このページの本文へ移動

140周年ありがとうブログ

iPhone版e国宝アプリのユーザの皆様にありがとう

博物館情報課にアソシエイトフェローとして勤務する佐藤と申します。
主に館内で使用するコンピュータやシステムの管理等を行っている部署で、ここ数年は収蔵品の画像を始めとした文化財情報のデジタルアーカイブ化にも携わっています。

職場にて
職場にて。アプリケーション開発作業中

今回は2011年1月にリリースされました「iPhone版e国宝」に対するご好評と数多くのダウンロードに対し、開発者としてユーザの皆様に一言「ありがとう」をお伝えしたいと思います。

iPhone版e国宝
iPhone版e国宝

初めて館内で開発するアプリケーションという事もあり、開始当初は思うように動かずに四苦八苦しました。リリース後はユーザの皆様に想像以上の反響をもって迎えられ、リリースからわずか1週間で約13万ダウンロードと、アプリ人気ランキングの上位になりました。その時の驚きと感謝を思い出しつつこのブログを書かせていただいています。
今後もスマートフォンを始めとしたデジタル方面の分野でも、トーハクならではのアプローチを探っていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリ:2012年1月

| 記事URL |

posted by 佐藤祐介(博物館情報課) at 2012年01月29日 (日)

 

海を越えてありがとう

トーハクは、海外で日本のブンカを紹介する展覧会、海外のブンカを日本で紹介する展覧会を開催します。事情の違うさまざまな国と協力して無事展覧会を開催できるのは、表には出ない多くの現場のチカラがあってこそ。お礼を申し上げたい相手は数え切れませんが、その一端をご紹介し、感謝の気持ちを表したいと思います。

カナダに「ありがとう」
2006年モントリオールで開催した日本の考古遺物展「日本展」で出会った展示部長のルイーズさんとは時差の関係で何度も夜中に電話で打ち合わせました。厳しい状況でも楽しく仕事が出来たのは彼女の明るさのお陰です。
モントリオールの考古展
モントリオール考古歴史博物館「日本」展会場 はにわステージ展示風景

ニュージーランドに「ありがとう」
2007年当館でニュージーランド博物館との交換展「マーオリ 楽園の神々」でやってきた展示作業チームは本当に陽気で楽しい方々でした。展示作業で数週間滞在、すっかり日本びいきに。会期後撤収で来日の際には自分たちの名前を覚えてほしいとカタカナで名前入りのTシャツを着用、なごみました。

カタカナの名前入りTシャツを着たニュージーランド博物館スタッフ
カタカナ名入りTシャツを着て点検作業中のニュージーランド博物館展示チーム マークさんと保存部のニルマラさん

ロシアに「ありがとう」
2008年「サムライ 日本の武家の宝物」展で出会ったクレムリン博物館国際部のマリアさん。初対面は5月なのに猛暑のモスクワの空港。異常気象に「着るものがありませんー」と超薄着で登場、ベテラン研究員を仰天させました。その後、日露間の複雑な諸手続準備を担当し見事に乗り切ってくれました。

ロシア「サムライ展」
クレムリン博物館「サムライ」展第1会場の前でマリアさんと筆者

「サムライ展」会場風景
「サムライ」展第2会場風景 会期中に10万人を超える皆さまにご来場いただきました。
 

文化財を通じての交流は、距離や時間を超えた絆が生まれるきっかけとなります。これまでの出会いとこれからの出会いに感謝します。

カテゴリ:2012年1月

| 記事URL |

posted by 鬼頭智美(国際交流室長) at 2012年01月26日 (木)

 

文化財を残してきた日本人の心にありがとう

私の仕事では日常的に文化財を取り扱いますので、自分にとっては“モノ”のある場所が博物館という認識になっていますが、ふと仕事の中で気付くことがあります。
今、自分が触れている“モノ”は偶然ではないことを。
“モノ”は残そうとする人の意志ではじめて残されます。
“モノありき”ではなく、残そうとする“人の心”が重要なのです。
140年の歴史を持つ東博には古い文化財が多いので、残そうとした人、その心を受け継いだ人たちは数え切れません。
その実現には相応の努力を必要とします。
しかし事故や自然災害の影響から免れ得ないことも一方で厳しい現実です。
その努力をしなければ、モノは残ってはいきません。


筆者


1873年のウィーン万博に出品された美術品を載せて伊豆半島沖で沈没したニール号という貨物船の事故で海底より引き揚げた品々が東博に残されています。

 銹絵葡萄図角皿 乾山 江戸時代・18世紀
銹絵葡萄図角皿 乾山 江戸時代・18世紀
  (展示期間:~2012年2月12日(日) 本館13室にて)


吉野山蒔絵見台 江戸時代・18世紀
吉野山蒔絵見台 江戸時代・18世紀
  (展示予定は未定)


当時では大変困難を伴う作業でした。
 “モノ”の背後には必ず、過去・現在の日本人の姿があり、感謝の気持ちを我々は忘れてはならないと思い知らされます。私たちの心の中にある“自国の文化を大切にしてきた気持ち”にありがとうを言いたいと思います。

カテゴリ:2012年1月

| 記事URL |

posted by 高梨真行(書跡・歴史室、ボランティア室) at 2012年01月23日 (月)

 

博物館ニュース読者のみなさまにありがとう

広報室で主にWeb担当をしております、奥田です。
トーハク生活も早5年が経とうとしています。


さて、「博物館ニュース」をご存知でしょうか。
隔月発行で、トーハクの展示のみどころや催し物情報が満載の広報誌です。
館内で配布していますので、来館時にお手にとられた方もいらっしゃることでしょう。


現在の博物館ニュース

このニュースでは毎回、招待券やグッズなどが当たるプレゼントを行っています。
応募の際には、読者のみなさまに「この号で一番面白かった企画」を挙げていただいています。
ここ数年は、面白かった企画以外に、来館時のご感想や貴重なご意見などをお寄せいただくことも多くなりました。

「日本美術の流れ必見ガイドのおかげで、特別展のあとも日本美術を堪能できました!」
「総合文化展で多くの国宝や重要文化財が展示されていることを知りびっくりしました。」
「お花見ではお茶会やガイドツアー、スタンプラリーを楽しみました!」
「夏休みの親と子のギャラリーの展示を孫二人と行きました。孫が大変喜び、また来よう!の言葉が嬉しかったです。」

また、博物館ニュースは定期購読も可能なため、遠方やご高齢の読者の方からは、
「遠くてなかなか行かれませんが、ニュースを読んで疑似体験しています。」
「足腰が弱って行かれないけれども、写真で楽しんでいます。」 などなど…。

応募ハガキからは、「何かひとこと書かずにはいられない!」というみなさまの熱い気持ちや
トーハクで楽しく過ごされた様子がひしひしと伝わってきます。
これらの貴重なご意見・ご感想を広報室内にとどめておくのはもったいない!
ということで、館全員の目に届くよう、発行号ごとにレポートをまとめております。

私自身もかつては特別展を観に来た際にニュースを手にとり、
とても興味深い特集陳列(インドの細密画幕末の怪しき仏画―狩野一信の五百羅漢図など)の記事を目にし、
すぐにその展示室に向かった経験の持ち主でもあります。
 

 
特別展「東大寺大仏─天平の至宝─」のイベントで憧れのせんとくんと。


博物館ニュースの記事がみなさまの鑑賞体験をより豊かにするものとなることを願いつつ、
トーハクでの体験談やご感想をお寄せくださる読者のみなさま、ひいてはすべての来館者のみなさまに「ありがとう」を伝えます。

カテゴリ:2012年1月

| 記事URL |

posted by 奥田 緑(広報室) at 2012年01月20日 (金)

 

やりがいを感じられる職場へありがとう

私は、国家公務員として東京大学に採用され、文化庁に長年勤めておりましたが、お客様(国民の皆様)と直接触れあう機会はほとんどありませんでした。
直接、お客様からお電話をいただくことがあっても、近年は、国家公務員及び独立行政法人に対する批判が増え、多くが批判の声でした。
しかし、トーハクにきてからは、展示室などに参りますと、ちょっとしたことでお客様から直接お礼を言われることがあり、この職場は本当にやりがいのある場所だと思います。


職場にて

最近は、独立行政法人改革の動きの中で、全ての独立行政法人が悪だという考えのもとで、一律的な経費と人員の削減が行われています。トーハクが属する独立行政法人国立文化財機構は、4つの博物館と2つの文化財研究所、1つのセンターからなり、いずれの施設も国民共通の財産である文化財を守り、次世代へと継承していくという重要な仕事を行っています。しかしながら、批判にさらされ続け、予算も人手も減る一方という状況で何時まで今のようにお客様から喜ばれる仕事ができるでしょうか。
どうか一度はトーハクに来てください。きっとご満足いただき、帰り道は笑顔になっていると思います。


平成13年度~22年度自己収入及び運営費交付金の推移
平成13年度~22年度自己収入及び運営費交付金の推移

また、トーハクは教科書で見たことのある文化財をたくさん所有しています。文化財に興味のない人も、ちょっとトーハクに来てみませんか。当時の思い出がよみがえり、楽しい話のネタになるかもしれませんよ。

カテゴリ:2012年1月

| 記事URL |

posted by 藤本慎也(本部事務局総務企画課長) at 2012年01月17日 (火)

 

最初 前 1 2 最後