トーハクくん、特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」特設ショップに行く!
ほほーい!ぼく、トーハクくん。
今日は特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」のグッズをチェックしにきたほ。
どんなものがあるのか楽しみだほー。
まずは特別展に来たらこれを買わなければ。
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」公式図録 2,800円(税込)
ふむふむ、今回もとっても充実の内容だほ!めったに見られない秘仏がたくさん展示されているこの展覧会、これを買えばずっと見られるほ!
天平の秘仏、国宝 千手観音菩薩坐像(葛井寺蔵)も新撮画像でしっかり紹介
図録を買うとそれを入れるトートバックも買いたくなるほ!お、なんだかおしゃれな絵が描いてあるほ!
日本仏教の要、最澄と空海の人間ドラマを描いた漫画『阿・吽』の作家、おかざき真里さんが、本展覧会のためだけに描きおろしたスペシャルトートバック 4,800円(税込)
そして『阿・吽』1~7巻セットも販売中 4,900円(税込)
本展では仁和寺の宗祖、空海直筆の書、国宝「三十帖冊子」(仁和寺蔵)も展示。『阿・吽』では7巻でそのエピソードが描かれています。
食べ物も充実しているほ。これは目にいいと評判のブルーベリーの飴だほ!ぼくは黒目がとっても大きいので目はよく見えるけど、最近はみんなスマホ使用で目が疲れやすいからおすすめだほ。
秘仏 重要文化財 千手観音菩薩坐像(徳島・雲辺寺)の像内には眼の絵とともに「目アヘ(キ)ラカニナシタマエ」と記され、眼病平癒の願いが込められていた
こちらはそれに基づいてつくられた商品 ブルーベリー飴 540円(税込)
こちらはお菓子。はにわクッキーもいいけど、たまにはこういうおしゃれなものも食べてみたいほ…。
「noake tokyo」の人気商品「ポルトボヌール(幸福のお守りサブレ)」の桜型サブレを、いちごを御室桜に、うぐいす味を御衣黄に見立てた限定商品! 648円(税込)
三筆の一人、空海さんのグッズも充実しているほ!書道好きのユリノキちゃんに買ってあげたいものがいっぱいだほ!
ぎんざ空也・五代目山口彦之氏監修、空海直筆の国宝「三十帖冊子」からの「空」と「海」の文字が入った最中 2個入り 648円(税込)
こちらも「三十帖冊子」の中から空海の字を新撮した字のお手本張 空海の四十八文字御手本カードセット 4,536円(税込)
定番のマスキングテープ 350円(税込)
それから前回の運慶展でも大好評だった「フェリシモおてらぶ」さんとのコラボレーション商品もあるほ!
千手アームクッション 左手、右手ともに1,069円(税込)
大好評につき売切れ間近です!
千手観音の脇手をイメージしているそうだほ。触るとふわふわもちもちでとっても気持ちいいほ…。
パソコン作業に疲れたとき、ちょっとした休憩のとき、千手クッションで一息ついて、リラックス
最後にこちらも大充実のお酒コーナーだほ!京都、兵庫に福井などなど、選りすぐりの名酒が集まっているほ!
本展にご出陳いただいている御室派寺院の地元から名酒が勢ぞろい
空海さんの字入りのぐい飲みでぐいっと行きたいほ!大人になったら…。
空海の字が入ったぐい飲みとともにずらりと並んだ日本酒
ぐい飲みは350円(税込)
まだまだ紹介しきれなかったグッズもたくさんあったほ!みんなも特別展を見た後はぜひグッズショップへ行ってほしいほ!きっとお気に入りの品が見つかるほ!
さて、最後に重大発表だほ!
なんとなんと!金曜・土曜に加えて3月4日(日)・6日(火)・7日(水)の3日間は17時閉館のところ21時まで開館時間を延長するほ!
お仕事、学校終わりのみんなにもどんどん来てほしいほ!
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」は3月11日(日)まで、お見逃しなくだほー!
カテゴリ:news、2017年度の特別展
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posted by トーハクくん at 2018年02月26日 (月)
日本、中国、韓国の国立博物館では、2006年の国立博物館長会議で決議された活動の一つとして、それぞれの国の文化財を持ち寄った展覧会を2年ごとの持ち回りで開催しています。
2014年の東京国立博物館「東アジアの華 陶磁名品展」、2016年の中国国家博物館「東方画芸15―19世紀中韓日絵画」に続く、第3回目の国際共同企画展が先月末から始まった韓国国立中央博物館開催の「東アジアの虎美術―韓国・日本・中国―」(~ 2018年3月18日<日>)です。
展覧会ポスター
この展覧会は、2018平昌冬季オリンピックを記念したホスト国の韓国が企画したもので、平昌冬季オリンピックのマスコット「スホラン」が白虎のキャラクターであることにちなんで、東アジアにおける虎美術の伝統と変容をテーマに企画されました。
日本からは岸駒の「虎に波図屏風」をはじめ30件が出陳され、3ヶ国あわせて105件の作品からなる大規模なものです。
東京国立博物館からはクーリエとして2人の研究員が現地入りをし、東京が記録的な大雪に見舞われた1月22日に、それを大きく下回る最低気温-19℃のソウルで展示作業を行いました。
平昌冬季オリンピックの期間とも重なる1月26日から3月18日まで国立中央博物館特別展示室で開催されている本展、韓国に行かれた際にはぜひご覧いただければと思います。
カテゴリ:news
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posted by 末兼俊彦(平常展調整室) at 2018年02月17日 (土)
特別展「仁和寺と御室派のみほとけー天平と真言密教の名宝」(1月16日(火)~3月11日(日)、平成館)は、2月16日(金)、10万人目のお客様をお迎えしました。
ご来場いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
10万人目のお客様は、高崎市からお越しの佐藤明生さん。
本日は、奥さんの亜紀子さんと息子さんの徳くんと一緒に、ご来館されました。
明生さんには、当館館長 銭谷眞美より、記念品として特別展図録と展覧会グッズの「千手観音菩薩坐像 御尊影」を贈呈しました。
贈呈式には当館広報大使トーハクくんも登場!息子さんの徳くんも大喜びでした。
左から当館館長 銭谷眞美、亜紀子さん、息子さんの徳くん、佐藤明生さん、当館広報大使 トーハクくん
明生さんによると、息子さんの徳くんは本展チラシの千手観音菩薩坐像(葛井寺蔵)を毎日のように見ていたとのこと。徳くんに本物を見せられることが楽しみ、とお話しくださいました。
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」も、残すところ3週間あまり、3月11日(日)までです。
後期(2月14日~)からは2体の秘仏も登場し、さらに充実した展示内容に。
国宝「薬師如来坐像」 円勢・長円作 平安時代・康和5年(1103) (京都・仁和寺蔵)
国宝のなかで最小の仏像。像高はわずか11.8センチ!目を凝らしてご覧ください。
国宝「千手観音菩薩坐像」 奈良時代・8世紀 (大阪・葛井寺蔵)
千本以上の手を備えた現存最古の千手観音像。天平彫刻の傑作をぜひ360度からご覧ください。
まだご覧になっていない方はもちろん、前期(~2月12日)にもう見たという方も、ぜひ会場へ足をお運びください!
カテゴリ:news、2017年度の特別展
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posted by 武田卓(広報室) at 2018年02月16日 (金)
こんにちは。研究員の横山です。
暦の上ではもう春のようですが、まだまだ寒い2月。新たな陶磁器の特集展示が本館で始まりました。
この特集「江戸後期の京焼陶工―奥田頴川と門下生を中心に」(本館特別2室、2018年4月22日(日)まで )では、江戸時代後期(18~19世紀)の京焼陶工をご紹介しています。
京焼とは、広く「京都で焼かれた陶磁器」を意味します。
その内容は、仁清・乾山に代表される華やかな色絵陶器、中国や朝鮮半島の陶磁器から影響を受けた写し、茶湯道具にまつわるものなど、実に多様です。
都という立地により、様々なものの行き来や文化交流が盛んであった京都。そこで作られる陶磁器もまた、そうした影響を大きく受けて発展してきました。
今回の展示では、京焼のなかでも奥田頴川(おくだえいせん、1753-1811)という、京都で初めて磁器を作ることに成功した陶工を出発点とし、彼の門下の陶工たち(青木木米<あおきもくべい>、欽古堂亀祐<きんこどうきすけ>、仁阿弥道八<にんなみどうはち>)に着目しました。
彼らは京都で活躍するだけでなく、当時各地方の藩で盛んに取り組まれていた陶磁器づくりに呼ばれ、藩主主導の御庭焼などの開窯や発展に貢献しています。
重要美術品 色絵飛鳳文隅切膳 奥田頴川作 江戸時代・18~19世紀 大河内正敏氏寄贈
頴川の作品については昨年、建仁寺蔵の「三彩兕觥形香」が新たに重要文化財に指定され話題になりました。
京焼の特徴の一つとして、江戸時代前期の仁清、乾山の頃から見られる陶工(工房)の「名前」が明らかになってくることが挙げられます。
後期の京焼作品もまた、そうした「誰が」携わったかを知りつつ、各作品から個性が感じられるところが見どころの一つといえます。
煎茶具一式 青木木米他作 江戸時代・19世紀
自らを「識字陶工」とし、文人でもあった木米。この時代の煎茶の流行にも敏感であったことでしょう。
今回は久しぶりに一式を並べました。
こうした後期京焼陶工たちのかかわりのあった地方諸窯として、今回は三田(兵庫県)、瑞芝(和歌山県)、春日山(石川県)、偕楽園(和歌山県)、讃窯(香川県)を展示の後半でご紹介しています。
三田、瑞芝の青磁、春日山の赤絵、偕楽園の交趾など、代表的な特徴もありつつ、どの諸窯にもそれ以外の作風のものにも取り組んでいて、多種多様な作風を一言で表わすのはなかなか大変です。
この時代、いかに各藩が陶磁器づくりに力をいれていたかということがうかがえます。
讃窯の作品群。
開窯にかかわった仁阿弥道八の得意とする作風がよくあらわれています。
讃窯資料のうち、木印。
この大きな「讃窯」印(拡大写真)が捺された作品が、実はすぐ近くにあります。
簡単に見つかりますよ!
この時代に作られたものについては、「バラエティ豊か」という一方で「混沌」としたところもあり、陶工たちのかかわり方や各諸窯の詳細は、博物館館蔵の伝世品からだけではまだまだうかがい知れないことも多い、というのも事実です。
ともあれ、陶磁器の常設展ではなかなかお見せできない作品ばかりですので、ぜひこの機会にお楽しみいただき、何か新たな「発見」があれば幸いです。
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posted by 横山梓(保存修復室) at 2018年02月15日 (木)
葛井寺は近鉄の藤井寺駅から徒歩で数分のところにあります。商店街に接していて、抜け道になっているようですが、足早に歩く人も本堂の前では立ち止まって合掌します。
本堂に置かれた大きな厨子は、毎月18日に扉が開かれ、多くの参拝者でにぎわいます。中には秘仏の千手観音菩薩坐像が安置されます。天平彫刻を代表する名品です。
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」には、その千手観音像が出品されます。関東にお出ましになるのは江戸時代初期に品川に出開帳して以来のことです。
等身よりも大きい体に、1041本の腕を持つ姿には迫力があります。千手観音であっても、実際に千本の腕を作った像はごく稀です。
国宝 千手観音菩薩坐像 奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵 (撮影:藤瀬雄輔)
均整の取れた美しい姿!
1041本の腕のうち40本は大きな手で、さまざまなものを持ちます。それらは後世につくり替えられたものですが、それぞれ意味があります。例えば髑髏は、あらゆる神々を使役できます。
大手で持った髑髏
さて、像は月に一度、拝することができますが、厨子に納められているので横や後ろ姿を拝することはできません。そこで今回の展覧会では360度ご覧いただけるようにしました。柔らかな背中や、頭上背面の大きく口を開けて笑う大笑面は、この機会を逃せば見ることはできないでしょう。
頭上背面、口を大きく開けて大きく笑う大笑面(撮影:藤瀬雄輔)
ぜひ後ろからもじっくりご覧ください
展覧会に合わせて、CTの調査も実施しました。像内に小さな塔が納入されていることが知られていましたが、今回その姿を鮮明にとらえることができました。データの分析には時間がかかりますが、新たな発見があるはずです。
合掌する手のCT(撮影:荒木臣紀、宮田将寛)
掌は木で、指は銅芯でつくって、その上に木屎漆で塑形
お像全体のCT(撮影:荒木臣紀、宮田将寛)
像内に小さな塔が見えます
天平彫刻の名品を360度からご覧いただける大変貴重な機会です。皆様どうぞお見逃しなく。
カテゴリ:研究員のイチオシ、彫刻、2017年度の特別展
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posted by 丸山士郎 at 2018年02月14日 (水)