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クリスマスコンサート「偉大なる芸術家の思い出に」開催報告

12月に入り、街はすっかりクリスマスムードです。トーハクでは、12月11日(日)に、この時期の毎年恒例のサロン・ド・ソネットによるコンサートが開催されました。ヴァイオリニストの千葉純子さんら3人の素晴らしい演奏による、美しい楽曲が平成館のラウンジに響き渡りました。

このトリオコンサートで演奏されたチャイコフスキーの最高傑作、ピアノ三重奏曲は「偉大なる芸術家の思い出に」と名づけられています。チャイコフスキーの尊敬していた教育者であり偉大なるピアニスト、ニコライ・ルビンシュタインの死に際し、彼がその苦悩の中で作り上げたこの曲は、ピアノとバイオリン、そしてチェロにより演奏されます。3つの楽器が交互に奏でる主旋律が複雑に絡み合うため、タイミングや音のバランスを取ることが大変難しい曲でもあります。
3人の実力や息がぴったり合わないとこの曲の素晴らしさが表現できないのです。
(そのくらい難しい曲なんです)


主催のサロン・ド・ソネット代表、齋藤京子さんの解説の後、バイオリン:千葉純子さん、ピアノ:川井綾子さん、チェロ:海野幹雄さんが登場。

 
(左)主催のサロンド・ソネット代表 齋藤京子さん
(右)クリスマスカラーのドレスも素敵です

クリスマスカラーのドレスとタキシード。
まさにこの時期らしい演出です。


バイオリン、ピアノそしてチェロからあふれ出すメロディーははまるで人生を彩るかのように激しさを増し、時に止まったような静けさを持ち、抑揚に満ちたドラマチックなものでした。
「偉大なる芸術家の思い出に」は何と45分の大作!
しかし聞き入るとあっという間。
感動の45分間でした。

 
(左)千葉純子さん、(右)川井綾子さんと海野幹雄さん


その後、チェロ曲のショパン「序奏と華麗なるポロネーズ」、そしてバイオリン曲のサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン作品20」が続きました。

実は2003年から開始したこのトーハクとサロン・ド・ソネットのコンサート、この日何と41回目の演奏を迎えることができました。
今後とも、多彩な音楽をお届けしていきます。

次回42回目は来年6月を予定しております。
4つものピアノコンクールの優勝者、岡田博美さんの独奏と新内節の第一人者、富士松小照さんによるコンサートです。
どうぞお楽しみに。

カテゴリ:催し物

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posted by 樋口理央(総務課長) at 2011年12月18日 (日)