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140周年ありがとうブログ

「プロ」の方々にありがとう

こんにちは。
私は総合文化展に関する調整業務などを行っている研究職員です。
当館は毎日、実に様々な人々が往来しています。
そんな多くの人々に囲まれた環境のせいか、たくさんの「プロ」の方々に出会います。
私はそんな人々にありがとうと言いたいです。

プロの方々は人や文化財に対する姿勢が共通しています。
こんなことがありました。
当館では刀剣の部分的な研磨のため、研師の方に修理をお願いしています。
あるとき作業風景を見学したことがあったのですが、実に初歩的で愚かな質問をしたことがありました。
にもかかわらず、その方は詳しく説明をして下さり、その神経を使う仕事を始終見せていただきました。
丁寧に仕上げられた刀剣をみて、とても感銘を受けたことがあります。


刀剣研磨室

またこんなこともありました。
特別展では外部デザイナーの方にお願いをして一緒に仕事をすることがあります。
あるとき展示手法について検討していたのですが、なぜ自分よりずっと年下の人間の意見に耳を傾けるのかをうかがったことがありました。
すると「ビジネス的にそうした関係ですから当然のことです。そもそも私の仕事は文化財の美しさを研究する人々から取材し、その美しさをみせることです」とおっしゃいました。

特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」刀剣のコーナー
特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」刀剣のコーナー

お二方の仕事はまったく異なりますが、人間や文化財に対してとても誠実だと思います。
もちろん館の職員にもこうした人々はたくさんいます。
そして、140年の間にもそうした方々が博物館にいたのでしょう。

私はまだまだ程遠いですが、ありがとうとお礼を言って、
これからの目標にしたいと思っています。

カテゴリ:2012年8月

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posted by 酒井元樹(平常展調整室) at 2012年08月31日 (金)

 

収蔵品を守り続けていただき、ありがとう

トーハクのミュージアムシアターでは、9月30日まで「江戸城―本丸御殿と天守―」を上映しています。
この作品に使われた江戸城の障壁画の下絵は資料館に保管されています。

資料館が開館した昭和59年(1984)に採用された上席研究員の池田宏です。
最初の仕事は、本館から資料館へ移された拓本や模写図、この下絵などの歴史資料の整理でした。
後に江戸城の障壁画の下絵の調査を絵画史、建築史、歴史の先生方にお願いし、私も参加させていただきました。

江戸城障壁画 西の丸 表 大広間上段の間 伺下絵 狩野晴川院養信筆 江戸時代・天保10年(1839)
江戸城本丸等障壁画下絵 大広間上段(部分) 狩野晴川院筆 江戸時代・19世紀
(展示の予定はありません)


別に保管されていた絵師の日記が、この下絵の筆者のものであるとわかった時の感激は今も忘れられません。
この時の成果は、最初にご紹介したミュージアムシアターのVR作品にも反映されています。

創立以来、収蔵品を関東大震災や戦争中も守り続けてこられた博物館の先輩方、調査をしていただいた先生方、調査当時の同僚に感謝いたします。
ありがとうございました。

カテゴリ:2012年8月

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posted by 池田宏(上席研究員) at 2012年08月27日 (月)

 

正門にありがとう

はじめまして、岡田と申します。
私は、トーハクでお客様サービス係として、お客様をお迎えする仕事をさせていただいております。
その中で現在は、特別展の現場担当として業務をしています。
私のありがとうは、「正門にありがとう」です。

はじめてトーハクで仕事をしたのが、2005年に開催された「北斎展」で、正門でお客様にチケット購入のご案内やチケットの種類などを確認するのが仕事でした。
連日、たいへん多くのお客様が来館された特別展で、上野公園から続々とトーハクに流れてくる正門からの光景が印象に残っています。
当時は、様々なお客様に対してスムーズにご案内ができず、苦い経験もありますが、先輩方に色々と教えていただき、今では笑顔でお客様をお迎えできるようになりました。


正門と私

正門から見る景色は、トーハクの顔だと思います。
全国からまたいろんな国の方が訪れ、建物など写真撮影をしていきます。
まだトーハクに来たことがないという方は、ぜひ今年140周年を迎えたトーハクに足を運んでください。


正門から見た本館と私

そんな様々なお客様をお迎えしている正門にありがとう、またトーハクを支えている職員の皆様、スタッフの皆様にありがとうと言いたいです。
そしてなによりもトーハクにいらっしゃるお客様にありがとうと感謝の気持ちでいっぱいです。

カテゴリ:2012年8月

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posted by 岡田武志(お客様サービス係) at 2012年08月23日 (木)

 

ミュージアムショップのグッズたちにありがとう

みなさまこんにちは。
私は一般財団法人東京国立博物館協力会で事務局長をしております、佐藤です。
協力会はミュージアムショップ運営を事業の中心としています。

わがミュージアムショップには驚くなかれ約1700種類ものグッズがあります。
開店して22年、こつこつと少しずつ増やしてまいりました。
そんな商品たちも我々だけで増やしてきたわけではありません。
作り手のみなさまがいて下さってこその結果です。

取引先の制作会社は約70社。どの製作会社にも商品化にあたっては様々なハードルを乗り越えていただいております。
美術鑑賞をされたお客様に買っていただく商品ですから、何をおいても作品のイメージを壊すことなく商品化することが第一です。
博物館企画部、研究部の方々の指導を仰ぎながら、何がお客様に喜ばれるのか、ああでもないこうでもないと製作会社の方々と奮闘する毎日です。
それでも何度も手直しをしてきて下さる会社には、頭が下がる思いです。
我々からの難題を見事に商品化して下さる会社すべての皆様にありがとう。
ご指導くださる博物館のみなさまにありがとう。
試行錯誤の中から生まれてきてくれたグッズたちにありがとう。

さて、ではそんなミュージアムショップの売れ筋商品をお知らせしてしまいましょう。
今年1月からの売上ベスト5!

1位 絵はがき
2位 クリアファイル
3位 手拭
4位 八橋蒔絵螺鈿硯箱缶入りクッキー
5位 考古学フィギュア(ガチャガチャで販売)


売り上げ1位の絵はがきです。こんなにたくさんの絵柄を用意しています。


いかがですか?
ご来館の折にはぜひミュージアムショップにもお立ち寄りいただき、お気に入りのグッズを見つけて下さい。

ご来店お待ちしております!


 

カテゴリ:2012年8月

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posted by 佐藤義男(協力会事務局長) at 2012年08月19日 (日)

 

トーハクを通じて出会う、すべての人にありがとう

はじめまして。広報室に勤務しております、川端と申します。
トーハクで働き始めて、もうすぐ2年が経とうとしています。
学生時代、トーハクを訪れるたびに日本美術の美しさに感動していた私でしたが、
そこが職場になろうとは、信じられない気持ちでいっぱいです。

私の仕事のひとつに、他館から届くポスターやチラシの掲示があります。
掲示場所で作業をしていると、いろんなお客様との出会いがあります。
「浮世絵が好きで、毎週火曜日にきているんだ」という方や、
「展示を見て、最後にチラシをもらうのが楽しみでね」と、会うたびに嬉しそうに声をかけてきてくださる方。
言葉はないけれど、目が合うと微笑んでくださる方。
おひとりおひとりのお顔が浮かびます。

トーハクを訪れる全てのお客様が、楽しい時間を過ごせますように、
より一層日々の業務に努めていきたいと、改めて思っております。

そして、この場をお借りして、職場の皆さまにも、ありがとうと感謝を申し上げます。

トーハクを通じて出会う、すべての人にありがとう。


お気に入りの庭園で、トーハクくんとユリノキちゃんと共に。
10月27日(土)からの庭園開放に先駆けて、
9月15日(土)~9月30日(日)まで臨時で庭園開放をいたします。
秋の特別公開とあわせて、ぜひお楽しみください。

カテゴリ:2012年8月

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posted by 川端しのぶ(広報室) at 2012年08月15日 (水)