2026年 新年のご挨拶
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
皆様にとりまして、本年が幸多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
東京国立博物館は本日、1月1日午後1時より、お正月恒例の企画「博物館に初もうで」を開催し、新たな年の幕を開けます。
午年にちなみ、馬をテーマにした特集展示「博物館に初もうで 午―神と人をつなぐ祈りのかたち―」を開催いたします。展示を通じて、人と馬の絆に思いを巡らせていただければ幸いです。
また、毎年ご好評いただいております長谷川等伯筆 国宝「松林図屛風」をはじめ、東博コレクションから吉祥作品を多数ご紹介いたします。さらに、当館アンバサダーであり世界的に活躍する日本画家・千住博氏からご寄贈いただきました新作《ウォーターフォール・陽光》を、本館大階段上にて特別展示いたします。
その他、正月三が日には、和太鼓の力強い響き、獅子舞の躍動、吟剣詩舞の優雅な舞など、日本の伝統文化を体感できるイベントも開催いたします。ご家族やご友人と初もうでのお出かけの際は、ぜひ当館にもお立ち寄りいただき、日本のお正月をお楽しみください。
2026年に開催する特別展・特別企画は、国内外の貴重な文化財をご紹介するラインアップを予定しています。
4月14日開幕
前田育徳会創立百周年記念 特別展「百万石!加賀前田家」
加賀前田家初代・利家をはじめとする歴代当主の甲冑や陣羽織、刀剣が会場に勢ぞろいします。
7月14日開幕
弘法大師生誕1250年記念 特別展「空海と真言の名宝」
国宝「信貴山縁起絵巻」や、普段は目にすることのできない各地の関係寺院が所蔵する秘仏を展示します。
10月14日開幕
開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」
武将、茶人、天皇に愛された禅の巨刹、京都・大徳寺の寺宝を一堂に集め、その歴史と文化をご紹介します。
特別企画も充実しています。
2月10日開幕
特別企画 日韓国交正常化60周年記念「韓国美術の玉手箱─国立中央博物館の所蔵品をむかえて─」
東博と韓国国立中央博物館の交流の証として、両館の高麗から朝鮮時代の名品をご紹介します。
4月27日開幕
特別企画「アイルランド チェスター・ビーティー・コレクション 絵巻と絵本のたからばこ」
アイルランドのチェスター・ビーティー美術館が所有する選りすぐりの日本の物語絵をご紹介します。
当館は、海外ミュージアムとの交流に力を入れております。これらの特別企画で名品をお借りできましたのも、その成果の一端であり、ぜひ多くの方にご鑑賞いただきたいと思います。
このほか、春開催の「博物館でお花見を」や、秋開催の「博物館でアジアの旅」など、季節やテーマに合わせて東博コレクションにスポットを当てる多彩なプログラムをご用意しております。
また、1月16日からは、昨年度大変ご好評いただいた「あそびば☺とーはく!」を実施いたします。
私たちは、誰もが安心して楽しめる博物館づくりを目指し、多様性・公平性・包括性を重視した、新しい取り組みを推進しております。このような活動から得られる多様な視点や経験を活かし、創造的で豊かな発想を育む場でありたいと考えております。
2026年も、皆様からの温かいご支援を力に変え、成長し続ける博物館として努めてまいります。
本年も東京国立博物館をよろしくお願い申し上げます。

東京国立博物館長 藤原 誠
千住博作 《ウォーターフォール・陽光》の前にて
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posted by 藤原 誠(東京国立博物館長) at 2026年01月01日 (木)