特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」10万人達成!
特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」(3月23日(水)~5月15日(日)、平成館)は、本日10万人目のお客様をお迎えしました。
ご来場いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
10万人目のお客様は、カナダでお仕事をされている金丸裕子さん。
本日は、お祖父様のお誕生日ということで、お祖母様、お母様とともに、3世代で黒田展にご来館されました。
裕子さんには、東京国立博物館副館長の松本伸之より、記念品として特別展図録と展覧会グッズの「湖畔なりきり京うちわ」などを贈呈しました。
また、贈呈式には当館広報大使トーハクくんも飛び入り参加! 一緒にセレモニーを盛り上げました。
右から金丸裕子さん、お祖父様の山下修さん、お祖母様の知子さん、お母様の洋子さん、松本副館長
後ろにはトーハクくん!
美術館がお好きな修さんご夫妻は、「湖畔」を観るのを楽しみにしています、とお話くださいました。
平成館ラウンジのなりきり湖畔コーナーでも記念撮影
トーハクは、ゴールデンウィークの4月29日(金)~5月8日(日)まで、休まず開館しています。
開館時間は下記のとおりとなります。
4月29日(金・祝)9:30~20:00
4月30日(土) 9:30~18:00
5月1日(日) 9:30~18:00
5月2日(月) 9:30~18:00
5月3日(火・祝) 9:30~18:00
5月4日(水・祝) 9:30~18:00
5月5日(木・祝) 9:30~18:00
5月6日(金) 9:30~20:00
5月7日(土) 9:30~18:00
5月8日(日) 9:30~18:00
*入館は閉館時間の30分前まで。
ゴールデンウィーク中も、皆様のご来館をお待ちしています!
カテゴリ:news、2016年度の特別展
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posted by 宮尾美奈子(広報室) at 2016年04月28日 (木)
毎年恒例「新指定展」の季節がやってまいりました。
ゴールデンウィークのお楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
平成28年は、新たに絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍からそれぞれ1件ずつ4件が国宝に、また、絵画8件、彫刻10件、工芸品5件、書跡・典籍3件、古文書5件、考古資料8件、歴史資料7件の計50件、さらに追加で5件が重要文化財に指定されることとなりました。
特集「平成28年 新指定 国宝・重要文化財」(2016年4月19日(火)~5月8日(日) 本館8室・11室)では、このうち52件を展示します(写真パネルのみの展示含む)。
※絵画、彫刻(4件)、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料、歴史資料は本館8室、その他彫刻9件は11室で展示します。
詳しくは、展示作品リストをご覧ください。
ここでは、国宝指定を受けた2件を中心に紹介いたします。
まずは当館所蔵、岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 舟木本」としておなじみの作品がこのたび国宝に指定されることになりました。
2013年に開催された特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」での展示やプロジェクションマッピングも記憶に新しいところでしょう。
当館では、それ以来の公開となります。
国宝 紙本金地著色洛中洛外図(舟木本) 岩佐勝以(又兵衛)筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
※画像は右隻。上記作品の指定名称は当館での通常の展示名称と異なります
六曲一双の画面に京都市中の景観が描かれ、とくに人物の描写が生き生きと表現されているのが特徴です。当館での展覧会をはじめ、近年、洛中洛外図や岩佐勝以(又兵衛)に関する研究が進展し、文化史的、美術史的重要性が再認識され、国宝に指定の運びとなりました。
なお、トーハクWEBサイトでは、国宝指定決定記念として、人物や京の風俗をクローズアップしてご覧いただける「洛中洛外図 舟木本 あなたがいちばん見たいシーンは?」のアンコール投票を実施していますので、合わせてお楽しみください。
もう1件は、彫刻より、善春作「木造叡尊坐像」(奈良・西大寺蔵)です。
国宝 木造叡尊坐像(部分) 善春作 鎌倉時代・弘安3年(1280)奈良・西大寺蔵
叡尊は、興福寺学侶慶玄の子として誕生し、主に密教を学びました。34歳の頃、戒律復興の志を立て、荒廃していた西大寺を真言律宗の根本道場として復興させた人物です。
本像は弘安3年(1280)、叡尊が80歳の時に弟子達が造らせた肖像彫刻で、鎌倉肖像彫刻の傑作と評価されています。
作者である善春は興福寺所属の工房の仏師で、父善慶を継いで叡尊関係の造像を手掛けています。
また、納入品についても叡尊伝の基本史料『自誓受戒記』など種類の豊富さ、情報量の多さから、日本の像内納入品の遺例中、代表的な品ということで合わせて国宝指定となりました。
このほか国宝指定をうけた文化財は、「黒韋威胴丸 兜、大袖付」(奈良・春日大社蔵)、「称名寺聖教 金沢文庫文書」(神奈川・称名寺蔵)です。
トーハク所蔵品からは「臨時全国宝物調査関係資料」も重要文化財指定を受けました。本館15室「歴史の記録」で展示される機会もあるので、目にしたこともあるかもしれません。
こちらは明治21年(1888)に宮内省内に設置された臨時全国宝物取調局等が実施した全国に所在する宝物類の調査事業に関係する、5359点にものぼる資料群です。日本美術史の形成過程や、今日の文化財保護行政の揺籃期の歴史を知る上での学術価値が評価されました。
重要文化財「臨時全国宝物調査関係資料」より
無著立像 興福寺 臨時全国宝物取調写真 小川一真撮影 明治21年(1888) 東京国立博物館蔵
歴史の生き証人として、受け継がれてきた貴重な文化財。
それぞれが持つ物語に思いを馳せながら鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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posted by 奥田 緑(広報室) at 2016年04月19日 (火)
♪ハア~ あの日リオデジャネイロでながめた月が~
今年2016年は、オリンピックイヤー。4年後はいよいよ東京!
ということで、いろんなところで2020年に向けての準備が進んでいますが、
この夏、トーハクには聖火に先駆けてギリシャから貴重な文化財がやってきます。
3月14日(月)、東京国立博物館にて、特別展「古代ギリシャ―時空をこえた旅―」(2016年6月21日(火)~9月19日(月・祝))の報道発表会が行われました。
先行チラシは両A面。強いキャッチとエーゲ海を思わせるブルーが印象的。
当日は、本展覧会担当研究員・白井克也より展覧会趣旨について説明、
また、本展監修者である東北大学准教授・芳賀京子氏よりみどころと作品解説がありました。
当館 白井研究員
東北大学准教授・芳賀京子氏
西洋文明の源である古代ギリシャ文明。その黎明から最盛期に至る歴史の流れを総合的に紹介する本展。
ギリシャ国内40ヶ所以上の国立博物館等から、300件をこえる作品が出展されるかつてない規模の展覧会です。
その件数もさることながら、驚くべきはその多様性。
キュクラデス偶像、幾何学様式の壷絵からマケドニアの美しい金製品、等身大のヘレニズムの神像まで。
たとえ、ギリシャを旅したとしても、これほどの作品を見て回るのは大変!
時代により、地域により異なった文化が花開いた古代ギリシャ世界を通観するまたとない機会といえます。
スペドス型女性像
初期キュクラデスⅡ期、シュロス期 (前2800~前2300年)
キュクラデス博物館蔵
©Nicholas and Dolly Goulandris Foundation–Museum of Cycladic Art, Athens, Greece
牛頭形リュトン
新宮殿時代後期(前1450年頃)
イラクリオン考古学博物館蔵
漁夫のフレスコ画
前17世紀
テラ先史博物館蔵
アレクサンドロス頭部
前340~前330年
アクロポリス博物館蔵
アルテミス像
前100年頃
アテネ国立考古学博物館蔵
また、本年は最初の近代オリンピックが開催されて120年にもあたり、発祥の地・ギリシャからオリンピックゆかりの作品も数多く展示されます。
赤像式パナテイア 小型アンフォラ ボクシング
前500年頃
アテネ国立考古学博物館蔵
サブタイトル「時空をこえた旅」そのままの、文字通り「時間」と「空間」をこえる贅沢な旅を、展覧会会場でお楽しみください。
特別展「古代ギリシャ―時空をこえた旅―」、どうぞお楽しみに。
※特に記載のあるものを除き、画像はすべて
©The Hellenic Ministry of Culture and Sports-Archaeological Receipts Fund
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posted by 田村淳朗(広報室) at 2016年03月29日 (火)
ほほーい! ぼくトーハクくん!
みんなー、ニュースだほー。
3月23日(水)から特別公開「国宝土偶 縄文の女神」が始まったほ。
山形県が生んだ縄文時代のアイドル、土偶「縄文の女神」せんぱいに会えるんだほー!
3月22日(火)には、山形県知事(写真右から2番目)出席のもとオープニングセレモニーを行いました
縄文の女神は、国宝に指定されている土偶で、背が高くてしゅっとしていて「削ぎ落とされた美しさ」の土偶なんだほ~(でれ)。
土偶好きの間では「八頭身美人」って呼ばれている、素敵なお姉さんなんだほ~(でれでれ)。
国宝 土偶 縄文の女神
山形県舟形町 西ノ前遺跡出土
縄文時代(中期)・前3000~2000年
山形県蔵(山形県立博物館保管)
全長45cm、現存する立像土偶では日本最大の土偶です
いまのところ、国宝の土偶はたった5体しかないんだほ。
国宝の土偶がトーハクに来たのは、5体ぜんぶが揃ったことでも話題になった2014年の「日本国宝展」以来なんだほ。
せんぱい、お久しぶりっす!
今回は、縄文の女神せんぱいが一緒に育った仲間たちを連れてやってきたほ。
国宝 土偶残欠
山形県舟形町 西ノ前遺跡出土
縄文時代(中期)・前3000~2000年
山形県蔵(山形県立博物館保管) 「縄文の女神」と一緒に出土した土偶の破片です
縄文の女神と仲間(残欠)が山形県外で揃って展示されるのは、国宝指定後、今回が初めてらしいほ。
ほー! なんて貴重な機会なんだほー!!
国宝の土偶はみんなほぼ完全な姿をしているけど、ほとんどの場合、土偶はバラバラの状態で見つかることが多いんだほ(って研究員さんが言ってたほ)。
考古学者さんたちにとっては、破片も情報が詰まった重要なものなんだほ(って研究員さんに聞いたほ)。
確かに、縄文の女神せんぱいと似ている破片もあれば似ていない破片もあって、見ているだけでおもしろいんだほー!
破片も見逃したらダメだほ。
そして、ぼくは気がついたんだほ。
縄文の女神せんぱいの展示ケース、トーハクでは見たことがないほ。
これは「すくーぷ」の予感・・・。
この展示ケースは、縄文の女神のふるさと、山形県の企業が協力して作った展示ケースなんだほ。
展示ケースもケースの中の照明も、ぜーんぶ山形県生まれなんだほ。
山形生まれの土偶せんぱいを山形生まれのケースで展示するなんて、粋なんだほ。
特別公開「国宝土偶 縄文の女神」は山形のはえぬきが集結したスペシャルな展示なんだほ。
土偶せんぱいとその仲間たちが待ってるほ。みんな、ぜひ会いに来てほー。
総合文化展の料金でご覧いただけます
土偶せんぱいとの久しぶりの再会とオール山形の展示に大興奮のトーハクくんなのでした。
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posted by トーハクくん at 2016年03月25日 (金)
3月に入り北へ旅立ったのでしょうか、庭園の池で遊ぶ鴨の姿の減ってきました。
それと入れ替わるように、桜が芽吹きはじめ、春への準備が整い始めたようです。
トーハクでは来週3月15日(火)より、春の恒例企画「博物館でお花見を」(~4月10日(日))、「春の庭園開放」(~4月17日(日))が始まります。
今年の東京の桜の開花予想は、3月23日(水)、満開は3月29日(火)と少々早めのようです。
会期中の3月28日(月)、4月4日(月)は開館し、3月25日(金)、4月1日(金)、4月8日(金)は庭園ライトアップ(19時30分まで)を行います。
昨年のライトアップの様子
「博物館でお花見を」では、桜をモチーフにした作品の展示のほか、鑑賞ガイド(ギャラリートーク)や、ワークショップ、コンサートなどイベントももりだくさん。
本館7室では、満開の桜の下での宴や行事が描かれた華やかな屏風が並びます。
館内や庭園でこんなポストをみつけたら、ぜひ「花見で一句」を投じてみてください。
無料のミニコンサートも開催します。
桜の街の音楽会
Vive! サクソフォーン・クヮルテット (サクソフォーン四重奏団)
2016年3月16日(水)、3月18日(金) 11:00~11:20 正門内池前
ヴァイオリン・コンサート 佐藤恵梨奈(ヴァイオリン)&林はるか(チェロ)
2016年3月24日(木) 13:00~13:20 法隆寺宝物館エントランス
ヴァイオリンコンサート 加藤えりな(ヴァイオリン無伴奏)
2016年3月30日(水) 13:00~13:20 本館大階段
Vive! サクソフォーン・クヮルテット(昨年のコンサートより)
そして、こちらも恒例のスタンプラリー(チラシ見開きページの右端がスタンプラリーの台紙)。
スタンプをすべて集めてもらえるバッジに、2016年限定デザインが登場!
お好きな方をお選びいただけますが、限定デザインバッジがなくなり次第、「花よりだんご」バージョンのみになります。
そのほかにも桜セミナー(講演会)やぬりえワークショップなど「博物館でお花見を」を一層楽しめるイベントをご用意しています。
華やかな作品と庭園の桜を愛でるちょっと優雅なお花見へ、ぜひお越しください。
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posted by 奥田 緑(広報室) at 2016年03月11日 (金)