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140周年ありがとうブログ

トーハクを支えてきた全ての方々に、ありがとう

初めまして、総務企画課の橋本と申します。
トーハクで働き始めて5年目になりますが、学生時代は年に数回の上京時に来館できるのを楽しみにしていたトーハクで自分が働いているというのは、今でも不思議な気がします。


デスクにて

その頃からの一番のお気に入りは「金魚づくし」です。自分たちを狙う猫の姿に、身構えたり腰を抜かしてひっくり返ったり、とてもユーモラスで愛らしい金魚たちです。
他にも「染付双兎図大皿」や「緑釉犬」はとぼけた顔が可愛らしいですし、「ハート型土偶」はどうしてこの姿になったのか、首をひねってしまいます。
トーハクにお越しになった時には、思わずくすっと笑ってしまう、そんな出会いを探してみるのもお勧めです。

作品図版
 (左)  歌川国芳筆 江戸時代・19世紀 (展示予定は未定)
 (中) 染付双兎図大皿 伊万里 江戸時代・19世紀  (展示予定は未定)
 (右) 緑釉犬 中国 後漢時代・2~3世紀 武吉道一氏寄贈 
(展示予定は未定)

働く中で強く感じるのは、そんなお客様と文化財の出会いの陰には、本当に沢山の人の仕事があるということです。
どうすればもっとトーハクを楽しんでいただけるか、文化財の魅力を伝えられるのか、展示作業や館内の環境維持、イベントの開催や広報活動、文化財を守り伝えていくための修復作業や記録、研究、それをサポートする事務作業……とても全てをお伝えしきれません。
特に昨年の震災以降、文化財レスキューのために被災地に行かれた研究員のお話を伺い、140年もの間、トーハクを支え続けてきた人たちの凄さ、ありがたさを改めて感じました。今までトーハクを支えてきた全ての方々に、ありがとうと伝えたいです。

カテゴリ:2012年4月

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posted by 橋本早帆(本部事務局総務企画課) at 2012年04月01日 (日)

 

情報基盤を支えてくれている免震台にありがとう

トーハクの情報システムの管理に携わって十数年になる山崎と申します。

情報システム室にて撮影

大地震から1年がたちました。
3月になり、当時のことを思い出しているところです。
私は、あの時、サーバ室で点検作業の最中でした。
サーバ室には、高さ2メートル、幅4メートルほどのサーバラックが複数ありますが、
振動により、私の数十センチ程のところをユラユラとかなりの振幅で揺れること数分間は今までに経験したことのないものでした。

情報システム室のサーバラック

揺れがおさまり全てのサーバの正常動作を確認して、ホッとしたことを覚えています。


地震に備えて、数年前にサーバラックに免震台を設置していたことが幸いしたのだと思っています。

サーバラックの免震台

ラックの倒壊により、サーバのクラッシュで失われたかもしれない情報や復旧にかかる時間と労力のことを考えると今でもゾッとします。


いまただ、「トーハクの情報基盤を支えてくれている免震台よありがとう」という思いでいっぱいです。
 

カテゴリ:2012年3月

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posted by 山崎陽一(博物館情報課) at 2012年03月28日 (水)

 

支えてくれる職員の皆様にありがとう

トーハク140周年ありがとうブログをご覧の皆様、こんにちは。
経理課契約担当の岡﨑と申します。
私は主に物品の購入や契約手続を担当しており、トーハクを事務の面からサポートしています。


所属している経理課にて撮影。背景に見えるのは本館と表慶館。


さて、私がトーハクに採用されてから早2年が経ちました。
まだまだ至らない点も多く、上司や先輩の方々の仕事を見ながら日々勉強させていただいております。
現在の部署に異動してまだ間もないこともあり、今までで最も印象深かった仕事は、以前所属していた列品管理課での業務です。
2010年に中国の上海博物館で行われた「千年丹青―日本・中国珍蔵唐宋元絵画精品展―」(2010年9月29日(水)~11月23日(火))の出品作品の輸出手続です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、国宝や重要文化財等の貴重な美術品を国外へ送り出す際には、国への許可申請が必要となります。
この申請書類を揃えるのが大変で、試行錯誤の毎日だったことを覚えています。

うまくいかず困っていたとき、私を励まし助けてくださった方々に、感謝の気持ちを伝えたいです。
一職員として支えてくれる全てのトーハク職員の皆様に、ありがとう。


経理課の作業風景

カテゴリ:2012年3月

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posted by 岡﨑卓巳(経理課) at 2012年03月25日 (日)

 

台東区にあってくれてありがとう

総務課渉外開発担当で主に地域との連携のお仕事をさせていただいております。

実は私は台東区からの派遣職員で、つい2年前までは区役所で税務課に所属しており、
トーハク初出勤の前日まで給与支払報告書や確定申告書の山に囲まれておりました。
そんな現実味あふれる職場から博物館の総本山とでもいうべきトーハクに足を踏み入れたときには軽いカルチャーショックを受けたものです。
 
 入場の行列にもびっくりしました
入場の行列にもびっくりしました

さて台東区の一職員である自分から見て、台東区というのは非常に多面性のある区だと思っています。ひとつは浅草やアメ横に代表される下町文化が色濃くの残る区、もうひとつは上野の山に代表される近代的な文化施設が多く集まる区。

どちらも台東区の大事な顔です。

なかでもトーハクは上野公園から見た本館の荘厳さ、有する文化財の素晴らしさ、四季折々の自然を感じられるお庭など、まさに上野の山を代表する魅力にあふれています。

トーハクの春と秋
トーハクの春と秋

台東区の多面的な魅力をささえてくれている上野の山の文化施設、上野の山の文化施設を牽引する存在の東京国立博物館。

そんなトーハクに、台東区の一職員として
「台東区にあってくれてありがとう、これからもよろしく!」


トーハクからもスカイツリーが見られます。

カテゴリ:2012年3月

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posted by 千葉由築(総務課) at 2012年03月22日 (木)

 

鯨津朝子さんとみなさんにありがとう

国際交流室研究員の遠藤楽子です。
おもに英語と外国にまつわるさまざまな業務に携わり、また、博物館や、日本の絵画史の研究をしています。

本館前のヨシノシダレ。桜シーズンの最後に満開を迎えます

トーハクでは、研究課題に応じて科学研究費補助金による助成を受けています。
日本の美術を理解するための効果的な方法を考えるという難しくもエキサイティングな研究課題のもと、
4年間にわたり、国内外の博物館で行なわれている教育・普及プログラムの調査も実施しました。

ニューヨーク・メトロポリタン美術館にて

2009年秋には、「応挙館で美術体験」という実験的プロジェクトを行ない、この研究のために、鯨津朝子(ときつあさこ)さんという現在活躍中の作家の方に円山応挙の複製画の隣に作品をつくっていただきました。
 
(左)設計図を前に、制作中の鯨津さん (右)鯨津さんの線のドローイングによるインスタレーション(撮影:早川宏一)
 
作品の展示、複製の活用、研究員の解説、などなど、いまのトーハクができることを駆使しながら、一般の方に調査に協力していただきました。
先人がこの世に生み出してから何百年もの時を経た作品でも、その世界を体で感じてみたい、博物館でも、体感と理解をつなげていきたい、という目標に少し近づけたような、有難い経験になりました。
そのプロジェクトの報告書が、「『応挙館で美術体験』の記録」というタイトルで当館より発行されています。興味のある方はぜひ、ご一読ください。

鯨津さんと、ご協力いただいたみなさん、プロジェクトメンバー、科学研究費にありがとう!

カテゴリ:2012年3月

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posted by 遠藤楽子(国際交流室) at 2012年03月19日 (月)