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円空展 人気ショップグッズの紹介

特別展「飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-」(2013年1月12日(土)~4月7日(日)本館特別5室)は、
会期の半分を過ぎました。

展示室は連日多くのお客様にお越しいただいていますが、
展示室をでたところにある円空展のミュージアムショップもお客様でにぎわっています。

今回はミュージアムショップの人気商品をご紹介します。

全商品の中で今一番売れているものがこちら!

  
A4ダブルクリアファイル 特別展 飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-オリジナルグッズ
650円(税込)

表・裏面はたくさんの円空仏、中面は森をイメージしたデザインとなっています。

シングルクリアファイル(400円(税込))もあります。

つづきまして人気商品はこちら!

  
円空仏スタンプ 特別展 飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-オリジナルグッズ
各630円(税込)

左から狛犬、両面宿儺、如意輪観音、宇賀神と全4種類あります。
どれがいいか迷いますね。

また、こちらは4分の1のスケール(約10cm)の賓頭盧尊者坐像(びんずるそんじゃざぞう)。

  
賓頭盧尊者坐像 特別展 飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-オリジナルグッズ
3950円(税込)

茶筒のような箱に入っており、強化プラスティック樹脂製で全て職人の手作業による仕上げで彩色は一体一体手塗りです。
限定数1000個ですが残すところあとわずかのようです。

やはり素材は「木」の方ががよいという方はこちらをどうぞ。

   

さまざまな種類があり、3780円からご用意しています。
手作りのため、ただいま製作中のものもあるようです。

もちろん、図録もおすすめです!


図録 1800円(税込)

表紙は木目調で温かみがあります。
また、展示ではご覧いただけない背面や底面の写真も掲載しており貴重です!
展覧会担当者が心をこめて作った1冊、ぜひ手にお取りください。

このほかにも、様々なグッズを販売していますので展覧会の記念、思い出にいかがでしょうか。

*ショップのグッズは売り切れる可能性もあります。ご了承ください。

カテゴリ:2013年度の特別展

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posted by 江原 香(広報室) at 2013年03月03日 (日)

 

円空と木の関係

円空仏は素材である木が造形に大きく関わっています。木の形や質感を最大限生かして造った像は円空と自然の合作と言ってもいいでしょう。
たとえば三十三観音の顔に注目してください。木目が等間隔に通っている柾目(まさめ)の顔と隙間が多い板目(いため)の顔では印象が違いますね。
板目(左から2つめと4つめ)の方がのんびりしていて、柾目の方はまじめそうです。
 
三十三観音立像 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・千光寺蔵
三十三観音立像(部分) 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・千光寺蔵


木目の間隔によっても印象は異なります。宇賀神と弁財天を比べてみましょう。
 
(左)弁財天坐像および二童子立像のうち弁財天坐像 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・千光寺蔵 (右)宇賀神像 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・千光寺蔵
(左)弁財天坐像および二童子立像のうち弁財天坐像(部分) 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・千光寺蔵
(右)宇賀神像
(部分) 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・千光寺蔵

左の弁財天の方が目が詰んでいて木目が目立ちません。宇賀神の木目も同様だったらその魅力は少し減るのではないでしょうか。


円空が彫り進めている時に節が現われたため、姿を変えたと思われる例がこちら。

僧形立像 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・熊野神社蔵
僧形立像 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・熊野神社蔵

胸の前の宝珠が中央から少しずれているのは右胸に節があるからでしょう。からだを左にひねった分、顔は右を向いています。動きが出て面白い像になりました。


木を断ち割った時の断面がとても効果的に見えるものもあります。
 
龍頭観音菩薩立像 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・清峰寺蔵
龍頭観音菩薩立像(部分) 円空作 江戸時代・17世紀 岐阜・清峰寺蔵

木の繊維のつくる曲線が龍の頭に動きを加えています。ここには一切鑿は入れていません。

今回出品作中最大の金剛力士(仁王)立像は横から見ると肩甲骨が出っ張って、腰に向かってすぼまっていく背中のラインがみごとに表現されているように見えます。
しかしこれはもともとの木の形です。円空はこれを見越して仁王像を造ることにしたのでしょう。

金剛力士(仁王)立像 吽形  円空作 江戸時代・17世紀  岐阜・千光寺蔵
金剛力士(仁王)立像 吽形  円空作 江戸時代・17世紀  岐阜・千光寺蔵


円空は木にカミや仏がこもっていると考えていました。だから木の質感、あるいは個々の木が持っている姿にあまり手を加えずに完成としたのです。 

東京国立博物館140周年 特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」(~4月7日(日)、本館特別5室)

 

カテゴリ:彫刻2013年度の特別展

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posted by 浅見龍介(東洋室長) at 2013年03月01日 (金)

 

円空展 井浦新トークイベント&夜間貸切鑑賞会を開催!

特別展「飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-」(2013年1月12日(土)~4月7日(日)本館特別5室)は、
15日が過ぎ、連日多くのお客様にお越しいただいています。

皆様、じっと円空仏と対面しておられ、中には手を合わせている方もいらっしゃいます。
きっと穏やかな気持ちになるからではないでしょうか。

本日は、トークイベントのご案内です。

2月12日(火・休館日)、音声ガイドのナレーションを担当している、俳優、クリエイターの井浦 新さんと
本展覧会の担当研究員、浅見龍介東洋室長のトークイベントを開催します!


井浦 新さん
「博物館に初もうで」、「東洋館リニューアルオープン」のイメージポスターにもご協力いただきました
 

円空が好きで、円空を巡る旅をしているという井浦さん。
仕事の合い間を縫って何度もお寺に足を運び円空仏を見に行かれているそうです。
トークイベントでは、井浦さんが円空への想いと円空仏の魅力について語ります。
また、トークイベント終了後は貸切で展覧会を鑑賞できます。(井浦さんは鑑賞会には参加されません)

この日限定のプレミアムな夜をぜひいかがでしょうか。

日時:2月12日(火・休館日) 18:30~20:00(開場:18:00)
会場:平成館大講堂、特別5室
料金:2,500円(全席自由、380席限定)
チケットぴあのWEBサイト、店舗、取扱いコンビニエンスストア(セブンイレブン・サークルKサンクス)にて販売中(Pコード763-144)

お問合せ:03-5159-5874(読売新聞東京本社文化事業部)

*2月12日は休館日です。開場時間になりましたら正門にお越しください。
*本券は当日限り有効、総合文化展はご覧いただけません。

カテゴリ:2013年度の特別展

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posted by 江原 香(広報室) at 2013年01月30日 (水)

 

円空展の開会式が行われました!

本日、特別展「飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-」(2013年1月12日(土)~4月7日(日)本館特別5室)の開会式・内覧会が行われました。


写真中央銭谷館長と千光寺・大下大圓住職

また、その前に行いました報道機関向けの内覧会においても多くの方にお越しいただきました。

浅見東洋室長より展覧会の見どころをご紹介

ギャラリートーク後も記者の方々より質問が続き、円空仏の魅力を感じていただいていると実感しました。

また、展示室に入ると「うわっー!」と歓声を漏らしている方も多く見受けられました。
歓声の理由は・・・ぜひ展示をご覧いただき、木のぬくもりとほのかに香る木の匂いを五感で感じてみてください。

皆様の目にはどのようにうつるでしょうか。

いよいよ明日開幕です!
明日12日(土)と13日(日)はオープニング記念として高山市による「振る舞い酒」などのイベントも開催します。
3連休のはじまりでもあり、お天気もよさそうなので上野にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

また、今後も円空展の魅力をこちらのブログでご紹介していきたいと思います。
どうぞお楽しみに。

カテゴリ:2013年度の特別展

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posted by 江原 香(広報室) at 2013年01月11日 (金)

 

円空展 開幕まであと4日!

新年を迎えたトーハクは、リニューアルしたての東洋館、博物館に初もうで開催中の本館と多くの方にお越しいただいています。
ありがとうございます。

そして、いよいよ特別展「飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-」(2013年1月12日(土)~4月7日(日)本館特別5室)の開幕が間近となってきました。
展示室内では、開幕に向けて作品の陳列がほぼ終わり、調整に入っています。

今回は、開幕直前の展示室を少しご紹介します。

展示室内で一際目立っているのは、本展覧会の目玉の一つ、仁王像。ただいま、題箋の位置を調整中です。
作品が2mを超える上、台座に乗せていることから脚立を使っています。

金剛力士(仁王)立像 吽形(こんごうりきし(におう)りゅうぞう うんぎょう)
江戸時代・17世紀 総高226.0cm 千光寺蔵
地面に生えたままの立木を彫刻した像です。200年ほど前に根元が朽ちたため切り離されました

こちらでは、わずか20センチの宇賀神を展示具で固定中。

宇賀神像(うがじんぞう)
江戸時代・17世紀 総高19.8cm 千光寺蔵
正面をご覧いただくと、とてもかわいらしい表情です

現場では、多くのスタッフが相談しながら作業を進めています。

今後の進め方を担当研究員、特別展担当、施工業者さんと協議中

表情がそれぞれ違う三十三観音立像はこのように展示をする予定です。
31体がずらーっと並んでいるのはなかなか迫力がありますよ!

三十三観音立像(さんじゅうさんかんのんりゅうぞう)
江戸時代・17世紀 総高61.0cm~82.0cm 千光寺蔵
31体しか残されていないのは近隣の人々に貸し出して戻って来なかったからと言われています


まだ作品にライティングを施していません。
これからさらに各像の顔が鮮明になり、朗らかな表情のものもあれば、
険しい表情のものなど円空仏の魅力をより感じていただけると思います。
どうぞ楽しみにしていてください。

また、12日・13日は開幕を記念して本館前庭付近にて、高山市の協力をいただき飛騨高山の振る舞い酒を先着順で配布いたします。
ご当地キャラクターのさるぼぼの「ひだくん」や伝説の白猿「遊湯(ゆうゆ)」が皆様をお出迎えします。

日時:2013年1月12日(土)・13日(日) 
場所:東京国立博物館 本館 前庭付近

新春飛騨高山の酒鏡開き(12日のみ)
2013年1月12日(土) 9:30頃

飛騨高山の地酒&甘酒振る舞い
2013年1月12日(土) 9:30~、13:30~
2013年1月13日(日) 9:30~
※各回とも、地酒振る舞い 先着200名様  甘酒振る舞い 先着100名様
※なくなり次第終了

先着順で飛騨高山タオルを本館入口付近でプレゼント
本展ご鑑賞者限定 ※なくなり次第終了


さるぼぼの「ひだくん」と白猿の「遊湯(ゆうゆ)」は、高山市の特別住民となっています 

カテゴリ:彫刻2013年度の特別展

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posted by 江原 香(広報室) at 2013年01月09日 (水)