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桜に思いをこめて、桜ワークショップ

毎年恒例の「博物館でお花見を」が始まりました。
もう少しすれば、博物館の庭園で、ソメイヨシノだけではない、多くの種類の桜を見ることができます。
花の咲く時期はもちろん、形、色合いもことなります。
トーハクのお花見はこれだけではありません。
この時期になると、本館の展示室には桜を表した作品が多く展示され、様ざまなイベントが開催されます。
まさに日本美術の殿堂・トーハクならではの世界一贅沢なお花見です。

本館では、時代を越えて、作品のジャンルを越えて桜が表された作品が作られ伝えられてきたことに驚きます。


桜の種類も描き方も全く違う!
(左) 色絵桜樹図皿  鍋島 江戸時代・18世紀(本館13室にて5月25日(日)まで展示)
(右) 八重桜  歌川広重筆  江戸時代・19世紀(本館10室にて4月20日(日)まで展示)


それをみて思うのは、日本人は本当に桜が好きなんだなぁ、ということ。
蕾が膨らむと本格的な春の訪れに心が躍り、満開の桜の下でお花見を楽しみ、散り行く姿に儚さを覚え、地に積もる花びらに雪を思い出し、葉桜にはやってくる夏を感じる。
日本人は様ざまな桜の姿を愛でてきたのでしょう。
そしてその姿を作品に表しました。


桜にどんな思いをこめて表したのか、どんな色や描き方であらわしたのかに注目し、自分だったらどう描いたかを想像するのも作品を楽しむためのポイントでしょう。
そこで今回、「桜ワークショップ ぬり絵 日本のデザイン、色づかい」を開催します。
3月29日(土)、30日(日)、4月5日(土)、6日(日)の4日間、11時~15時限定の企画(平成館ラウンジ)です。
展示作品をもとに、オリジナルぬり絵ポストカード4種類をつくりました。


作品とぬり絵シート。同じものが描かれているのに色がないだけで印象が違う!
(左)袱紗 萌黄繻子地桜樹孔雀模様 江戸時代・19世紀(本館10室にて4月20日(日)まで展示)

皆さんだったら、展示作品をどのような色で描くでしょうか。
もちろん、本館で桜スタンプラリーを楽しみながらの作品鑑賞や庭園散策の前でも後でも結構です。
ぜひ、作者が桜にこめた思いや表現方法を考えながら、皆さんも思いをこめてぬり絵に挑戦してください。

※ワークショップ詳細はこちら。各日とも、お一人様1枚限り、ぬり絵シートがなくなり次第終了となりますのでご注意下さい。
 

カテゴリ:教育普及博物館でお花見を

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posted by 川岸瀬里(教育普及室) at 2014年03月28日 (金)