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ザ・アール・サーニ・コレクションの名品を見るほ!(人編)



ほほーい、ぼくトーハクくん。今日は、東洋館3室で開催中の特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」を見に行くほ!
トーハクくん、これはカタール国の王族のシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アール・サーニ殿下が収集した、ザ・アール・サーニ・コレクションの名品を紹介している展覧会よ!
「人」、「神」、「自然」の3つの展示テーマで構成されています!
どれもテーマが壮大だほ!
テーマに負けず、豪華で綺麗な作品、造形が興味深い作品などがたくさんあるわ!早速見にいきましょう!

まずは「人」がテーマの作品だほ、これは人の頭かほ?

男性像頭部 珪岩 メソポタミア 前2050年頃

そうね、人の頭ね。使用されている石がメソポタミアでは採れないものだから、遠い場所から輸入する必要があったみたい。
わざわざ遠くから手に入れたんだほ。作らせた人は偉い人かもしれないほ。
うん、統治者の権力を思わせるわね。


見てみてトーハクくん、また人の頭があるわよ。

王像頭部 赤碧玉 エジプト 前1473~前1292年頃

また人の頭だほ、色は違うけど、何が違うんだほ?
さっきはメソポタミア地域のものだけど、これはエジプト地域のものなのよ。
エジプトといえば、ピラミッドだほ。もしかしてエジプトの王様の頭ほ?
そうね、古代エジプトの君主「ファラオ」を表しているみたい。
ふーん。それにしても綺麗な赤色だほ!

また人の頭だほ。DJみたいだほ。

男性像頭部 粘土 ナイジェリア 前5~後5世紀

これはナイジェリアのノク文化に関連する作品よ。鼻と口が特徴的で興味深いわね。

おっ、人の頭以外もあったほ、一番右の作品はなんだほ?〝百人乗っても大丈夫!”って聞こえてきそうだほ。

左:飾り板 金、ラピスラズリほか 中央アジア 前4世紀頃
中:ペンダント 翡翠輝石 メキシコ 前10~前7世紀(銘文:前1~後2世紀)
右:戦車兵像 青銅、エレクトラム、鉄 西アジア 前6世紀頃


これは4頭の馬が横一列に並ぶ戦車兵像っていうの。戦車は移動や狩猟、戦闘のために使用したけど、最も重要なのは権威を誇示することだったらしいわ。
戦車を持っているようなところとは戦いたくないほ。


こっちにはツボがたくさんだほ! ツボったほ!

左から
渦巻型クラテル 陶器 イタリア南部 前330~前300年頃
アンフォラ 陶器 イタリア南部 前350~前300年頃
ルトロフォロス 陶器 イタリア南部 前350~前330年頃
渦巻型クラテル 陶器 イタリア南部 前340~前320年頃
萼型クラテル 陶器 イタリア南部 前330~前300年頃
渦巻型クラテル 陶器 イタリア南部 前330~前300年頃


そうね、たくさんね。これらの陶器はワインを保存したり、あるいは宴会の際にワインと水を混ぜるのに使用したりしたものらしいの。
こんなに大きな陶器でほ!?古代ギリシアの人達は宴会好きだったほ?
古代ギリシアでは来世でも宴会が永遠に続くと考えられていたから、こういった陶器がお墓に納められていたのよ。
大きさもびっくりするけど、陶器に描かれた様々な絵もぜひ見てほしいわね。

今度は仮面がいっぱいあるほ! 舞踏会でも始まるほか?

仮面 翡翠、貝 グアテマラ 3~6世紀


仮面展示コーナー


そんなの始まらないわよ。この仮面は埋葬用の仮面よ。翡翠が使われている仮面が多いわね。
とっても豪華だほ!

みなさん、「人」のテーマの作品紹介はここまでです。2020年にはぜひ見に来てくださいね。
次回の「神」編に続くほ!

※作品は全て、ザ・アール・サーニ・コレクション所蔵
会期は2020年2月9日(日)まで

 

特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」

東洋館 3室
2019年11月6日(水) ~ 2020年2月9日(日)

カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん2019年度の特別展

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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2019年12月26日 (木)