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特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」、特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」開幕!

10月2日(火)、2つの待望の特別展が開幕しました!




まずは、平成館のエスカレーターを上って左側、特別第1・2室の特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」についてご紹介します。

この展覧会は、2部で構成されています。
フィラデルフィア美術館が企画・監修した第1部「デュシャン 人と作品」(The Essential Duchamp)展。「現代美術の父」と称されるマルセル・デュシャン(1887-1968)の作品、関連文献資料、写真などによって、デュシャンの人生と芸術活動を時系列でたどります。


第1部 マルセル・デュシャン没後50年記念「デュシャン 人と作品」の展示室。
手前:《自転車の車輪》 マルセル・デュシャン 1964年 (レプリカ/オリジナル1913年)
右奥:《芸術家の父親の肖像》 マルセル・デュシャン 1910年

いずれもフィラデルフィア美術館蔵


《泉》の印象が先行しがちなデュシャンですが、最初は「画家」として活動していました。印象主義からフォヴィスムにいたるまで、さまざまな前衛的な様式に実験的に取り組んだ作品群が、まとまって展示されています。


左:《叢》 マルセル・デュシャン 1910-11年
右奥:《階段を降りる裸体 No. 2》 マルセル・デュシャン 1912年

いずれもフィラデルフィア美術館蔵


その後、通常の「絵画」制作を止めたデュシャンは、伝統的に理解されていた絵画の枠を押し広げ、そこから飛び出しました。いわゆる「レディメイド」と呼ばれる一連の作品の制作が、この時期にはじまります。


手前:《瓶乾燥器》 マルセル・デュシャン 1961年(レプリカ/オリジナル1914年)
右奥:《泉》 マルセル・デュシャン 1950年(レプリカ/オリジナル1917年)

いずれもフィラデルフィア美術館蔵


この後のデュシャンの展開は、ぜひ実際に会場でお確かめください!

そして、第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」では、トーハクが誇る日本美術コレクションを、デュシャンにちなんだ5つのテーマで展示しています。デュシャンの作品や関連資料を見てきて、鍛えられてきた脳で日本美術を見てみると、いつもと違う面白さが立ち顕れてくるようです。


第2部の展示風景


日本美術を、いつもと少し違う視点で見てみること。それをエンジョイすることができたなら、それはデュシャンのおかげかもしれません。


続いて、平成館のエスカレーターを上って右側、特別第3・4室の、特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」をご紹介します。

大報恩寺というお寺を皆様ご存知でしょうか。京都では千本釈迦堂の名で親しまれる、2020年に開創800年を迎える古刹です。
12月の「大根だき」や2月の「おかめ福節分」などの年中行事も風物詩として親しまれています。
また、大報恩寺には慶派スーパースターの名品が伝わっており、
昨年は60万人の皆さまにお越しいただいた「運慶」展では運慶とその父・康慶、実子・湛慶、康弁ら親子3代の作品が揃いましたが、本展でも快慶、定慶、行快らの傑作がずらりと集まります。

ずらりその1
秘仏本尊「釈迦如来坐像」寺外初公開!


重要文化財 釈迦如来坐像 行快作 鎌倉時代・13世紀 大報恩寺蔵


きりりとした切れ長の目が印象的で、実にイケメンです。
快慶の弟子である行快によるこの作品は大報恩寺でも年に数回しか公開されない秘仏で、
今回トーハクでの展示が寺外初公開となりました。
普段は大報恩寺の本堂内陣須弥壇上の厨子内に安置されていますので間近にご覧になれる機会は多くありません。
360度じっくりとぜひご覧ください。

ずらりその2
十大弟子立像、10体揃っての寺外での公開は初!


重要文化財 十大弟子立像 快慶作 鎌倉時代・13世紀 大報恩寺蔵


釈迦の弟子のうち10人のなかでもとりわえて優れた人物を10人とりあげて、十大弟子と呼びます。
写真には4体しか映っていませんが、十大弟子立像が10体揃って同じ空間に展示されています。
それぞれのお像を360度じっくりと観覧できるように十分なスペースを確保しています。
それぞれが実に個性的な顔立ちをしているので、
ぜひ特徴を見比べながらご覧ください。

ずらりその3
重要文化財に指定された唯一の六観音!


重要文化財 六観音菩薩像 肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224)大報恩寺蔵


6体とも保存状態がよく、しかも台座と光背までが完存する例はほかにはありません。
リアルな人体表現も素晴らしいですが、細部にも目を凝らしてください。
中でも抜群の出来映えを示す、准胝観音の髪の表現や空気をはらむような衣の表現などは圧巻です。
とても貴重なこの作品も360度じっくりとご覧いただけます。
また、会期の後半(10月30日(火)~)からは光背を取り外して展示しますので、
ぜひ光背つきのお姿と光背なしのお姿とそれぞれご覧ください。


おまけ




漫画「聖☆おにいさん」とのコラボTシャツを、会場特設グッズショップ限定で販売しています。
快慶、定慶を2人で着れば、聖☆おにいさんのブッダとイエスになれるかも!?

両特別展ともに会期は12月9日(日)までです。ぜひお見逃しなく!

カテゴリ:「マルセル・デュシャンと日本美術」「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

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posted by 小島佳、柳澤想(広報室) at 2018年10月03日 (水)

 

 

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