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140周年ありがとうブログ

梅雨の晴れ間にありがとう

総務課長の樋口と申します。

この時期、雨続きで気が滅入りますが、7月2日は天気予報に反して晴れ間がのぞきました。
この日の太陽は、わたくしどもトーハク職員にとってかけがえのない晴れ間となりました。
この日は、賛助会員の皆様への感謝会だったからです。

東京国立博物館賛助会顕彰版
東京国立博物館賛助会顕彰版

トーハクでは、国からの交付金以外に、たくさんの支援者から多くの寄附金を頂戴しています。
特に賛助会の皆様からのご浄財は2年連続で、予算不足だった文化財購入に充てさせていただきました。
毎年広がっているこの支援の輪は、今や博物館の活動にとって欠かすことのできない大きな財源となっているだけでなく、
我々にとって欠かすことのできない大きなエネルギーになっていると感じます。

感謝会当日は、総合文化展「日本美術の流れ」(本館2階)をトーハク研究員が解説するツアーや
庭園では応挙館開放が、 ほかにも事業報告会が行われ、そして感謝の集いが開催されました。
解説ツアーでは、今回賛助会の皆様のご浄財で購入させていただきました水墨画2点のほか、
縄文・弥生時代、茶の湯、屏風、江戸絵画などを解説し、感謝会のお客様も熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
感謝の集いでは、「総合文化展がこんなにおもしろいとはじめて知った」という方も。

茶の美の解説を熱心に聞くお客様
茶の美の解説を熱心に聞くお客様。

皆様、夜遅くまで本当にありがとうございました。
そして我々も、この支援の輪をもっともっと広げていくために、
がんばっていきたいと思います。

この日つかのまの晴れ間になり、天も味方してくれた気がします。
梅雨の晴れ間にありがとう!

東京国立博物館140周年「秋の特別公開」の広報で使用する予定のビジュアル
東京国立博物館140周年「秋の特別公開」の広報で使用する予定のビジュアル。
感謝会の当日は、ちょうどこんな青空でした。

カテゴリ:2012年7月

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posted by 樋口理央(総務課長) at 2012年07月14日 (土)

 

古代エジプトのミイラにありがとう


パシェリエンプタハのミイラ エジプト、テーベ出土 第22王朝・前945~前730年頃 エジプト考古庁寄贈
(2013年1月2日(水)~3月3日(日)東洋館にて展示予定)

25年前に勤め始めた頃、このミイラは東洋館の隅っこで、ひっそりと展示されていました。
棺の「蓋」はありませんでした。
その後、人形(ひとがた)の「蓋」が「発見」されたので、展示ケースも新調し、平成7年から本体と並べて展示しました。

それに先立ち、当館と文化財研究所のスタッフが科学的調査をしました。
この時撮られた赤外線写真を用いて、エジプト学者・鈴木まどか教授は棺前面の銘文を解読し、
このミイラは明治37年の寄贈時の調書通り、「アンクムウトの息子、パシェリエンプタハ」のものと確認、
年代は第22王朝時代(前946/5~前735年)と結論づけました。

平成21年から東洋館は閉館中ですが、中高生などから観覧希望が多いので、
平成22年の夏だけ平成館で公開しました。

来春、東洋館が再開館する際は、久々にお出ましです。
私の学芸員生活とともにあった作品の中で、このミイラは手もかかるが、なぜか人気抜群で、印象深いものでした。
今までありがとう、そしてこれからも人気者であり続けて下さい。


発見された蓋です。こうやって何度も向かい合いました。

カテゴリ:2012年7月

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posted by 後藤健(特任研究員) at 2012年07月11日 (水)

 

トーハクの言葉にありがとう

国際交流室のデービッドと申します。イギリスから参りました。
主に英訳業務に携わっています。

「私もトーハクで働いている」と考えるたびに、
「自分はとても幸運な人だよ」という思いが浮かびます。
ですので、同僚の皆様への感謝の気持ちを毎日感じております。

この仕事を通じて、トーハクの活動に対する言葉の重要性に気づいてきました。
展示館や出版物、このウェブサイトなど、どちらを見ても聞いても、様々な種類の言葉があります。

「これが見られますよ」「展示室はこちらへ」のような、案内する言葉。
ギャラリートークや展示解説など、作品に関する情報を伝える言葉。
アンケートや俳句などで意見や感想を表現する、お客様のお言葉。
会議室で行う相談、同僚同士のメールなど、舞台裏の言葉。

すべてがただの言葉ですが、
すべてがトーハクの活動を支援し、実現させる重要なものの一つではないかと思います。

 

湯島聖堂博覧会観覧券・広告
湯島聖堂博覧会観覧券・広告
140年前のトーハクの言葉。明治5年に湯島聖堂で行った博覧会の広告と観覧券です。
その博覧会がトーハクの始まりとなりました。

 


現在のトーハクの言葉。
本館前でトーハクくんと一緒に待っているユリノキちゃんの紹介パネルです。

 
トーハクの歴史の中で、このような「トーハクの言葉」を使ってきた方々に感謝いたします。
そして、その言葉に「ありがとう」と言いたいです。


これからも、たくさんの言葉に感謝していきたいと思います。

カテゴリ:2012年7月

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posted by デービッド ジェームズ ミラー(国際交流室) at 2012年07月08日 (日)

 

大切な出会いをくれた総合文化展にありがとう

こんにちは。学芸庶務を担当しております関口と申します。
ご来館下さるお客様、いつも支えてくださる先輩方に感謝の毎日です。

私が初めてトーハクに来館したのは、エジプト文明展(2000年)でした。
荘厳な雰囲気を今でもよく覚えています。

それから時は流れ、暫く足が遠のいていたころ、
恥ずかしながら学校の後輩から
「トーハクに行かないなんてもったいない!」
と叱られて来館しました。
折しも特別展「大琳派展」が開催されており、平成館特別展示室は華やかな賑わいを見せていました。

特別展示室を後にし、考古展示室の展示品を見ていると、ある物の前で思わず足が止まりました。
それは小さく余り目立たない円筒埴輪でしたが、題箋に私の生まれ育った町の名前が記してあったのです。

円筒埴輪
円筒埴輪 群馬県高崎市箕郷町八幡宮前出土 古墳時代・6世紀 群馬県寄贈
(2012年12月18日(火)~2013年6月16日(日)展示予定)


思いがけず同郷の仲間に出会った嬉しさ。
それまで遠い存在だったトーハクがぐっと身近になり、度々訪れるようになりました。

特別展に来館された際には、皆様もぜひ総合文化展にお立ち寄り頂き、文化財との出会いを見つけて下さいませ。
大切な出会いをくれた総合文化展に、そして同郷の埴輪に、ありがとう。

考古展示室入り口前で
平成館 考古展示室入り口前で。

カテゴリ:2012年7月

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posted by 関口陽子(登録室) at 2012年07月05日 (木)

 

仲間よ!ありがとう

皆さんこんにちは。
財務課で決算を担当している関谷と言います。

私がありがとう!と言いたいのは、
一緒に働いている仲間です。

私がトーハクに入社したのは国立博物館が独立行政法人化した2001年でした。
そこからの11年、展示、評価、財務と様々な業務に関わってきましたが、
どのような業務をしていても変わらないのは、
仕事は自分一人では回せない、ということです。

いつの頃だったか表慶館にてライトの調整をしているの図
いつの頃だったか表慶館にてライトの調整をしているの図

例えば、今担当している決算業務ですが、
これは1年間のお金の流れを最終的に確定させ、公表するというものです。
お金の流れは、何かを買う場合でも、
まず現場担当者が発注して、会計担当者が契約し、経理担当者が支払う、
という一連の流れをとります。
その中の一つでも間違いがあっては決算は合いません。

つまり、私の業務は、他の職員の日々の業務の積み重ねの上に成り立っているのです。
本当にありがたいことだと思っています。

140周年を迎える今年には信頼できる仲間と地元で集まる会も発足しました。
今後も感謝の気持ちを忘れずに、トーハクの仲間たちと精進していけたらと考えています。

地元の交流会にて。毎回地図上で次回の会場を決定します
地元の交流会にて。毎回地図上で次回の会場を決定します

カテゴリ:2012年7月

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posted by 関谷泰弘(財務課) at 2012年07月02日 (月)