トーハクくんがいく! 「世界キャラクターさみっとin羽生」に行ってきたほ!
ほほーい!ぼくトーハクくん!
11月24日(土)ぼくとユリノキちゃんで、「第9回 世界キャラクターさみっとin羽生」に出場するために埼玉県羽生市に行ってきたんだほ!
トーハクブースの前で記念撮影だほ!
去年も出場した「世界キャラクターさみっとin羽生」だけど、みんな知っているほ?
日本の色々な地域や海外から300以上のキャラクターが集まる、大盛り上がりのイベントなんだほ!
イベント会場はとっても広かったほ!
今年もPRステージに参加したほ!
得意のダンスでジャンプも披露したほ!
そして今年は去年よりもパワーアップして、ワークショップ「もようスタンプでポストカードをつくろう」も実施してきたほ!
ワークショップの道具だほ!
子どもたちに大人気だったほ!
もちろんトーハクの広報大使だから展覧会のこともアピールしてきたほ!
新春イベント「博物館に初もうで」と「イキナ、夜。」のポスターでアピールだほ!
久しぶりにトラりんにも会ったほ!
相変わらずやんちゃだったほ・・・
今年もたくさんの友だちに会えたほ!
ご近所さん、浅草新仲見世の新にゃか!
群馬古墳フェスタ2018でも会った、はにわ友達の埼玉県本庄市のはにぽん!
去年も羽生で会った長崎県島原市のしまばらん!
愛媛県のみきゃん、ダークみきゃん!
山梨県甲斐黄金村・湯之奥金山博物館のもーん父さん、静岡県富士宮市のさくやちゃん、埼玉県羽生市のザリガニ博士!
大集合だほ!
山梨県甲斐市のやはたいぬ、衣装がかわいかったほ!
大集合パート2!
愛知県知立市のちりゅっぴ! 広島県呉市の呉氏!(名札いらずだほ・・・)
栃木県栃木市のとち介と神奈川県川崎市宮前区の宮前兄弟!
たくさんの友だちに会えてとってもうれしかったほ!
これからもみんな、ぼくとユリノキちゃんに会いにトーハクに来てほ!
おまけ
さすがのトラりんもユリちゃんにはかなわないほ・・・
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posted by トーハクくん at 2018年12月07日 (金)
こんにちは、ユリノキちゃんです!
今日は、12月2日(日)まで開放中の秋の庭園を皆さんに紹介いたします♡
毎年11月の下旬になるとイチョウやカエデのお色直しも済んで、いっそう庭園散策が楽しくなります。
そう、今年もこれからが見頃なんですよ。
まずは、本館北側のバルコニーを背に、備えつけのベンチから眺めてみてくださいね。
黄色味がかってきたイスノキやシイノキに赤茶のカエデ。茶室の転合庵と池には鴨さんがスイ~。
トーハクならではのイチオシ鑑賞スポットです。
右に目を向けると、大きなハゼノキが。
まだらに色づいて、時雨がそのまま紅葉の景色になったみたいで素敵ですね。
今度は茶室・応挙館のほうに行ってみます。イチョウの色づきはどうかしら?
ここから見ると、西日があたった本館が、とーっても幻想的。
そしてここは六窓庵。
ちょっと暗い中にあるのが人気なのかしら、写真を撮っている方もたくさんいらっしゃいました。
振り向いたら、こんなキレイな景色。
転合庵にいく小路では黄色いセンリョウがお出迎えします。
可愛い!
紅葉だけじゃなくて、冬支度をはじめようとする緑の中に、いろんな色を見つけることがとっても楽しいですね♡
そういえばトーハクくんは?
先に行ってるほ! って言ってたけど・・・
あー!!!
ユリノキちゃん、もう紹介は終わったんだほ?
じゃ、一緒に庭園をなめるんだほ!
(なめるじゃくて、ながめるよ。)
・・・ま、いっか。
秋の庭園開放は、今週末の12月2日(日)までです。
みなさん、ぜひ来てくださいねー。まってるんだほー!
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posted by ユリノキちゃん at 2018年11月28日 (水)
トーハクくんがゆく! 「群馬古墳フェスタ2018」に行ってきたほ!
ほほーい!ぼくトーハクくん!
10月14日(日)、群馬県藤岡市で開催された「群馬古墳フェスタ2018」に行ってきたほ!
群馬県のはにわの人気投票「群馬HANI-1グランプリ」の結果発表も行われるから、ぐんまちゃんに誘われたんだほ!
みんなは、群馬県が東日本最大の古墳大国であったことを知っているほ?
そのことを多くの人に知ってもらうために開催したイベントで、当日は熱気球や古墳時代の衣装を着ることができる子どもから大人まで楽しめる体験コーナーがあって、地元料理も売られていて大盛況だったんだほ!
天平衣装のお姉さんと記念撮影
お天気も良く、たくさんのお客様がいたから、はりきってトーハクをPRしてきたほ!
ステージで自己紹介してきたほ!
はにぽん、ぐんまちゃんとスリーショット!
撮影会もあったんだほ
群馬県太田市の武人ちゃんにも会ったほ!
トーハクブースでは開催中の特別展のチラシ等を置いて紹介したり、今回はミュージアムショップのグッズも売ってきたりしたほ。みんなはにわグッズに興味深々だったほー。
はにわキーホルダーがたくさん売れてたほ!
なんと、ぼくの特技であるダンスも披露したんだほ!
ぼくが一番キレキレだったほ!たぶん・・・
たくさんのお客様にぼくのことを知ってもらえて、とても充実したイベントだったほ。
11月24日(土)には去年も参加した「世界キャラクターサミットin羽生」に行くから、ユリノキちゃんと一緒に頑張ってくるほ!
※世界キャラクターサミットin羽生は11月24日(土)、25日(日)の2日間開催されますが、トーハクくん、ユリノキちゃんの参加は11月24日(土)のみです。
おまけ
初めての古墳。お似合いだほ?
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posted by トーハクくん at 2018年11月20日 (火)
ほほーい! ぼくトーハクくん。
今日はトーハクの桜と「博物館でお花見を」のイベントをみんなに紹介するために、庭園を散策してみるほ。
みんな忘れてないかい? こう見えても、ぼくは広報大使なんだほ。
今年の桜は例年よりも開花が早いらしくって、トーハクの桜もご覧のとおり満開のキッラキラ。
よっし、さっそく庭園に行ってみるほ!
レストランゆりの木前を通り抜けて庭園に入ると、左に曲がって池のほうへ行くか、まっすぐ行くか迷うところだけど、今日はまっすぐ行っちゃうほ。そして、パッと振り向くと・・・
満開のエドヒガンシダレザクラだほ。大きく広がる枝ぶりに白い花がとってもキレイだほ。
どんどん進んでいくと、
ほー♡ ソメイヨシノが広がるほ。高いとこまで咲いていて、空が桜でいっぱいだほ。
そういえば、本館の浮世絵の部屋で見た「飛鳥山花見」に描かれた桜も、こんな感じだったほ。
ぼくも浮世絵のモデルになった気分だほ。
飛鳥山花見(部分) 鳥居清長筆 江戸時代・18世紀
本館10室 浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)[展示期間:3月20日(火)~4月15日(日)]
ちょっとここで、茶室の転合庵(てんごうあん)を抜けて行ってみるほ。
(ふー、一休み)
ほほー♡ 池の向こうに、本館と満開のエドヒガンシダレザクラ、咲きはじめたオオシマザクラの景色が広がるほ!
庭園を楽しんでるお客さんがたくさん見えて、広報大使としてもうれしいほ。
国宝室の国宝「花下遊楽図屛風」でお花見を楽しむ人とおんなじなんだほ。
(写真下) 国宝 花下遊楽図屛風 狩野長信筆 江戸時代・17世紀
本館2室 国宝室 [展示期間:3月13日(火)~4月8日(日) ]
このまま木陰の道をとっとこ進んで、大燈籠のほうへ行ってみるんだほ。
修理が終わって8年ぶりに帰ってきた大燈籠の向こうに見えてくるのは、九条館(くじょうかん)だけど・・・
ほほほー♡ ここ一帯は桜だけじゃなく色んな花が咲いてるんだほ!
ソメイヨシノも重なりあって、うーん、陶磁の部屋で見た「色絵桜樹図透鉢」を思い出しちゃったほ。
色絵桜樹図透鉢 仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀
本館13室 陶磁 [展示期間:2月27日(火)~5月20日(日)]
あれ、応挙館(おうきょかん)に置いてあるこのポストはなんだほ?
ほー! 東博句会「花見で一句」って俳句を募集してるポストだほ。よーし、ぼくもよんじゃうほ!
トーハクの サクラをみたよ テイエンで(まま)
(まま)込みでぼくの作品だほ。
やっぱり、「テイエンで サクラをみたよ トーハクの(ぎゃく)」にしようか、うーん、迷っちゃうほ。
なんて言ってたら、クッキーとコーヒーの匂いがしてきたから行ってみるほ。
左手のエドヒガンシダレザクラは、さっき転合庵からみたときにあった桜だほ。
本館2階の衣装の部屋の「振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様」を連想させるほ。
振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様(部分) 江戸時代・18世紀
本館10室 浮世絵と衣装―江戸(衣装)[展示期間:2月20日(火)~4月22日(日)]
と、随所に作品紹介もいれて広報大使っぽいこともしながらの・・・
ほほーい! 花よりダンゴのダンゴ、“さくらカフェ”だほ。お客様に大人気だほ。
はー、ぐるっと一周したあとは、ぼくものんびり庭園を眺めるほ。
あーっと、大事なことを忘れるとこだったほ。
「博物館でお花見を」では桜スタンプラリーもやっていて、桜にちなんだ作品を鑑賞しながらスタンプを集めると、な、なんと、ぼくがデザインされたバッジがもらえるんだほ!
もうひとつおまけに、3月30日(金)と31日(土)、4月6日(金)と7日(土)は、庭園が19時30分まで開放されていて、夜間ライトアップがあるんだほ。
広報大使のぼくのお仕事ぶり、どうだった?
みんなには、「博物館でお花見を」で存分にお花見を楽しんでほしんだほ。
みんなが来てくれるの待ってるほー!
散った花びらに、なんだか胸がきゅんとしちゃったのは、ここだけの話だほ♡
カテゴリ:博物館でお花見を、トーハクくん&ユリノキちゃん
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posted by トーハクくん at 2018年03月28日 (水)
ほほーい!ぼくトーハクくん!
今日は刀剣界のビッグスターが展示されてるって噂を聞いて、本館の13室に来たんだほ。
ブームあっつ熱の刀剣を一目見ようと思ってるんだほ。
おー、トーハクくん。ようこそ刀剣の部屋へ。
酒井さん、おつかさまだほ! 今日はよろしくだほ。
それで、その刀剣のスターはどこにいるんだほ?
この太刀、大包平(おおかねひら)のことだね。
国宝 太刀 古備前包平(名物 大包平) 平安時代・12世紀
おおかねひら? ほー、国宝なんだほ!
ところで酒井さん、題箋には太刀のあとにも色々かかれてるんだけど、古備前包平とか、これどんな意味だほ?
えー、古備前とは、平安時代のおわりに備前国、現在の岡山県の東南部にいた刀工のことを指します。備前国は、鎌倉時代に一文字派、長船派などが生まれて、刀剣の一大産地となりましたが、このうち古備前とはそうした流派より古い刀工の総称をいいます。さらに、このうち包平は古備前を代表する刀鍛冶で、この作品は包平の傑作として知られています。江戸時代には岡山藩の池田家に伝来し、18世紀の前半に全国の名刀を集めた『享保名物帳』によると、寸法が長いことから「大包平」の名がついたそうです。
僕といっしょで、存在感ありまくりだほ!
おー、分かるかい。うれしいね。
まず、大きさがあって迫力があるよね。でも、反りのカーブとかは無駄がなく、刀剣独特の鋭さのある美は保っているよ。また、地鉄にあらわれる木材のような模様はきめ細やかで、刃文は小模様で複雑な形で、細かい変化にあふれているんだよね。
国宝 太刀 古備前包平(名物 大包平)の地鉄と刃文(小乱[こみだれ])
ふんふん。
同じ部屋に展示されている、鎌倉時代おわりの相模国(神奈川県)で活躍した刀工、相州国光の短刀と比較すると、大包平にみられる刃文の複雑な形がよりわかるよね。こうした大包平の刃文を「小乱(こみだれ)」、国光の直線的な刃文を「直刃(すぐは)」と呼んでいるのだけど、刃文は刀工の個性があらわれるところなんだ。
重要文化財 短刀 相州国光の地金と刃文(直刃[すぐは])
重要文化財 短刀 相州国光 鎌倉時代・13世紀 渡邊誠一郎氏寄贈
で、大包平はどうしてこんなに大きいんだほ?
うーん・・・
うーん・・・
分からない、謎だね(キッパリ)。
えー、あくまでも私見ですが、現存している大包平と同じ時代、12世紀後半の太刀の多くは、もともとの刃渡り(刃長)が2尺7~8寸(82~85cm)くらいあったと考えています。でも、そんな中で、数は少ないけど3尺(約90cm)前後のものもある。大包平の刃渡りは2尺9寸4分(89.2㎝)で、この数少ないほうに入ります。こうした長い太刀の使い方は正確に伝えられないけど、確実に言えることは、これだけ大きな太刀が現代に残っていて、ものすごい迫力を持っているということ。
だから“大”包平なんだほ!
こんだけ大きいんだから、すんごい重いんだほ?
確かにこの太刀の重量は、当館の先輩である佐藤貫一氏(号 寒山)が計測していて、1,350gあるらしい(※1)。江戸時代に多くあった2尺3寸(69.7㎝)の刀剣は大体800gだから、それに比べたら重いといえるね。でも実際に持つと、1kgを超える鉄の塊のような重々しさは感じないんだよ。これは、さっき言った反りのカーブや厚みの調節など、手に持ったときのバランスが相当考えられているからだと思うね。
そのほかにも目に見える部分で、ある工夫がしてあるんだけど、トーハクくん分かるかな?
(※1 佐藤寒山 『日本刀は語る』 青雲書院 1977年 204ページ)
(どれどれ・・・)
おっ、もしかして!
隣に展示している太刀、古青江貞次と比べると、刀身に溝があってへこんでるんだほ。きっと余分なお肉を削って身軽にしているんだほ?
国宝 太刀 古備前包平(名物 大包平)の茎(なかご)から刀身に施された溝
重要文化財 太刀 古青江貞次(部分)
重要文化財 太刀 古青江貞次 鎌倉時代・13世紀
すごーい、正解だよ、トーハクくん!
でも削っちゃったら、ポッキリ折れそうだけど、大丈夫だほ?
大丈夫。確かにこの溝(樋[ひ])がない方が強度は優れているけど、刀身の重量を軽くさせ、なおかつ打撃を受けたときに衝撃を吸収する、そんな理にかなった形状になっているんだ(※2)。溝のある刀身の断面をみると“H”の形に見立てることができるよね(図)。工学でもこの形は、H形の側面から重量がかかったとき、少ない材料で高い強度を発揮できる構造として知られているんだよ。
(※2 臺丸谷 政志 『日本刀の科学』 SBクリエイティブ 2016年 108ページ)
図 溝(樋)のある刀剣の断面イメージ
さすが国宝、大包平! ところで酒井さん、大包平は大きいから国宝なんだほ?
うーん、ちょっと違うね。とはいっても、これは僕なりの考えなんだけど・・・
ほー?
国宝になる刀剣の条件、それは、健全、刀工の個性、そして伝来。どれも大切な要素なのだけど。
へー。でも、太刀の健全ってなんだほ? なにが、すこやかなんだほ?
健全っていうのは研ぎ減りがしていない、生(うぶ)のまま(磨上[すりあ]げていない)、つまり生まれたままの姿ってことだね。
この3条件はいうなれば美術工芸品の分野にとっては大事な要素で、この3つを兼ね備えているものって単純にすごいなって、相当に大切にされてきたと思うんだよね。
んで、特に大包平はそれについて比類がないんだ!
分かった!!!
大包平の「大」は大きさじゃなくて、“グレート”の「大」なんだほ!
いいこと言うね、トーハクくん! さっき紹介した佐藤氏もそう言ってたなぁ(※3)。
(※3 佐藤寒山 『日本名刀物語』 白凰社 1962年 124ページ)
健全で個性があって、伝来もしっかりしてる。きっといままでの所有者にうーんと大事されてきたんだほ。
この大包平の手入れや展示をしていると、それはもう、すさまじいぐらいに大事にされてきたのが伝わってくるよ。
なんでだほ? グレートなオーラが出てて、大事にしなきゃって思っちゃうほ?
なんでだろうね?
実はこの大包平、古備前の刀剣のなかではいい意味で相当変わっているんだよ。きめ細やかな地鉄や、上から下までむらなく明るく反射する刃文は、あまり古備前の刀剣にはないんだ。「偉大なる例外」と言っていいくらい。それに伝来も池田家で大切にされていた以前はよくわからない。
うーん、おそらくこの太刀を最初に見出した人は尊敬されるべき人だと思います。例外を認めて名刀とみなすのは「高い見識」と「風格を見極める判断力」、そしてこれらを自らの見解として発信する「大きな勇気」が必要です。たぶんこうして見出された美と大事にしなくちゃいけない気持ちには大きな関係があると思います。
謎が多い太刀だけど、それはそれで展示を見にきたお客さんにも想像を膨らませて一緒に考えてほしい、僕はそんな風に思うよ。
しっぶー!。うん、僕も一緒に想像するほ。
酒井さん、またいいのがあったら話を聞かせてほしいほ。今度はユリノキちゃんも連れてくるほ。
今日は、ありがとうだほ!
あいよ。また遊びにくるといいほ。あ、言葉うつっちゃた。
国宝 太刀 古備前包平(名物 大包平)は本館13室で4月8日(日)まで展示中だほ。
みんな見にきてほしんだほーっ!
カテゴリ:研究員のイチオシ、トーハクくん&ユリノキちゃん
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posted by トーハクくん at 2018年03月13日 (火)