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盲学校のためのスクールプログラム始まりました

新年度に入り、小・中・高校からのグループ見学も増えてきました。

東京国立博物館では、通常行っている「スクールプログラム」に加えて、
視覚に障がいをもつ児童・生徒のための「盲学校のためのスクールプログラム」を今年度から本格実施しました。

5月20日には、記念すべき第一校目、都立久我山青光学園の小学5~6年生が来館しました。
来館時の画像

午前中は、本館の模型とミニチュア作品を使って、博物館や展示室について理解したり、
模型の画像

ボランティアと一緒に「貝合せ」のゲームを楽しみながら、日本の伝統模様を学んだり、
貝あわせ

展示室にどんなものがあるのか、先生と対話をしながら展示見学を楽しんだり。

また、午後からは、博物館の職員の仕事について、積極的にインタビューするなど、丸一日、博物館での体験を楽しんでいかれました。
ちなみにここでは、なぜかお掃除のお仕事についての質問が多発。
広い博物館、どうやってきれいに保っているのか、小学生たちには素朴な疑問がわいたようです。

プログラムのあいだ、生徒たちは、さわれる教材に手をふれたり、貝合せゲームに歓声をあげたり。
ボランティアスタッフや研究員との対話に積極的に参加してくれました。
最後に一人の女の子に、「今日は楽しかった?」と声をかけると、ぱっと笑顔が弾けて、「楽しかった!」と手をたたきながら言ってくれて、心の中が暖かくなりました。


「盲学校のためのスクールプログラム」は、一人ひとりの児童生徒の興味やペースに合わせた、対話やハンズオン体験を通した、コミュニケーションを大切にする、きめ細かい対応が特徴のプログラムです。


詳細は、こちら


お申し込みは、学校の先生からお願いします。
盲学校、あるいは弱視学級の先生方、ぜひ、ご活用ください。

カテゴリ:news教育普及

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posted by 藤田千織(教育普及室) at 2011年06月23日 (木)