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「まるごと体験!日本の文化」開催中!

本館特別4室にて開催中の、親と子のギャラリー「まるごと体験!日本の文化」。
本展では、東京国立博物館のコレクションのうち「浮世絵」「うるし」「きもの」「よろい」をテーマとした4つのコーナーからなる体験型展示をお楽しみいただけます。
大人も子どもも楽しめる会場の様子を一部ご紹介します。
※会場内では消毒等、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底して行っています。
※本展はデジタルコンテンツや複製品を用いた体験型展示です。体験のモチーフとなっている作品は展示していません。


【浮世絵コーナー】
江戸時代(17~19世紀)の人々の姿や世の中の様子を描いた浮世絵。
会場の壁面にずらっと並んでいるのは、多色摺り浮世絵版画の、現代につくられた複製品です。版を重ねて色鮮やかな浮世絵版画ができるまでの工程をご覧いただけます。

 
制作:公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
(原作品:重要文化財 三代目大谷鬼次の江戸兵衛 東洲斎写楽筆 江戸時代・寛政6年〔1794〕)


また、会場内ではスタンプを重ねて浮世絵版画のしくみを体験することができます。


はがき大の台紙に、色とりどりのインクで版を重ねていきます


銀色のスタンプで、メタリックな背景「雲母(きら)ずり」も再現!


【うるしコーナー】
「ウルシノキ」の樹液を、器の表面に塗り重ね飾ったものを漆工芸とよびます。
この樹液に色をつけたり、漆を接着剤のように使い金属の粉を蒔(ま)きつけたり、金属や貝殻の薄い板を貼りつけたりと、さまざまなテクニックで文様を表します。
会場のタッチ端末では、漆工芸に用いられるテクニックを学びながら、尾形光琳(おがたこうりん)の代表作である国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」を題材としたオリジナルの漆の箱をデザインできます。


感性のおもむくまま、箱に文様を配置していきます


完成したデザインは、会場内の画面に作者名とともに展示されます!

デザインしたオリジナルの漆の箱は、ペーパークラフトの型紙データとして、会場でお手持ちの携帯端末等にダウンロードできます。ダウンロードしたデータはご自宅で印刷の上、組み立ててお楽しみいただけます。
※土日祝日は会場で型紙データの印刷サービスを実施します。


組み立てると手のひらに乗るサイズの箱になります


【よろいコーナー】※2月7日(日)まで
日本のよろいは、武士が合戦の時に着て身を守るだけではなく、自分の活躍をアピールするために、力強く、そして美しくつくられています。
このコーナーでは、よろいの構造がわかる着付け動画をご覧いただけます。
※本動画は当館YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。
また、現代につくられたよろいの展示により、伝統的な技法をじっくり観察できます。


畳に上がり、よろいを間近で観察できます(よろい制作:甲冑工房丸武)


【きものコーナー】※2月9日(火)から
日本の民族衣装として知られるきもの。江戸時代のはじめ(17世紀)には、雛形(ひいながた)と呼ばれる、きもののファッション雑誌が刊行されていました。
このコーナーでは雛形をモチーフにしたぬりえに思い思いの色をぬって、細かい模様やデザインの工夫をお楽しみいただける予定です。


ぬりえイメージ

当館で展示している作品の数々とあわせてご覧いただくと、日本の文化の奥深さをより感じていただけます。

本展は2月28日(日)まで開催しています。
※よろいコーナーは2月7日(日)まで、きものコーナーは2月9日(火)からです。
※本展は、オンラインでの事前予約(日時指定券)制となっております。
詳しくはウェブサイトをご確認ください。

カテゴリ:教育普及

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posted by 苅米紀子(広報室) at 2021年01月28日 (木)