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開幕直前!特別展「法然と親鸞」の展示の舞台裏

こんにちは。特別展室の横山です。
いよいよオープンを間近の特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」(2011年10月25日(火)~12月4日(日))。
準備が大詰めに入った展示会場より
会場でぜひ注目していただきたいポイントをご紹介しながら、
ふだんはなかなかお目に入れることのない、“舞台裏”をちょっとだけお届けします。


まずは、会場図面で導線を確認。
全部で4章から成り、3章は法然、親鸞それぞれの部屋に分かれています。


図面の緑色の箇所が3章法然の部屋、青色が親鸞の部屋です


会場あちこちで見られる「法然と親鸞」のマーク。
今回の展示では、お二人の由来のものがわかりやすいように、色やマークを工夫しています。

「法然と親鸞」のマーク
重要文化財 善信聖人絵(琳阿本)(部分)
詞書覚如筆 鎌倉時代・14世紀 京都・西本願寺蔵
[展示期間:2011年10月25日(火)~11月13日(日)]



今回の展覧会を楽しみにしていただいている方のなかには、
すでにお二人をよくご存知の方も多いと思います。
いっぽうで、「あまりよく知らないのだけれど…」という方もおいでになるでしょう。(もちろんのこと!)
でも、ご心配なく。

入口はいってすぐの「プロローグ」では、これまでになかった試みとして
大きな壁面いっぱいに法然上人、親鸞聖人の生涯のストーリーを
出品作品の画像とともにご紹介しています。




鑑賞を深めるための、ちょっとした「予習」をしながら
展覧会の世界に、ぐっと近づいていただけることと思います。
このほかにも、随所に画像を使ったわかりやすい解説パネルを設置しています。
より知識を深めて鑑賞をお楽しみください。


さて、会場では今まさに、作品の展示作業が進められています。
作品の位置、置き方、キャプションとのバランス etc…
ひとつひとつが、担当学芸員によって真剣に検討されています。


連日、夜遅くまで作業は続けられます。


鎌倉の浄光明寺からご到着した「重文 阿弥陀三尊坐像」の展示作業風景です。
とはいえ、大きな作品は、すぐに展示台へというわけにはいきません。
まずは足場をつくる大がかりな作業から始まります。




大きな彫刻の展示作業をたびたび間近で見ていますが、
一連の作業の動きをひとことで表すなら、「ダイナミックでかつ繊細」。
大きなものを動かすパワーはもちろんのことですが、同時に、細やかな配慮と集中力が要求されます。
そんな、(言葉でいうと)相反するふたつが共存していることを目の当たりにします。


展覧会では、彫刻をはじめ数多くの絵画(掛幅・軸)、書が一堂に会します。
それぞれの作品の魅力は、担当の学芸員によるブログ記事での紹介に委ねることにいたしましょう。


会場には、まだまだご覧いただきたいポイントがたくさんです。
実は、「プロローグ」の前にも…!!
続きはぜひ会場へ足を運んで、お確かめください。
ご来場を、心よりお待ち申し上げております。
 

カテゴリ:2011年度の特別展

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posted by 横山梓(特別展室) at 2011年10月22日 (土)