このページの本文へ移動

1089ブログ

特別展「禅―心をかたちに―」開幕!

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」が、ついに10月18日(火)に開幕しました!
開幕に先立ち、10月17日(月)に開会式・内覧会を行い、多くのお客様にご出席いただきました。


開会式には、こんなにたくさんのお客様にご出席いただきました

本展は、鎌倉時代から江戸時代にいたる日本における禅の歴史を、禅宗寺院に花開いた禅の美術で辿る展覧会です。
作品数はなんと計239件! 国宝22件、重要文化財102件を含む、禅の名宝がトーハクに集まります。


まずは禅の初祖達磨さんがお出迎え

会場は5章構成になっています。
第1章・2章では禅の歴史について、第3章では戦国武将と禅僧の関係について、それぞれ作品を通してご紹介します。


第3章 左は「織田信長像」 狩野永徳筆 安土桃山時代 天正12年(1584) 京都・大徳寺蔵
11/6(日)まで展示

第4・5章では仏像や仏画、茶の湯、水墨画、障壁画など、禅宗寺院にまつわる禅の美術をご覧いただきます。


第4章展示風景


第5章展示風景


第5章 重要文化財「南禅寺本坊小方丈障壁画のうち 群虎図」 狩野探幽筆 江戸時代 17世紀 京都・南禅寺蔵
場面替えあり。この場面は11/6(日)まで展示

なかには、禅の教えを分かりやすく示した作品や、近世禅画を代表する白隠の作品もあります。
「禅なんて難しそう…」という方も、会場を出る頃には「禅についてもっと知りたい!」と思われるのではないでしょうか。


第3章展示風景 白隠の作品が並びます

臨済・黄檗両宗15派の全面協力のもとに実現した、過去最大級の禅の展覧会です。
まさに「禅宗美術展の決定版」といえます。

また、会期中はお坊さんによる「禅トーク」や、禅語を書く「写禅語」、「尺八コンサート」など、禅を体感できるイベントが盛りだくさんです。

会期は10月18日(火)~11月27日(日)です。
*会期中、一部作品、および場面の展示替を行います。作品リストはこちらです。
この秋、トーハクで禅の美を堪能してください!

カテゴリ:news2016年度の特別展

| 記事URL |

posted by 宮尾美奈子(広報室) at 2016年10月20日 (木)

 

特別展「茶の湯」、名碗オールスターズ勢ぞろい

名碗オールスターズ!

たとえば、絢爛豪華な唐物天目の「油滴天目(ゆてきてんもく)」、天下一の高麗茶碗ともうたわれる「大井戸茶碗 銘 喜左衛門(きざえもん)」、国焼の最高峰と名高い「志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)」など国宝の茶碗。
  
左:国宝 油滴天目(大阪市立東洋陶磁美術館蔵)
中央:国宝 大井戸茶碗 銘 喜左衛門(京都・孤篷庵蔵)展示期間・・・2017年4月28日(金)~6月4日(日)
右:国宝 志野茶碗 銘 卯花墻(東京・三井記念美術館蔵)


たとえば、室町幕府8代将軍・足利義政が愛した「青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆(ばこうはん」、織田信長から贈られたという柴田勝家所持の「青井戸茶碗 銘 柴田」など、歴史上の著名人にゆかりある茶碗。
 
左:重要文化財 青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆(東京国立博物館蔵)
右:重要文化財 青井戸茶碗 銘 柴田(東京・根津美術館蔵)


たとえば、楽焼の始祖と伝わる長次郎が作った、千利休好みの「赤楽茶碗 銘 無一物(むいちもつ)」、江戸時代初期を代表する目利き、本阿弥光悦作の「黒楽茶碗 銘 時雨」など、茶の湯の歴史を作ってきた茶碗。
 
左:重要文化財 赤楽茶碗 銘 無一物(兵庫・頴川美術館蔵)展示期間・・・2017年4月11日(火)~5月7日(日)
右:重要文化財 黒楽茶碗 銘 時雨(名古屋市博物館蔵)


天下の名碗がずらり!
名碗オールスターズが奇跡の集結!
それが、来春開催の特別展「茶の湯」(2017年4月11日(火)~6月4日(日))です。


10月6日(木)に報道発表会を行い、本展の概要と見どころを紹介しました

展示作品は、茶碗だけにとどまらず、茶壺や茶入、花生、書画など、茶の湯に関わる名品の数々。
おもに室町時代から近代まで、茶の湯の美術の変遷を大規模に展観します。
「『茶の湯』を象徴するような作品が勢ぞろいします。これだけの規模でこれだけの名品が揃うのは、トーハクだからこそです!」というのは、展覧会を担当する三笠研究員のコメント。
大変貴重な機会です。

特別展「茶の湯」は、来春、2017年4月11日(火)~6月4日(日)の開催。
日ごろから茶の湯に親しんでいる方はもちろんのこと、茶の湯ビギナーさんには名品を通じて「茶の湯とは?」を知っていただける展覧会です。
どうぞご期待ください。

カテゴリ:news2017年度の特別展

| 記事URL |

posted by 高桑那々美(広報室) at 2016年10月13日 (木)

 

博物館でアジアの旅─9月27日(火)~10月10日(月・祝)はイベント盛りだくさん!─

8月30日(火)より開催中の「博物館でアジアの旅」。今年は「上海博物館との競演」をテーマに、トーハクとシャンポー(上海博物館の愛称)の名品を展示していますが、ご覧いただけましたでしょうか?

9月27日(火)からは、いよいよイベント集中期間が始まります。
ここでは、事前申込不要、当日参加OKのイベントを紹介します。


展示作品や建物についていろいろ知りたい!という方にオススメはこちら。

スペシャルツアー 中国美術をめぐる旅─添乗員はトーハク研究員

スペシャルツアー
昨年のツアーの様子

「上海博物館との競演」特集を中心に、トーハク研究員が中国美術を堪能する60分のツアーにご招待します。
開始時間までに東洋館1階エントランスに集合!展示室をめぐりますので、歩きやすい靴でご参加ください。

 

9月27日(火) 14:00~15:00「中国陶磁1000年をめぐる旅

9月28日(水) 11:00~12:00「アジアをリードした中国の染織技術

9月29日(木) 11:00~12:00「悠久の青銅器と神獣ウォッチング

10月4日(火) 14:00~15:00「中国空想動物園

10月5日(水) 11:00~12:00「中国家具をめぐる旅

10月6日(木) 14:00~15:00「幸せの形―吉祥エピソード―

今回のツアーでは、パスポート(正門プラザ、各館インフォメーションカウンター、ツアー参加時に配布)をご用意しています。
ツアーに4回以上参加して、スタンプ4つ以上押してもらった方には記念品をプレゼントいたします。
(プレゼントは10月4日(火)、5日(水)、6日(木)のツアーのスタンプ押印時にお渡しします)

パスポート


ボランティアによる東洋館関連ガイドツアー

9月29日(木) 15:00~「彫刻ガイド

10月2日(日) 11:00~「東洋館ツアー

10月4日(火) 11:00~「たてもの散歩ツアー

10月6日(木) 11:00~「東洋館ツアー


アジアの伝統文化に触れたい!という方にはこちらがオススメ。

着てみてポーズ

中国の仏像が並ぶ展示室で、アジアの楽器の音色をお楽しみください。
9月28日(水) 13:30~、15:00~「アジアの伝統音楽 シタールの演奏」(東洋館1室)
10月9日(日) 13:30~、15:00~「アジアの伝統音楽 古筝と馬頭琴の演奏」(東洋館1室)

中国の長い歴史のなかで培われた華麗な妙技は、まさにアジアンスペクタクル!
10月10日(月・祝) 13:30~、15:00~「中国伝統芸術ショー(雑技)」(東洋館前野外ステージ)

着てみてポーズ!中国・韓国・日本の伝統衣装」(左写真)
各国の伝統衣装(子ども用、大人用あり)を着て記念撮影ができます。
9月27日(火)~10月10日(月・祝) 期間中毎日 12:00~17:00 東洋館1階エントランス

 

 

るるぶコラボ
オリジナル撮影パネル

また、今回は旅行ガイドブック「るるぶ」とのコラボ企画も開催!
9月27日(火)~10月10日(月・祝)の期間中、東洋館エントランスに「博物館でアジアの旅」×「るるぶ」のオリジナル撮影パネルを設置します。パネルの前で写真を撮れば、気分は「るるぶ」の表紙モデル♪
さらに、トーハクのInstagramアカウント開設と「るるぶ」通巻5000号を記念したプレゼント企画も実施します。撮影した写真を写真投稿アプリInstagramでハッシュタグ(#トーハクアジ旅 または #TNM_ASIA)をつけて投稿すると、抽選で素敵なプレゼントが当たります。

 


そのほか、アジアンぬりえやアジアン屋台なども開催。
イベントスケジュールをチェックして、アジアの旅への計画を立ててみてはいかがでしょうか。
 

 

 

カテゴリ:news催し物博物館でアジアの旅

| 記事URL |

posted by 奥田 緑(広報室) at 2016年09月26日 (月)

 

トーハクくんがゆく!「初の映画祭レッドカーペット!」

ほほーい、ぼくトーハクくん!
9月17日(土)、ぼくとユリノキちゃんはトーハクの外に出動したんだほ(ぼくは久しぶり、ユリノキちゃんはトーハクの外に出るのは初めてなんだほ)!
その出動先は…、「第9回したまちコメディ映画祭in台東」、通称「したコメ」のオープニングセレモニーのレッドカーペット!会場は東京を代表する観光地、浅草のオレンジ通り!



今年で9回目となる「したコメ」は9月16日(金)から19日(月・祝)までの期間でトーハクの平成館大講堂を含む台東区内4箇所で、いろんな面白い映画を上映していたんだほ。
レッドカーペットには台東区長さんを始め、俳優さんや芸人さんなどたくさんの豪華ゲストが集結していたんだほ!さらにぼくとユリノキちゃんのほかにも台東区の守り神の「台東くん」や浅草オレンジ通りのイメージキャラクター「オレンテくん」なんかも来ていて一緒にレッドカーペットを練り歩いたんだほ!
初のレッドカーペット、お客さんもいっぱいでテンション上がりまくりだったほ!


服部 台東区長(中)、太田 台東区議会議長(左)と


台東区の守り神、台東くんと


浅草オレンジ通りのイメージキャラクター、オレンテくんと


浅香光代さん(右)、内海桂子さん(中)、友吉鶴心さん(左)と


ねづっちと


フジテレビアナウンサー、軽部真一さんと


フジテレビアナウンサー、笠井信輔さんと

さて、話は変わってゆるキャラ®グランプリ 2016のご報告だほ。7月22日(金)から始まった投票期間もいよいよ後半戦!現在のぼくたちの順位は…、ぼくは総合637位、ユリノキちゃんは総合893位(ともに9月21日現在)、というとっても厳しい状況になっているんだほ…。お友達のトラりん(リンク)ははるか上を行っているし、正直もう少し上に行けると思っていたんだほ。自分のうぬぼれを大反省するほ…。これからは今まで以上に直接みんなに会いにいって知名度をもっと上げていくんだほ!投票締め切りは10月24日(月)18時まで!みんなも引き続き応援どうぞよろしくだほ!!

カテゴリ:news催し物トーハクくん&ユリノキちゃん

| 記事URL |

posted by トーハクくん at 2016年09月21日 (水)

 

「平安の秘仏」展、開幕!

特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」が、9月13日(火)、待望の開幕を迎えました。



今回の主役は、滋賀県にある櫟野寺(らくやじ)の仏像たち。
このお寺には、重要文化財に指定される平安時代の仏像が20体も伝わります。
その20体すべてが寺外で揃う初めての機会、それが本展覧会なのです!



これだけでも大興奮ですが、まだまだすごいポイントが目白押し。
本展の最大の見どころである櫟野寺の本尊は、重要文化財の十一面観音菩薩坐像では日本最大です!
像高3.12m、台座・光背もあわせると約5.3mという大きさ。
お客様の小さな驚きの声が、展示室のそこかしこから聞こえてきます。


重要文化財 十一面観音菩薩坐像
平安時代・10世紀
滋賀・櫟野寺蔵



開幕前の展示室。人と比べると大きさがわかります

この像は、頭と胴体が1本の木から彫り出されているというのですから、元となった木の大きさを想像して2度びっくりです。

この大観音、これだけの大きさですからお寺から出るのは今回が初めて!
平安時代・10世紀につくられた像なので、1000年以上の時を経て、初めての旅にお出ましです。
旅の様子は、後日1089ブログでご紹介します。

本尊のまわりには19体の仏像が展示されています。
ぜひ、それぞれの顔をじっくりじっくりご覧ください。
何となく似通った特徴をもちながらも、非常に個性的な顔立ちの仏像ばかりで、お気に入りの1体を見つけるのも、本展の楽しみ方のひとつです。

  
左から:観音菩薩立像(5)、観音菩薩立像(6)、観音菩薩立像(7)

 
左から:観音菩薩立像(12)、十一面観音菩薩立像(17)

※すべて重要文化財、滋賀・櫟野寺蔵
※( )内は展示番号


10月3日(月)~31日(月)には、「個性派ぞろい 櫟野寺のみほとけたち」と題して当館ウェブサイトで投票企画を行います(9月30日(金)までは「博物館でアジアの旅 上海博物館の名品」の投票受付中)。
まずは展示室で実物をご覧いただき、皆様の心をとらえた仏像に、ぜひ愛の1票を!

ここまで、本展の見どころを紹介してきましたが、そもそも「櫟野寺…? 知らないし、読めないんだほ」と、トーハクくんと同じことを思った方、ご安心ください。
そんな皆様のため、仏像ファンでお馴染みのあの二人、みうらじゅんさん、いとうせいこうさんが立ち上がりました!
名づけて『「櫟(ラク)」普及委員会』
みうらじゅんさん、いとうせいこうさんのお二人が会長を務め、「ルビをふらなくても、誰もが「らくやじ」って読めるようにしよう」と、いうコンセプトのもと、櫟野寺の魅力を発信するのが委員会のミッション。
お二人には、展覧会オフィシャルグッズの制作のほか、音声ガイドでもご協力をいただきました。
こちらもぜひチェックしてください。


開幕の前日に行われた開会式には、櫟野寺のご住職、みうらじゅんさん、いとうせいこうさんも出席されました

1人でも多くのお客様が櫟野寺の仏像に会いにきてくださるよう、そして櫟野寺=らくやじと読めるよう、今後も1089ブログで本展の魅力を紹介していきます。
どうぞお楽しみに!

カテゴリ:news2016年度の特別展

| 記事URL |

posted by 高桑那々美(広報室) at 2016年09月16日 (金)