このページの本文へ移動

1089ブログ

2020年 新年のご挨拶

新年、あけましておめでとうございます。
令和最初のお正月を迎え、つつしんでお慶び申し上げます。

2020年のトーハクは明日2日から、『ね! トーハク!』のキャッチフレーズとともに新春企画「博物館に初もうで」ではじまります。
国宝「松林図屛風」をはじめとする名品の展示や、2日、3日は和太鼓や獅子舞などイベントを催しますので、新年のはじまりをトーハクでお楽しみいただければ幸いです。

今年は十二支の最初にあたる子年(ねどし)。現在では困りもののイメージがある鼠(ねずみ)も、七福神・大黒天の使い、あるいは子孫繁栄の象徴と、じつはさまざまな顔を持つ動物です。お正月の特集「博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ」では、こうしたねずみにちなんだ作品をご紹介いたします。ねずみたち同様、当館も今後の活動を通じて、さまざまな顔をお見せしていきたいと考えています。

特別展は1月15日からの日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」を皮切りに、3月の特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」、ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」から、4月の特別展「きもの KIMONO」と続き、夏には特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」、日中韓国立博物館合同企画特別展「東アジアの漆工(仮)」を開催します。もちろん、秋以降もみなさんのご期待に応えられるような特別展が控えておりますので、どうぞお楽しみにしてください。

総合文化展は1月2日から、台東区との連携企画で行う特集「生誕550年記念 文徴明とその時代」が開幕します。また、「博物館でお花見を」「博物館でアジアの旅」、家族で博物館を体験する「親と子のギャラリー」、期間を拡大しご好評をいただいた庭園開放といった恒例企画に加え、日本ならではの季節や節句を感じる新しい催し物も準備しております。

近年は外国からのお客様にもたくさんご来館いただいており、今年はさらに多くなるものと予想しています。この状況を踏まえ、従来の展示解説の充実ならびに多言語化に加え、館内案内をデジタルサイネージにし多言語対応するなどサービスの向上にも取り組んで、みなさんをお迎えさせていただく所存です。

2020年、トーハクはみなさんの注目(チューもく)に値する博物館となるよう、いっそう努力してまいります。みなさんとトーハクの絆が深まり、みなさんの2020年が良い1年になることを心からお祈り申し上げます。


館長 銭谷眞美
国宝 松林図屛風

 

 

カテゴリ:news

| 記事URL |

posted by 銭谷眞美(館長) at 2020年01月01日 (水)