総務課の大島と申します。館長・副館長の秘書業務を担当させて頂いております。
とにかく御多忙なお二方が気持ちよくお仕事が出来る様に、至りませんが職務に励んでおります。
毎日、ご寄贈者の方、寺社関係の方、政治家の先生や学校の先生等、様々な職種の沢山のお客様が来館されますが、皆様共通しておっしゃって下さる事は「日本で一番の博物館に来ることが出来て嬉しい」ということです。
四季の移ろいが感じられ、恵まれた職場環境で仕事が出来ることに「ありがとう」と感謝をしている毎日です。
春は本館前に咲く桜、ヨシノシダレが好きです。
部活動では、茶の湯研究会に所属しています。
毎月1回、趣きのある庭園内の茶室で、美味しいお抹茶と季節のお菓子を頂きながら至福の時間を過ごしています。
仕事とはまた違う雰囲気の中、お稽古仲間にも恵まれて充実した日々を送っていることに、重ねて「ありがとう」を感じています。
九条館から庭園を眺めています。
少し寒いのですが、背筋も伸びて、気持ちの良いひと時でした。
カテゴリ:2012年12月
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posted by 大島由紀子(総務課) at 2012年12月21日 (金)
西門の受付・警備を担当している田端と申します。
担当して9年になります。
ト-ハクの西門は国際こども図書館の斜め前にあり、一般観覧者が入る正門とは違い、
職員や関係者が利用する出入口となります。
主な業務は、面会、作業、納品、資料館やイベント、茶会等の受付で、さまざまなお客様が来館されるので、
親切かつスピーディーにご案内することを心掛けています。
西門の警備スタッフ。
ト-ハクには、都会とは思えないような自然があります。
動物では、ハクビシンやタヌキが出たり、植物では、紅梅、ゲンペイモモ、シダレ桜、シャクヤク、
ツツジのじゅうたん、紅葉の順で西門から美しい風景がたくさん見られます。
また、西門入ってすぐのところに、名前はわかりませんが、1本の大きな木があります。
この木は真夏の暑い日には日陰を作ってくれたり、1日安全に警備ができるように見守っていてくれます。
このト-ハクの美しい自然の中で仕事ができること、毎日私たちと一緒に西門で守り続けている1本の木にも
ありがとうと言いたいです。
西門を守り続ける大きな木と私。
カテゴリ:2012年12月
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posted by 田端秀利(受付・警備) at 2012年12月18日 (火)
環境整備室の小林正幸と申します。
トーハクには昨年7月に赴任してまいりました。建築設備の維持管理や、工事発注などを担当しています。
博物館では文化財の保存や展示に支障のない環境を常に維持することが求められます。
空調を例に挙げると、電気・ガス・水といったインフラを使いながら収蔵庫や展示室の環境を整えているわけですが、そのどれが欠けても空調を行うことが出来なくなります。
トーハク140周年というこの機会に、電気・ガス・水という建物内の「あたりまえ」を実現している安定したインフラ供給に尽力された先輩方にあらためて「ありがとう」と感謝したいと思います。
平成館の地下で稼働するボイラー。
ガスを使って蒸気を作っています。
ボイラーマンにもありがとう!
その一方で、インフラを使うにあたっては、省エネルギー施策に対応するために、エネルギー使用量やCO2排出量を抑えなければなりません。
特に昨年は、赴任した日に電力使用制限令が発動され、ピーク電力をいかに抑えるかという課題に頭を悩ませたこともありました。
そうした課題とも向き合いながら、これからもトーハクの諸先輩から受け継がれた文化財を未来へ伝えていくという役割の一翼を担っていきたいと思います。
職場にて。
カテゴリ:2012年12月
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posted by 小林正幸(環境整備室) at 2012年12月15日 (土)
列品管理課登録室の服部と申します。トーハク6年目です。
経理や研究費の申請などに携わり、6年目となった今年の4月より学芸関係の庶務を担当させていただいております。
トーハクの中でもより“現場”に近い部署への異動となりました。
トーハクの総合文化展における展示作品は、主に所蔵品と寄託品とで構成されています。
所蔵品とは文字通りトーハクが所有している作品、寄託品とは、個人の方や社寺などよりお預かりしている作品です。
現在、トーハクの所蔵品は、約11万件。
トーハク所蔵となった経緯はさまざまですが、寄贈により所蔵となった作品は数万件にものぼり、寄贈品が多いことに驚かされます。また、寄託品件数は約2600件にもなり、なかには100年以上もお預かりしている作品もあります。
重要文化財 土偶 群馬県東吾妻町郷原出土 縄文時代 (後期) ・前2000~前1000年 個人蔵
(2013年5月6日(月・休)まで、本館 1室にて展示中)
お気に入りの作品の1つ。これも寄託品です。
現所属となってからは、寄贈者・寄託者の方々と直接接する機会も多々あり、トーハクは、こういった方々にも支えられているのだということに今更ながら気付かされます。
こういう様々な面からご支援いただいている皆様への「ありがとう」の気持ちを忘れずに、そして、引き続きご支援いただけるよう、微力ながら日々努めてまいりたいと思います。
141年目からのトーハクもよろしくお願いいたします。
本館前 枝垂れ桜の前にて。春の桜の満開時はとても綺麗でおススメです。
後方は東洋館。2013年1月2日からのリニュアルオープン時にも寄託品・寄贈品が展示されます。
カテゴリ:2012年12月
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posted by 服部典子(登録室) at 2012年12月12日 (水)
近世絵画を専門にしております研究員の小野真由美と申します。
いまは出版企画室で、さまざまな図録や『MUSEUM』の編集などにたずさわっております。
いままで手がけた本。どれも思い入れがあります。
東京藝術大学に在学中、何度となく訪れたトーハクの展示風景は、いまでも心に焼き付いています。
その頃の展示風景の記憶は、必ず陶磁のイメージからはじまります。
その記憶はいつも志野茶碗の柔らかく光をすい込み、内側から輝くような美しさに心を奪われる瞬間からはじまります。
そして、ゆっくりゆっくりと、静かな会場をめぐって、厳しく研ぎ澄まされた古筆のイメージへとたどりつきます。
その贅沢な時間は、忘れがたいイメージの堆積となって、いまでも私の大切な宝ものとなっています。
(その頃は、トーハクで働くことになるとは、夢にも思っていませんでした…)
きっとこんな何気ない記憶を、多くの人々と共有させていただいているのだと思います。
そして、まだトーハクを訪れたことのない小さなお子さんや、旅の途中に立ち寄ってくださる諸外国の方々などをはじめ、
無限につづく(と願っています)トーハクへのご来館者のみなさまに、
作品をみつめる静かな時間の記憶を、もっともっと素晴らしいかたちでご提供しなければ、と思います。
国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信筆 17世紀 東京国立博物館蔵
(2013年3月19日(火)~2013年4月14日(日) 本館2室・国宝室にて展示予定)
この作品に心うばわれ、生涯の研究テーマとなりました。
変わらないものはないのかもしれません。
トーハクもつねに、よりよい博物館をめざして、変化しつづけています。
そのなかで「変わらないもの」があるとすれば、そのような何かに「ありがとう」と伝えたいです。
いつまでも美しく、強く、ゆるぎない文化財の価値を伝え残していくことに、微力ながら日々精進していきたいです。
140年間のご来館者みなさまに、心から感謝しながら…。
この場所も、変わらないもののひとつ。
カテゴリ:2012年12月
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posted by 小野真由美(出版企画室) at 2012年12月09日 (日)