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Googleアートプロジェクト公開までの舞台裏

国宝「観楓図屏風」や国宝「普賢菩薩像」といった東京国立博物館を代表する所蔵作品の高解像度画像や、本館法隆寺宝物館建物内のストリートビューが、Googleアートプロジェクトで公開されています。
Googleアートプロジェクトは、Google社がインターネットを通じて提供しているウェブサービスです。
世界中の美術作品の高解像度画像や、博物館・美術館内がストリートビューを見ることができます。

あらたに世界各国の144の博物館、美術館の作品の画像の公開を開始したGoogleアートプロジェクトの報道発表会が、4月9日(月)に東京国立博物館 本館にて行われました。
2011年2月のスタート時には欧米の17館のみ参加だったのが、今回、アジア、オセアニア、中東、南米と様々な地域、国の博物館、美術館が参加しました。


報道発表会で、注目を集めていたのはこちら。

ストリートビューを撮影するためのトロリーです。

2011年10月、本館と法隆寺宝物館の撮影可能な展示室を、のべ5日間に渡って、このトロリーで隈なく撮影しました。
トロリーにはたくさんのカメラが付いていて、360度見回した画像を一度に撮影します。
人が映りこまないように、撮影中の展示室の前後の部屋から、人の出入りの無いように常に見張りながらの撮影は、とても緊張感のあるものでした。


撮影時に展示公開されていた作品のうち、寄託品については当館の収蔵品に展示替えを行いました。
撮影日当日に早朝より展示替えを行い、撮影が終了したら、元の展示の状態に戻すというたいへんな作業でしたが、その結果、当館の各分野の展示担当がこの撮影のために特別にセレクトした、当館を代表する名品が数多く揃いました。

撮影日当日のために展示作品のほとんどが展示替えされた本館11室。
名品ぞろいのスペシャルな展示となりました。


もうひとつスペシャルなコンテンツとして見逃せないのは70億画素という超高解像度画像でご覧いただける国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆、室町~安土桃山時代・16世紀)です。
どこまで拡大しても美しい画像にため息が出そう。
人物の表情やきものの文様までじっくり見ることができます。

Googleのスタッフの皆さんとトーハク職員で協力して作り上げたスペシャルなコンテンツを、ぜひご覧ください。
トーハクに来たことの無い方も、常連の皆様も、お楽しみいただけるのではないでしょうか。
 

カテゴリ:newsウェブおすすめコンテンツ

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posted by 広報室Web担当 at 2012年04月12日 (木)

 

特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」 入場者10万人達成!

特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」は、2012年4月11日(水)午後、10万人目のお客様をお迎えいたしました。
これまでご来場いただいたお客様に、心から感謝申し上げます。

10万人目のお客様は、東京都よりお越しの石居達也さん(20歳)です。
東京国立博物館長 銭谷眞美より、展覧会図録と公式グッズのカレンダーを贈呈いたしました。

ボストン展10万人突破
左から、石居さん、銭谷眞美館長
2012年4月11日(水) 東京国立博物館平成館にて


石居さんは「国宝 阿修羅展」がきっかけで仏像を好きになったとのこと。
今回も「仏像を見るのが楽しみです」とお話くださいました。
快慶作 弥勒菩薩立像など、名品をお楽しみください。
石居さん、有難うございました。

日本に残っていれば国宝や重要文化財の指定を受けてしかるべき作品の数々。
作品保護の観点から、今後5年間は公開されませんので、大変貴重な機会です。

本展覧会は2012年6月10日(日)まで開催中です。
ゴールデンウィークは混雑が予想されますので、どうぞお早めにご来館ください。

カテゴリ:news2012年度の特別展

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posted by 小島佳(広報室) at 2012年04月11日 (水)

 

開花情報(ツバキ・サクラ)

みなさま、こんにちは!
トーハクにも春が到来し、様々な花が見頃を迎えています。
その中から、おすすめをピックアップしてご紹介いたします。

ツバキ
ボストン展を見たあとに、開放中の庭園へ行く途中で立ち寄っていただきたいのが、通称「ツバキロード」です。

ちょっとわかりにくいのですが、これがツバキロードです!
ちょっとわかりにくいのですが、これがツバキロードです!

最近、先輩から教えてもらった場所なのですが、自動販売機などで隠れて気づかない方も多いかも・・・。
でも、こんなに素敵なツバキが見られます。

もうすぐ満開!色が濃くて鮮やかなベニオトメ
もうすぐ満開!色が濃くて鮮やかなベニオトメ

八重咲きのフクリンイッキュウ
八重咲きのフクリンイッキュウ

混色が美しくてうっとり・・・コモミジ
混色が美しくてうっとり・・・コモミジ

小振りでかわいいキンギョツバキ
小振りでかわいいキンギョツバキ

私が好きなのはオオニジです。花の径は15~20センチの大輪!
春の嵐にも負けず、美しく咲き誇っていますので、是非ご覧になってくださいね。



自分の重みで花がみんな下を向いてしまうほどの大きさ。とても華やかです。


サクラ
続いて、サクラです。ご存知の方も多いと思いますが、トーハクの庭園では多様なサクラが楽しめます。
ソメイヨシノ、エドヒガンシダレ、ショウフクジザクラ、オオシマザクラ、ミカドヨシノなどが満開です。

満開まであと一歩!池のほとりで見られるショウフクジザクラ
池のほとりで見られるショウフクジザクラ

満開まであと一歩!池のほとりで見られるショウフクジザクラ
東洋館側入り口付近の「白い桜コーナー(仮)」では、オオシマザクラも見頃です。

庭園をはじめ、トーハクの構内にはツバキやサクラ、そのほかたくさんの花々が咲いています。
みなさま、トーハクへいらした際には、あちこち散歩してみてください。

ある朝の成果。びっくりするほど落ちています。
こちらも満開!エドヒガンシダレ

 

 

カテゴリ:博物館でお花見を

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posted by 安藤 香織(列品管理課 登録室) at 2012年04月07日 (土)

 

今週末は、博物館でお花見を!

♪はーるがきーたー はーるがきーたー どこにきたー

ユリノキちゃん@庭園
お庭にきーたー♪
庭園、春草廬脇より本館をのぞむ。現在エドヒガンザクラは7分咲きです)

ユリノキちゃん@展示室
展示室にきーたー♪
国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信筆 江戸時代・17世紀 本館2室にて4月15日(日)まで展示中)

ユリノキちゃん@庭園カフェ
カフェもーきたー♪
(庭園内のさくらカフェ MOTOYA EXPRESS ※庭園開放中止の場合はお休みです)

 

『ユリノキちゃん、その歌、ちょっとゴロが悪いほ…

あらトーハクくん!
じゃあ、トーハクくんならどんな歌をうたうの?

トーハクくんとさくら

『さくらー さくらー いまさきほこるー


森山直太朗さんの「さくら」ね!ステキ!今の季節にピッタリね!

『あのね、4月7日(土)のイベント「J-WAVE SPRING FESTIVAL@トーハク」で、直太朗さんがライブに来てくれるんだほ。
公開収録やお茶会などなど、楽しみなコンテンツがいっぱいだほー!

(詳細はJ-WAVEのホームページをご覧ください。)

それじゃ、今週末はお花見がてら東京国立博物館でキマリね!

博物館でお花見を」と、春の庭園開放は4月15日(日)までです。
みなさんも是非遊びにいらしてください。

カテゴリ:news催し物博物館でお花見を

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posted by ユリノキちゃん at 2012年04月06日 (金)

 

ガイドツアー「東博桜めぐり」

この冬は寒さが厳しく長かったためか、風の暖かさ・植物の芽吹き・鳥のさえずり…ほんのちょっとしたことにいつも以上に春を感じます。
トーハクの庭園の桜もようやく咲きはじめました。毎年かわらず花を咲かせてくれる様子にうれしくなります。

今年も実施するトーハクの「博物館でお花見を」(~2012年4月15日(日))。トーハク屋内外の桜をご案内するガイドツアーとして「東博桜めぐり」を実施します。皆様をご案内するのは生涯学習ボランティアによる自主企画ガイドツアーグループのメンバーです。毎月定期的に行っているものを、期間中は特別バージョンとして、館内の桜はもちろんのこと、桜やお花見にちなんだ作品もご案内します。

いくつかのガイドツアーの見所(聞き所)をご紹介いたしましょう。
法隆寺宝物館ガイド(4月6日(金)、4月7日(土)開催予定)では、桜にちなんだ作品とエントランスから見える桜をご案内します。さらに、特別3室の伎楽面もご案内する盛りだくさんの内容です。


法隆寺宝物館エントランスからの眺め、左手の木がカンザン


次に浮世絵ガイド(4月8日(日)、4月15日(日)開催予定)。本館2階10室の浮世絵をご案内します。この時期の10室は桜が満開です。ボランティアと一緒に作品の中の桜を愛で、江戸時代のお花見の様子を少しのぞいてみてください!


飛鳥山花見 勝川春潮筆 江戸時代・18世紀(~2012年4月15日(日)展示)


陶磁ガイド(4月14日(土)開催予定)では、本館1階13室の陶磁をご案内します。器の中には桜が咲き乱れています。ボランティアとどんな桜が咲いているか散策して、お気に入りの桜を見つけてみてください。


陶磁ガイドの様子


本館ハイライトツアー(4月7日(土)、4月12日(木)、4月14日(土・手話通訳)開催予定)は、本館2階の桜の名所をご案内します。どんな名所があるかは当日のツアーにご参加いただいてからのお楽しみ。


本館ハイライトツアーの様子


是非とも屋外で咲く桜を愛でたいという方には、樹木ツアー(4月7日(土)、4月11日(水)開催予定)・庭園茶室ツアー(4月12日(木)開催予定)・たてもの散歩ツアー(4月7日(土))がお勧めです。桜はもちろん、この時期見ごろの樹木や、お茶室や建物などトーハクのもう一つの見所をご案内します。

  
(左)昨年の北側庭園のエドヒガンシダレの様子、庭園茶室ツアーや樹木ツアーでご案内できることもあるでしょう
(中)たてもの散歩ツアーで本館エントランスの大時計をご案内している様子
(右)本館1階テラスのモザイク、たてもの散歩ツアーでご案内します



ボランティアによるガイドツアーでは、博物館はこむづかしくてちょっと苦手・・・という方やどのように作品を見ればいいの?という方に、作品や博物館の見所や魅力を一緒にめぐりながらご案内しています。どうぞお気軽にご参加ください。

今回ご紹介したもの以外にも考古展示室ガイド・彫刻ガイド・英語ガイド(日本美術の流れ)・たんけんマップツアー・お茶会・こどもたちのアートスタジオなどがあります。毎月定期的に実施していますので、日時などの詳細は当館ウェブサイトTOP催し物ガイドツアーのページや博物館ニュースでご確認ください。

カテゴリ:催し物博物館でお花見を

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posted by 田島夕美子(ボランティア室) at 2012年04月05日 (木)