26日 (火)

 

夏休みは家族で美術のうら側探検隊!

いよいよ夏も本番ですね~!夏休みにあわせトーハクでは「親と子のギャラリー 美術のうら側探検隊」(2016年7月5日(火)~8月28日(日)、本館特別2室)を開催中です。

博物館の展示っていうと、きれいに作品がおもてを向けて並んでいるイメージがありませんか?それはもちろん、作品をより美しく、わかりやすく見ていただくためのものですが、じゃあ、見えない部分はどーなってるんだろうって、疑問に思ったことありませんか?

博物館では日々、文化財の調査を行なっていますが、そうした時には作品をひっくり返したり、中を覗いたり、時には分解したりしています。それは普通に見ただけでは分からない作品の「ヒ・ミ・ツ」に迫ろうとしているからなんです。

例えばうら側から見ると、誰がどういう目的で、どんな方法でその作品をつくったのかわかったりします。はたまた、うら側にまで工夫をこらした作者のオシャレ心が垣間見えたりもするんです。
そうやって作品観察することは、研究者に限られたものですが、今回はみなさんにもいつもと違う目線で作品を見てもらいたくで、「美術のうら側探検隊」という特集展示を行ないました。それではいくつか面白い作品を紹介してみましょう。


まずは「埴輪 盾持人」。埴輪はいまから1700~1400年くらい昔、身分の高い人のお墓に並べたものです。盾を持ったこの埴輪には、お墓を守る役割があると考えられています。なんとも可愛らしい顔ですが、重要な任務を持っているんですね~。
さてさて、埴輪は粘土で作ったヒモを筒のように積み上げてつくられたんですが、中をのぞくと、粘土ヒモのあとを見ることができます。会場には懐中電灯を設置してあるので、みなさん自分で覗いてみてくださいね。

埴輪 盾持人
埴輪 盾持人 (盾をもってお墓をまもるはにわ)   
茨城県つくば市下横場字塚原出土 古墳時代・6世紀

 

次は「如来坐像」です。法隆寺献納宝物を代表する超有名な仏像ですが、今回特別におでましいただきました!それも中を覗いてしまいます!!日本の仏像ではいちばん古い時期、飛鳥時代に作られた仏像ですが、下から覗き込むと中が赤く塗られています。これは飛鳥時代の金属でつくられた仏像に特徴的なものなんですよ。なぜ赤く塗られたのかはわかっていませんが、仏さまの力が宿る神聖な場所のしるしとも考えられます。
これまでごく限られた研究者しか見ることのできない部分でしたが、鏡を入れた特製の台座に座っていただくことで、特別に公開しています。飛鳥時代から考えても絶対に初公開ですので、是非とも注目してほしいですね~。

如来坐像 如来坐像下から
如来坐像(中が赤く塗られた仏像)
飛鳥時代・7世紀



また、トーハク所蔵の珍品、「魔鏡」も展示されています。魔鏡とは反射した光の中に文字や絵が現れる金属製の鏡をいいます。言葉では聞かれた方もいらっしゃると思いますが、なかなか本物を、それも実際光らせているところを見た方は少ないんじゃないでしょうか?何のもようもないツルツルの面に光をあてると、反射の中に「南无阿弥陁佛(なむあみだぶつ)」の文字が現れる不思議な鏡!実際にその不思議をご覧ください。

魔鏡 浮かび上がる文字
魔鏡 (光のなかに文字が浮かび上がる鏡)
江戸時代・18世紀



そして最後にもうひとつ、夏らしく、オシャレ心に富んだ作品を一つ。「朝顔夕顔図扇面」です。おもてとうらに似たような絵が描いてありますが、よく見てみてください。

片方には満開の朝顔、その裏には満開の夕顔が描かれていますが、同じアングルのうら・おもてになっているのに気付くでしょうか。
実はこれ、朝と夕方という時間の移りかわりを一つの扇で表わしたオシャレな作品なんです。会場にはレプリカも置いてありますので、是非手にとってご覧下さい。扇ぐたびに時間を行き来できるステキな作品です。

朝顔夕顔図扇面 朝顔夕顔図扇面
朝顔夕顔図扇面(うらとおもてで時間の経過を表わした扇子)
上条交山筆 江戸時代・19世紀 (7月31日(日)まで展示)


どうですか?面白そうでしょう??会場ではほかにも楽しい作品が皆さんの来場をお待ちしています。ちなみに、今回は「美術のうら側探検報告書」というワークシートも作成し、会場で無料配布しております。
小学生の皆さん!またはそのお父さんお母さん!!夏休みの自由研究でお困りではありませんか?
この夏「美術のうら側探検隊」を通じて、いつもと違うトーハクを楽しく学んでいってください。


関連事業
ファミリーワークショップ「博物館のうら側探検ツアー」 2016年8月23日(火)
事前申込制(応募者多数の場合は抽選)、8月10日(水)申込締切
 

 

カテゴリ:研究員のイチオシnews教育普及

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posted by 三田覚之(教育普及室・工芸室研究員) at 2016年07月20日 (水)

 

「古代ギリシャ」海シリーズ(1)

海との関わりが深かった古代ギリシャ。
今回は海を越えて繁栄したミノス文明を物語る1品を紹介しましょう。


文字が刻まれた銅塊
前1500~前1450年頃(後期ミノスIB期)
クレタ島、メサラ、アギア・トリアダの邸宅(7室)出土
イラクリオン考古学博物館


銅塊が出土したアギア・トリアダはクレタ島の南西部に位置する遺跡。
ミノス時代の町と「邸宅」が20世紀初頭に発掘されました。
「邸宅」は、この地域を支配していたフェストスの領主の離宮と目されます。

この銅塊は、剥いだ牛の皮に形が似ていることから、「牛皮形インゴット」とも呼ばれます。
アギア・トリアダで出土した銅塊は合計19枚、うち8枚に文字や記号が刻まれていました。
ミノス文明の文字は未解読のため内容は分かりませんが、貴重な物資を管理するための印であったと想像できます。
銅の一大産出地であったキプロス島から輸入した銅であったと考えられています。

青銅器の原料となる銅や錫の地金は、最も重要な交易品の1つでした。
ミノス人たちはキプロス島などから銅を仕入れ、クレタ島各地に流通させるだけでなく、海外にも輸出していたことが知られています。


レクミラ墓に描かれたミノス人(前15世紀)
(Norman de Garis Davies 1935, Paintings from the Tomb of Rekh-mi-R ē ‘ at Thebes: Pl. III; V.)
※本展では展示しておりません。


レクミラは、エジプトのトトメス3世とアメンヘテプ2世に仕えた高官。
彼の墓には、クレタ島からエジプトに渡ってきたミノス人使節団が描かれています。
ミノス人が携えている品々の中に、牛皮形の銅塊が含まれているのにお気づきでしょうか。
日焼けした海の男が肩に担いでいますね。ちなみに、展示中の銅塊は25.7kgあります。

それから、ミノス人たちが履いているカラフルな靴。
このような靴がメソポタミアの王たちにも好まれていたことが知られています。
北メソポタミア(現在のシリア)の古代都市マリで出土した楔形文字史料には、マリの王が、バビロンのハンムラビ王にクレタ島製の靴を2足贈ったことが記されています(しかも、そのうち1足はサイズが合わなかったのか、返品されました)。
ハンムラビ王は「目には目を、歯に歯を」で有名なハンムラビ法典を残した王です。

ミノス文明の諸都市は、優れた製品を作り、各地に輸出しました。
エジプトや西アジアの遺跡で出土するミノス土器は、それ自体が付加価値のついた製品であるとともに、香油や軟膏といった高級コスメの容器であったようです。
また、ミノスの美術も各地で受容されました。
実は、ミノス様式のフレスコ画は、西アジアやエジプトの王宮址からも出土するのです。
ミノス人の壁画職人が各地の王に招かれ、壁画を描いたと考えられています(本展覧会では、クノッソス宮殿出土のフレスコ画や、テラ島で発掘された同時代のスレスコ画をご覧いただけます)。

このようにクレタ島でミノス文明が花開いた時代は、ギリシャの製品や美術が、初めて広範囲に広まった画期的な時代であったといえます。
ミノス文明の粋を示す選りすぐりの出土品は、展覧会第2章で展示されています!
お見逃しなく!
 

カテゴリ:研究員のイチオシ2016年度の特別展

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posted by 小野塚拓造(東洋室研究員) at 2016年07月15日 (金)