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明日開催!東洋館リニューアル記念講演会

明日、1月19日(土)に、東洋館のリニューアルオープンを記念し、講演会「ドイツ・カナダ所在のアジア美術と展示方法-ベルリンにおける新たな挑戦-」が開催されます。講師は文化庁外国人芸術家・文化財専門家招へい事業により来日されたベルリン・アジア美術館の館長、クラース・ルイテンビーク博士です。

ルイテンビーク博士
ベルリン・アジア美術館のルイテンビーク博士

ベルリン・アジア美術館は2006年に東アジア美術館とインド美術館が統合してできた美術館です。アジア美術館はその名の通り、東洋美術の総合的な収集と研究が行われ、コレクションが形成されています。そのため東洋館のリニューアルオープンを記念して、今回ルイテンビーク博士の講演会を開催することにいたしました。
トーハクが東洋の文化財を保存・継承してきたように、日本の文化財も諸外国で保存・継承されています。(有名なところはボストン美術館やギメ美術館、などでしょうか)

フランス:ギメ東洋美術館外観と日本美術の展示室
(左)フランス:国立ギメ東洋美術館
(右)日本美術の展示室


トーハクがどのように東洋の文化財を保存継承してきたか、作品についてどれだけの情熱をもっているかは、当館の展示をご覧いただいたお客様はもちろんのこと、講演会や列品解説などにご参加いただいたお客様は一層詳しくご存じのことと思います。ですが、日本を含むアジアの文化財が欧米でどのように扱われているのか、そしてそれらがどのような意図で展示されているかは、あまり日本で語られることがありません。

どのような思いでアジアの文化財を展示し、保存継承しているのか、それを第一線でご活躍されている方から直接聞けるというのは、またとないチャンスです。
アジア美術にご興味のある方はもちろんのこと、展示デザインや博物館史などの博物館学分野に興味がある方にも、非常に面白い内容であると思います。(当日のスライドではアジア美術館の展示などを沢山ご覧いただけると思います!)

なんといっても、アジア美術館は展示してある作品の分野が東洋館と同じですので、比較してみるのも一興です。(アジア美術館のほうが素敵!と言われてしまったら困りますが…)
 

新しくなった東洋館展示室
新しくなった東洋館の展示室(5室)

トーハクの講演会にいらした事のないお客様も、ぜひこの機会に足をお運びいただけますと幸いです。
みなさまのご来場をお待ちしております!
 

カテゴリ:news教育普及

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posted by 小島有紀子(教育講座室) at 2013年01月18日 (金)