特別展「ポンペイ」開幕したほ(後編)
ほほーい、ぼくトーハクくん! 特別展「ポンペイ」の開幕ブログ後編だほ!
前編はこちらです。じゃあ、続きの第4章「ポンペイ繁栄の歴史」にいきましょう。まずはこちら、ファウヌスの家の3DCGの大画面がお迎えしてくれます。
どんな家なのか説明してほ。
ポンペイでも古くて最大規模の家なのよ。とても有名なモザイク装飾が残っていたの。
この映像のことほ?
そう「アレクサンドロス大王のモザイク」よ。実物は展示していないけど高精細映像で細部を見ることができるの。実際のファウヌスの家の部屋の一部を再現して、「アレクサンドロス大王のモザイク」と、その手前のモザイク画「ナイル川風景」をシートにして、床の本来あった位置に貼ってあるの。
ポンペイの繁栄を象徴しているような家の雰囲気がわかるほ。
この章では、この「ファウヌスの家」と「竪琴奏者の家」、「悲劇詩人の家」の出土品と家の一部の再現展示でポンペイ繁栄の歴史を紹介しています。
この像がもしかして名前の由来になったほ?
踊るファウヌス 前2世紀
そう、この像が「ファウヌスの家」から発見されたのよ。これはオリジナルの作品で、今回日本初公開なのよ。髭の乱れ具合とかポーズとか今にも踊りだしそうで躍動感がすごいね。ほかにもこの家由来の作品を紹介するよ。
ナイル川風景 前2世紀末
コブラの左にいるのはマングースらしいよ。昔からコブラの天敵だったのかな?
ネコとカモ 前1世紀
食糧庫に忍び込んだネコがいるね。
今見てもきれいで、描かれているものがよくわかって、とても埋まっていたなんて思えないほ。おっ、次の家が見えてきたほ。
「竪琴奏者の家」再現展示
ポンペイでもとても大きい「竪琴奏者の家」の再現展示ね。真ん中にブロンズのイノシシと犬がいるね。ヘビの像の内部には水道管があって、口から水を噴き出すようなつくりになっているのよ。ほかにもこんな動物もいるよ。
【右】ライオン 1世紀
【左】シカ 1世紀
ライオンが飾ってあるってことはすごい家だった気がするほ。次は三つ目の家だほ。
「悲劇詩人の家」再現展示
【右】プリセイスの引き渡し 50~79年
【左】ヘレネの略奪(あるいはクリュセイヌの帰還) 50~79年
「ファウヌスの家」や「竪琴奏者の家」よりもかなり小さいけど、数多くの神話画が飾られていたらしいわ。真ん中にプールみたいなものがあるけど、実際の家では上に天窓があって、落ちた雨水を貯めていたみたいよ。
いよいよ次で最後の章、第5章「発掘のいま、むかし」だほ。
ヴェスヴィオ山の噴火ではポンペイ以外にも、エルコラーノ、ソンマ・ヴェスヴィアーナが埋没したの。これらポンペイも含めて3遺跡の発掘の、18世紀から今までの歴史を振り返る章よ。
これはポンペイ以外から出土したほ?
へプロスを着た女性(通称「踊り子」) アウグストゥス時代(前27~後14年)
エルコラーノから出土したんだけど、エルコラーノはポンペイと違って硬い溶岩に覆われていたから、作品の保存状態も違うのかしらね。
これはどこから出土したほ?
ヒョウを抱くバックス(ディオニュソス) 前27~後14年頃 ノーラ歴史考古学博物館蔵
これは、ソンマ・ヴェスヴィアーナから出土したんだけど、472年の噴火で埋没したから、ポンペイとは埋没した時期が違うのよ。
ほー、すごい作品がたくさんあったほ。最後の部屋にも映像があるほ。
発掘の歴史や現在進行中の文化財の修復作業などを紹介しているね。そろそろ終わりにしましょうかトーハクくん。
ぼくのおすすめのお犬さんを紹介するの忘れていたほ。
猛犬注意 1世紀
今のお家にも「猛犬注意!」って看板が出ているお家もあると思うけど、それと同じ感じで出ていたらしいほ。でもこれは可愛いから、注意しないでお家に入っちゃうかもしれないほ。これをモチーフにしたオリジナルグッズも特別展ショップで販売しているからおすすめだほ!
※所蔵表記のない作品は、全てナポリ国立考古学博物館蔵。
※入館は事前予約(日時指定券)を推奨します。詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、「ポンペイ」
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2022年01月24日 (月)