ほほーい!ぼくトーハクくん!
ここ「国宝 大神社展」では、なにやら神社の宝物が日本全国から大集結しているらしいほ。これは絶対見逃せないほ!
ということでこの展覧会のチーフ、池田上席研究員に解説をお願いしたんだけど、まだちょっと時間があるから…
いきなりグッズコーナーに来てみたほ!
おおっ、面白そうなものがたくさんあるほ~!
まずは展覧会オリジナル「ジンジャークッキー」!(500円(税込))
神社展で、ジンジャークッキー…。ダジャレかほっ!
そうです、ダジャレです。ハート型でかわいいほ。
そして「ジンジャー飴」!(500円(税込))
しょうがとハチミツのお味。ジンジャーパワー、全開っ!
これはこれは、キレイなはがきだほ!和紙風だほ。
ユリノキちゃんにお土産を買っていこうっと。
展覧会オリジナルはがき(和紙風)(1枚 150円(税込))
展覧会オリジナルはがきセット(3枚セット 400円(税込))
重要文化財 春日神鹿御正体(南北朝時代・14世紀 京都・細見美術館蔵)や、
獅子・狛犬(平安時代・12世紀 滋賀・若松神社蔵)など、人気の名宝がモチーフになっているほ。
これはべんり。ばらばらしちゃうチケットをまとめられる、おしゃれなチケットファイルだほ。
左2種 展覧会オリジナルWチケットファイル(280円(税込))
右2種 展覧会オリジナルチケットファイル(260円(税込))
このほかにもたーくさん楽しいグッズがあるんだほ!
グッズコーナーって、楽しくてついつい長居しちゃうよね。皆さんもチェックしてみてくださいだほ。
さて、そろそろ池田研究員が来るころなんだけどなあ。「コシンポー」について解説してくれるんだって。
「コシンポー」って、なんだほ?くわしくは次回のブログを読んでほ!
「国宝 大神社展」は、会期中展示替えがあります。作品リストでチェックしていただけます。
カテゴリ:news、2013年度の特別展
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posted by トーハクくん at 2013年04月18日 (木)
詩想レジスタンス「スーフルール」のパフォーマンスが行われました!
4月13日(土)午後、トーハクの屋外および本館エントランスにて、詩想レジスタンス「スーフルール」によるパフォーマンスが行われました。
当日来館されたお客様へのサプライズイベントのため、事前にお知らせしていなかったので、黒い服、黒い傘、黒い管を携えて、本館前庭に突如現れたパフォーマーに、初めは戸惑われたお客様もおられたのではないでしょうか。パフォーマーからの「ささやき」の誘いに、お客様も応じてくださり、短い詩に静かに耳を傾け、まるで時間が止まったような感覚を体験していただけたのではないでしょうか。
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前庭から静かに「ささやき」の輪が広がっていきます。 | 耳もとでささやかれる詩の世界に、思わず引き込まれます。 |
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トーハクくんも「ささやき」に挑戦! | 庭園でも多くのお客様に楽しんでいただきました。 |
このパフォーマンスは、フランスの俳優オリビエ・コント氏を代表とする“レ・スーフルール・コマンド・ポエティック/詩想レジスタンス”という一団によるもので、彼らは「人の言葉は人の口から発せられ、人の耳へと伝えられる」というコミュニケーションの原点に立ち返り、公園に、市場や劇場に、駅の喧騒のなかに突然現れ、ウグイスと呼ばれる管を用いて、人々の耳に詩や哲学、文学をささやきます。
2001年3月、パリの「書物展示会」において初めての公演を行い、以降フランス各地の公園、市場、劇場などで、300回を超える活動を行っています。
今回の公演は、「詩想レジスタンス-桜前線2000キロの旅」という、人々に詩をささやきながら、桜前線を追って日本列島を縦断するというパフォーマンスの一部として行われました。
当日は「ささやき」に加えて、スーフルールならではの見て楽しめるパフォーマンスも繰り広げられました。
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傘で植え込みに変身? | 最後は本館の大階段に傘をさして全員整列。圧巻です。 |
カテゴリ:催し物
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posted by 長澤由美子(総務課) at 2013年04月17日 (水)
5月6日(月・休)まで、本館1階16室で「イエズス会の布教と禁制下の信仰」と題して、キリシタン関係遺品の特集陳列を行なっています。
この展示は、前半が1549年のザビエル来日から17世紀はじめにキリスト教が禁止になるまで、イエズス会を中心にキリスト教が盛んに信徒を増やしていた時代の作品、後半が禁制以後、弾圧に用いられた踏絵や、カクレキリシタンがマリア観音として祈りを捧げていた中国産の白磁の子安観音像などを展示しています。後半の最初は部屋の中央、1708年屋久島に上陸した神父シドッチがローマから携えて来た親指のマリアです。
さて、この展示ではちょっと“へた”な作品がいくつかあります。ここではそれに注目し、“へた”な理由を考えてみます。
重要文化財 三聖人像(模写) 長崎奉行所旧蔵品 安土桃山~江戸時代・16~17世紀
(右)部分
まず大きな油絵三聖人像(模写)。模写と言っても16世紀末から17世紀初頭の模写です。当館には原画もあり、図様はまったく同じです。原画はヨーロッパで描かれたか、もしくは日本に来たヨーロッパの画家の作でしょう。天正11年(1583)イエズス会士で画家のニコラオが来日しています。イエズス会は日本にセミナリヨ(初等教育)、コレジオ(高等教育)という学校を作って日本人信徒を対象に、ラテン語や音楽、美術等を教えていました。この絵はニコラオのような画家の指導のもと日本人の生徒が一所懸命に模写したのでしょう。おそらく生徒の中では優秀だったのでしょうが、聖人の表情、立体感の表現など未熟な点が目立ちます。しかし、日本人が描いた最初期の油絵として貴重です。
ちなみに天正遣欧使節の少年たちがヨーロッパで、また帰国後秀吉の前で西洋の楽器をみごとに演奏したことは記録に残っていますので、イエズス会の教育は着実に効果をあげていたのです。
重要文化財 浮彫キリスト像 長崎奉行所旧蔵品 16~17世紀
これはアワビか夜光貝などの虹色に輝く内側部分を板にしてキリスト像を浮彫りしたものです。制作地ははっきりしませんが、ポルトガルが航海、貿易の基地とし、イエズス会も拠点としたインド西海岸のゴアか、マラッカ(マレーシア)あたりで現地の人の手で作られたのでしょう。版画の「聖三位と聖家族図」も同様だと考えられます。イエズス会はこの頃、ポルトガル国王の支援を受けて活動していたのです。
聖三位と聖家族図 福井にて発見 16~17世紀
みなさんよくご存じのフランシスコ・ザビエルもポルトガルを出発してゴアに赴任し、マラッカを経由して来日しました。遺骸は今もゴアの教会に安置されています。
重要文化財 真鍮踏絵 キリスト像(エッケ・ホモ) 萩原祐佐作 長崎奉行所旧蔵品 江戸時代・寛文9年(1669)
この踏絵は寛文9年(1669)長崎奉行所の命令で、長崎の鋳物師萩原祐佐が真鍮を用いて作ったものです。踏絵はキリシタンを捕えるために、寛永3年(1626)ころはじめて行なわれ、当初は紙や銅板に描かれた絵を踏ませました。しかしすぐ破れ、あるいは磨滅してしまうので、信徒から押収したキリストやマリアを表した大型のメダイ(メダル)を板に嵌め込んだ板踏絵がそれに代わりました。その後数が足りなくなり真鍮踏絵を作ったのです。板踏絵に嵌められたヨーロッパ製のキリスト像のメダイと比べて見てください。
重要文化財 板踏絵 キリスト像(エッケ・ホモ) 長崎奉行所旧蔵品 江戸時代・17世紀
大量の人に踏まれて磨滅もしたのでしょうが、もともとあまりはっきり表現していなかった可能性もあります。それは別として、真鍮踏絵のキリストはプロポーションが変です。顔があまりにも小さい。茨の冠はさざえの角のようです。もちろん正確な描写や造形の優秀さを求められていなかったのですから仕方ありません。奉行所は4種20枚(19枚現存、当館蔵)を1日で作らせたとも伝えます。
このように“へた”な理由が歴史を物語っていて貴重な作品もあるのです。
カテゴリ:研究員のイチオシ
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posted by 浅見龍介(東洋室長) at 2013年04月15日 (月)
平成25年に国から新たに国宝、重要文化財の指定を受けた有形文化財が、特集陳列「平成25年 新指定 国宝・重要文化財」(2013年4月16日(火)~5月6日(月・休) 本館特別1・2室)で展示されます。
国宝 木造不動明王立像 運慶作 鎌倉時代・文治2年(1186) 静岡・願成就院蔵
今回は、彫刻2件、書跡典籍1件の計3件が国宝に、また、絵画10件、彫刻9件、工芸7件、書跡典籍6件、古文書5件、
考古9件、歴史資料4件の計50件が重要文化財の指定を受けました。特集陳列では、これら53件のうち49件を展示します(残り4件はパネルでご紹介します)。
※重要文化財 木造天王立像(滋賀・天満神社蔵)は本館11室(彫刻)で展示されます。
詳しくは、展示作品リストをご覧ください。
東京国立博物館所蔵品からも、次の2件が重要文化財の指定を受けました。
(左)重要文化財 黒綸子地若松紅葉鹿小花文様絞繍小袖 江戸時代・17世紀
(右)重要文化財 嘉元記(部分) 南北朝時代・14世紀
後世に伝えるべき国民の財産として、新たに指定を受けたこれらを間近でご鑑賞いただき、
日本の美術、日本の文化をご堪能ください。
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posted by 宇野裕喜(広報室) at 2013年04月12日 (金)
本日、「国宝 大神社展」が開幕しました!貴重な神宝がいよいよ公開です!
それに先立ち、昨日は報道関係者向けの内覧会が行われました。
展示室に入ると、そこは神聖な空気漂う神社の世界。
普段は見ることの出来ない名宝の数々に、報道の皆様も釘付けでした。
(手前から)男神坐像(伝藤原百川) 平安時代・9~10世紀、
重要文化財 女神坐像 平安時代・9世紀、
重要文化財 八幡神坐像 平安時代・9世紀 すべて広島・御調八幡宮蔵
国宝 七支刀 古墳時代・4世紀 奈良・石上神宮蔵(5月6日(月・休)まで展示)
教科書で見たことありますよね!
そして、最後の展示室は神像が大集合!まさに壮観です!
「第6章 神々の姿」の入口。
展示ケースで分かりづらいですが、約40体もの神像がならびます。
ギャラリートークの様子。 中央に池田上席研究員。
(左から)重要文化財 男神坐像 平安時代・9世紀、
重要文化財 男神坐像 平安時代・9世紀、
重要文化財 女神坐像 平安時代・9世紀 すべて京都・松尾大社蔵
このあと開会式・内覧会も行われ、多くのお客様や神社のご関係者の皆様が来館されました。
神社パワーがビシビシ感じられる本展覧会。これだけの宝物が一挙にそろうのは空前絶後!と関係者は断言しています。
この空気を体感して、日本人と神社のルーツをもう一度捉え直してみませんか?
今後、本展覧会の見どころについて研究員がご紹介してまいります。どうぞおたのしみに!
カテゴリ:news、2013年度の特別展
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posted by 小島佳(広報室) at 2013年04月09日 (火)