11月29日(土)・30日(日)は「東博ボランティアデー2025」でした。2日間ともに晴天に恵まれ、多くの方にお越しいただきました。
今年のボランティアデーでは、ガイドツアーやスライドトークに加え、特別企画として本館19室での「ハンズオンツールまるごと体験会」と平成館大講堂でのトークイベントを実施しました。当日の様子を少しご紹介します。
現在、東京国立博物館(トーハク)には、15のボランティアの自主企画活動グループがあり、この2日間でガイドツアーやスライドトーク、ワークショップを実施しました。
普段はバラバラの日程で実施していますが、ボランティアデーではガイドツアーやスライドトークが2日間に凝縮して実施されることもあり、複数の自主企画イベントに参加されるお客様もいらっしゃいました。
アートスタジオ「大人の勾玉づくり」の様子
浮世絵ガイドスライドトークの様子
東洋館ツアーの様子
法隆寺宝物館ガイドの様子
たてもの散歩ツアーの様子
庭園茶室ツアーの様子子ども向けプログラムとして「ユリノキからたんけん!」と「こどもたてものさんぽツアー」も実施。「ユリノキからたんけん!」では子どもも大人も楽しそうに歌に合わせて手遊びをしていました!また、移動中には落ち葉を踏んでザクザクと音を出して楽しくたんけんしました。
「こどもたてものさんぽツアー」では、まさかの子どもの参加者0人での実施となりましたが、大人の参加者が、建物に関するトークやクイズを楽しんでいるようでした。
子ども向けプログラム「ユリノキからたんけん!」の手遊びの様子
子ども向けプログラム「ユリノキからたんけん!」の移動中の様子
子ども向けプログラム「こどもたてものさんぽツアー」の様子『11月29日、30日 ハンズオンツールまるごと体験会』
本館19室では2025年2月より、ハンズオン体験コーナーを開設し、ボランティアが活動している時間帯に、ハンズオンツールを体験していただけます。
ボランティアデーでは今年出した4つのハンズオンツールを本館19室に準備し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。
よろいの体験では、籠手を腕に着けた姿を鏡で見て、「すごい!」と写真を撮っている方が多くみられました。
漆の触察ボードは、塗りの工程ごとに塗り分けられた手板を触ることができるツールです。工程の多さに驚く方や、ボランティアからの説明を熱心に聞かれる方が印象的でした。
土偶レプリカ体験では、実際には見ることができない遮光器土偶の内側を見て触れるレプリカが登場。土偶の内側に残る縄文時代の人の指の痕に感動する方もいらっしゃいました。
能面は手にとる際にこめかみの穴付近しか持てないため、「意外と扱うのが難しい‼」という反応があったほか、能面を顔に当ててみたときの視界の狭さに驚かれる方もいました。
ハンズオンツールのご案内の様子
よろいの籠手のご案内の様子
漆の触察ボードのご案内の様子
漆の触察ボードと触知図のご案内の様子
『11月29日 ボランティア発!トーハクの魅力発信イベント~あなたの知らないトーハクに出会えるかも?!~』
このイベントは、トーハクボランティアがトーハクの魅力やおすすめを、いつもの活動とは違った形でお客様に伝えたいという熱意のもと、ボランティア主体で企画運営したトークイベントです。
事前アンケートで寄せられたエピソードや質問などをもとに、2部構成で、ボランティアや職員がそれぞれの立場から魅力をお伝えしました。
第1部ではトーハクボランティアの活動内容とやりがい、トーハクのおすすめの場所・展示作品について、現役ボランティア数名が語りました。
第2部では当館の研究員・職員が登壇し、アンケートで特に多かった質問を中心に、トーハクで働いているからこそ知っている博物館の裏側や魅力を紹介しました。
ボランティア主体でのトークイベントは初めての試みで、ボランティア・職員ともに緊張しておりましたが、参加された皆様からは、「トーハクの魅力をより感じた」「ボランティアの熱意がすごい」などのご感想をいただきました。
ご参加いただいた皆様、また、ご登壇してくださった方々、ありがとうございました!
第1部でボランティア活動についてトークするボランティア
第2部でスライドを見ながらトークする職員
第2部で本館11室の展示についてトークする副館長トーハクボランティアは緑のビブスを身にまとい、来館される皆様が安心して、よりトーハクを楽しんでいただけるように活動しています。
次のボランティア募集では令和8年後半から活動を開始するボランティアを募集します。令和8年3月頃に募集要項を公開、4月に募集説明会を実施する予定です。
東京国立博物館でボランティアをやってみたい!と思っている皆様、準備ができ次第、当館ウェブサイトで情報を発信しますので、もうしばらくお待ちください。
カテゴリ:催し物
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posted by 野間清乃、太田知花(ボランティア室) at 2026年01月16日 (金)
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
皆様にとりまして、本年が幸多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
東京国立博物館は本日、1月1日午後1時より、お正月恒例の企画「博物館に初もうで」を開催し、新たな年の幕を開けます。
午年にちなみ、馬をテーマにした特集展示「博物館に初もうで 午―神と人をつなぐ祈りのかたち―」を開催いたします。展示を通じて、人と馬の絆に思いを巡らせていただければ幸いです。
また、毎年ご好評いただいております長谷川等伯筆 国宝「松林図屛風」をはじめ、東博コレクションから吉祥作品を多数ご紹介いたします。さらに、当館アンバサダーであり世界的に活躍する日本画家・千住博氏からご寄贈いただきました新作《ウォーターフォール・陽光》を、本館大階段上にて特別展示いたします。
その他、正月三が日には、和太鼓の力強い響き、獅子舞の躍動、吟剣詩舞の優雅な舞など、日本の伝統文化を体感できるイベントも開催いたします。ご家族やご友人と初もうでのお出かけの際は、ぜひ当館にもお立ち寄りいただき、日本のお正月をお楽しみください。
2026年に開催する特別展・特別企画は、国内外の貴重な文化財をご紹介するラインアップを予定しています。
4月14日開幕
前田育徳会創立百周年記念 特別展「百万石!加賀前田家」
加賀前田家初代・利家をはじめとする歴代当主の甲冑や陣羽織、刀剣が会場に勢ぞろいします。
7月14日開幕
弘法大師生誕1250年記念 特別展「空海と真言の名宝」
国宝「信貴山縁起絵巻」や、普段は目にすることのできない各地の関係寺院が所蔵する秘仏を展示します。
10月14日開幕
開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」
武将、茶人、天皇に愛された禅の巨刹、京都・大徳寺の寺宝を一堂に集め、その歴史と文化をご紹介します。
特別企画も充実しています。
2月10日開幕
特別企画 日韓国交正常化60周年記念「韓国美術の玉手箱─国立中央博物館の所蔵品をむかえて─」
東博と韓国国立中央博物館の交流の証として、両館の高麗から朝鮮時代の名品をご紹介します。
4月27日開幕
特別企画「アイルランド チェスター・ビーティー・コレクション 絵巻と絵本のたからばこ」
アイルランドのチェスター・ビーティー美術館が所有する選りすぐりの日本の物語絵をご紹介します。
当館は、海外ミュージアムとの交流に力を入れております。これらの特別企画で名品をお借りできましたのも、その成果の一端であり、ぜひ多くの方にご鑑賞いただきたいと思います。
このほか、春開催の「博物館でお花見を」や、秋開催の「博物館でアジアの旅」など、季節やテーマに合わせて東博コレクションにスポットを当てる多彩なプログラムをご用意しております。
また、1月16日からは、昨年度大変ご好評いただいた「あそびば☺とーはく!」を実施いたします。
私たちは、誰もが安心して楽しめる博物館づくりを目指し、多様性・公平性・包括性を重視した、新しい取り組みを推進しております。このような活動から得られる多様な視点や経験を活かし、創造的で豊かな発想を育む場でありたいと考えております。
2026年も、皆様からの温かいご支援を力に変え、成長し続ける博物館として努めてまいります。
本年も東京国立博物館をよろしくお願い申し上げます。

東京国立博物館長 藤原 誠
千住博作 《ウォーターフォール・陽光》の前にて
カテゴリ:news
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posted by 藤原 誠(東京国立博物館長) at 2026年01月01日 (木)
オンラインで楽しむ蔦重本 「東京国立博物館デジタルライブラリー」のご紹介
はやいもので2025年もあとわずかとなりました。
江戸時代の傑出した出版人・蔦重こと蔦屋重三郎の半生と彼の生きた時代を描いた大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の完結から2週間、そして特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」の閉幕からも6か月がたとうとしています。
同展は会期中(4月22日~6月15日)に21万人を超えるお客様にご来場いただきましたが、閉幕の時点ではまだドラマに登場していなかったり、正体が明かされていなかった絵師や戯作者も数多くいました。
放送回を重ねるたび、そうした蔦重を取り巻く登場人物の劇中での活躍をご覧になった方から「あの作品を今こそまた見たい」というお声をいただきました。
特別展のような規模で関連作品を一堂に展示することはそう簡単には叶いませんが、年末年始にご自宅で大河ドラマや特別展を思い出しながら、関連する作品をお楽しみいただける方法をご紹介させていただきます。
特別展では全国の美術館や大学図書館などから作品をおかりする一方で、東京国立博物館所蔵の作品も多く展示しました。
それらの作品の一部が、実は「東京国立博物館デジタルライブラリー」というサイトでご覧いただけることをご存知でしょうか。
本サイトでは表紙だけでなく各ページまで、高精細の画像により細部までクッキリと見ることが出来ます。
ここでは展覧会でも人気を集めた作品をいくつかピックアップして見てみましょう。

箱入娘面屋人魚 山東京伝作 寛政3年(1791)正月 の「東京国立博物館デジタルライブラリー」閲覧画面。
展示されていた蔦重の「口上」だけでなく、物語の内容と挿絵もご覧いただくことが出来ます。
カテゴリ:「蔦屋重三郎」
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posted by 広報室 at 2025年12月25日 (木)
11月30日に会期が終了した特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」は、最終日に30万人目のお客様をお迎えしました。
これを記念し、同日に行われた記念セレモニーでは、東京都からお越しの湯田様の皆さまに、当館館長藤原誠より記念品と図録を、興福寺の森谷英俊貫首より直筆の色紙を贈呈いたしました。

記念品贈呈の様子。左から森谷貫首、湯田様ご家族の皆さま、30万人達成パネルを持つ藤原館長
この度「社会や歴史に興味を持つきっかけになれば」というお母さまの想いのもと、ご家族で来館されました。
上野エリアにはよく遊びにいらっしゃるとのことですが、お母さま以外のお三方は、初めての東博。
本展の最終日に記念すべき30万人目のお客様に選ばれたことを、心から喜ばれている様子でした。
特別展「運慶」は、鎌倉再建時の北円堂内陣の再現を試みた奇跡的な企画です。
修理後初公開となった弥勒如来坐像の圧倒的な存在感、日本彫刻史上最高傑作ともいえる無著・世親菩薩立像、力強さと美しさをあわせもった四天王立像。
7軀(く)の国宝仏が本館 特別5室の会場に集い、静かな祈りに満ちた運慶展は、11月30日(日)に無事、閉幕いたしました。

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」会場風景
(左から)世親菩薩立像、弥勒如来坐像、無著菩薩立像 すべて国宝 運慶作 鎌倉時代・建暦2年(1212)頃 奈良・興福寺蔵 北円堂安置
この度は多くの方々に足をお運びいただき、心より感謝申し上げます。
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posted by 田中 未来(広報室) at 2025年12月01日 (月)
インドネシア国立博物館で海外展「染と織の国―伝統と現代 Threading Across Time: Dyeing and Weaving of Indonesia and Japan」開幕!
東京国立博物館とインドネシア国立博物館が主催する展覧会「染と織の国―伝統と現代 Threading Across Time: Dyeing and Weaving of Indonesia and Japan」が、インドネシア国立博物館において10月25日(土)に開幕しました!
本展では、友禅や沖縄の紅型といった日本の多彩な染色技法に加え、京都・西陣で発展した唐織(からおり)や金襴(きんらん)など、精緻な織物文化も紹介しています。
展覧会の開始前には、ジャカルタ日本祭りにブースを出展し、当館や本展のプロモーションを行いました。日本文化が大好きなインドネシア人の皆さんが、興味津々に展覧会の話を聞いてくださり、とてもにぎやかなブースとなりました。


開幕に先立ち、10月24日(金)には開会式・内覧会を開催しました。インドネシア文化大臣をはじめ、多くのお客様にご出席いただき、華やかな雰囲気の中、式典が行われました。


司会を務めてくださったのは、ミス・インターナショナル2024 インドネシア代表のソフィさん。重要文化財「振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様」の複製品をまとった姿が、とてもよくお似合いでした。


式典では、尺八の演奏やインドネシアの伝統舞踊など多彩なパフォーマンスが続き、会場を一層盛り上げました。



展覧会の開始を象徴するために、インドネシアの伝統楽器「アンクルン」が演奏されました。竹筒同士を揺らして音を出すこの楽器は、現地では祝典などによく用いられるとのことです。

開会式のあとは、展覧会会場にて内覧会を実施しました。担当研究員が作品解説を行い、インドネシアの皆様も興味深そうに染織(着物)や織物に見入っていました。


本展では、インドネシアと日本、それぞれの染織品などあわせて26件を展示しています。
両国の文化が交わる現場として、インドネシアの皆さまのもとで多くの発見が生まれることを願っています。
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posted by 金 里織(総務課) at 2025年11月28日 (金)