トーハクくんがゆく! 特別展「縄文」でドッキドキだほ
ほほーい! ぼくトーハクくん!
開幕してはや2週間、ようやく特別展「縄文―1万年の美の鼓動」を見に来られたほ(泣)。
最初の展示室には、縄文時代の人たちが日常に使っていた道具が展示されているんだ。
ぼくのおすすめは、もちろん縄文ポシェットだほ。
重要文化財 木製編籠 縄文ポシェット
青森市 三内丸山遺跡出土
青森県教育委員会蔵(縄文時遊館保管)
ポシェットはぼくも使っているから、気になるほ。
縄文人さん、ポシェットって便利だよね。
トーハクくんのポシェットの中にはクッキーが入っていますが、縄文ポシェットのなかには、発掘時、クルミの殻が入っていました
縄文時代には耳飾もあったんだほ。
重要文化財 土製耳飾
東京都調布市 下布田遺跡出土
江戸東京たてもの園蔵
この赤くてきれいな耳飾は、耳に穴を開けてはめこんで着けるんだって。
おもに女のひとが着けていたらしいほ。
ほー、縄文時代の人はおしゃれさんだったんだほ。
そして、縄文時代といえば縄文土器。
土器につけられた縄目の文様が、「縄文時代」の名前の由来になったんだほ。
↑これが「縄文」です
(重要文化財 片口付深鉢形土器/埼玉・上福岡貝塚出土/個人蔵)
展覧会では、縄文土器がたっぷり見られるほ。
縄目文様がいっぱいの縄文時代前期の土器も…
重要文化財 関山式土器
千葉県松戸市 幸田貝塚出土 縄文時代(前期)・前4000~前3000年
千葉・松戸市立博物館蔵
派手なかざりの中期の土器も…
火焰型土器・王冠型土器
新潟県十日町市 野首遺跡出土 縄文時代(中期)・前3000~前2000年
新潟・十日町市博物館蔵
きれいな文様が描かれた晩期の土器も…
重要文化財 大洞式土器
青森八戸市 是川中居遺跡出土 縄文時代(晩期)・前1000~前400年
青森・八戸市蔵(八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館保管)
縄文土器がいっぱいでドキドキだほ!(いちど言ってみたかったんだほ・照)
第2会場は「縄文国宝室」でスタート。
国宝 火焰型土器
新潟県十日町市 笹山遺跡出土
新潟・十日町市蔵(十日町市博物館保管)
あ、あかい…!
縄文時代のこくほー全6件が初めて揃う「縄文国宝室」だけあって、特別感がスゴイんだほ。
こくほー6件のうち、「土偶 縄文のビーナス」と「土偶 仮面の女神」(長野・茅野市蔵[茅野市尖石縄文考古館保管])は7月31日(火)から展示だほ。
センパイたちの到着を待ってるほー。
※古墳時代の埴輪であるトーハクくんにとって、縄文時代の土偶は大先輩なのです。
縄文国宝室を抜けると…
そこは、土偶センパイたちが大集合の土偶ひろばだほ。
いろんな土偶センパイがいてテンションあがるほ~!!
センターには土偶界のアイドル!
重要文化財 遮光器土偶
青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
東京国立博物館蔵
展覧会担当研究員の品川さんによると「この遮光器土偶は背中も見てください。背中もとってもきれいな子なんです」だって。
見逃さないように注意だほ。
土偶好きの人は、ウェブ上のぬりえ「マイ土偶」に挑戦してみてね。
じゃ~ん、ぼくもぬってみたほ!
ポイントは目のまわりの赤いろです。「ぼくのほっぺをイメージしたほ」(トーハクくん談)
展示室で気になってしかたがない存在感をはなっているのが、この土器。
重要文化財 深鉢形土器
長野県富士見町 藤内遺跡出土
長野・井戸尻考古館蔵
ぱっと見はよくわからないんだけど…
よーく見ると何かが土器を抱きかかえているんだほ!
地元では「神像(しんぞう)筒形土器」と呼ばれているって聞いたほ。
本当に神様のつもりで作ったのかもしれないんだほ。
ほー、不思議な土器だほ…。
こっちの土器も見過ごせないほ。
顔面把手付深鉢形土器
山梨県北杜市 津金御所前遺跡
山梨・北杜市教育委員会蔵
ほ? 顔がふたつ?? こんな土器、見たことないほ。
これはおかあさんとあかちゃんを表していて、なんと出産のシーンを土器にしているらしいほ。
いま土偶センパイや縄文土器は大人気だけど、岡本太郎さんや柳宗悦(やなぎむねよし)さんも、縄文時代のものが好きだったんだほ。
展覧会の最後のコーナーでは、縄文の美に注目した作家さんや芸術家さんが紹介されているほ。
岩偶
岩手県岩泉町袰綿出土
東京・日本民藝館蔵
この岩偶センパイは、柳宗悦さんが「日本民藝館所蔵品ぜんぶと引きかえにしても欲しい」って言った大のお気に入りの岩偶で、右側の箱は岩偶センパイのためにわざわざ作ったんだって。
センパイ、うらやましいっす。
そんなこと言われたら埴輪冥利に尽きるほ~。
岩偶センパイだけじゃなくて、今回の展覧会の作品はどれも地元の人にとって「大事なうちの子」なんだほ。
縄文ご当地ビデオレターは各地の「うちの子愛」が爆発だ!ほ。
展覧会の予習復習にオススメだほ。
有名な遮光器土偶センパイや火焰型土器のホンモノが見られる感動あり、「こんな縄文があったんだほ!」っていう驚きあり、ドッキドキの展覧会だほ。
みんな、マイベスト縄文を探しにきてほー。
土偶センパイに負けないように、愛される埴輪になろうと決意をかためたトーハクくんなのでした
カテゴリ:考古、2018年度の特別展
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posted by トーハクくん at 2018年07月18日 (水)