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後期の見どころ紹介「孫文と梅屋庄吉―100年前の中国と日本」

本館特別5室で開催中の特別展「孫文と梅屋庄吉―100年前の中国と日本」(~2011年9月4日(日) )も、いよいよ後半をむかえました。
8月15日(月)の閉館後に陳列替えを行い、およそ115点の作品を一新しました。
展示風景


後期(8月16日(火)~)の展示から、主な作品を紹介いたします。


天安門
(左)天安門「北京城写真」より 小川一眞撮影 光緒27年(1901) 東京国立博物館蔵
(右)現在の天安門


光緒27年(1901)に写真師小川一眞が撮影した天安門の姿です。
当時、北京は義和団事件後の占領下にあり、慈禧皇太后(西太后)と光緒帝は西安に逃れていました。
小川一眞は紫禁城の建築の調査を主な目的とした伊東忠太ら、東京帝国大学の北京城調査に同行し、清朝末期の北京城の姿を撮影しました。



浅草十二階凌雲閣
浅草十二階凌雲閣 明治時代(19世紀) 長崎大学附属図書館蔵

現在ではスカイツリーが話題になっておりますが、およそ100年前には、浅草に建てられた12階建ての凌雲閣が、東京のシンボルとして人気を博しておりました。
残念ながら関東大震災で崩壊しまいましたが、写真にその姿が残されています。



日よけの広東
『亜東印画輯』 日よけの広東 亜東印画協会 民国18年(1929)頃 東京国立博物館蔵

広東は孫文の故郷です。
日本は連日猛暑に見舞われておりますが、亜熱帯に属する広東は、夏季になると、街頭の商店は強い日差しを避けるために大簾をかけて日覆をしていました。


孫文と梅屋庄吉の関連資料とともに、およそ100年前の日本や中国の姿をお楽しみください。

カテゴリ:研究員のイチオシ2011年度の特別展

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posted by 関紀子(特別展室) at 2011年08月24日 (水)