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1089ブログ

斉白石作品のたのしみかた

現在、東洋館第8室では、北京画院所蔵の斉白石(1864~1957)作品が展示されています。
この北京画院は、斉白石が最晩年に名誉院長を務めた美術アカデミーです。日本で、いわば「本場」の斉白石作品がまとまって見られる機会はなかなかありませんので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

といっても、斉白石は現代日本ではさほど有名な画家ではなく、今回初めてその作品を見る、という方も多いのではないでしょうか。
そんな方々のために、本ブログでは、斉白石作品をどのようにたのしむかについて、「重なり」をキーワードにご紹介したいと思います。

1 ジャンルの「重なり」をたのしむ

斉白石は湖南省湘潭の貧しい農家の生まれで、はじめは家具に木彫をほどこす指物師として世に出、その後、画家、篆刻家、書家、と活躍分野を広げていきます。
それぞれの分野において、別の分野での経験が活かされており、作品の中にこれまでの芸術家としての経歴が複層的に「重なって」みえるのが白石の魅力の一つです。

例えば、白石の人物画には、指物師として立体物を作っていた経験をみることができるのではないでしょうか。

「清平福来図」に描かれるずんぐりむっくりした老人は、どこか漫画的でユーモラスですが、肩や腰回りは木彫りの人形のように丸味があり、しっかりとした量感を備えています。
簡略な筆致ながら、対象の立体感をおさえる、熟練した職人のまなざしが感じられます。


No.72 清平福来図
No.72 清平福来図 

また、よくいわれるのが、篆刻の彫り方と指物師の経験との関係です。

白石は篆刻において、線の片側のみから彫る単入刀法を多く用いています。
両側から彫ってなめらかな線を作る双入刀法と比べ、単入刀法の線はギザギザとしており、豪快で力強い印象を与えます。
このような彫り口は、指物師として刀に親しんでいた白石ならではの好みといえるでしょう。
本展には残念ながら白石の木彫作品は出陳されませんが、印面からその刀さばきを想像していただければと思います。


No.100 「中国長沙湘潭人也」白文方印
No.100 「中国長沙湘潭人也」白文方印 

篆刻の制作は、絵画の構図法にも影響を及ぼしたかもしれません。

白石の印の字配りは、疎密をわざと偏らせ、朱色と白色の対比を強調するところに特徴があります。
絵画においても、モチーフを片方に偏らせ、描き込みの多い部分と少ない部分を対比させる構図がしばしばみられますが、これは優れた篆刻家ならではの美意識といえるでしょう。


  
(左)No.98 「吾孤也」白文方印
(右)No.23 
葫蘆小鶏図 

また、中国伝統の考え方である「書画同源」が、白石の作品についても指摘できます。

画家として白石は、水分を多く含んだにじむ筆線と、乾いてかすれる筆線を交互に用いながら、ごつごつとした松の幹や枝の質感を表しています。
拡大してみれば、筆墨の抽象的な美しさを楽しむこともできるでしょう。

白石は同様に、書においても、時には演出過剰でないかと思えるほど、にじみとかすれを重ね、純粋に筆墨の美を追求したような作品を残しているのです。


  
(左)No.6 松図(部分)
(右)No.76 
篆書四言聯(部分)

2 個人的思い出の「重なり」をたのしむ

白石は、一般的な画題に自分の個人的思い出を「重ねて」、作品の伝えるメッセージをより味わい深いものにしていました。

例えば、蝦や蟹は、伝統的な吉祥モチーフとして知られています。
腰を自在に湾曲させる蝦は、物事が順調に進むことの寓意であり、蟹は甲羅の「甲」が、科挙の第1位合格者を示す「一甲一名」と通ずることから、立身出世の象徴でした。

白石の描く蝦や蟹の特徴は群れて重なり、時には画面からはみでるほど生き生きと動き回る姿で描かれる所にあります。
ここには、幼いころから農村で生きた蝦や蟹に親しんでいた、白石の思い出が投影されているとみることができます。


  
(左)No.49 蝦図(部分)
(右)No.55 
蟹図(部分)

さらに、蝦や蟹は白石にとっては、日々の生活を彩る食材でもありました。
「工虫画冊」では「独酌」と題して、ぽつんと置かれた酒杯と一緒に、脚のとれた茹で蟹を描いています。

酒菜としての蟹を、個人的感慨を込めて描くという行為は、明時代の文人画家・徐渭(1521~1593)に先例が見いだせます。
例えば当館所蔵の「花卉雑画図巻」は、酒を携えてやってきた知人のために、やや酔っぱらいながら一気呵成に仕上げたと、徐渭自ら記す作品です。
白石は徐渭に私淑しており、「工虫画冊」にみられる、輪郭線を用いず、色面のにじみだけで蟹を造形する手法は、徐渭の系統に連なるものです。


  
(左)No.37 工虫画冊(第2図)
(右)
花卉雑画図巻(部分) 徐渭筆 東京国立博物館蔵 
※本展には展示されていません


白石の工夫は、文人風の、草々とした筆致による蟹に、非常に精緻に写されたコオロギを組み合わせた点にあります。
この小さな虫のリアリティにより、「工虫画冊」にはまさに目の前の情景を写した、という実感が備わり、鑑賞者は斉白石をより身近に感じることができるのです。

白石作品は、蟹というモチーフについて、吉祥モチーフとしての伝統的意味、農村の思い出、徐渭を学んだ記憶、「今」の生活の一コマ、といった、意味の「重なり」合いを提供しています。
その複層的な味わいもまた、斉白石の魅力の一つといえるでしょう。



No.37 工虫画冊(第2図)(部分)

「中国近代絵画の巨匠 斉白石」展は、11月27日(火)より後期展示となり64作品が新たに展示されています。
前期をご覧になった方も是非、もう一度ご来場いただき、ご自分なりの「斉白石作品のたのしみかた」を見つけていただければ幸いです。

 

 

カテゴリ:研究員のイチオシ中国の絵画・書跡特別企画

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posted by 植松瑞希(出版企画室研究員) at 2018年12月11日 (火)

 

トーハクボランティアデー、終了しました!

12月1日(土)・2日(日)、トーハクボランティアデーが開催され、ボランティア募集説明会と活動紹介ツアー、たくさんのガイドツアーが実施されました。

ボランティア募集説明会も開催されたことから、トーハクボランティアとして活動してみたい、どんな活動か知りたい、という方のご参加も多くありました。
また、お目当てのガイドツアーを目指して、もしくはたくさんのガイドツアーに参加してみたいとの思いでご来館された方もあったようです。

トーハクボランティアデーがどんなイベントかは、ボランティアデー紹介のページや、1089ブログ11月26日記事「今年も行います!トーハクボランティアデー」をご覧ください。


トーハク職員による募集説明会

募集説明会では、トーハクボランティアの活動内容や応募時の注意点などをご説明しました。
「ボランティア」のイメージは人それぞれ。館によって、組織によって、ボランティアの考え方や活動のあり方は少しずつ異なります。
そこで、ボランティア室長から「トーハクのボランティア」の考え方・特徴をお話ししました。




ボランティアと一緒にまわる活動紹介ツアー

トーハクのボランティアは、本館19室のみどりのライオンや、東洋館オアシスなどの体験コーナーで体験のサポートや、本館エントランスや本館17室でのご案内を基本的な活動として行っています。
それらの活動場所を現役ボランティアとともにめぐり、実際に活動者がいる場合は、活動しているボランティアからもお話を聞いてもらいました。
活動紹介ツアーの参加者の方は、トーハクボランティアへの応募を考えている方も多く、活動の実際について、具体的にご質問されていました。

 


ガイドツアーも2日間で網羅!

トーハクのボランティアには16の自主企画ガイドグループがありますが、そのうち、15のグループがこの2日間でガイドツアーやワークショップを実施しました。
いつもはばらばらの日程で実施されるガイドツアーが、この2日間に集中して実施されることもあり、ガイドツアーをはしごされるお客様も。
ガイドツアーの参加人数も50人~100人に至るものもありました。ご参加の人数が多く、作品が見えにくい方もあったかもしれません。しかし、ボランティアの熱いガイドがみなさまの作品鑑賞の一助になっていればと思います。
たくさんのお客様にご参加いただき、ボランティアのみなさんも、生き生きと活動していたように思います。

  


ボランティアデーは特別バージョンのワークショップもありました。
アートスタジオグループ実施の勾玉づくりのワークショップは、通常は子ども向けに実施していますが、この日はボランティアデー特別バージョンとして、大人向けに実施しました。




もちろん通常の活動もやってました

ボランティアデーイベントがたくさん実施されているなかでも、通常の活動も行っていました。
館内各所でのご案内や体験活動のサポートなど実施しておりました。

 


12月1日(土)には月例講演会が開催されました。
こちらでは、トーハクボランティアのイベント班のメンバーがイベント運営補助の活動をしていました。
写真は、講演会の資料準備の様子です。




トーハクボランティアは、トーハクが大好きで、その魅力を皆様にも味わっていただきたいと思い、活動しています。
現在、平成31年度から3年間活動するボランティアを募集しています。
応募方法はこちらの募集案内をお読みの上、郵送でお送りください。
応募期間は12月10日(月)~平成31年1月10日(木)(17:00必着)です。
みなさまのご応募お待ちしております。

カテゴリ:教育普及催し物

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posted by 永田香織(ボランティア室アソシエイトフェロー) at 2018年12月10日 (月)

 

トーハクくんがいく! 「世界キャラクターさみっとin羽生」に行ってきたほ!

ほほーい!ぼくトーハクくん!

11月24日(土)ぼくとユリノキちゃんで、「第9回 世界キャラクターさみっとin羽生」に出場するために埼玉県羽生市に行ってきたんだほ!



トーハクブースの前で記念撮影だほ!

去年も出場した「世界キャラクターさみっとin羽生」だけど、みんな知っているほ?
日本の色々な地域や海外から300以上のキャラクターが集まる、大盛り上がりのイベントなんだほ!



イベント会場はとっても広かったほ!

今年もPRステージに参加したほ!



得意のダンスでジャンプも披露したほ!

そして今年は去年よりもパワーアップして、ワークショップ「もようスタンプでポストカードをつくろう」も実施してきたほ!



ワークショップの道具だほ!



子どもたちに大人気だったほ!

もちろんトーハクの広報大使だから展覧会のこともアピールしてきたほ!



新春イベント「博物館に初もうで」と「イキナ、夜。」のポスターでアピールだほ!

久しぶりにトラりんにも会ったほ!


相変わらずやんちゃだったほ・・・

今年もたくさんの友だちに会えたほ!



ご近所さん、浅草新仲見世の新にゃか!



群馬古墳フェスタ2018でも会った、はにわ友達の埼玉県本庄市のはにぽん! 



去年も羽生で会った長崎県島原市のしまばらん!



愛媛県のみきゃん、ダークみきゃん!



山梨県甲斐黄金村・湯之奥金山博物館のもーん父さん、静岡県富士宮市のさくやちゃん、埼玉県羽生市のザリガニ博士!



大集合だほ!




山梨県甲斐市のやはたいぬ、衣装がかわいかったほ!



大集合パート2!



愛知県知立市のちりゅっぴ! 広島県呉市の呉氏!(名札いらずだほ・・・)



栃木県栃木市のとち介と神奈川県川崎市宮前区の宮前兄弟!


たくさんの友だちに会えてとってもうれしかったほ!
これからもみんな、ぼくとユリノキちゃんに会いにトーハクに来てほ!


おまけ



さすがのトラりんもユリちゃんにはかなわないほ・・・

カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん

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posted by トーハクくん at 2018年12月07日 (金)

 

デュシャンをみる〈考える〉ことで、日本美術を考える〈みる〉ことはできようか?

今年は、デュシャン没後50年にあたります。特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」(2018年10月2日(火)~12月9日(日))にも、連日多くの皆さまにご来場いただいており、ありがたいかぎりです。

第1部の展示の最後に《遺作》映像をみ終わると、頭の中は「デュシャン」の世界でいっぱいになって、「デュシャン脳」になってしまったのではないでしょうか。会場隅にある消火器をみても、「レディメイド?」と思ってしまうくらい、デュシャン作品の印象が強く、さまざまな思いがめぐっているのではと思います。

続く第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」は、当館所蔵の日本美術の作品を展示しています。頭の中が「デュシャン」に占拠されている状態のまま、日本美術の作品をみたらどうなるか、という試みです。日本美術がデュシャンに先じているとか、デュシャンの作品と日本美術を「比較」してどちらが優れているか、という表層的なことを推奨しているわけではありません。

古く日本でつくられたものは、もともと西洋社会と異なる価値観で培われてきたものです。しかしその多くが現在は、美術館や博物館という場所で飾られ、ケースに入れられ、うやうやしく展示する、という形式でご覧になることが多くなっていると思います。
国宝や重要文化財という価値付けがなされているものや、教科書に載っていて多くの人が知っている文化財を、展示室で確認し、安心するということにも意味はあるでしょう。しかし、この展覧会では、また違った視点から日本美術を見てもらえればと思っています。

今回、デュシャンの世界を堪能されるたことで、「作品」「芸術」「アート」「美」ってなんだろう、ということも含めてさまざまに「考えて」いただける機会ですので、第2部ではデュシャンに浸った目を踏まえながら、5つのテーマを設けて各作品を紹介しています。

まず、第2部に向かう通路の突き当たりは「黒楽茶碗 銘 むかし咄」です。


網膜に映る像を拒否する茶碗

第1章「400年前のレディメイド」では、この黒楽茶碗と伝利休作「竹一重切花入 銘 園城寺」を展示しています。利休は唐物という高価な将来品で設えるものであった茶室の世界に、そこいらにあった竹を「ただ」切って花入としたり、また、真っ黒で手の感触が残ったような手づくねの楽茶碗を用いたりしました。利休が示したものは、竹や土がもともと持っていた価値の位相を、著しく変えてしまったといえるでしょう。


意外に大きな竹の筒

第2章「日本のリアリズム」は、浮世絵の中でも異端といえる写楽の作品と、より伝統的な浮世絵版画を合わせて展示しています。
浮世絵に描かれる人物の中でも役者絵は今でいうブロマイド(今時あるのかわからないですが、芸能人の生写真みたいなものでしょうか)で、役者の「かっこいい」姿が期待されます。ところが、写楽はより実物の特徴をはっきりと表して役者の顔を描きました。ちょっと大きすぎる鼻だったり、しゃくれた顎だったり。いまならフォトショで修正するところかもしれません。当時も多くの浮世絵は理想化(修正後)されたステキな姿を表していますが、写楽の役者絵は決してそうした姿ではありません。写楽は目に見えない、役者の内面が現れる表情を写そうとしたのでしょうか。デュシャンは目に見えないものを表現しようとしたかもしれませんが、写楽はそれまでの浮世絵における人物表現の枠から飛び出した役者を描いています。

 
写楽(向かって右)と国政(同左)が描いた同じ四世岩井半四郎。
ご本人はどちらを気にいったでしょうか。


第3章「日本の時間の進み方」は、絵画空間に「時間」を表現した絵巻を取り上げました。第1部第1章の《階段を降りる裸体 No. 2》では、人が階段を降りる様子が1画面に表されています。古く西洋でも同一場面に異なる時間を収めた絵画は、しばしば描かれていますが、近代ではその手法は取り上げられなくなりました。一方、日本の絵巻は古来、長い画面に同じ人物が時間を追って描かれる「異時同図法」と呼ばれる手法で、絵画の中に時間の経過を表しています。絵巻は本来、少しずつ順に開いて場面ごとに見ていくもので、展示しているようにすべての部分を一度に見るものではありません。1場面ずつ見てゆくことを想像しながら横長の絵をみてゆくにつれ物語が動き出すように見えてくる感覚が生じます。


酒吞童子絵巻 巻下(部分) 鬼の首が斬られ、その首が頼光を襲う

第4章は「オリジナルとコピー」です。「コピー」というと「真似」「模倣」として、価値を低くみることもあります。しかし古来芸術家は、ほぼ先達を「倣って」作品をつくってきました。日本の絵画でも、描く主題、またその表し方も「型」があって、絵師はその型を勉強し、繰り返し師匠や私淑する絵師の「作品」を模倣し、描き方と技術を身に着け、自身の作品を生み出しています。西洋絵画でも古典絵画であれば同様です。つまり「オリジナル」は「コピー」であり、その「コピー」もまた次の世代にとっては「オリジナル」となります。つまり、いわゆる「原品」であることが芸術的価値の高さを示すものではないといえます。
デュシャンはレディメイドのレプリカを作り、「デュシャン」という署名を記します(自身で書いたものばかりでない)。サインが、そのレプリカに記されている、ということのほうに大きな意味があります。そして日本の絵画でも作られた作品の形ではなく、「誰」が作ったか(「雪舟」が描いた、など)ということのほうがもっと重要なのです。
 


第4章「龍図」展示風景 (右)俵屋宗達筆 (左)狩野探幽筆

最後は第5章「書という芸術」です。東洋では書は伝統的に造形上の最高位に置かれ、絵画や立体作品の上とされました。
江戸時代の本阿弥光悦は「寛永の三筆」といわれた能書家です。その書は書かれた内容をただ「読む」のではなく、筆勢や墨の濃淡のリズムを感じ、下絵とされた絵との調和を味わう総合芸術となっています。
書は文字であるため、字を読もうとしてしまうのですが、「摺下絵和歌巻」をみてみると、全体の調和や墨色によるリズムもみえてきます。
デュシャンのたとえば《The》という作品で「The」の部分を★に変えたものや、目に映ったものを描いたわけではなく、概念〈コンセプト〉を表した《大ガラス》のような作品
を経験した後だと、字をみて内容を追わない見方も楽しめるかもしれません。


摺下絵和歌巻(部分)本阿弥光悦筆 
「袖」の字など濃い墨で書かれ、画面構成にリズムを生んでいる
 

デュシャンを通して日本美術をみる、あるいはその後もう一度、デュシャンに戻って考える、など、さまざまな「視点」から、デュシャンと日本美術をみて、考える楽しみを味わっていただければ、と思います。

デュシャンをきっかけにトーハクをより楽しんでいただければ幸いです。

 

カテゴリ:2018年度の特別展

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posted by 松嶋雅人(研究員・本展ワーキンググループチーフ) at 2018年11月30日 (金)

 

ユリノキちゃん、秋の庭園を紹介

こんにちは、ユリノキちゃんです!
今日は、12月2日(日)まで開放中の秋の庭園を皆さんに紹介いたします♡



毎年11月の下旬になるとイチョウやカエデのお色直しも済んで、いっそう庭園散策が楽しくなります。
そう、今年もこれからが見頃なんですよ。

まずは、本館北側のバルコニーを背に、備えつけのベンチから眺めてみてくださいね。
黄色味がかってきたイスノキやシイノキに赤茶のカエデ。茶室の転合庵と池には鴨さんがスイ~。
トーハクならではのイチオシ鑑賞スポットです。



右に目を向けると、大きなハゼノキが。
まだらに色づいて、時雨がそのまま紅葉の景色になったみたいで素敵ですね。



今度は茶室・応挙館のほうに行ってみます。イチョウの色づきはどうかしら?
ここから見ると、西日があたった本館が、とーっても幻想的。



そしてここは六窓庵。
ちょっと暗い中にあるのが人気なのかしら、写真を撮っている方もたくさんいらっしゃいました。
振り向いたら、こんなキレイな景色。




転合庵にいく小路では黄色いセンリョウがお出迎えします。
可愛い!



紅葉だけじゃなくて、冬支度をはじめようとする緑の中に、いろんな色を見つけることがとっても楽しいですね♡

 

そういえばトーハクくんは? 
先に行ってるほ! って言ってたけど・・・


あー!!!




ユリノキちゃん、もう紹介は終わったんだほ?
じゃ、一緒に庭園をなめるんだほ!

(なめるじゃくて、ながめるよ。)

・・・ま、いっか。



秋の庭園開放は、今週末の12月2日(日)までです。
みなさん、ぜひ来てくださいねー。まってるんだほー!

 

カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん

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posted by ユリノキちゃん at 2018年11月28日 (水)