TNM&TOPPANミュージアムシアターが10万人目のお客様をお迎えしました!
5月11日(金)は晴天にユリノキの花が咲く、絶好のトーハク日和でした。
この日、VR作品 「洛中洛外図屏風 舟木本」を上演中の
TNM&TOPPANミュージアムシアターでは、
10万人目のお客様をお迎えし、記念セレモニーが行われました。
12:00上演回のあとに、サプライズでセレモニーがスタート。
右から凸版印刷文化事業推進本部の中村本部長、銭谷館長、ミュージアムシアター・ナビゲーター。
上演終了後の会場で、この回でご来場10万人達成したことをご報告、
銭谷館長がお礼のご挨拶をするとお客様から温かい拍手をいただきました。
そして、中村本部長がご挨拶とともに、上演作品にちなんだ記念品の贈呈についてお知らせすると、より大きな歓声が!
東博140周年記念グッズ「洛中洛外図屏風(舟木本)高品位複製」と同じデータを使用した記念品。
左隻の祇園祭の情景の原寸大複製です。
銭谷館長から、会場の皆様を代表して東京都・葛飾区からお越しの羽佐田美佐子さんに記念品を贈呈。
羽佐田さんは、ミュージアムシアター上演日の金・土・日・祝日にご来館の際にはまず
シアターの予約をしてから、展示を楽しまれているとのことです。この日は4回目のミュージアムシアターでした。
今回は特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」を、お姉様の鬼澤幸子さんと一緒に観にいらしたそうです。
VR作品「洛中洛外図屏風 舟木本」の感想を伺うと、
「作品の細かい描写や制作当時の背景などがわかりやすかったです」とお話くださいました。
セレモニーのクライマックス、記念品贈呈。
羽佐田さん、ご協力いただきありがとうございました。
VR作品 「洛中洛外図屏風 舟木本」は
当館所蔵の「洛中洛外図屏風 舟木本」を、高精細の画像でご覧いただきながら、
そこに描かれている17世紀初頭の京都の生活や文化について
解説をお聞きいただくことができるというものです。
5月は、「京の名所今昔」と「京の芸能―かぶき―」をテーマにした解説です。
今も当時の面影を残す清水寺や、現代とは異なり女性が演じていた歌舞伎の様子など
ナビゲーターの表情豊かな解説に引き込まれ、絵の中の世界を実感していただけます。
VR作品 「洛中洛外図屏風 舟木本」の上演は7月1日(日)まで、
6月以降は、解説テーマが「京の信仰」と「京の政」に変わります。どちらもお見逃しなく!
ミュージアムシアターは毎週 金・土・日・祝、10:00、11:00、12:00、14:00、15:00、16:00に上演、
当日予約制で、本館1階エントランスにて受け付けています。
カテゴリ:催し物
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posted by 林素子(広報室) at 2012年05月15日 (火)
♪はーるがきーたー はーるがきーたー どこにきたー
お庭にきーたー♪
(庭園、春草廬脇より本館をのぞむ。現在エドヒガンザクラは7分咲きです)
展示室にきーたー♪
(国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信筆 江戸時代・17世紀 本館2室にて4月15日(日)まで展示中)
カフェもーきたー♪
(庭園内のさくらカフェ MOTOYA EXPRESS ※庭園開放中止の場合はお休みです)
『ユリノキちゃん、その歌、ちょっとゴロが悪いほ…』
あらトーハクくん!
じゃあ、トーハクくんならどんな歌をうたうの?
『さくらー さくらー いまさきほこるー』
森山直太朗さんの「さくら」ね!ステキ!今の季節にピッタリね!
『あのね、4月7日(土)のイベント「J-WAVE SPRING FESTIVAL@トーハク」で、直太朗さんがライブに来てくれるんだほ。
公開収録やお茶会などなど、楽しみなコンテンツがいっぱいだほー!』
(詳細はJ-WAVEのホームページをご覧ください。)
それじゃ、今週末はお花見がてら東京国立博物館でキマリね!
「博物館でお花見を」と、春の庭園開放は4月15日(日)までです。
みなさんも是非遊びにいらしてください。
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posted by ユリノキちゃん at 2012年04月06日 (金)
この冬は寒さが厳しく長かったためか、風の暖かさ・植物の芽吹き・鳥のさえずり…ほんのちょっとしたことにいつも以上に春を感じます。
トーハクの庭園の桜もようやく咲きはじめました。毎年かわらず花を咲かせてくれる様子にうれしくなります。
今年も実施するトーハクの「博物館でお花見を」(~2012年4月15日(日))。トーハク屋内外の桜をご案内するガイドツアーとして「東博桜めぐり」を実施します。皆様をご案内するのは生涯学習ボランティアによる自主企画ガイドツアーグループのメンバーです。毎月定期的に行っているものを、期間中は特別バージョンとして、館内の桜はもちろんのこと、桜やお花見にちなんだ作品もご案内します。
いくつかのガイドツアーの見所(聞き所)をご紹介いたしましょう。
法隆寺宝物館ガイド(4月6日(金)、4月7日(土)開催予定)では、桜にちなんだ作品とエントランスから見える桜をご案内します。さらに、特別3室の伎楽面もご案内する盛りだくさんの内容です。
法隆寺宝物館エントランスからの眺め、左手の木がカンザン
次に浮世絵ガイド(4月8日(日)、4月15日(日)開催予定)。本館2階10室の浮世絵をご案内します。この時期の10室は桜が満開です。ボランティアと一緒に作品の中の桜を愛で、江戸時代のお花見の様子を少しのぞいてみてください!
飛鳥山花見 勝川春潮筆 江戸時代・18世紀(~2012年4月15日(日)展示)
陶磁ガイド(4月14日(土)開催予定)では、本館1階13室の陶磁をご案内します。器の中には桜が咲き乱れています。ボランティアとどんな桜が咲いているか散策して、お気に入りの桜を見つけてみてください。
陶磁ガイドの様子
本館ハイライトツアー(4月7日(土)、4月12日(木)、4月14日(土・手話通訳)開催予定)は、本館2階の桜の名所をご案内します。どんな名所があるかは当日のツアーにご参加いただいてからのお楽しみ。
本館ハイライトツアーの様子
是非とも屋外で咲く桜を愛でたいという方には、樹木ツアー(4月7日(土)、4月11日(水)開催予定)・庭園茶室ツアー(4月12日(木)開催予定)・たてもの散歩ツアー(4月7日(土))がお勧めです。桜はもちろん、この時期見ごろの樹木や、お茶室や建物などトーハクのもう一つの見所をご案内します。
(左)昨年の北側庭園のエドヒガンシダレの様子、庭園茶室ツアーや樹木ツアーでご案内できることもあるでしょう
(中)たてもの散歩ツアーで本館エントランスの大時計をご案内している様子
(右)本館1階テラスのモザイク、たてもの散歩ツアーでご案内します
ボランティアによるガイドツアーでは、博物館はこむづかしくてちょっと苦手・・・という方やどのように作品を見ればいいの?という方に、作品や博物館の見所や魅力を一緒にめぐりながらご案内しています。どうぞお気軽にご参加ください。
今回ご紹介したもの以外にも考古展示室ガイド・彫刻ガイド・英語ガイド(日本美術の流れ)・たんけんマップツアー・お茶会・こどもたちのアートスタジオなどがあります。毎月定期的に実施していますので、日時などの詳細は当館ウェブサイトTOP>催し物>ガイドツアーのページや博物館ニュースでご確認ください。
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posted by 田島夕美子(ボランティア室) at 2012年04月05日 (木)
12月に入り、街はすっかりクリスマスムードです。トーハクでは、12月11日(日)に、この時期の毎年恒例のサロン・ド・ソネットによるコンサートが開催されました。ヴァイオリニストの千葉純子さんら3人の素晴らしい演奏による、美しい楽曲が平成館のラウンジに響き渡りました。
このトリオコンサートで演奏されたチャイコフスキーの最高傑作、ピアノ三重奏曲は「偉大なる芸術家の思い出に」と名づけられています。チャイコフスキーの尊敬していた教育者であり偉大なるピアニスト、ニコライ・ルビンシュタインの死に際し、彼がその苦悩の中で作り上げたこの曲は、ピアノとバイオリン、そしてチェロにより演奏されます。3つの楽器が交互に奏でる主旋律が複雑に絡み合うため、タイミングや音のバランスを取ることが大変難しい曲でもあります。
3人の実力や息がぴったり合わないとこの曲の素晴らしさが表現できないのです。
(そのくらい難しい曲なんです)
主催のサロン・ド・ソネット代表、齋藤京子さんの解説の後、バイオリン:千葉純子さん、ピアノ:川井綾子さん、チェロ:海野幹雄さんが登場。
(左)主催のサロン・ド・ソネット代表 齋藤京子さん
(右)クリスマスカラーのドレスも素敵です
クリスマスカラーのドレスとタキシード。
まさにこの時期らしい演出です。
バイオリン、ピアノそしてチェロからあふれ出すメロディーははまるで人生を彩るかのように激しさを増し、時に止まったような静けさを持ち、抑揚に満ちたドラマチックなものでした。
「偉大なる芸術家の思い出に」は何と45分の大作!
しかし聞き入るとあっという間。
感動の45分間でした。
(左)千葉純子さん、(右)川井綾子さんと海野幹雄さん
その後、チェロ曲のショパン「序奏と華麗なるポロネーズ」、そしてバイオリン曲のサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン作品20」が続きました。
実は2003年から開始したこのトーハクとサロン・ド・ソネットのコンサート、この日何と41回目の演奏を迎えることができました。
今後とも、多彩な音楽をお届けしていきます。
次回42回目は来年6月を予定しております。
4つものピアノコンクールの優勝者、岡田博美さんの独奏と新内節の第一人者、富士松小照さんによるコンサートです。
どうぞお楽しみに。
カテゴリ:催し物
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posted by 樋口理央(総務課長) at 2011年12月18日 (日)
残すところあと2日!まぼろしの作品調査書~無口な助手と旅に出よう!
ただいま日曜日の表慶館では、ご家族で楽しむのにぴったりなイベントを行っています。
ファミリープログラム「まぼろしの作品調査書」(~2011年12月25日(日)までの毎週日曜日開催)は、以前1089ブログ「表慶館トラベルへGO!」でもご紹介しました。
小学生とそのご家族を対象としています。
12月18日(日)、25日(日)のそれぞれ11:00~16:00の間の開催となっております。
プログラム参加のチャンスは残すところ、この2日のみとなってしまいました。
これから参加予定の皆様にプログラムのポイントを3つほど、ご紹介します。
参加してくれたご家族。真剣に取り組んでくれました。
ポイント1 虫に食われた「作品調査書」
「100年前にいた研究員、松浦博士の意思を引き継いで、虫に食われてしまった作品調査書を完成させる」
というのがこのプログラムの目的ですが、作品調査書ってどんなものなのでしょうか?
穴埋めする5枚の作品調査書のうちの1枚を見てみましょう。
これは「ナーガ上の仏坐像」という作品の調査書です。
ナーガ(蛇)の上で瞑想をしている仏陀(ブッダ)のくちびるのスケッチが消えていますね?
ここが、虫に食われてしまった部分です。
スケッチするために、よく観察すると気づくこともあります。
ナーガ上の仏陀の唇ってどんな特徴があるのでしょうか?
もうひとつ、「饕餮文瓿(とうてつもんほう)」という作品の調査書も見てみましょう。
「動物の~に似ている?」というコメントは、松浦博士が作品を調査する過程でメモしたものです。
さて何に見えるでしょうか?
牛?羊?ライオンに見えなくもありません。
博士はどんな動物に似ていると思いながらこれをメモしたのでしょうか。
そんなことも想像しながら、自由に書いてみてくださいね。
ポイント2 調査のお供「助手」
「表慶館に来るのは初めてだし、作品調査書って言われてもよくわからない!」
というご家族のみなさまもご安心ください。
もれなくスタート地点にて「助手」をご紹介し、調査の旅に同行してもらいます。
ただし、この助手はたいがい無口で(例外もあります)、 手に持った看板でコミュニケーションをとることもしばしば・・・。
ご家族でめぐる表慶館の旅を、うしろからそっと見守ります。
ただし、困ったときには、手を差し伸べてくれる、とても頼もしい存在です!
手持ちの看板であいさつしてくれた助手。アジア風の斜めがけバックもかわいい。
お供する助手は、日によって変わります。
ポイント3 100年前の博士から「お手紙」
作品調査書を完成させて、スタート地点に戻るとスタッフが一通のお手紙をくれます。
中身は100年前の松浦博士からのメッセージ。
お手紙だけでなく、他にも何か入っています。
写真のようですが・・・。さて何が映っているのでしょうか?
お手紙の中身が気になる方、無口な助手と表慶館をめぐってみたい方、ぜひ日曜日に表慶館までお越しください。
ご参加をお待ちしております!
カテゴリ:催し物
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posted by 小西早苗(教育講座室) at 2011年12月15日 (木)