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やまと絵展、開幕!

特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」(10月11日(水)~12月3日(日))が開幕しました。

 
本展は1993年に開催した、特別展 文化庁創設二十五周年記念「やまと絵-雅の系譜-」(平成5年10月13日(水)~11月23日(火・祝))以来、30年ぶりに「やまと絵」を主題とした展覧会です。
見どころは、総件数245件のうち、約7割が国宝、重要文化財と超豪華であること、また、教科書や美術全集などで見たこと、聞いたことある作品を多数展示していることなどです。
 
本展は、8週間の会期で2週間ずつ、展示替えを行いながら名品の数々をご覧いただきます。
第1期:10月11日(水)~10月22日(日)
第2期:10月24日(火)~11月5日(日)
第3期:11月7日(火)~11月19日(日)
第4期:11月21日(火)~12月3日(日)
※通期展示の作品もあります。 
 
展示期間が4期あると、どの期間に行こうか悩んでいる方もいるかと思います。
それぞれの期間のおすすめをご紹介します。
 
第1期は、なんといっても、四大絵巻です。
平安時代に制作された絵巻の中でも最高傑作と言われる絵巻4件が30年ぶりに当館に集結しています。
「源氏物語絵巻」「伴大納言絵巻」「信貴山縁起絵巻」「鳥獣戯画」(すべて国宝)4件が揃うのは開幕から2週間のみです。(※展示替え、巻替えがあります)
 
第1章 四大絵巻展示風景
 
第2期の見どころは、神護寺三像です。
神護寺に伝わる、やまと絵系肖像画、「伝源頼朝像」「伝平重盛像」「伝藤原光能像」(すべて国宝)の三像が一堂に会します。いずれも横幅1メートルを超すほぼ等身大の巨大人物像で見ごたえ十分です。
 
第3期、第4期では三大装飾経が揃います。
装飾経とは、美しく装飾した経巻のことを言います。
その中でも最も美しいと評される「久能寺経」「平家納経」「慈光寺経」(すべて国宝)が展覧会後期(第3期、第4期)に揃います。
 
その他、各章大変華やかです。
 

第2章 重要文化財 紫式部日記絵巻断簡 鎌倉時代 13世紀 東京国立博物館蔵 通期展示
 
第3章展示風景
手前:重要文化財 松図屛風  伝土佐光信筆 室町時代 16世紀 東京国立博物館蔵 通期展示
奥:源氏物語図扇面貼交屛風 室町時代 16世紀 広島・浄土寺蔵  10月11日(水)~11月 5日(日)
 

第4章展示風景

そして、最後はチラシやポスターなどに使用している本展のメイン作品、重要文化財「浜松図屛風」です。
 

終章 重要文化財 浜松図屛風 室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵 通期展示
向かって右から左に春、夏、秋、冬と季節が変わっていきます。さまざまな鳥や草花、人物などが描かれています。会場では正面からじっくりご覧ください。
 
展示期間は4期ありますが、何度来ても楽しんでいただける超豪華作品が皆様をお迎えします。
作品一覧のリストは、当館ウェブサイトよりご覧いただけます。
 
また、作品横にあるキャプションの作品名上には1点、1点にキャッチコピーが書いてあります。
キャッチコピーを読んでから作品を見るとまた違った見方ができるかもしれません。
 
 
特別展は12月3日(日)までです。ぜひ、ご来館をお待ちしております。

 

カテゴリ:「やまと絵」

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posted by 江原香(広報室) at 2023年10月16日 (月)