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1089ブログ

みなさまに支えられている博物館活動

今日はとても大事なご報告があります。

一休宗純

みなさんはこの人をご存知でしょうか。
30代以上の方はアニメ「一休さん」でお馴染みのとんちんかんちん一休さんですね。
若い人は昔話や歴史の教科書で名前を聞いたことがあるかもしれません。

実は当館の収蔵品の中には、一休さんの書や肖像画があります。
昨年、その一休さんコレクションに新しく「一休宗純墨跡 七言絶句『峯松』」が加わりました。

一休宗純墨跡 七言絶句『峯松』
一休宗純墨跡 七言絶句「峯松」 一休宗純筆 室町時代・15世紀

5月から6月にかけて展示した新収品展でもご披露したこの書、実は7月13日(水)に一日だけ特別に飾られました。
それは、この作品が賛助会の寄付金によって購入された作品だからなのです。
そしてこの日、賛助会の感謝会が開催されました。

大事なご報告、というのは、私どもの博物館の活動が賛助会のみなさまによって支えられている、というご報告です。

平成13年に独立行政法人になった国立博物館ですが、多くのお客様にご来館くださり、入館料収入が増えても、
政府からの運営費は一定額減らされています。

そんな中、寄付金は、当館の事業を進めるに当たって大変貴重な存在なのです。
これまでも、自主企画展へのサポート、収蔵品修理へのサポート、そして収蔵品購入へのサポートなど、
当館の活動の中でも根幹的な部分へのご支援を賜っております。

感謝会当日には、特別会員の17法人、団体維持会員の30法人、個人会員約200名のうち、
183名もの賛助会員様にお集まりいただき、賛助会事業の報告、見どころ説明(一休宗純墨跡など)、
そして庭園の九条館、本館貴賓室へのご案内の後、ささやかな感謝の会を開催させていただきました。

九条館、貴賓室、感謝会の様子

東京国立博物館の使命は、日本の伝統と文化を未来へ、そして世界へ伝えることだと思っております。
賛助会のみなさまにおかれましては、その使命にご賛同してくださったことをここで改めて感謝申し上げると共に、
この使命にご賛同くださるみなさまの更なるご支援を心よりお待ちしております
 

カテゴリ:news

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posted by 樋口理央(総務課長) at 2011年07月22日 (金)